目次
概要
- MHWorldで初登場したクルルヤックの操虫棍。
見た目は派生元のアイアンブレードにクルルヤック素材を貼り付けたようなもの。
所謂「皮ペタ武器」。
刃の根元にクルルヤックのトサカの羽があしらわれているため、
地味な汎用デザインの割にはちょっとオシャレ。
MHRiseでも同じデザインで続投した。
性能
クルルブレード
MHWorld
- クルルヤックが再序盤に出会うモンスターとあって、アイアンブレードIIから派生して作ることができる。
作った時点ではアイアンブレードにちょっと会心率が付いてるような武器。
上位になるとアルノーラスと名前を変え会心率が20%に増加してこれは武器の中ではいい方ではあるのだが、
序盤モンスター武器の宿命か物理攻撃力はガンガン後続の武器に抜かれていく。- それと、上位に入ると無属性武器は覚醒で属性が発現するようになるのだが、
アルノーラスは何故か睡眠。そして操虫棍の睡眠属性武器はアルノーラス一本しかない。
MHWは武器のバリエーションが少ない事が印象的だったが、まさか覚醒込みの一本しかないとは……
- それと、上位に入ると無属性武器は覚醒で属性が発現するようになるのだが、
- 最終的にはメインモンスターであるネルギガンテの素材を用いて強化されるため、最終強化は早くはない。
その最終強化であるアルノーラスIIIの性能はというと- ブービー賞攻撃力527
- 武器の中でも高い会心率20%
- 斬れ味は青50、匠Lv3から白出現
- 属性は最大Lvで覚醒して睡眠属性210
- ちょっとは欲しかったスロット無し
- 猟虫ボーナスはスピード強化
- カスタム強化は3回
正直なことを言うと火力がかなり低い。これより一段下は属性特化の武器のラインだというと低さが分かりやすい。
覚醒しなければ無属性強化も乗るとはいえ、乗せた上でまだ上がいるという有様。- 特に無属性強化の運用で言えばタイラントグレイブには逆立ちしても勝てない。
あちらは酷いマイナス会心と匠Lv4からしか出ないごく短い白斬れ味が難点だが、
アルノーラスIIIの会心込み白斬れ味での期待値はタイラントグレイブの会心フォロー無し青斬れ味のソレにも届いていない。
- 無属性武器として使うには正直辛すぎるので、そうなると覚醒して睡眠武器として使うのがいいか。
その場合も覚醒が若干スキルとして重く、また武器の火力が低いため睡眠爆殺など火力を補う手段を講じないと
フィールドで拾ったネムリガスガエルで十分という事にもなりかねない。- 斬れ味は匠で伸ばしても白斬れ味が出ないものがある中で白が出てくるので、
そういう意味では悪くないものの、あくまで悪くはない程度で他の白斬れ味候補は数多い上、
アルノーラスIIIの長さでは操虫棍で維持するのは結構大変。 - スロット無しも地味に痛い。一線級の武器でもLv1かLv2が一つくらいは付いてる場合も多い中で
スロットが一つも無いのは低い火力を補う手段が乏しくなることを意味している。 - 猟虫ボーナスのスピード強化は、移動速度が上がれば狙った場所のエキスを取りやすくなるし、
戻るのも速くなる。操虫棍だけの特徴とは言えここは貴重な長所と言ってもいい。
- 斬れ味は匠で伸ばしても白斬れ味が出ないものがある中で白が出てくるので、
- 更にアップデートで追加されたマム・タロトから入手するガイラブレードには、
アルノーラスIIIより一段高い物理火力と素でそこそこの白斬れ味を持っていて白運用がしやすいガイラブレード・睡眠や
アルノーラスIIIとほぼ同じ性能だが強みであった会心率が更に強化され
会心率30%に届いたガイラブレード・掻などが出てきており、
アルノーラスIIIは非常に肩身が狭い。
やはり低すぎる物理攻撃力が足を引っ張っており、
これがもう少しましならもうちょっと使いでもあるのだが……
ただ、中級モンスター仲間のプケプケ棍やガマル棍なども
同じ水準の攻撃力に甘んじてしまっているので、若干中級モンスターじゃしょうがないかなという感じもする。
MHW:I
- アイスボーンでマスターランク実装に伴い、
アルノーラスIIIも新たな銘「ネスルヤティール」という強化先が追加された。
なお、上位からそうだったが、他の汎用デザインがベースとなる鉱石武器部分を
上位で月牙鏟、マスターランクでトライデントの形に変化させてきているのだが、
この武器だけ最初のアイアンブレードの形状のまま強化が進んできている。
- 強化についてはクルルヤックの素材が主だが、最終強化だけアイスボーンで復活したナルガクルガ素材を
一部使うため、最終強化はそのタイミングとなる。
最終形態「ネスルヤティールII」の性能は- 相変わらずブービーな攻撃力775
- 会心率は据え置き20%
- 斬れ味白40、匠では白延長するのみ
- 属性は最大Lvで覚醒して睡眠属性300
- スロット無し
- 欲しかったスロットは付かず
- 猟虫ボーナスはスピード強化
プケプケやガマルの棍はもう一段下に落ちたのでそういう意味ではまだマシな方かもしれない。
とはいえ、前作で無属性武器が猛威を振るった煽りで本作の無属性武器は強化幅が控えめになっており、
ネスルヤティールIIもそのとばっちりを食った感は否めない。
ただし、本作は汎用デザインの武器に新たにパーツ強化という強化システムが導入されており、
