無印から登場している雷属性の片手剣。
自在に風を呼び、雷を操ると言われており、扱う者の呼吸と同調して鈍く輝くという。
目次
概要
- 金属製の刀身を電気袋によって帯電させ、柄を絶縁体であるゴム質の皮で保護した片手剣。
盾はアッパータバルジンの盾をほぼそのまま使用している、
峰の部分にもゲリョスの皮が使われているので、全体的なフォルムはゲリョスのイメージが強い。
- MHPまでは最強クラスの雷属性武器であり、
多くの片手剣使いにとっては思い出深い一本であると思われるが、
MH2以降のプレイヤーは「ああそんな武器もあったね」程度のイメージかも知れない。
それだけシリーズによって極端な性能差が見られる武器である。
ただいずれの作品でも産廃というほど悪い性能ではなく、
なんらかの形で活用法がある珍しい武器である。
無印
- サンダーベイン→サンダーベイン改→ライトニングベイン→インドラと強化する。
素材となる鉱石はオンラインのハードクエストでしか採掘できないが、
それ以外はオフラインでも手に入る電気袋とゴム質の皮、それに雷光虫のみである。
レアな素材を使わないにもかかわらず、物理攻撃力322は黒龍剣と並んで2位タイ。
雷属性も280と低くない。
1位の歴戦の剣は斬れ味に難があるので実質はトップである。
- シルバーチケットからの一発生産も可能。
他に要求される素材はアルビノの中落ち、モノブロスハート、そして魚竜のキモである。
魚竜のキモを生産素材として使うレシピは後にも先にも他に無いだろう。
精算アイテムというシステムが存在しなかった頃だから可能だった。
- 雷属性の片手剣にはキリン素材の雷神剣キリンが存在しているが、こちらは攻撃力224、雷属性320。
属性値でわずかに勝ってはいるものの総合性能では圧倒的にインドラが勝る。
当時のキリンはクエスト自体が幻だったことを踏まえると、性能と作成難易度が釣り合っていない。
MHG
- 生産については無印とほぼ同等だが、攻撃力308、雷属性240とやや弱体化した。
しかし雷神剣インドラに強化することで攻撃力322となる。
雷属性は220に下がるが、斬れ味が強化されているので総合的には前作の性能を取り戻したと言える。
強化素材は相変わらず虫と袋と皮であり、作りやすい武器であることに変わりはない。
- 今作から雷神剣キリン側にも雷神宝剣キリンの強化が追加されたが、
白ゲージもこちらのほうが倍ほど長く、青ゲージまでの長さも同等。
攻撃力238に属性値390と属性差はあっても物理差がありすぎる。
当時は属性が今より重要視されていたが、
それでも金銀リオスの頭を除いてほぼこちらの方が上である。
- 逆に言えば、無印のインドラはG級で通用する武器だったということである。
モンスターの肉質の関係上、雷属性が相対的に強力だった無印のほうがむしろ強かったかもしれない。
「次回作で弱体化したが、強化すると元の性能を取り戻せる」という点では、
後の覇弓レラカムトルムの先駆けと言える。もっとも覇弓ほど強烈では無かったが。
MHP
- MHG同様の生産も可能だが、アサシンカリンガからの派生も可能。
額面上の性能はインドラ、雷神剣インドラともMHGと共通だが、
本作特有の片手剣の斬れ味補正により非常に強力な武器となっている。
特にインドラはハードランクに到達すればすぐに作れるので、
4本の角や天と地の怒り等でお世話になったハンターも多いはずだ。
わりとお手軽に作れるうえに300越えの攻撃力は強力で
雷属性が効かない相手であってもこれ1本で押し切れる強さである。
村最終のご褒美でゴリ押しした?知らんな
- 今作では白ゲージと青ゲージの補正差が大きく縮まったのと、
片手剣の物理補正で属性部分の影響が相対的に小さくなったことから
雷神剣どころか普通のインドラですら雷神宝剣キリンに勝ててしまうケースが割とある。
- 斬れ味補正も考慮すれば、MHPの雷神剣インドラは、MHP2Gにおける雷神剣インドラGよりも強い。
出現するモンスターの強さが違うので相対的に強いのは言うまでもないが、
同条件における絶対的なダメージでもMHPのほうが上回っている。
MH2
- ボーンネイル派生に変更。ライトニングベインからインドラを飛ばして雷神剣インドラになる。
