モンスター/ナルハタタヒメ

Last-modified: 2023-11-12 (日) 10:17:52
種族
古龍種(古龍目 神龍亜目 不明)
別名
雷神龍(らいじんりゅう)
異名
禍群(かむら)の鳴神
英語名
Thunder Serpent Narwa
危険度
MHRise・MHR:S:★10
登場作品
MHRise, MHR:S
狩猟地
龍宮砦跡

目次

生態・特徴

雷を落とし、雷電を纏って金色に輝く姿から《雷神龍》の名を与えられた古龍。
風神龍》イブシマキヒコとは同種雄雌の関係にあり、本種は対となる雌個体である。
繁殖期になると産卵に適した地を求めて現大陸・カムラの里の周辺地域に出没する生態を持ち、
産卵場所と定めた地を巣として(つがい)となるべき雄個体の訪れを待つ。
同種たるイブシマキヒコと類似する姿形を持つが、体躯はより大柄である。
全身は山吹色を呈したゴム質の皮膚やそれが硬質化した甲殻で覆われているが、
風神龍のものとは異なり強い絶縁効果を持ち、発揮する雷撃からその身を守る。
後方に伸びるようにして頭部に生えた角は強く帯電しており、振るえば天より雷を呼ぶという。
風神龍との最大の相違点は全身を覆うように生え揃った橙色の触手であり、
ナルハタタヒメは触手の摩擦で生じた静電気を帯電させ、電撃を手足のように振るい攻撃を仕掛ける。
イブシマキヒコと同様に翼及び飛膜を持たずしての浮遊を可能とするが、その原理は決定的に異なる。
胸部や尾、翼腕といった各部位に備わった巨大な袋状の器官は「雷袋(らいたい)」と呼ばれ、
ナルハタタヒメはこの部位を巨大な発電器官として電流を生み出し蓄電する。
そして発生した強烈な電流が磁場を生み、磁石が反発するように周囲の岩石、
そしてナルハタタヒメ自身を引き寄せ、宙に浮かび上がらせるのである。
巨体を浮遊させるほどの磁場を常時発揮する電流は凄まじく、蓄電状態にある雷袋は強く発光する。
一方、ナルハタタヒメが浮遊を可能とするのは蓄電からなる強烈な磁場故であり、
雷袋へ衝撃を与え続けて放電を促せば、その制御を失わせて落下させることも可能との推測がある。
暴風を生み出すイブシマキヒコに対し、本種は大規模な黄雷と磁場異常を引き起こす。
その力は対であるイブシマキヒコを上回ると推測されており、
百竜夜行の因由となるのみならず、一帯の生態系をも揺るがす脅威となる。
外敵との戦闘では重帯電した各部位から雷撃を炸裂させるほか、
体内に蓄積した雷エネルギーを球状のブレスとして発射する。
特筆すべきは強大な磁場によって雷電の形状をコントロールすることを可能としている点で、
雷袋に蓄電した膨大な電流を拡散する光線のような形で放射したり、
口から地面と並行に波状に広がる巨大な輪のような形で放つなど、
他に類を見ない奇怪な攻撃で外敵を翻弄する。
また、攻撃によって帯電した岩石はナルハタタヒメが生じる磁場の影響を受けて
次々と浮き沈みを繰り返し、周囲の足場を大きく変化させる。
ただし、この現象はナルハタタヒメが意図して発生させているわけではなく、
龍宮砦跡では状態の良い兵器を掘り起こして浮遊させる場合もあるという。
浮き上がった兵器や足場を上手く利用すれば、思わぬ好機が訪れるかもしれない。
繁殖調査によれば、逢着したイブシマキヒコとナルハタタヒメは特殊な求愛行動を見せる。
天へと舞い上がり、互いの姿を確認するかのように大きく旋回し、
絡み合いながら互いの鳴き声を共鳴させていく。
この際、周囲には暴風と雷が巻き起こり、周辺の気流は大きく乱れて大嵐となる。
こうして成立した番いが交合を行うと、イブシマキヒコは滞空して巣を守護し、
受精した卵を腹部に抱えたナルハタタヒメは巣の奥で産卵に備える。
発見の経緯
風神龍イブシマキヒコと共鳴したカムラの里の受付嬢が感じ取った「対」を求める思念、
そして風神龍を撃退したにも関わらず頻発する周辺地域でのモンスターの暴走は、
風神龍の対に当たるモンスターが存在し、新たな脅威となっていることを示すものであった。
ハンターズギルドは緊急の調査を実施し、《雷神龍》ナルハタタヒメの存在を確認。
更にもう一人の受付嬢が雷神龍との共鳴を果たしたことで、本種の潜伏場所も明らかになった。
発見後、名声を求める各地のハンター達が討伐に向かうものの、
いずれも討伐に失敗して壊滅状態となる。
事態を憂慮したハンターズギルドは、対の存在であるイブシマキヒコを
撃退したカムラの里のハンター「猛き炎」にナルハタタヒメの討伐を依頼。
ナルハタタヒメ討伐、そして百竜夜行根絶の任を帯びて龍宮砦跡を訪れたハンターは
激闘の末にこれを討ち倒し、雷神龍は砦跡の地面を崩落させて地下へ落下していった。
討伐に成功し、百竜夜行も終わりを迎えたかに思えたのも束の間、
カムラの里の双子の受付嬢に再びイブシマキヒコ及びナルハタタヒメとの共鳴が発生。
実施された調査においてもナルハタタヒメの遺骸は確認できず、
ナルハタタヒメとイブシマキヒコは共に逃げ延び、再び邂逅に向けて動き出していると推測された。
追跡調査が難航する中、対の古龍は以前にも増して影響力を強めてゆき、
縄張り意識を触発されたか周辺地域に大型古龍も姿を見せ始める。
最終的に里の調査網を掻い潜り、ナルハタタヒメとイブシマキヒコの交合は果たされた。
龍宮砦跡で再び対の古龍が発見されたとの報を受け、「猛き炎」は最後の決戦に向かう。
待ち受けていたのは、雌を守るように鎮座する風神龍と、まさに産卵を迎えんとする雷神龍であった。
溶岩洞の遺骸
ハンターズギルドよりカムラの里の管轄地域に定められた溶岩洞の下層域、
地底湖最奥に特異な形質を持った龍骨が存在することは既に知られていたが、
百竜夜行の詳細判明を受けて行われた調査の結果、かの遺骸は他ならぬ本種のものであると結論づけられた
かつて溶岩洞の最奥を巣として「対」を待つも、邂逅叶わず死した個体のものと考えられ、
溶岩洞が過酷な環境に反して生命力に満ち、周辺の火山にも増して豊潤な生態系が形成されているのも、
朽ち果てたナルハタタヒメが当地にもたらしたエネルギーが寄与している可能性が指摘されている。
新大陸で行われた調査においては、死した古龍が大地へと還元した膨大な生命エネルギーが
大陸規模の生態系を創り上げていたことが確認されており、これも事実を裏付ける傍証となるだろう。
なお、件の個体が寿命で果てたのか、あるいは他の要因で死に至ったのかは現時点では不明である。
遥か以前に当地に派遣された書士隊の手記では百竜夜行らしき現象の発生が報告されているが、
その他に溶岩洞の地盤から規則的かつ不可解な振動現象を観測したとの記録も存在している。
近年では新大陸近海において地脈に影響を与える存在が発見されたことも含め、更なる調査が待たれる。