強化を重ねることで固有デザインの強力な武器との差をある程度は縮める事ができる。- それでも無属性武器の強豪タナトスグレイブにはかなりの差をつけられてしまう。
本作では更にタナトスグレイブの弱点マイナス会心が無く、
無属性強化の乗った超火力でごく短い紫斬れ味を100%会心率達人芸で維持するというロマン戦法が取れる
硫斬旋フォーニャまで登場する。
ネスルヤティールは純粋な火力で真っ向勝負する武器じゃないので比較するだけ酷ではあるが…… - また、睡眠武器としても素で睡眠属性を持つパオウルムー亜種のニュクスブレードIIが登場。
ただし、素で睡眠属性が出てネスルヤティールより白斬れ味も長いものの、
ネスルヤティールよりさらに低い攻撃力で会心率無しなので、
覚醒のスキル負担はあるものの睡眠属性武器として見たらまだこちらの方が火力には分がある。
無属性武器としてよりかはやはりこちらの運用の方が活躍の場はありそうに思える。
ピコ・サリーレ
MHRise
- MHRiseに登場した、新たなクルルヤック棍。
とはいえ、名前は一新されたものの、見た目は相変わらず
アイアンブレードにクルルヤックの素材を張り付けた汎用デザイン。
RiseでもアイアンブレードIIからの派生で入手できる。
- 本作では要求されるのがクルルヤックの素材のみなので、
下位でも上位でも早々に強化が終わる。
最終形「ピコ・プリサリーレ」の性能は、- 低めの攻撃力150
- 今回は個性になりきれなかった会心率15%
- 斬れ味は素で青30。匠は青が伸びるだけ。
- 地味に嬉しいスロット1-1-1
- 猟虫Lvは低め4
- 百竜強化は「会心率強化II」「猟虫強化」「人魂鳥倍化」
他の最終強化に比べると火力が低く、更に猟虫Lvも低い状態で止まっているので
ストーリークリア後まで長く使える性能ではない。
特に本作化け物みたいな会心率を誇る一振りが猛威を振るっており、
無属性の、それも会心率が売りのピコ・プリサリーレは方向性が丸被りした上負けている哀しさ。
しかし、前作から待望のスロットが追加されており、作成難易度も低い。
攻略段階では普通に使えるので上手い具合に早めに強化できるようなら
攻略のお供として使ってあげるといい。
MHR:S
- MR実装に伴い強化先のピコ・プリサリーレ改が追加。
前作同様クルルヤックと大社跡のMR骨素材で強化可能。
そこから全く音沙汰が無くなるが、ストーリークリア後の傀異クエストで手に入る
傀異素材によって最終強化ができるようになる。
最終強化であるピコ・カトリスサリーレの性能は、- 最終形の中では標準クラス攻撃力330
- 前作から伸びなかった会心率15%
- 斬れ味ゲージは素は白50、匠Lv3から紫出現
- スロットLv1×3
- 百竜スロットLv1
- 猟虫Lvは低いが何とかなるLv13
MHW:Iでも中級モンスターなりだった性能に比べたらだいぶマシな性能であるとは言える。- ただ難点もあり、最大の難点は百竜スロットが小さい事。
百竜装飾品は相手に合わせて付け替えることでお手軽にダメージを上げられる各種特効珠がLv2の大きさのため、
ハンターの間では百竜スロットはLv2以上あるのが好ましいと言われている。
この時点で他の武器より一つハンデを背負ってしまっている。- もちろん、武器の傀異錬成を使って百竜スロットを拡張することは可能である。
しかし、そのために傀異スロットを4つも消費してしまうため、
傀異錬成による強化が他より一段下がってしまうジレンマに陥る。
百竜スロット拡張は傀異スロット1か2くらいでも良かったのでは……?
- もちろん、武器の傀異錬成を使って百竜スロットを拡張することは可能である。
- また、斬れ味も匠で紫が出るのは悪くないのだが、本作では素で紫が出てくる武器がちらほら存在しており、
そういう意味でもそれらとの比較では苦しい戦いになってしまう。
あちらは同じ攻撃力ながら素で紫斬れ味が出ている上百竜スロットもLv2、
更にスロットは2つしか開いてないものの開いてる2つがLv4とLv2という
ツリーの基本武器の割には高いバランスでまとまった優秀な一本になっている。
傑刃棍には無い会心率で差別化したいところだが、攻撃力が並クラスになった代償か
MHW(:I)の頃に比べると会心率がやや落ちて他にも候補がいるような状態になっている。
短い紫斬れ味を達人芸で維持する方向で行くならありがたい会心率ではあるものの、
一芸が無い分百竜スロットの欠点が気になってしまう。
- 上述したように最終武器はそれなりの水準まで性能が引き上げられているため、
MHW:Iのように中級武器だから仕方ないか、と諦めるほど厳しい性能では無い。
傀異クエストでも古龍でも戦えるといえば戦えるので、
愛着があるのであればソロでこれを担いで狩りに行くのも良いかもしれない。
余談
- ネスルヤティールは、他のクルル武器の命名規則からいって
「ネスル」「ヤティール」という二つの単語であり、それぞれ意味を調べると、
「ネスル」はドイツ語の「nestle(意味は『鳥の巣』)」「ヤティール」はアラビア語の「يطير(意味は『飛ぶ』)」だろうか。
言語がバラバラだが組み合わせると「巣から飛び立つ」という解釈もできる。