武器/クロームレイザー

Last-modified: 2023-08-19 (土) 01:49:33

刃に猛毒が仕込まれている大剣。razor(カミソリ)の名の通り、斬れ味と威力が格段に強化された。

目次

概要

  • 強化前の見た目はバスターソードに瓜二つだが、
    強化してクロームデスレイザーにすると刀身は白く磨き上げられ、
    咬剃(かみそり)」と刻印が刻まれる。
    人にもよるが、スリムな防具(例:頭をピアスにしたクロオビ装備)に
    身を包んだハンターに担がせると妙に似合う…というかシブい。
    このビジュアルに魅了され、つい作ってしまった人もいるとか。
    • なお、クロームデスレイザーを生み出した者は、何かしらの禁を破り工房を追われた職人であると言われている。
      「咬剃」の刻印と高い毒属性値には、その職人の尽きせぬ恨みが込められているのかもしれない。
      MHXでは説明文が変化しており、その高い毒属性値の由来が判明した。
      説明文によれば、数多の竜から抽出し精製された猛毒
      実際にMHSTでは猛毒の追加効果を持っており、なかなか強力である。

性能

  • 一番の特徴として、シリーズを通して強力な毒属性を持つことが挙げられる。
    一撃離脱型の大剣でも状態異常にできるように配慮したお陰か、その属性値は非常に高い。
    多くの場合上位の時点で強化が止まってしまうものの、シリーズによっては大剣の中では1、2を争う高さを持つ。

MHP2G以前

  • そんなクロームレイザー、生産には少々手間がかかる。
    まず第一段階の「クロームレイザー」に古龍素材とリオス夫婦の逆鱗が一つずつ
    (MHP2Gの場合は轟竜の牙×8)、
    強化して「クロームデスレイザー」にするのに老山龍の蒼角と、
    クシャルダオラ、オオナズチの宝玉が一つずつ必要というレア素材のオンパレード。
    性能は高く、攻撃力912(武器倍率190)に毒500。上位クエストに担ぐ分には中々の活躍が期待できる。
    残念ながらそれ以降の強化は打ち止めとなり、G級武器となることは無い。
    G武器のクロームレイザーGは、勇気の証S×1・雌火竜の逆鱗×2・火竜の逆鱗×2・炎王龍の剛角×1
    で作れるため、アップグレード版の方が作成難易度が低いという謎の状況になっている。
    なお、クロームレイザーGは攻撃力1152・毒500・匠で紫20と、攻撃力が低く微妙な性能である。
  • MHFではクロームデスレイザーから「ジェノサイドレイザー」に強化できるのだが、
    その強化素材がなんと古龍汎用素材(=剛種素材)
    (幸いにも、III系汎用素材は「古龍種の特濃血」しか使わないが)
    それだけに、この武器を作り出した喜びは言葉では表せないものがある。
    デザインも若干変わり、刃がブレイズブレイドに似た少しギザギザした形状になる。
    苦労をしただけの性能があるかは微妙だが、
    このような見た目のいい武具を作るために努力するのもMHの楽しみの一つではないだろうか。

MH3

  • 比較的高めの攻撃力864に毒属性値480、匠で短いながらも白ゲージが出現、そして3スロと、
    ここまで見ればかなり優秀な毒大剣のように思える。
    だが、なぜか覚醒タイプの武器になっており、覚醒なしではただの無属性大剣になってしまう。
    毒大剣としては他にハイジークリンデという比較的優秀な武器があり、
    MH3では覚醒を発動させるのもかなり難しく、ましてや匠との両立など趣味の領域と言っていい状態だった。
    生産素材も闘技大会でなければ入手できないコインと、作るだけでかなり大変である。
    • しかも、MH3で鬼畜と名高かった、アグナコトルベリオロスの同時狩猟の大会でなければ
      入手できない炎戈竜のコインが5枚も必要である。
      ついでに、上位の闘技大会限定のレア報酬として幾多のハンターを苦しめた、
      あの狩猟王のコイン3枚も要求される。
  • 上記のことから、残念ながらこの作品ではクロームレイザーの出る幕などほぼ皆無に近かった。
    そのため、オンラインでこの武器を背負ったハンターに出会うこと自体、非常に稀なことだった。
    MHの歴史ある大剣だっただけに、非常に惜しい。
  • なお、オンラインサービスが終わった現在では当然ながら作成することは不可能。

MHP3

  • バスターソードは続投したものの、クロームレイザーはリストラされた
    本作の毒大剣はハイジークリンデか、毒断マッシュローグの二択だった。
    後者が外見通りのネタ武器なため、実質的に一択なのは内緒。