概要

             対よ 対よ 疾く参れ
典麗なる稲妻 此処に在り     
                 八雲 ほろに踏みあだし
楽土が辻のと成らん           
  • 風神龍イブシマキヒコのとなるモンスターであり、
    イブシマキヒコと違って発売前は存在が秘匿されていた真のラスボスである。
    危険度は★10、上位時点ではヌシ・ディアブロスやヌシ・ジンオウガ、
    そしてバルファルクの特殊個体と自身の特殊個体などと並びトップである。
  • 対となるだけあってイブシマキヒコとはシルエットが似通っているが、
    こちらは鬣のような触手が頭から背中にかけてびっしりと生えていることと、
    腹部の巨大な発電器官が大きな特徴となっている。体格自体もイブシマキヒコよりも大柄。
    • 見開いた目に二又に割れる顎、触手に覆われた背中など、格好良さや美しさを追求したデザインというよりは、
      不気味さ・悍ましさおどろおどろしさを強調した見た目になっている。
      これは妖怪がテーマになっている本作ならではのデザインと言え、
      今作で初登場したモンスター達は妖怪という統一されたコンセプトの元、
      王道なモンスターではなく妖怪チックな恐ろしさや不気味さが押し出されたグラフィックが追求されているようだ。
  • 古龍種は一般の生態系から隔絶した存在感が強調され、
    ファンタジー染みた外見や魔法のように見える能力を持っている。
    とりわけ本種は整然としたサークル形状の放電を単発や連発でリングビームのように打ち出したり、
    ミラーボールのような拡散ビームを放つなど、さながら弾幕ゲームのような対処を求められる飛び道具を持ち、
    攻撃の見た目や範囲がかなり人工的・漫画的或いはゲーム的である。