雷属性240はともかく、攻撃力が224に大幅に弱体化。前作までのプレイヤーを大いに落胆させた。
生産素材にも霞龍の角やアルビノの中落ちが必要。
手軽な素材で作れる武器という利点も無くなってしまった。
数少ない雷属性の片手剣には違いないが、属性を活かせる場面があまりないのだ。
- しかしこの武器、匠をつけることで白ゲージが発生する。
製作難度は高いものの下位での生産が可能な上、MH2は現状オフラインしかプレイできない。
この二点の要素を鑑みれば、相対的に超強化を施されたとみていいだろう。- ちなみにライバルの雷神剣キリンはというと、
- インドラを大きく下回る攻撃力196
- インドラよりも少ないスロ1
- 曲がりなりにも古龍であるキリン素材の大量要求
一応あちらの属性値は40勝っているが、
この攻撃力の差を鑑みると、よほどあちらが有利な条件でも互角が精いっぱい。
防御効果もあるにはあるが、
言ってしまうと入手時期的に防御効果は大きなメリットとはならない。
もっともあちらは上位で雷神宝剣にまで強化出来た為の性能調整であろうが、
街に行けない今ではインドラ一択になってしまうのは火を見るより明らかである。 - 今作での雷弱点のボスを全て見てみると、
詳細は省略するが雷属性の武器が最適解になり得る敵はショウグンギザミかブロス種のみである。
ほかの敵は火属性や龍属性が弱点であったりするので、
想像以上にこの武器の活躍範囲は狭い……と思いきや、
MH2では白ゲージの補正が異常に大きいのもあり、絶一門が強すぎる対龍弱点を除き
雷が通るならばインドラで間違いない。
その白ゲージも20はあり、続く青も60とけして悪いものではない。
- ちなみにライバルの雷神剣キリンはというと、
MHF
- 雷神剣インドラの性能や派生方法はMH2と同様。
MHFではさらにイャンガルルガ素材や峡谷で掘れるレア鉱石「雷管石」を用いて雷神剣インドラ改、
さらに凄腕ランクで雷神皇剣インドラに強化可能。
最終的には攻撃力322、雷属性330となり往年の性能を取り戻すのだが、
作成時期や素材を考えると非常に中途半端な立ち位置である。
変種素材が必要な割にSP武器より弱いので、好きでもなければわざわざ振り回す機会は無い。
- かつてのライバルだった雷神剣キリンの系統は、
MHFでも性能で劣るものの、低レア度を生かしてまだ使い道がある。
MHP2(G)
- 派生元がアサシンカリンガに戻ったが、
性能自体は攻撃力224、雷属性200とさらに性能が落とされてしまった。
その代わり本作では古龍骨が面倒なくらいでほとんどの素材は全てゲリョスとフルフルで賄える。
さらに今作ではなんと★5のティガレックスより前に作れる水・雷・龍属性の片手剣が他にないため、
片手剣使いならその後の死蔵を覚悟で作った人もいるだろう。
最終強化の雷神剣インドラには上竜骨が要求されるが幸い集会所のクエストで報酬に並ぶ。
作ってさえしまえばこの時期としては長めの緑ゲージにバランスの良い性能、
スロット2と汎用性は高い。
上位の雷属性の片手剣が作れるまでは、その役目を充分すぎるほど全うしてくれるだろう。
- しかし残念ながらMHP2Gでも強化先は用意されなかったため、
序盤の攻略以外に作る意味があまりない。
デザインや素材に共通点がある雷刃ヴァジュラは、
神話上のインドラとも縁があるのに、なぜかオデッセイからの派生でしか作成できない。
MH4
- フルフル、およびゲリョスの再登場によりこの武器も復活。
ポイズンタバルジン改から派生したライトニングベインを最終強化することで、
雷神剣インドラとして完成する。
- 雷属性片手剣としては単純な攻撃力、斬れ味、スロット数で
同作に登場するハイラギアソードに劣っているが、
雷の属性値はハイラギアソードの270を大きく突き放した400と
属性面ではかなりの強化がなされている。- 何より交換素材であるラギアクルスの素材だけでなく、
ラージャンの素材をも要求されるハイラギアソードと違い、
ゲリョス亜種とフルフル亜種の素材以外で他に必要なものと言えば
せいぜいリオレウス亜種の素材程度。
比較的簡単に作製できる雷片手剣というMH2までの地位を復活させている。