MH3G

  • こちらは以前より若干作り易く、それでいて高レベルの毒を保った上でスロットが2つある。
    しかし、相変わらずの覚醒タイプになっており、覚醒させないとただの無属性大剣になってしまう。
    しかもを使っても紫が出ないという大剣としては致命的な欠点を抱えている。
    ただ攻撃力と毒の両立具合だけで言えばMH3Gの毒大剣中最強であり、大連続狩猟などでは使えなくもない。
    • 運用するなら覚醒は必須。
      そのため、覚醒に加えて状態異常攻撃+2が付くネブラXとは好相性。
      他にも、属性解放と抜刀術のSPがあり、やはり状態異常攻撃+2があるブナハXとの組み合わせも中々。
    • また、全体防御率の影響を受けない毒なので、超絶強化クエスト群にはそれなりに有効だったりする。
      MH3の頃に比べれば、多少は活躍できるようになったと言えるかもしれない。

MH4

  • 最終強化のクロームデスレイザーは攻撃力768、会心率20%、毒属性380、匠でそこそこの白、スロット2という性能。
    属性値はガタ落ちしてしまったが、再び覚醒不要武器となった。
  • 今作の毒大剣は他にも、
    • こちらを上回る攻撃力と同等の属性値を持つが、斬れ味白が短いブラッシュデイム
    • 攻撃力は720と低く匠でも白が出ないが、圧倒的な属性値700を持つ蛇剣【毒蛇】
    • 覚醒が必要なものの、及第点の攻撃力と高い属性値を併せ持ち、
      匠で白50、さらにスロット3も持つセイリュウトウ【凶】
    と、やたらと種類が多い。
    それぞれに明確な長所と短所があるので、モンスターやプレイスタイルによって使い分けるといいだろう。

MH4G

  • G級武器としてクロームヘルクロームヘヴンが追加。
  • クロームヘルは攻撃力1056に据え置きの会心率20%、
    そして毒属性420と匠で白30の斬れ味というG級武器としてはかなり低めの性能。
    ただしG級昇格直後に作製可能なので作っておいて損は無い。
    • この段階で一発生産も可能となる。
      デスレイザーからの強化も可能だが、実は強化よりも生産の方が簡単だったりする珍しい武器でもある。
      共通してエルトライト鉱石(強化で4つ、生産で8つ)と幻鳥竜玉が必要で、
      そこに加えて強化時はランポスの剛爪3つと劇烈毒袋4つが要求されるのだが、
      生産時に要求されるのはモンスターの特濃10個と獄炎石5つ。どう考えても後者の方が楽である。
      しかも幻鳥竜玉はコレを利用すれば小型モンスターの討伐だけで入手できることもある。
      必要なゼニーも3万違うだけなので、余程金欠でない限りは生産の方がお勧めである。
  • 最終強化のクロームヘヴンになると、攻撃力が1152、会心率が30%、毒属性が470まで伸び、スロットも3つになる。
    また、素で長めの白ゲージが出現するので匠が不要となる。因みに匠を付けても白が伸びるだけで紫は出ない。
    • 強化に必要な素材が岩竜の重殻4つとメランジェ鉱石2つ、そして大竜玉1つと非常に少なく、
      旧砂漠でピッケルを振るってからバサルモスを狩れば必要素材が集まる。3%の壁を乗り越える必要があるが
      • バサルモスは大老殿には登場しないが、序盤のG級探索に高確率で出現するため問題なく、
        その過程で対象のギルドクエストにも派生し易い。
      G★1の段階でこの性能はかなり破格であり、作ってしまえば当面の間は繋ぎとして十分に働いてくれる。
    • なお、同じくG★1で作製可能な毒大剣にはブリュンヒルデという大業物が存在する。
      属性値はこちらが僅かに高いものの、物理性能では完敗している。
      上記のメランジェ鉱石集めの際にレイア亜種を狩ることができるならばそちらを優先した方がいいだろう。