MHRise

  • イブシマキヒコは風袋から生み出される風を利用して浮遊していたが、
    こちらは雷袋から発生させた雷と、それによって発生する強力な磁場を利用して浮遊している。
    この雷袋は帯電状態で明るく光り、ある程度の攻撃を受けると怯みと共に放電してしばらく色が暗くなる。
    規定数の帯電状態を解除すると磁場の制御を失って落下し、大きな隙を晒す。
    • 第一形態では頭部のみ帯電状態となり、そこの放電のみでダウンするが、
      第二形態では加えて両腕と尻尾が帯電し、2箇所を放電させるとダウン、
      第三形態では更に背中と胸が加わる。
      とはいえやはり2箇所の放電でダウンするので、むしろ狙える部位が増える。
    • また、腹部の発電器官は特定の攻撃中やダウン中などのタイミングで発光し、肉質が大幅に軟化する。
      この状態で一定ダメージを与えると爆発し、なんと1000という特大ダメージを与えることができる。
      1回のチャンスで発生させるのは困難だが、次の攻撃チャンスにもダメージは引き継がれる。
      また武器以外の兵器によるダメージもカウントされるため、ちょうどいい位置で速射砲に乗れたときは大チャンス。
    • 軟化した発電器官を高い位置で固定しながら放たれる攻撃も多いが、
      ご丁寧に近くに足場が形成される為、近接武器でもラッシュが可能。撃墜時も同様である。
    • ダウン中はいくら殴っても爆発しないが、ダメージのカウントは爆発の直前で止まっており、
      この状態で攻撃中に発電器官が軟化するタイミングに攻撃すると
      投げクナイなどの極小ダメージでも1000ダメージを出すことができる。
      発電器官からビームを出す攻撃が狙い目。
  • ナルハタタヒメ戦では磁場によって地面から浮上する岩と、
    それに付随する兵器といったギミックを多用する戦闘が特徴的。
    この岩は登るための足がかりがないので翔蟲を使って上に登るしか無い。
    ナルハタタヒメは自分を中心に拡大するリング状の雷を地面スレスレに放出することがあり、
    そのままだと避けられないので翔蟲を使って上にかわしたり、岩に登って避けたり、
    尻尾からこちらを追尾する雷を複数発放つので浮遊する岩を屋根のようにして対処したりなど。
    また、バリスタ、大砲、速射砲が岩の上に乗っていることがあり、
    岩が破壊されるまでそれを使ってナルハタタヒメにダメージを与えられる。
    地面から兵器が生えてくる光景はどことなくシュールであるが、
    強力な磁場により金属製の兵器が引き寄せられ、それに地面が付属して浮遊している、ということだろう。
    • これらの兵器は百竜夜行で使えるものより性能が大幅に強化されており、
      大砲は単発で300ダメージを叩き出し、
      速射砲は百竜夜行のものが比較にならない程とんでもない連射ができる。
      あまりにも速度が速すぎてハンターの動きがやや不自然なのはご愛嬌。
      また、Rボタンでガードが可能。一部の攻撃は兵器を使用しているハンターに向かって雷が飛んでくる。
    • 怒り移行時の咆哮でも兵器が浮上してくることがあるが、
      こちらは兵器で反撃する前提の攻撃モーションではないため、
      ナルハタタヒメが自由に動いて直接攻撃してくることもあるので安定して攻撃ができない。
      • 特に気をつけたいのはハンター1人を狙う紫の雷。
        そのまま被弾すれば吹き飛ぶだけで済むのだが、これを兵器搭乗中にガードしてしまうと
        ものすごい勢いで体力を削られ、大抵の場合は即乙してしまう。
        兵器搭乗時だけでなく、ランスやガンランス、またハイパーアーマー付きの鉄蟲糸技を使う場合も注意。
        それだけでなく、この紫の雷は非常に気絶値が高い。
        1、2発もらうだけで即気絶してしまうため、スキルで対策するかしっかりと避けるのが吉。
  • プレイヤーがジャンプできるようになったことで、これまでモンハンでは取り入れられていなかったが
    マリオシリーズなどアクションゲームでは一般的だった、
    「足場を狙って正確にジャンプ・着地する」という操作が求められるようになってしまった。
    しかも戦闘中に攻撃を回避するための即応性が求められるので、翔蟲の角度と距離感を把握しておくといいだろう。
    加えて、MHRiseのジャンプは一部の武器を除き納刀しなければ行えないため、
    「ワンアクションを挟む」というのが曲者である。
    もっとも、抜刀中にジャンプできなくてもガード可能な武器であれば通常のリングはガードすればよく、
    ライトボウガンは納刀が速いので深刻なレベルではない。
    納刀が遅くシールド未装備のヘビィボウガンでもカウンターショットやタックルを使えば対応可能。
  • 戦闘は三種類の形態変化が存在し、一定ダメージを与えることで形態移行しそれぞれ行動パターンが追加されていく。
    戦闘開始時は第一形態でイブシマキヒコのように頭を下、尻尾を上にした逆さ吊りの状態で攻撃を行ってくる。
    そこから体力を減らすとマップの中央に行って咆哮の後、
    地上スレスレで拡大していくリングを撃ちつつ複数本の垂直の柱を連発する攻撃をして第二形態になる。
    この時のリングは範囲外まで逃げる、翔蟲で飛び越える、岩に乗る、バリスタに乗る、
    何らかの方法で姿勢を低くするなどの手段で回避可能。
    こんな大変な時に肉なんて焼いていたらマルチでは顰蹙を買うのがオチだろうが……
    第二形態からは一直線に雷のビームでなぎ払う攻撃や、巨大な輪を3つ生成して落とす攻撃などを使い始める。
    さらに潜行したオロミドロイソネミクニのような仰向けになるため、
    弱点であった頭を攻撃しにくくなる。
    両腕や雷を蓄積している背中の雷袋は柔らかいのでそちらを狙っていこう。
    また、この時なら尻尾も攻撃しやすくなる。
    さらに体力を減らすと、第二形態の時と同じ行動を取って第三形態になる。
    この時は頻繁に逆さ吊りの状態と仰向けに寝た状態を使い分ける。
    • 第二形態の移行時は破龍砲、第三形態の移行時は撃龍槍が使用できるようになる。
      どちらも形態変化中の攻撃を行っている最中なら確実にヒットさせられるため、
      形態変化の時の移動を確認したら速やかに使えるように準備をしたい。
      ただし、形態変化時は龍風圧を放つため、
      レバーから遠いと形態変化までに間に合わない可能性もある。
      発動させるためのレバーはマップ北の巨大な撃龍槍の左右に存在するため、
      第三形態までは北側に陣取って戦うと良いだろう。
  • 第三形態になると二段構成の最大技、霹靂(はたた)(がみ)が解禁される。
    まず時間が経つとマップの中央へ行って、球体状に躰を丸めて遊泳するような体勢でチャージを開始する。
    この始動の時はハンターが大技の警告を行う。
    そのまま放置していると大岩が浮上した後に上空から地面に向けてビームを螺旋を描くように何周もなぎ払った後、
    更にチャージしてなぎ払い時の岩場が全て落下した後新たに岩が浮上し、
    エリア地上全域を青白い特大の雷リングで一掃する必殺技を放ってくる。
    これに被弾すると大ダメージを受け吹き飛ばされるだけでなく、
    確定で気絶してしまうため、回復が間に合わず追撃を食らう可能性も高い。*1
    • 対抗手段がないということはなく、チャージと同時に複数の岩と大砲が浮上してくるため、
      それを使ってナルハタタヒメに何度もダメージを与えることで中断させ、ダウンを取ることが可能。
      最速で撃ち始めればソロ~2人用難易度までは1人でもダウンが取れるが、
      3人以上になると2人は大砲を撃たないとダウンが取れないので注意。
    • 間に合わない場合はそれぞれの段階ごとに浮き上がる岩を使って回避が可能。
      最初のビームは岩の下に隠れ、続く特大雷は岩の上に乗ることで回避可能。
      特大雷は納刀時に翔蟲で空中に飛び、そのまま維持することでも避けることができる。
      ビームと特大雷の間にもバリスタや大砲が出現し、
      特大雷の発射をキャンセルするチャンスがあるので諦めないように。
    • 最後のビームは判定が一瞬に見えるため、緊急回避でも間に合うように見えるが
      なんとこの技の発動時は緊急回避ができない。
  • 上体を起こして直立状態のような姿勢をとり、右半身だけを少し引いた後、
    宙返りして尻尾を地面に叩きつける攻撃を行う。
    叩きつけの後には岩が持ち上がって腹の前の足場となり雷袋が発光して攻撃チャンスになる。
    だが、この叩きつけの軸合わせ能力がオロミドロのそれ同様に極めて高く、
    動作に移ってから振り下ろすまでが速いために、
    本体をよく見ていないと何もしてこないと思ったら突然ぶち抜かれてしまう。
    予兆があまり宙返りっぽくないのでモーションを頭に叩きこもう。おまけに威力も非常に高い。
    その後のチャンスを拾うためにも、突然宙吊りから直立体勢になったら警戒して絶対に回避したい。
  • MHシリーズでは割と珍しい、予兆範囲が地面に表示され、
    その場所に向かって範囲攻撃…という攻撃パターンを取っている。
    所謂「AoEで床が光るやつ」である。
    他所で見覚えのあるゲーマー諸君も多いであろう。
    • 攻撃は勿論ほぼ全て雷属性。
      本作ではナルハタタヒメと戦う直前にラージャン・ジンオウガを狩猟できるように
      上位クエストが割り振られているため、
      汎用火力装備として人気が高いラージャン・ジンオウガ混成装備
      耐雷珠を突っ込んでおけば大幅にダメージを減らせる。
      攻略途中においてセレクトクエストと緊急クエストに割り振られているので、
      一種の救済措置として設定されているのかもしれない。
  • ダウン時以外常に空中に浮いている、体勢が頻繁に変わるので弱点の頭が狙いにくい、
    弾幕ゲームのような近接拒否の範囲攻撃が多いなど、
    遠距離攻撃の方が有利になりやすい癖のある戦闘スタイル故に、
    賛否両論……というか剣士を中心として不満も多いのは問題点か。
    しかし、その分肉質面では斬打がかなり有利となっており、
    動作の面でも観察を続けることで攻撃を当てる隙も見つかり、
    露骨に攻撃を当てるための足場が出現したりチャンスタイムも存在することから、
    近接武器でも極端に不利な調整とはなっていない。
    チャンスタイムが多いことから大剣やハンマーといったチャンス火力の高い武器であればタイム短縮も現実的である。
    どちらかといえば片手剣のようなラッシュ火力が出にくい武器での攻めに難があるだろうか。
    • もっとも、その攻撃を当てるための足場が露骨すぎる為に殴らされている感が強いという意見も散見される。
      また、マルチプレイでは遠距離武器に人気が集中しているのも事実である。
      肉質面の有利もボウガンの斬裂弾に利用されており、並の技量ではその差は少ないとは言いがたい。
  • なお剣士の中でも、空中戦がより強化された操虫棍は本種に対して別次元の対応力を持っており、
    まるで別ゲーのような戦闘を繰り広げることが可能。
    とはいえ空中攻撃主体で戦う場合もしっかりと弱点を狙わなければ火力も出ない上、
    判定が大きく攻撃を吸われやすい雷袋は普段の肉質が固く、
    雷袋からの拡散ビームや垂直雷柱直進など対空攻撃も多いため
    何も考えずにバッタしても被弾が増えたり討伐時間が伸びてしまうだけである。
  • 登場ムービーのナレーションは他のモンスターとは違い、ミノトが担当している。
    尤も、イブシマキヒコの登場ムービーのナレーションがヒノエだったので、
    この事を予想していたプレイヤーは多かったであろう。

