武器/ドラゴンデストロイ

Last-modified: 2024-02-16 (金) 14:01:53

古龍の老山龍ラオシャンロンを素材としたハンマー。

目次

概要

  • 「老山龍の大爪」を丸ごと加工して作られたハンマー。
    "Dragon Destroy"という名称の通り、龍を破壊するための棍棒。
    無印時代のドラゴンブレイカーの説明文では、
    小型の飛竜ならたやすく死に至らしめる破壊力を持つという。
  • 強化形の「ダークバニッシャー(Dark Vanisher)」は「闇を消し去るもの」という意味。
    古龍という災害(闇)を打ち払うものという意味だろうか。
  • ラオシャンロンの爪や素材がベースであるために見た目はいが、
    強化する際ラオシャンロン亜種の素材を使うため、その時点でくなる。
    その色は龍を打ち倒す度に深さを増すと言われている。
    強化すると龍壊棍になり、MHP2GではさらにG級素材も使う事で大龍壊棍に強化する事が出来る。
    • ドラゴンデストロイ→ドラゴンブレイカー(ここまで通常種)→龍壊棍(亜種)という強化がなされる。

性能

MHP以前

  • MHG、MHPには「ダークバニッシャー」という通常種素材のG級武器があったのだが、
    MH2以降は龍壊棍の系統だけが生き残っている。
    ちなみに、ダークバニッシャーが物理攻撃力重視型で龍壊棍が属性重視型である。
    その一撃が巨大龍の突進に匹敵し、石造りの塔でもなぎ倒しそうな威力を持つという。
  • その凄まじい破壊力は無印当時からも存在しており、
    無印ではドラゴンブレイカーがトップタイの物理火力1040と高めの龍属性33保持、
    更に当時は緑ゲージが最強だったこともあり実質単独トップのハンマーであった。
    材料も多くがラオシャンロンの素材であるため
    根気さえあれば上位上がりたての時点でこれを振り回すことも可能であった
    (特に龍刀では要求された紅蓮石が必要ないのが大きい)。
    ただし必要な老山龍の大爪は生産に1個、強化に2個で、剥ぎ取り確率がかなり低いのでマラソン必須である。
    このデータは無印の仕様を引き継いだMHiでも同様であり、
    一部の敵を除いてドラゴンブレイカーが最強である。
  • MHG、MHPでも猛威を奮った。
    ハード段階で作成可能なドラゴンブレイカーはもちろんのこと、
    ダークバニッシャーは攻撃力、斬れ味、属性値、ついでに製作難易度の全てにおいて優れていたので、
    無属性武器としても龍属性武器としても最高峰の一本だった。龍壊棍なんてなかった
    ……と、言うより、MHGに関しては最早ハンマーの中ではほぼ完全にコレ一強であり、
    その火力は当時不遇と呼ばれたハンマーにして唯一かの黒滅龍槍にすら手が届く場合もある。
    その気になれば災厄の逆鱗(災厄降臨よりも強い個体)のミラバルカンでもソロ討伐可能である。
    惜しむらくは、不遇という印象が強かったが故に真の強さに気付いたプレイヤーが少なかったことか。
    • 上にもある通り当時はハンマー不遇の印象が強いが故にあまり知られてはいないのだが、
      対ラオシャンロンのように定点火力が重視される場合でなければ、
      その性能は状況次第でかの黒滅龍槍に比肩どころか、
      大きく超えることもあるほどの恐ろしいレベルを誇っていた。
      特に対キリン、熱風と落雷などではソロでも合流回避出来れば10~15分針でのクリアが比較的安定して可能であり、
      あんなのを下位武器で倒してしまうようなツワモノが揃う今ならば5分針も夢ではなかっただろう。
      リオ夫妻クエストにおいては、ダークパニッシャーを担いだ1人とほか3人に分担したとしても、
      その3人が全員黒滅持ちなど極端な場合でなければこれを担いだ1人の担当モンスターが先に倒れかねない
      (特にHPの低いレウス担当ならば尚更である)程の驚異的な火力を持つ。
      定点火力が重視される対ラオシャンロンについても、
      少なくとも強走薬グレートを使用した上での封龍剣【超絶一門】に迫る火力を出せるし、
      双剣だとソロでは不安になりがちな砥石使用率もハンマーの低い斬れ味消費のお蔭で小さい為安心して戦える。
      G級ラオシャンロン相手でも匠さえあれば1分少々を余して討伐可能なので、
      タイムは黒滅龍槍や超絶及び天地には譲ることもあるものの、強走薬グレートが不要など
      主に手軽さという点で大変優れている。
    • 厳密にはMHGにおいて攻撃力1196、MHPで攻撃力1248で白ゲージを発生させる
      ウォーバッシュがいるので、その火力は完全にトップというわけではない。
      ウォーバッシュが匠で得られる白ゲージはダークバニッシャーの半分ではある点はMHGでは致命的だったが、
      MHPでは白ゲージ補正も大幅に減少し白の利も減り、特にMHPでは此方の龍属性は450から350にまで下がってしまっているため
      強いことには強いが一強とはいかなくなる。
      しかしMHPまででハンマーを担ぎたい敵にはキリンを除いて龍が通りやすい傾向にあった(リオレウスなど)ことから
      ダークバニッシャーのほうが最終的な火力は上、となるケースもまだまだある。
      龍が効かない敵に関しては無論ウォーバッシュのほうが勝るが、
      龍の効かない、かつハンマーで戦いたいような敵はリオス希少種、イャンガルルガ、キリンと多くはない。
      しかもキリンやガルルガに関しては研ぐ隙を見出しにくい(当時は砥石使用高速化発動ですら一苦労である)ので、
      戦うとしてもよほど自信がない限り斬れ味の長いダークバニッシャーの方が立ち回りやすい場合もある。
      当時の武具の強さを考慮するとハンマーを専門に使うならば
      MHPでのキリン以外余り戦う機会はないのも追い風だろう。
      何よりウォーバッシュはMHG,Pにおける屈指の強敵ディアブロス亜種の尻尾が必要なのに対し、
      こちらはハード級までのラオシャンロン素材にピュアクリスタルを少々という
      圧倒的な製作難易度の低さ、及び製作可能時期の早さも大きな強み。
      MH3Gを知っているプレイヤーならば、剛断剣タルタロスに近い性能といえば分かりやすいか。
  • 龍壊棍もMHGから存在したが、
    攻撃力1092、龍属性510、匠でダークバニッシャーの半分の白ゲージと
    当時の基準ではかなり高性能でこそあるがダークバニッシャーと比べると見劣りする性能。
    ラオシャンロン亜種のレア素材である蒼逆鱗が要求されることもあり注目度は低かった。

