主にモンハンにおいて、防具をある1パーツを除き、一式揃えて装備すること。あるいは、その状態。
『セミ一式装備』と呼ばれることもある。
目次
概要
- フル装備の記事にもある通り、基本的には防具は一式揃えて装備することで、
見た目の統一感が取れたり、特定のスキルの発動が容易に狙えたりといったメリットが得られる。
しかしながら、「ある1ヶ所のパーツの見た目が気に入らない」や「マイナススキルの発動を防ぎたい」、
「あるパーツを作成するための素材がなかなか手に入らない」といった様々な理由で、
1ヶ所だけ別のシリーズの防具に組み替えて済ませる、というケースも発生しうる。
そうしてできた装備が、セミ装備と呼ばれている。
- 一般的にセミ装備は、頭パーツが他シリーズに組み替えられているケースが多い。
頭パーツはその位置関係上最も目につきやすい部位であることから、
見た目の好みも大きく分かれやすいためである。
特に男性用装備に多いが、フルフェイスタイプのものだと
自分が丹精込めて作り上げたハンターの顔も全く見えなくなってしまうため、
頭だけは顔がはっきり見えるタイプのものを選択するという人は結構多い。
また、頭防具にはピアス系をはじめとして、1部位だけでスキルが発動するものが多いという点も、
頭のみ変えられたセミ装備が人気である理由の1つだろう。
(逆にどうしても自キャラの顔が出ているのが嫌だからフルフェイスしか装備しないという人種もいる)- なお、ガンナーが一式防具の頭部のみを剣士用(ガンナー兼用)に変える場合にはセミ装備には該当しない。
見た目のアンバランスやスキルの不備など多少の問題はあるが、同一装備なのでそれほど大きな違いが出る事は少なく
スキルの不備に関しても1スロ2スロでどうにか調整ができる点から致命的に戦力が落ちる事は無い。
防御力を少しでも底上げして万が一の一撃死を防ぐ方が効率面で狩猟がはかどるため、推奨するベテランも居る。
- なお、ガンナーが一式防具の頭部のみを剣士用(ガンナー兼用)に変える場合にはセミ装備には該当しない。
- しかし、そんなセミ装備にも当然ながら欠点がある。
- 一番大きな問題は、フル装備と比較してどうしてもスキルの質が劣化してしまいがちな点だろう。
1パーツ組み替えた結果、スキルポイントが十分な値に達せず、
フル装備で発動できていたはずのスキルが未発動だったり、
ワンランク質が下がってしまったりすることは多い。
その場合は装飾品やお守りを使って何とかフル装備と同じ状態に持っていくことになるのだが、
そうなると今度は一式で発動できたはずのスキルを出すために、
他にも必要なスキルをあきらめることとなってしまいやすい。
スキル系統が似通ったもので代替する、優先度の低いスキルは切り捨てる、神おまを探し求めるなど、
解決方法は多数存在するため、いろいろと工夫してみよう。- ただし、一式で発動しないおまけのスキルポイントを活用したり
先述のピアスを始め、フェイクや(MH4Gの場合)GXハンターシリーズなど、
不純物側に極端に特定のスキルポイントを持っていたりしている場合はこの例ではない。
こういった防具を使用すれば、一式で発動させたいスキルに
一式では共存できない強力なスキルを加えることも可能である。
この場合はセミ装備と言うより、むしろワンポイント混合防具と見ることもできるかもしれない。
- ただし、一式で発動しないおまけのスキルポイントを活用したり
- 一部のパーツが変わるという関係上、
揃っている元のシリーズ防具との親和性がかえって損なわれる可能性がある点も忘れてはならない。
見た目にこだわる場合には目立ちにくい防具やよく似た防具を選ぶなども考えるとよいだろう。
シンボルカラーや着彩設定、あるいは装備している武器を変えることで解決できる場合もある。
- また、MH3以降では一部のパーツを入れ替えたために属性耐性が一定の数値に達せず、
一式では無効化出来た属性やられが無効化出来なくなるケースも多い。
これに関してはセミ装備に限らず多くの混合防具にも言える問題で、常に多くのハンターを悩ませている。
- 一番大きな問題は、フル装備と比較してどうしてもスキルの質が劣化してしまいがちな点だろう。
- 装備に関わらずマイキャラの顔が見えるようにして欲しいという要望が多かったためか、
MHWorldではオプションで頭部装備表示の有無が設定できる機能が登場。
どのような装備であってもマイキャラの顔を拝めるようになり、
ビジュアル面で泣く泣くセミ装備に換装する必要はほぼなくなった。- ちなみに、このオプション自体はメインシリーズに先んじてMHSTの方で登場している。