討伐後

  • 討伐するとムービーが挿入される。
    体力が限界に達し、磁場の制御を失って暴走。自らが浮遊させた岩に何度も衝突して体の一部が剥がれ落ちる。
    そして何とか上空へ逃げようとするも、そこで体力が尽きて地面に落下してしまう。
    だが、その衝撃で龍宮砦跡の地面が割れ、ナルハタタヒメは内部の空洞へと落下していった。
    • 討伐した扱いにはなるが、本体の剥ぎ取りはできないという初のパターンである。
      討伐後はムービー内で剥がれ落ちた触手と思しき体の一部、及び切断した尻尾を剥ぎ取ることになる。
      尻尾は破壊していないと出現せず、やや離れた位置に出現するため、見落とさないように注意。
      なお、上記の剥ぎ取り可能な触手に関しては、落とし物でも剥ぎ取り対象でもないものとして
      扱われるらしく、落とし物のサブクエストは進行せず、剥ぎ取り関連スキルも発動しない。
    • ちなみに本体の剥ぎ取りが出来ない古龍の前例としては、
      規格外の超大型モンスターとして撃退しか不可能なゾラ・マグダラオスや、
      大角を破壊すると本体が撤退する上位個体のマム・タロトが存在している。
    • ムービー後はマップの中央に侵入不可の巨大な穴が作られるが、
      その場所にあった落とし物や尻尾などはムービー後に再配置されるので取れなくなる心配はない。
      初期バージョンでは稀に落とし物が穴に残ったままになることがあったが、Ver.2.0.0で修正された模様。
    • ちなみに、このムービーは+ボタン長押しでスキップ可能。
      マルチプレイの場合は全員が行うとスキップされる。
  • 遂に百竜夜行の元凶たる古龍を討伐し、
    雷神龍はミノトとの共鳴がなくなった事から死亡したと判断された。
    英雄を讃える宴が開かれ、カムラの里の民も宴に興じるが、
    そこへ深刻な雰囲気のウツシ教官が里長フゲンに何かを伝える。
  • 同じ頃、宴から抜けた主人公は湖の畔でヒノエとミノトを目撃する。
     
    対よ 対よ 今こそ巡り逢わん
    子々孫々 大地へあまねく
    息吹け       鳴れ
     
  • ヒノエとミノトはイブシマキヒコとナルハタタヒメに再び共鳴
    更にウツシ教官がフゲンに伝えた内容は「討伐されたナルハタタヒメの亡骸は発見できなかった」と言うものだった。
    つまり、空洞へと落下していったナルハタタヒメはまだ生存していたということである。
    二人の共鳴が収まっていたのは重傷を負った二体が遠くに離れたためと推測され、
    実際には生存していた二体の龍は再び出逢う機会を狙っている。
    そしてこの二体が出会おうとしている限り百竜夜行は決して収束せず、
    カムラの里は未だ百竜夜行の脅威に晒され続ける事となる
    何とかイブシマキヒコとナルハタタヒメを探し出して討伐しなければならない……
    という所でストーリーは一旦終了する。

百竜ノ淵源

  • そして2021年5月27日のVer.3.0のアップデートによって、
    新たなストーリーの終わりとなるクエスト「百竜ノ淵源」が実装された。
    長い捜索により漸く見つかった二体の龍は、既に龍宮砦跡にて出逢ってしまっていた
    もはや何が起こるかは分からない。
    しかし、カムラの里の為、百竜夜行を終わらせる為にカムラの里のハンターは出向く事となる。
  • 龍宮砦跡に着くと、イブシマキヒコが砦前の広場に居るのが見える。
    ナルハタタヒメはどこに行ったのか考えるハンターを前にイブシマキヒコが攻撃を仕掛けてくる為、
    まずはイブシマキヒコとハンターとの一騎打ちとなる。
    • 百竜夜行以外で相見えるのは初だが、ここまでストーリーを進めて来れたハンターなら造作もなく倒せるだろう。
      里のツワモノや破龍砲などの設備が使えないが虹色ヒトダマドリがいる上、
      反撃の狼煙が無い前提での体力になっている為そこまで強くはない。
    • 体力をある程度まで減らすと、イブシマキヒコは百竜夜行で関門に向けて撃つ大技をここでも解禁する。
      ナルハタタヒメのクエストのようにバリスタを乗せた大岩が浮き上がる為、
      これを使って彼が巻き上げる岩塊を撃ち落とせば良い。
      この岩塊は百竜夜行のものとは違い、大砲と弾がくっついているもので、
      バリスタの弾二発で爆発しイブシマキヒコに300ダメージを与える事が出来る。
      全部撃ち落とせばかなりのダメージになる為、頑張って全て撃ち落としたい。
    • 体力を削り切るとムービーが入り、
      瀕死のナルハタタヒメのように浮遊能力を失って龍宮砦跡の地面を割りながら地下に落ちていく。
      ハンターもそれを追って中に飛び込むのだが……。
      この穴は元凄腕ハンターのフゲンが底が見えないほど深いという大きな穴だが
      我らがハンターは臆することなく入っていく
  • 龍宮砦跡の地下には大穴と同じくらいのサイズの空間があり、そこにはナルハタタヒメが佇んでいた。
    地面に叩きつけられたイブシマキヒコはなおも生存しており、ナルハタタヒメの方を何か言いたげに見る。
    すると最後の力を振り絞って対の元に浮かぶイブシマキヒコに対して、
    ナルハタタヒメは彼の周りを回りながら近づき、イブシマキヒコにその牙を向ける
    そしてナルハタタヒメはイブシマキヒコの力と養分を取り込み、
    新たな特殊形態である百竜ノ淵源ナルハタタヒメへと変貌。
    百竜ノ淵源はイブシマキヒコの風の力ナルハタタヒメの雷の力を合わせ、
    自身に害をなす目の前のハンターを力の限り排除しようと襲い来るのであった。
  • 上記のような流れになるため、クエストリスト自体は2頭クエストの形式で表記されるが、
    実際のクエスト内では2頭同時狩猟になることは幸いにして起こらない
    (そもそも厳密に言えばナルハタタヒメ通常個体との戦闘は発生しない)。
    シリーズ初の超大型モンスターの2頭同時クエになるのではないか……と懸念するハンターは多かったが、
    実質は連続狩猟クエストであり、杞憂に終わった形となった。
  • ちなみに覚醒前のナルハタタヒメの状態では、体力が一定値以下にならない。
    つまり絶対に覚醒を阻止して討伐することはできない…のだが、
    実装当初はイブシマキヒコに食らいつくところで怯ませることで覚醒を阻止することができてしまうというバグが存在した。
    こうなると絶対に倒せないので、帰還するしかなくなる。
    なお、2021年6月24日に配信されたVer.3.1.0の更新データによりこの不具合は現状解消されている。