- 何より交換素材であるラギアクルスの素材だけでなく、
- もう一方のライバルである雷神剣キリンはというと、
攻撃力182、属性値480、長い青ゲージ+匠でわずかに白ゲージ、スロット数2と、
攻撃力以外は完全に上回られているが、
本作のキリンと戦えるようになるのはゲームでもかなり後半のため、
HRを解放してキリンのギルクエを受注できるようになるまではこちらが重宝するだろう。
MH4G
- 本作で新たに雷神剣リグ・インドラが作成可能。
必要な素材はG級ゲリョス亜種やG級フルフル亜種の素材ぐらいと、
G1でもかなり早い段階で作れてしまう。
- 性能は基礎攻撃力294、雷属性値450、そしてスロット1と、
至って順当な強化となっている。
斬れ味においては素で厚い青ゲージに僅かな白ゲージ、
そして匠で白ゲージが伸びてほんの少し紫ゲージが発生するなど
それなりの改良が果たされている。
- しかし本作は白雷剣ネオディニス、金獣棍【禁呪】、雷神宝剣キリン、イナズマワークスと
雷属性片手剣の層が厚い。
属性値こそ全5種中3位だが、攻撃力こそ互角でも属性値、斬れ味、スロットや防御ボーナスなど
全てにおいて優っている雷神宝剣キリンが完成したらこちらはほぼお払い箱決定となる。- もっとも、本作においてもキリンのギルドクエストの派生解禁や
他の雷属性片手剣の完成はゲーム中でもだいぶ後半になるため、
G1からG2中盤まではこのリグ・インドラが活躍するだろう。
キリンのギルクエのレベルを上位からG級までコツコツと上げるというのなら別だが
- もっとも、本作においてもキリンのギルドクエストの派生解禁や
MHX
- 強化がライトニングベインで打ち止めのため、インドラ以降は未登場。
- 最終強化時の性能は以下の通り
- 片手剣としてはかなり高めの攻撃力230
- 標準的な雷属性27
- かなり長めの緑ゲージ。斬れ味レベル+2で青50
- ちょっとうれしいスロット1
- 直接生産はなく、ボーンピックからの派生強化のみになる。
作成時期的には今作初登場のフルフル片手剣ことフルレイザーと同時期になり、
物理重視のサンダーベイン、属性重視のフルレイザーと棲み分けはできている。
ただし、それは下位の間だけで上位になると斬れ味ゲージが緑で止まるサンダーベインは
青ゲージや匠で白ゲージまで出せるフルレイザーに属性値の差で総合的に負けることが多く、
雷が一番の弱点だが物理の方が通りが良い
ドス鳥竜種などの中型モンスターぐらいしか担げる相手がいない。
それ以上に今作の雷属性片手剣は新旧メインモンスターが入り混じる大激戦地区であり、
これらの装備が完成すれば基本的にお呼びがかかることはないだろう。
MHXX
- 今作では究極強化により、いよいよインドラの名を取り戻す。
究極強化時期はG4初期で、レア素材も大竜玉程度と製作難度は高くない。
ではそのインドラの性能はというと、- 雷属性片手最高の攻撃力350
- 逆に一番悪い斬れ味は素で極長緑のみ
- 匠によって青、白が出現する
- 属性値は30と低くもなく高くもなく
- スロットは変わらず1つ、会心率0%
スキル無しだと極長の緑ゲージなので鈍器運用が候補に上がるが、
G級の硬い相手の弱点をいかに見切れるかという腕前の問題が挙がってくる。
幸い、鈍器使いの火力増強が加算から乗算になったので相性は良くなっている。 - 逆に匠で白を出すと期待値は大幅に向上する。
しかしこの場合、ドレッドフルレイザーが会心率を用いてわずかに上回り、
加えて豪雷迅剣ミカツチも上に立つことになる。
後者は属性値こそ低いが物理面で圧倒しており、
前者は物理面での差は小さいが属性値も上でキツイところがある。
とはいえ金獣棍【禁呪】をほぼ上回っているなど、その飛躍ぶりは素晴らしいものがある。
余談
- インドラとはヒンドゥー教における雷を司る神のこと。
仏教でも「帝釈天(たいしゃくてん)」という名称で登場しており、
仏に仕える高位の守護神とされている。
インド神仲間としてはナーガやヴリトラ、シヴァなどが有名か。
関連項目
武器/フルフル武器
武器/ゲリョス武器
モンスター/ナルハタタヒメ -「雷神」の名を冠するモンスター