MHX

  • バスターソードLV4からの派生でのみ作製可能。
    なんと初期段階のクロームレイザーへの派生の時点でいきなり鳥竜玉を要求してくるが、
    クエスト自体の出現が不安定な下位オオナズチの霞龍の角2つも曲者。ここに来てまさかの古龍素材復活である。
    そんな素材を要求されることもあってか、攻撃力150、毒属性32、素で青10にスロ2とこの時点では中々の良性能。
    特に全体的にスロットが少ない中でのスロット2は価値がある。
  • ここから3回の強化を重ねることでクロームデスレイザーになる。
    攻撃力200・毒属性40・素で青40匠+2で白30・スロット2と、全体的に順当に強化された。
    • 同じく霞龍素材で作製できるアミナスシャムシールと比べると物理性能で大幅に優る。
      一応あちらが本元の古龍武器なのだが、一体どうしてこうなったのか…
      だがあちらは匠追加分が全て白であり、更に属性値も高くスロットも3つあるのでその辺りでは後れを取っている。
      毒大剣全体で見ると、攻撃力も属性値も斬れ味も中間的な位置であると言える。
      これといって突出したものがないので、良く言えば堅実、悪く言えば地味な武器になっている。
      強化に宝玉まで必要な所を考慮するとやや物足りないか。

MHXX

  • 前作の最終強化であったクロームデスレイザーを一発生産できるようになった。
    この場合ナズチ素材が必要無くなるが、代わりに他のG級素材が要求される。
  • 限界突破後の究極強化としてクロームヘルが復活。
    攻撃力310・毒属性50・素白40延長可・スロット2とやはり順当に強化された。
  • 単体で見れば実用的な性能ではあるのだが、如何せん他武器の壁が高い。
    高い物理性能を誇るハイジークリンデと優秀な斬れ味に高い属性値を兼ね備えるジークリンデエピネという
    2振りの雌火竜武器を筆頭に、高会心素紫の影断ネル=カトラ
    無属性武器並の攻撃力+鈍器運用というロマン枠の大毒断マッシュロードなど、
    今作の毒大剣にはどの方面にもタレントが揃っており、
    前作同様に突出した性能を持たないこの武器が付け入るスキは見当たらない。
    せめて少しでも紫ゲージが出現していれば話は変わっていただろう。
    古龍武器(笑)は忘れてあげてください
    • 作製時期で差別化しようにも、勇気の証XXがG★4でないと入手できないのでそれも難しい。
      勇気の証XX以外はG★2の段階で入手可能なので非常に残念な点である。
      それでも岩竜の天殻以外のレア素材が必要無いので、上記のネル=カトラに次いで作り易かったりする。
      その時点では毒大剣の中でトップクラスなので、期間は長くないがHR解放までの繋ぎとしては活用できる。

MHWorld

  • バスターブレイドの強化先として登場。
    MH3・MH3Gと同様に覚醒対応の無属性武器になっている。
  • 無属性武器としてはジャグラスハッカー等に及ばず、毒武器としても覚醒不要のダチュラブレイズの方が使いやすい。
    鉱石素材以外には古龍の血だけあれば作成可能という安価さが長所だが、それくらいしか長所がないとも言える。

MHW:I

  • さらなる強化先としてクロームデスサイズが登場。
    背負った状態では金属版ゴーレムブレイドといった姿だが、構えるとカマキリの前肢のごとく刀身が展開し、
    巨大な鎌か氷壁登山用バイルのような剣呑な見た目に変形する。
    毒属性の発現に覚醒が要り、同クラスのモンスター武器に総合力で劣るのは相変わらずだが、
    入手と強化が手軽なのも変わらない。
    最終強化の古龍の浄血以外は、鉱脈をカンコンやっていればいつの間にか素材が貯まっているだろう。
    それまで揃えていた上位クラス装備との隔たりが大きいマスタークラス突入後~中盤では、
    ひとまずまともな大剣が欲しい時にこの手軽さが助けになるため、相対的なメリットは大きい。
    最終強化のIIIまで強化すれば匠で出る紫が長いという、
    初期作品の鉱石武器を思わせる斬れ味重視のゲージを持つのも特徴。
    • しかし、これまたバスターブレイド系と同じく、金属製のメイン部分は
      プケプケ派生大剣などにも使い回されている汎用デザイン。
      飾り気の無さは色々な防具に合わせやすいので、悪いものではないのだが…。

MHRise

  • 今回もバスターブレイドの強化先として登場。
    前作でオミットされていた「咬剃」の刻印が戻ってきた。
    なお、今回は古龍素材は使わないが、代わりに雌火竜の上棘×3と竜玉が要求される。
  • 最終強化でおなじみのクロームデスレイザーになる。その性能は
    • 少々物足りない攻撃力180
    • 大剣としてはそれなりの毒属性40
    • 斬れ味は素で青20、匠で白20が出現
    • スロットはLv1が2つ
    • 百竜強化は「攻撃力強化III」「属性強化【毒】I」「鉄蟲糸技強化」
    と、バランスの取れた性能に見える。