雷神再臨

作品クエストレベルクエスト種別目的地報酬金受注・参加条件
MHRiseイベント★7討伐クエスト龍宮砦跡22680zHR8以上
 
ギルドマネージャー・ゴコク
龍宮砦跡でナルハタタヒメ発見の
報告が届いたゲコ!
龍宮砦跡周辺でイブシマキヒコは
発見されておらんそうでゲコが、
何やらナルハタタヒメからは、
凄まじい気迫を感じるでゲコ…。
くれぐれも用心して挑むでゲコ!
 
  • 2021年10月22日から追加されたイベントクエスト
    つい先日相方であるイブシマキヒコの単体討伐クエスト『風神再臨』が配信された事から、
    雷神龍に対しても同じようなクエストが追加されると考えるプレイヤーも少なくなかったが、
    一週間後という恐ろしく早い配信には多くのハンターも驚く事となった。
  • 依頼内容によれば、こちらも龍宮砦跡には到着したものの、
    まだイブシマキヒコとは出逢えていない個体の様子。
    対も対だけについさっきまで龍宮砦跡にいたじゃんとか言ってはいけない
    ……つまりストーリー中のクエスト『雷神』と状況は大きく変わらないはずなのだが、
    『風神再臨』同様強化個体となっている。
    イブシマキヒコと異なり、何故強化個体なのかは依頼文からも読み取れない。
    夫と出会えなすぎて苛立っているのだろうか
    • 風神再臨のイブシマキヒコと同様に耐久力が大きく向上しており、総体力は43160にまで上がっている。
      通常クエストの個体が30000弱だったことを考えると超強化という感じはしないかもしれないが、
      これは特殊個体である百竜ノ淵源ナルハタタヒメを一回りも二回りも上回っている値*2
      もちろん慣れたプレイヤーでもソロだと10分以上掛かる事態も珍しくない。
    • 攻撃に関しても百竜ノ淵源よりモーション自体は弱体化しているものの、
      通常クエストと比べると攻撃倍率は10.3倍と、『雷神』の5.2倍と比べほぼ倍となっている。
      『雷神』で半分以上受けていた攻撃はほぼ即死ということで、立ち回りには細心の注意が必要となっており、
      結果的には百竜ノ淵源を上回りかねないかなりの強化を施されている。
      ただし使える兵器やタイミングなどに関して『雷神』の頃と全く変わっておらず、
      こちらの装備もアップデートを経て強化されているため『風神再臨』よりも馴染みやすいかもしれない。
      • 因みに攻撃倍率10.3倍という数値は、
        MHXXのG級クエストにおけるG★4のアルバトリオンオストガロアミラボレアスら(10.0~10.8倍)、
        及びMHW:IのマスターランクにおけるフリーM★5の古龍たち(いずれも10.5倍)とほぼ同値である。
        G級やマスターランクの古龍たちと同等の攻撃力を誇る強力な個体を、
        最大強化しても500前後が精一杯な上位時点での防御力で相手をするのだから、
        まさしく脅威そのものと言える。
        まあ、同作にはさらにヤバいヤツらが配置されていたりするのだが。
      • とはいえ、龍宮砦跡は虹色ヒトダマドリがいるのでHPも最大250まで上げられるため、
        MHXと比べたら1.66倍、MHWorldの体力増強3を考えても最大1.25倍硬くなれる。
        この場合MHWorld換算で8.64倍程になる為、
        ナルハタタヒメの行動の緩慢さも含めれば上位でもなんとか…といったラインか。
        それでも歴戦王ネルギガンテの8.0倍を超えてはいるが……
    • 攻撃のほとんどは属性攻撃なので龍気活性との相性は良いのだが、
      そもそもの火力が高くなっている以上、体力を削りすぎると結局耐えられない可能性もあるので注意。
  • 単体討伐クエストが存在せず、かなり新鮮な印象を残していった『風神再臨』とは異なり、
    今回は純粋に通常のクエスト『雷神』の強化版といった趣。
    ただし今回は体力を削り切っても大穴を開けて墜落していったりはせず、
    ドーンと仰向けに倒れ伏せて討伐完了となる。
    百竜ノ淵源でないナルハタタヒメがしっかりと屍体を晒しているのはもちろん初である。
    ちゃんと本体から4回剥ぎ取れるほか、もちろん剥ぎ取り名人やおだんご解体術も適用される。
  • 風神再臨と同様、チケット救済クエストでもあり、
    クエスト追加報酬でギルドチケットが確定報酬となっている
    カムラチケットと違いこちらは集会所クエストを普通にやっているだけでもらえるため、
    不足して困っているという人は少なくあまり話題にはなっていないが、
    それでも必要な時にはまとまった数が要求されるため、枯渇している人にとっては有り難いだろう。
    • チケットに関しては風神と雷神がそれぞれヒノエとミノトが共鳴していることも関係あるのかもしれない。
      ヒノエは里クエストの、ミノトは集会所クエストのそれぞれの受付嬢であることからも、この点がうかがえる。
  • ちなみに、報酬金は風神再臨と全くの同額である。
    作中でもナルハタタヒメの方が強力なモンスターとされていただけに、
    イブシマキヒコと完全に対等に扱われている本クエストは案外珍しいかもしれない。

MHR:S

  • 本作は百竜夜行が収束した後の時間軸の物語であるため、
    百竜夜行に関わる存在、というよりも元凶であった本種の扱いは気になるところであった。
    結論として百竜ノ淵源ナルハタタヒメのクエストしか存在しておらず、
    通常個体のクエストは確認されていないという状態である。
    そのため、通常個体の重殻、剛角、天鱗(或いは龍神玉)に当たる素材は存在していない*3
    • 本作に於いては珍しく、上位までは登場していたもののMRに登場しないモンスターである。
      同じような立場であったヌシモンスターはMR素材こそないが、
      Ver.15.0で全てのヌシがMRに出揃い、本種が唯一のMR未登場モンスターとなった。
    • MR20の緊急クエストでは対のイブシマキヒコが登場していたため、
      順当にいけば本種が相手になるのかと予想したハンターも多かったが、
      状況を考えると次は特殊個体になるのはある意味仕方ない部分も存在する。
      MHRise本編では失踪したイブシマキヒコと討伐に失敗したナルハタタヒメが同じ場所で既に出会っていたため、
      護衛のイブシマキヒコを撃破してナルハタタヒメと遭遇、
      その場でイブシマキヒコのエネルギーを吸収という流れになっていた。
      しかし、MHR:Sでは直前の緊急クエストでイブシマキヒコを討伐済みであるため、
      その後の展開はイブシマキヒコのエネルギーを吸収できず通常個体のみ登場か、
      討伐済みのイブシマキヒコからエネルギーを吸収してクエスト開始時には百竜ノ淵源と化しているかの二択になる。
      このためどちらかが登場できないのは致し方なかったと言える。
      • 一応「更に別個体のナルハタタヒメが現れた」という展開であれば通常個体と特殊個体の両立が可能ではあるが、
        流石に同種の超大型古龍が立て続けに3度*4も現れるという事態は世界観的にも現実的ではないだろうが。

