漫画版「モンスターハンター 閃光の狩人」に登場する猟団。
「火の森」と書いて“ヴァルドブランド”と呼ぶ。
概要
- 4人で1チームを小隊、小隊4つで中隊、中隊4つで大隊を成し、
大隊は第1大隊と第2次大隊がある。
第1大隊の直属は第1中隊である。
第2大隊は編成中であり、直属第5中隊しか機能していない。
総勢100名にものぼる大規模猟団であり、その全員がグラビモスの狩猟を行えるほどの猛者揃い。
そのため、団員のほとんどがグラビドシリーズやホワイトガンランスなどグラビモス系の武具を装備している。
団長は存在せず、実質二人の実力者によって運営する。
- 二人の実力者は第一大隊長のアインと第二大隊長で直属第5中隊に所属するトラッカー。
二人はハンターになってわずか3年で17もの大型モンスターを狩猟する。
手練れのハンターでもこれだけの数の狩猟は困難を極め、
ロックラックからおよそ3年も経つ主人公達でもその数は10にも満たない。
彼等は所謂天才と呼ばれる者である。
上位階級を目指す為に二人は猟団を始め、わずか6年でこれ程の大規模な猟団になった。
- しかし、アイン、トラッカーともに猟団の拡大に伴って横暴な態度が目立つようになり、
なおかつ二人にとって「火の森」自体、自分達が上位に上がるための踏み台としか見ておらず、
アインに至っては普段から他の団員を捨て駒同然に見下している。- 横暴な態度は団員たちにも目立ち、
クルトアイズの台詞から察するにドンドルマ内でも煙たがられる存在のようである。
- 横暴な態度は団員たちにも目立ち、
- 他にもその組織力を利用して古龍に関する情報やそれにつながる依頼をほぼ独占しているようで、
劇中では団を上げてキリンの狩猟に躍起となるが、トラッカーの隊を含めた大部隊を持ってしても仕留められず*1、
アインはライガ達からモンスターの知識に詳しいトルチェを引き抜いてでもキリンを討伐しようとしていた。
- しかし、ライガとアインの奮戦も虚しくキリンの圧倒的な力の前に結局狩猟は失敗に終わってしまう。
これにより猟団の権威は失墜、団員達の求心力も低下し、しばらく団はギルドの管理下に置かれることとなり、
さらにそれから間もなくアイン自身が脱退したため最終的に団の運営権は別の者に移ったという。
ゲーム本編との違い
- モンハンのメインシリーズの主人公ハンターは大体の作品では
どこか僻地の村や団体の専属ハンターとなるところからハンター生活が始まることが多い。
ハンターの人手が足りない地域で乞われて活動を行うため、色々不便な点があるが
かわりにそこのギルド職員や村長などは主人公に協力的で狩猟依頼や各種の便宜を図っている。
だがこの作品の主人公であるライガたちはハンターとして実力と名声を上げるために
さまざまなギルド管轄地域を渡り歩いて狩りを行っている設定である。
つまりギルドからみればライガたちはいくらでも代わりがいるハンターのうちの一人にすぎないため
ライガたちはギルドに認められるまで努力と実績を示すために奮闘せねばならないのだ。
- そしてゲームでは一度受注条件を満たせば同じクエストを好きに何度でも受けることができ
勝手にリタイアを繰り返そうが契約金を諦めればデメリットはない。
しかしモンハン世界観上では当然そんなことはなくモンスターの数は有限であり、
ハンターが大型モンスターを狩猟をしたくても都合よくそのモンスターの依頼が出るとは限らない。
そしてギルド側の立場になればその数少ないモンスター狩猟依頼を確実に達成してもらうために
複数のハンターが立候補した場合はなるべく実績や実力がわかる者に受けてもらいたいのである。
- 前述のライガたちの大型モンスター狩猟実績が三年で10頭に満たず、
アインとトラッカーの17頭というのが驚異的な記録と言われているのはそういうことである。
クエストを達成する実力を得るのも大変だが、そもそも出世しないと依頼が回ってこないのだ。
そしてそのアインたちでも上位ハンターにはまだなれないというのが恐ろしい話である。
そんな中でも古龍はそのようなハンターたちが一生かけて追い続けても見ることすら稀なのだ。
- ということでアインとトラッカーは自分たちの名声をギルドに認めさせるために猟団を作り
その組織力を活用して有用な依頼を独占したり、情報網を広げて狩猟対象をギルドに先んじてつかむことで
確実に狩りたい獲物のクエストを確保するなどの活動を繰り返してギルドに対する影響力を高める手法に出る。
そんな「組織の力」に対して数人の仲間しかいないライガは圧倒されかけるが、
古龍はそのような数の力を一頭で粉砕してしまうのだった。
余談
- MHFでは実際にゲーム内システムとして猟団システムが存在していたが、
登録可能な猟団員の最多上限人数は、猟団ランクを13に上げた時の60名。
よって、大隊の人数4人×4×4=64人は、残念ながら再現不可能であった
(同盟というシステムがあるため、60人で我慢すれば第2大隊との連合自体は可能)。