- MHWorldでは同じシリーズの装備を一定数装備することでシリーズスキルというものが発動する。
発動に必要な装備の数は系統によりまちまちだが、2部位でスキル1種、4部位でさらにもう1種というパターンはメジャーで、
4部位必要なものはスキルの効果も負担相応に強力な場合もあるため、これを発動させる際には、
残り1部位は欲しいスキルに合わせて違う装備を付けるセミ装備スタイルになることも少なくない。- MHWorldの上位装備は基本防具スキルの充実したαとスロットの多いβの2種に分かれているが、
デザインとしては着彩部位が違うか、形状違いでもマイナーチェンジ程度に留まる。
そのためαとβを混ぜても混合装備扱いされることは少なく、セミ装備の定義から外れてはいないと言える。
類似したドス古龍の専用スキル「〇〇の恩寵」が頭部以外の4部位にLv1ずつ設定されているため、
頭部を抜いたセミ装備で使用することが推奨されるようなデザインとなっている。
一方、頭はワンポイント向きのスペックになっている。 - MHWorldの上位装備は基本防具スキルの充実したαとスロットの多いβの2種に分かれているが、
- MHFでは防具強化システムの関係上、
これに該当する装備をまともに作ろうとすると下手な混合構成より労力がかかる傾向にあった。
その為防具単体の作成労力が低い各種特典防具(通称、課金防具)や、
MHFの防具の中ではかなり作成が容易なG級防具にてよく見られる構成である
(現在ではHR・SR帯の防具強化システムが緩和されたためこのランク帯でもやろうと思えば可能)。
特にMHF-G以前の課金防具は、頭装備のみ大きくスキル構成が異なるピアスのような役割を果たしており、
頭のみを別シリーズに換装してもスキルの発動に影響が少なかった。
MHF-G3以降は1部位からスキルアップグレード効果や武器強化効果を持つ烈種防具、
及び始種防具をパーツとして組み込み、残りを同一シリーズで固めるという構成がよく見られる。
雅深GXシリーズ、アビGXシリーズやランセGXシリーズなど、
4部位あるとスキルが充実するがフル装備はスキルポイント過剰という防具が近年では多いことも、
セミ構成を後押ししている。- ただし、MHFにおけるセミ装備は、安直系装備と呼ばれる事が多い。
装飾品構成が極めて複雑化していたMHFのG級では、
防具自体はセミ構成でも装飾品構成が相当練られたものになっている場合が殆どであり、
そもそもスキル自体が問題なければ野良PTで厄介視されることはない。
だが基本的に多数の防具シリーズを組み合わせる事を是とするMHFでは、
各種防具を複雑に混在させた構成の方が練りこまれた防具構成であると見られる事が多い
(こちらも結局は発動スキル次第だが)のである。
- また、MHFでは課金装備のセミ構成が問題を抱えたが故に有名になっており、
課金装備セミ構成に関しては特に安直と言われやすい傾向にある。
ただしこれもまた結局は発動スキル次第であるが。
- ただし、MHFにおけるセミ装備は、安直系装備と呼ばれる事が多い。
余談
- セミ防具のセミとは、英語で「半分の~」「一部の~」「準~」と言った意味の単語「semi」から来ている。
要するに一部が組み替えられたフル装備であるために、こう呼ばれている。- このことから、本来の正式名称は「セミフル装備」となるはずだが、
これでは長いために単に「セミ装備」と呼ぶ人が多い。
いちいちカタカナに再変換するのが面倒と言うインターネット言語変換のあるある話として
敢えて蝉装備と無変換で表記するミームも存在する*1事は頭の片隅に留め置くと良い。
素で誤字の場合もあるが、変換が面倒で意味が伝われば字面はどうでも良いと言うプレイヤーは多いので
誤字の指摘はそこそこに、ちゃんと解かって表記している人も居る点は忘れないでおきたい所。- MHW:IBでは、スラッシュアックスでクラッチクロー→零距離属性解放突きを連発するスタイルを
「セミ」「パンパンゼミ」などと呼ぶこともあるが、こちらは正真正銘「蝉」が語源。
IBでこのパンパンゼミが流行り出してからは「セミ装備」という単語が
「パンパンゼミ運用の装備」という意味合いで使用されることも多く、
反対に本来の「セミフル装備」の意味で用いられることが少なくなっている。
- このことから、本来の正式名称は「セミフル装備」となるはずだが、
- 広義では混合防具の一種と言えるが、フル装備の要素も強く引き継いでいるという、
ある意味特殊な立ち位置に存在する装備構成である。
いわば、『フル装備と混合防具の中間形態』と言ったところか。