余談

  • 名前もまたイブシマキヒコと対になっており、
    こちらの由来は「()(かみ)+霹靂(はたた)(がみ)+比売(ひめ)(のかみ)」だろう。
    鳴る神はそのまま雷のこと、霹靂神は激しい雷のこと。
    比売神は女神の名の末尾に付けられる言葉である。
    • モチーフはイブシマキヒコの対になる雷神で間違いないだろう。
      あちらと同様、別名に「神」が入る初のモンスターであり、英語名も同じ構造になっている。
    • 名前に含まれる「ヒメ」と「ヒコ」、そしてお互いが出会おうとしているという設定から
      織姫と彦星もモチーフの一つの可能性がある。
    • また、「対の男神と女神」「男神が探し、女神が待つ」「男神は地上に残り、女神は地下に落ちる」
      といった描写は日本神話における創造神、伊邪那岐命(イザナギノミコト)伊邪那美命(イザナミノミコト)を連想させる。
      • 因みに、この2神に由緒ある神々として志那都比古神(シナツヒコノカミ)火雷大神(ホノイカヅチノオオカミ)がおり、
        志那都比古は伊邪那岐・伊邪那美の間に生まれた風神であり、火雷大神は黄泉へ渡った
        伊邪那美の従える8柱の雷神であるとされる。
        特に前者は対のモチーフの1つになったとする意見もあり、それと照らし合わせるならば本種は
        後者に由来するとも考えられるだろうか。
    • 巣へと作り変えられた龍宮砦跡の地下は、絢爛な上層部とは裏腹に
      正しく黄泉の国と呼んで差し支えないほどの肉色で生々しく薄気味悪い光景が広がっており、
      この地で真なる姿を解放し、腹部に火雷大神の総数と同じ8つの卵を蓄えた百竜ノ淵源ナルハタタヒメは、
      国産みの地母神としてではなく死後に黄泉の主宰神黄泉津大神(ヨモツオオカミ)となった伊邪那美も
      モチーフだと考えるプレイヤーも少なくない。
    • 双剣使いのハンターなら、霹靂神の名には聞き覚えがあるかもしれない。
      また、MHW:Iで装飾品を集め回っていたハンターなら、鳴神という単語も聞き覚えがあるかもしれない。
    登場ムービーの台詞の一部には、モチーフと思われるものに『万葉集』第4235番の
    「天雲の ほろに踏みあだし 鳴る神も 今日にまさりて 畏けめやも」という歌がある。
    「鳴る神」という単語からも分かるように、前半部分は雷神への畏怖を表現している。
  • 吻部が細く、上顎先端に細い牙が生えており、口の中にもう一つの顎があるという特徴から
    本種と対の頭部外見のモチーフはウツボではないかと考えられる。
    ウツボの口の中の顎は咽頭顎と呼ばれ、口に咥えた獲物を喉の奥に運ぶ役割を持つ。
    また、全身に生えた触手はミノウミウシの突起もしくは
    イソギンチャク(特にカクレクマノミとの共生が有名なハタゴイソギンチャク)を、
    腹部にある膨らんだ特徴的な発電器官はタツノオトシゴ、
    胸や尻尾の裏に見られるスジはヒゲクジラ類の喉袋にある畝が参考にされていると思われる。
    上に挙げた諸々の特徴や全体的な質感、
    そして戦闘の舞台が海底から隆起し珊瑚などがそのまま残っている龍宮砦跡ということもあってか、
    浅く温暖な海の生物が外見のモチーフになっているようだ。
    英語名にSerpent(サーペント)という海蛇を連想される単語が含まれていることもも
    海洋との関係性を匂わせる要素となっている*5
    • 同心円状に広がる雷もさながらバブルリングである。
      バブルリングは渦の輪によって気泡を閉じ込めたものであるが、
      ナルハタタヒメは特にヒレなどを使う素振りもなくリング状の雷を放っている。
    • 後に発売された設定資料集によれば、
      対の古龍のデザインベースになっているのはタツノオトシゴであるようだ。
      骨張った細身の身体など、全体的なシルエットは確かに似ているように思われる。
      なお、このデザインになる前の没案では、
      クトゥルフ神話を思わせるような頭足類系の古龍種という案も存在していた様子。
    腹の巨大な袋はハンターノートに記載がある通り発電器官なのだが、同時に卵を収容する器官でもある。
    雌という設定や、戦闘中に大事そうに抱える行動、雄の到着を待っているという描写があることから、
    設定資料集で明言される前から卵や卵巣ではないかと考察されていた。
    • さらに後のアップデートにあたり、大きな放電が起こると卵が損傷することも判明。
      抱卵中の電気袋の扱いはかなりデリケートなのだろう。
    • この特徴的な袋だが、付いている位置や見た目もあって、
      プレイヤーからお察しの下品な渾名で呼ばれることもある。
      当然だが、ネットの一部の内輪ノリから発したこの通称はどこでも通用するわけではなく、
      スラングに過ぎない上に不快な思いを抱く人もいるという点には留意しておこう。
  • イブシマキヒコが「対は何処」とナルハタタヒメのことを探しているのに対し、
    当の本龍は「疾く参れ(早く来い、の意)」と呼びかけていることが登場ムービーで確認できる。
    そのため、こちらも雌>雄の関係の可能性がある。
    ヒノエ、ミノトが共鳴で得た感情も、イブシマキヒコが寂しさや焦りであるのに対し
    ナルハタタヒメは怒りであったという話もある。やはりこちらも恐妻家なのか
    • 同種の雌雄であると公式設定資料集にて明言されたため、
      リオス夫婦、テスカト夫婦、セルタス夫婦に次いで
      メインシリーズで4種目の「雌雄で別種扱いされる大型モンスター」となる。
      また、超大型に分類されるモンスターで雌雄が明確に分かれるのは史上初となる他、
      集会所ラスボスで「性別が判明しており、なおかつ対の個体がゲーム内に実装されている」ものも史上初*6
      同時に、テスカト夫婦以来の雌雄が分かれる古龍種となる。
    イブシマキヒコとナルハタタヒメには2体の名前に一致する箇所が無く、
    リオスやセルタス、テスカトのように雌雄を一纏めとした名称が存在しなかったため、
    生態樹形図における科の記載がどうなるのかが注目されていた。
    • そして、公式資料集『百竜災禍秘録』での生物樹形図の改訂に伴って付けられた科名はなんと「不明」。
      正確には新たな科の追加がなしに分類された形となり、かつての禁忌のモンスターのような表記となる。
      そちらは情報が解禁されることで科名が付けられたため、
      現在では「科」でこの表記がされている唯一の種になっている。
    • なお、2体とも古龍目-神龍亜目であるため、図を見れば同種とされていることは分かる。
      風神龍・雷神龍という別名部分の共通項からとったと思われるが、
      テスカトが別名で共通する部分から炎龍と呼ばれるように、
      今後2体も神龍と呼ぶのが収まりが良いのかもしれない。
      • 実際にイブシマキヒコとナルハタタヒメをまとめて呼ぶ場合、
        「風神雷神(夫婦)」や「イブナル(夫婦)」といった呼ばれ方が多いようだ。
        逆に特殊個体のムービーで披露された「百竜ノ淵源」については、
        特殊個体そのものと混同してしまうからか使用頻度は控えめな様子。
  • 初期環境の集会所ラスボスという位置づけであるが、先輩達と同じく乱獲対象となっている
    素材が高値で売れるし、装飾品の素材も集まるし、唯一の古龍汎用素材入手先だし…というメリットも勿論あるが、
    最大の目的は護石のマカ錬金素材を集めるためである。
    今作はマカ錬金が唯一の護石入手手段であり、なおかつMHXX以前を彷彿とさせるランダム式であるため、