MHR:S

  • MRでも強化先が追加。クロームヘルを経てクロームヘヴンへと強化される。
    • 大幅に伸びた攻撃力340
    • そこそこ伸びた毒属性51、毒大剣としては中間グループ
    • 斬れ味は白20、匠でも白の延長のみと厳しめ
    • ささやかな会心10%が追加
    • 武器スロットはLv1がひとつ増えて1x3
    • 百竜スロットはLv3と優秀
  • 会心のお陰で素の物理期待値は毒属性大剣トップであるが、斬れ味が白かつ20しかないのがつらい。
    匠を積めるならLv1から紫が出るハイジークリンデ改の存在が壁となる。
    あちらは毒属性値が36と最低レベルのため、
    都合よく空いた武器スロットに毒属性強化や快適・生存スキルを積んで差別化するべきか。
  • 上位までは煮え湯を飲まされたイズトリヴァムシールは毒80と圧倒的なものの、攻撃力が320と伸び悩んだため、
    紫ゲージを持ってしてもこちらより物理期待値は低い。
  • 物理と毒のどちらに特化してもライバルが強く、当武器の立ち位置はやや物理寄りのバランス型といったところ。
    会心率10%はささやかではあるが、見切りと弱点特効で無駄なく100%にできるのは嬉しいポイント。

MHST

  • RPG作品となった今作では、無料追加コンテンツとして登場。
    DLトーナメント「クロームライダーズカップ(強さはシルバーランク相当)」にて生産素材が優勝賞品となっている。
    それを武具屋兼加工屋に持ち込み生産することで入手できる。
    見た目は強化前の時点からクロームデスレイザーと同様となっている。
    強化には中級鉱石(進化と上位武器には上級鉱石)と基本的に毒を扱うモンスターの素材
    (ロアルドロス亜種・上位イャンガルルガ猛毒袋)が要求されるが、
    中にはナルガクルガや上位チャチャブーの素材を要求されることもある。
  • 上位進化でクロームデスレイザーとなる。その性能は以下の通り。
    • 無属性で攻撃力114(最大強化時)
    • 大剣にほぼ共通の会心率3%
    • 追加効果で猛毒20%(本編の毒属性とは違うもの)
    • スキルは相手単体に無属性大ダメージのテクニック技技巧斬
  • 攻撃力こそ大剣の中では控えめではあるものの、貴重な猛毒の追加効果を持つ武器であり、大剣では唯一のもの。
    今作の武器全体で見てもプリンセスレイピアと本武器の2種しかない。
    それよりも攻撃力および猛毒確率で2上回るのが利点。
  • このゲームでは終盤になるとライダーの火力はオトモンにかなり劣るため、
    下手な高火力武器よりも猛毒ダメージに期待する方が良い事も多い。
    また、猛毒確率の高さを活かしてクシャルダオラの龍風圧対策にも役立つ。

余談

  • クローム(chrome)は光沢のある銀白色の硬い金属であり、クロムとも呼ぶ。
    レイザー(razor)は剃刀である。
    つまりクロームレイザーは「クロムの剃刀」という意味になる。
    現実でもクロムによるメッキ処理は銀や黒の光沢をつける加工として知られ、
    クロムとモリブデンを添加した鋼は頑丈で硬い刃物鋼として利用されるなど、
    ギルドの工房でなくとも金属加工には馴染み深い物質である。
    • ちなみにクロム単体や三価クロムは無毒、三価に至っては人体の必須栄養素だが、
      六価クロムは極めて強い毒性を持ち、公害の原因になったこともある。
      この武器に使われている毒素はリオレイアに代表されるモンスターの抽出物で、
      モンハン世界においては鉱毒という概念じたいがあまりメジャーではないが、
      もし六価クロムなんぞ混入していて処理を誤ったら、
      毒液毒キノコとはまた別な方向性の
      工房の従業員や近所の環境も含めてアブない毒属性武器となっていただろう。
  • 地味ながら、MHP3を除いてメインシリーズで皆勤を果たしている武器であったりする。
    それだけにMHP3でのリストラが残念でならない。

関連項目

武器/アギト - 漢字が刻印された大剣仲間である「真・竜ノ顎」の記述あり。
武器/角王剣アーティラート - こちらも漢字が刻まれた大剣。
武器/ガンキン武器 - 一部の亜種武器に「クロム」の名が付く。
武器/鉱石武器 - MHWorldでは鉱石武器の多くが「クロム」の名を冠する。