    とにかくマカ錬金を回していわゆる神おまを引き当てねばならない。
    今作のマカ錬金はモンスターの素材や一部アイテムを使ってポイントにする仕組みであり、
    一般的に終盤のモンスターほどポイントが高めである。
    ナルハタタヒメ素材はこのポイントが最高値であり、なおかつ武具の需要が同Verではほぼ皆無故に
    素材の使い道がないため、遠慮なくマカ錬金にぶちこむことができるのである。
    • ……というより、無料タイトルアップデート前の環境では
      ナルハタタヒメの素材が他を引き離して特に錬金での効率が良いために、
      マカ錬金を回すためにはこれしかクエスト選択肢がない状態になってしまっているため不満もそこそこに出ていた。
      落し物の龍秘宝で錬金用のカムラポイントが枯渇しないのも忘れてはいけない。
      また、専用ステージでランダム要素が少ないためチャートを組みやすく、
      ナルガ貫通ライトというお誂え向きの装備があるためハードルが低いという周回のしやすさも後押ししている。
      • ちなみに体力はソロで30,000以上あり、上位のラスボスとしては異例の耐久値である。*7
        ただし比較的良心的な肉質や特殊ダウンの存在もあって総合的な耐久力は数値ほどではなく、
        ハンター側の強化もあって慣れれば10分足らずで易々と周回できる。
    • さすがに(上級者が集えば)1回が1分もかからないMHXXのブラキ炭鉱に比べると護石を掘る効率は悪いが、
      Ver.1.0時点ではこのクエストで素材をためて闘技ラージャンに殺されるのがベスト*8であった。
      めぼしい護石が出る確率は非常に低いため、今日も世界中で血眼のハンターに穴に落とされているとかいないとか…。
      前座に百竜夜行が控え、回すにも時間がかかりすぎる旦那とは真逆の扱いである
      • 乱獲されがちなラスボスとしてはMHP2時代のATMことアカムトルム
        MHXXのアトラル・カが存在するが、
        彼らは武器種こそ選べど武器や防具にもある程度の需要があったにもかかわらず、
        こちらは装飾品を除くと素材を売るか錬金するかのためだけに乱獲されているため、ある意味1番哀れである。
        教官泣かせのハンターになるほど可哀想と思う心を殺して周回しているなら、
        錬金の効率ばかりに囚われるのではなくフィールドを探索したり他のクエストを受けるなどして
        狩猟生活を楽しむようにしよう
    • ラスボスらしく雷神の龍玉という低確率のレア素材もあるのだが、
      爪や角、触手といった比較的手に入りやすい素材が他の武器の強化に使うのに対し、
      この宝玉の用途は発売時点では防御力以外下位相当の頭防具にしか需要がなかった。
      とはいえ入手率は1戦あたり10%にも及ばず、
      その低さを考えると錬金Pt100はお世辞にも高いとは言えなかった為、
      アップデートに向けて一先ずBOXの隅に入れておくハンターも多かった。
      そしてVer.3.0にて百竜ノ淵源の追加と共に、雷神龍派生武器の最終強化素材として用いられるようになる。
      ここで地味に厄介なのが、百竜ノ淵源から手に入る宝玉は「淵源の嵐玉」という別の素材*9であり、
      最終強化においては全武器種でこれら両方を使用する。
      宝玉を2種使うという時点で面倒臭いが、さんざ周り倒した割に雷神の龍玉は足りなかったため強化しきれず、
      再度通常種を地の底に叩き落とすハンターもそこそこ居たと思われる。
    • ちなみにナルハタタヒメを狩るのに飽きた色んなモンスターの素材も欲しいハンターからは
      赤☆7の百竜夜行の百竜チケットや、
      同じく錬金評価値の高い、Ver.2.00から追加されたバゼルギウスやドス古龍達の素材を釜に突っ込むのも人気。
      特にバゼルギウスの素材は古龍種の素材と同格の評価値となっており、
      古龍種と違って捕獲が可能である為に討伐に要する時間も短く、
      瑠璃原珠などのナルハタタヒメからは得られない副産物もあるので、新たな乱獲対象となっている。
      え?評価値で負けている古龍種がいる?知らんなあ。
      ちなみに、ナルハタタヒメはステータスが固定されておらずおだんご弱いの来い!の効果が発動する。
  • 破龍砲はハンターにもダメージを与える*10のだが、大タル爆弾などのように見た目より低いダメージで済む…
    と思いきや容赦なく特級の火力が叩き込まれる。
    有志の検証によると一応防御力による減算自体は有効、
    虹色ヒトダマドリを使ったHP250・防御力670の状態においてHPを40%程度残しての耐久が確認されてはいるが、
    この数値は操虫棍や狩猟笛のバフ等あらゆる防御効果で得られるVer.1.0時点での限界値
    そして、HP250で約40%残る、つまり150ダメージ前後を受けたという数値は
    過去作とダメージ計算が変わらないと仮定すればその威力は1400にも及び、
    計算上これは防御力370・HP250でギリギリ耐えきれるかどうかの数字となる。
    高くても防御力350程度になることが多いMHRise初期環境では当然即死級になる、というわけである。
    またナルハタタヒメ戦で人気のガンナーの場合は更に被ダメージが大きくなるため、
    更に高い防御力が要求されることになる。
    逆に言えば防御力があれば破龍砲すら耐えられてしまうという事。ここでもハンター超人説が…。
    • 上記の通り被弾時の威力は1400程度と推察される一方、
      ナルハタタヒメに破龍砲が直撃した際のダメージは2000+300である。
      このズレが何故生じるのかは憶測に頼る他ないが、
      ハンターは2000の部分に被弾、300部分は爆風で回避⇒大タル爆弾等と同様に補正を受け、
      0.7倍程度の威力で受けている…辺りだろうか。
    • この仕様のため、ナルハタタヒメ戦で最も高いダメージを食らう攻撃は
      電撃ビームでも特大雷リングでもなく破龍砲である
      ラスボス討伐用の兵器がラスボス戦で最大の脅威となるとは、皮肉としか言いようがない。
      また、一部界隈では味方にこの破龍砲を直撃させて火事場スキルを発動させるマルチTAが行われている。
    Ver.2.0では防具の強化段階が開放されたことで、きちんと強化すれば
    スキルなしでも合計の防御力が400を超えるくらいにはなる。
    そのため十分体力が残っていれば耐えられるケースが増えるのだが、そもそも
    味方に当てない、当たらない立ち回りを心がけるようにしよう。
  • 溶岩洞のエリア8には何者かのモンスターの巨大な白骨体が埋まっており、
    顎の構造や角の特徴からナルハタタヒメの骨なのではないか、とユーザーから予想されていたが、
    Vジャンプが実施した開発インタビューにおいて一瀬氏によりナルハタタヒメの骨であることが明言された
    何故こうなったのかは説明されてはいないが、この骨は「過去に溶岩洞でも百竜夜行が起きていた」という事を
    示すためのものである。つまり百竜夜行は別にカムラの里を狙い撃ちした災害という訳では無く、
    そして今作よりも遥か古から度々起こるものであったことを示唆している。
    • 公式資料集にてこの巨骨の発生した原因についての説明がされ、
      『かつて溶岩洞の最奥でナルハタタヒメが「対」を待ち続けたが、邂逅は叶わず朽ちていった(要約)』
      といったことが文中の筆者の考察という形で示されている。

素材

  • MRでは通常個体が登場しないため、厚皮・剛爪・雷電袋・猛触手は実質的に特殊個体の専用素材となっている。
    同様の理由で、甲殻・角・宝玉系のMR素材も現状存在しない。
雷神龍の上皮
ナルハタタヒメの皮。
絶縁効果が絶大で、地を焦がすような電撃を受けてもビクともしない。
特に分厚いものは「厚皮」と呼ばれ、電撃はおろか如何なる外敵からもその身を守る。
雷神龍の堅殻
ナルハタタヒメの外殻。
弾力と軽量性に優れ、触れれば瞬時に黒焦げになるような強い電流を秘める。
  • 特殊個体からは剥ぎ取ることができないため、装備を作成する場合は
    通常個体を討伐する必要がある。
雷神龍の尖爪
ナルハタタヒメの大きな尖った爪。
危害を加える無謀な者を雷のように無慈悲に劈く。
大きく重厚なものは「剛爪」と呼ばれ、一度本気で振るえば、忽ち地形が一変する程の威力となる。
雷神龍の尖角
ナルハタタヒメの大振りな角。
不注意に振り回せば、地上のどこであれ、雷が降り注ぐ危険な素材。
  • 堅殻同様、特殊個体では新たな素材と変更になっているため、
    装備作成時は通常個体を討伐しよう。
雷神龍の雷袋
雷を起こし蓄積する器官。
強力な磁場を生み出し、その効果で自ら巨大な体を浮遊させる。
中でも莫大な電撃の力を秘めるものは「雷電袋」と呼ばれ、
荒ぶる稲妻と巨大な磁場を生み出すナルハタタヒメの強さの象徴となっている。
雷神龍の触手
ナルハタタヒメの体に生える触手。
至る所に生えた触手を介して、雷を身に纏い手足のように操る。
最上級のものは「猛触手」と呼ばれ、鋭敏に動き猛撃を繰り出し、雷神龍に害なす存在全てを退ける。
  • 背中破壊で40%という微妙な確率の上、剥ぎ取りとクエスト報酬でも手に入りにくいため
    いざナルハタタヒメの武器を作ろうと思うとストッパーになりやすい。
雷神の龍玉
ナルハタタヒメが秘める宝石。
稲光の如く光を放ち瞬く。手に入れた者は、雷を飼い慣らしたも同然。

関連項目

シリーズ/モンスターハンターライズ
モンスター/百竜ノ淵源ナルハタタヒメ
武器/ナルハタタヒメ武器
防具/なるかみシリーズ
BGM/ナルハタタヒメ戦闘BGM
モンスター/イブシマキヒコ - 対の関係にある古龍。
フィールド/龍宮砦跡
システム/百竜夜行
世界観/カムラの里
世界観/共鳴
モンハン用語/超大型モンスター

モンスター関連

モンスター/ナナ・テスカトリ - 明確に雌であると明言されている古龍種繋がり。MH2のオフラインではラスボスでもあった。
モンスター/マム・タロト - 作中表現等から女性的なイメージが強調されている超巨大古龍。
モンスター/アンジャナフ亜種 - 日本の雷神をモチーフにデザインされたモンスター。
モンスター/アトラル・カ - 雌のラスボスの先輩その2。黄色系統の体色と、(理由は異なるが)ハンターに乱獲されている点が共通。
モンスター/ルコディオラ - 磁気を操る能力を持つMHFオリジナルの古龍種。岩石を持ち上げる戦闘法も共通する。


*1 雷耐性0なら防御力が300前半ほどでも耐えることは可能。最速でレバガチャすればなんとか回復までの時間は稼げる。
*2 百竜ノ淵源ナルハタタヒメは通常個体よりも体力が低めに設定されているため。前座で早く終わるとはいえイブシマキヒコとの戦闘時間を考慮してのことだと思われる。
*3 つまりMHWのゼノ・ジーヴァと似たような扱いである。
*4 上位のナルハタタヒメとMRの百竜ノ淵源は物語上で別個体として扱われている。
*5 これはデザインが異なるイブシマキヒコも同様。
*6 ラスボスで性別が判明している、というだけであればアトラル・カが該当する。
*7 参考までにMHWのゼノ・ジーヴァの体力が15150、MHW:Iのアン・イシュワルダの体力が37100
*8 闘技大会は1乙で失敗、そしてラージャンの攻撃力が頭抜けて高い為。
*9 雷神の龍玉も腹部を破壊すれば5%の確率で報酬に出る。
*10 バグか仕様かは不明だが、アップデートを経て何の告知も変更もなかったことから仕様だと思われる。