MH2, MHP2

  • ハンマー自体がどちらかと言えば弱武器であったために無印やGでの注目度は低めだったが、
    MH2ではオフラインでも製作できるようになり、またスタンの実装と古龍種の追加により、
    これ1つあればオフは制覇できるほどの強武器に化けた。
    無属性ハンマーとしてもやっていけるほど素の威力が高く、大概の甲殻種と古龍種が打撃に弱いのも
    これの強武器っぷりを後押ししたといえる。
    但し、現行でMH2はオフラインしか出来ないがオフラインに関しては
    スイ【狼】が此方と同じ攻撃力884に素でそこそこの青ゲージをもつ(匠で白も出現する)ので、
    やはり火力トップとは言えない環境である。
    しかしドラゴンブレイカーであれば古龍の角を折れる上に、
    今となってはMHPとの連動を必要としないという点でスイとは充分な差別化が図れている。
  • MH2以降に龍壊棍系列しか残らなかったのが実に悔やまれるが、
    その性能はバルカンバスターがある程度引き継いだといえる。
    あちらは攻撃力はこちらと同じだが斬れ味がとても良質であり、
    龍属性差こそ200近く此方の方が上回るとはいえお話にならないレベルの差を付けられている。
    MHP2でも龍壊棍系列は正直微妙な評価であり、
    MHP2ではやはりミラバスターに性能面で食われていた。
    御伽噺をこんなところでまで再現しなくてもいいだろうに……

MHP2G

  • 龍壊棍系列はMHP2Gでも結局微妙な扱いであったが、ラオ系のハンマー全体で見ると
    ウカム後に作成できるG級シリーズに「ドラゴンブレイカーG」がある。
    これはドラゴンブレイカーと属性値及び外見が同じで、攻撃力がG級相当の1300まで引き上げられたものである。
    大龍壊棍には属性値は負けているが物理性能と斬れ味で大きく勝っているので、
    基本的にはこちらを使うことになるだろう。
    • ライバルは同値の攻撃力で龍属性も50高く、防御力+8も付くミラアンセスルインだろうか。
      但しあちらは斬れ味と作成難易度に難があるので此方の方が採用率はずっと高い。
  • 将来的には黒龍や祖龍の素材を用いた武器に匹敵する性能を誇る強力な武器となるが、
    厄介なのは素材元であるラオシャンロンである。
    強化するために老山龍の大爪や紅玉等が必要となるため、それらの素材を集めるのが一苦労。
    生産費用も結構掛かるのだが、ラオシャンロンのクエストに成功すれば結構貰えるのであまり苦にならない。
    しかし、それより素材集めの苦労が重く圧し掛かって来るため、ほんの気休め程度に過ぎない。
    • これを作ろうと思い立つ頃になればラオシャンロン自体はそこまで強敵ではないはずなので、
      時間が掛かるが着実に作れるのも確かである。
      その為紅玉などのレア素材もあるとはいえ、
      結局のところ「時間が掛かるだけである」ことを易しいとみるか面倒と見るかで作成難易度は大きく変わる。

MH4G

  • 発掘武器としてドラゴンブレイカーがまさかの登場。
    対応しているのはシャガルマガラ、オオナズチ、テオ・テスカトルのギルドクエスト。
    高性能なものが出ればMHGやMHPの頃を彷彿させる活躍が見込めるだろう。

MHXX

  • MHXXにて、ラオシャンロンの復活に伴い発掘装備を除けば9年ぶりに完全復活
    攻撃力280に龍41に素で白ゲージと属性寄りの性能にもかかわらず、
    G★2突破時点では最強クラスの物理火力も持ちあわせている。
    無印・MHG時代の最強ハンマーの再来か…と思いきや、そこからの強化は伸び悩み、
    究極強化形であり実に11年ぶりの復活となるダークバニッシャーでも攻撃力300、龍45までしか伸びない。
    • ハンマーは武器の特性上物理火力が重視され、属性特化型のハンマーは特殊な場合を除きダメージを稼ぎづらい*1
      このダークバニッシャーも例外ではなく、今作のと比較すると、
      龍弱点のモンスターでもダメージで大差をつけられることがほとんどである。
      また龍属性特化のハンマーでも、
      素の紫ゲージのおかげで物理・属性ともにこちらの期待値を上回り2スロットもついているアル・メタリアや、
      攻撃が10劣るものの規格外の龍属性73を持つミラアンセスルインの存在もあり、
      クリア後にあえてこのハンマーを担ぐ意義は乏しい。
  • 究極強化時の性能は他武器に譲るものの、やはり特筆すべきは生産時の性能である。
    G★2突破時点で作成可能な武器中では攻撃力、斬れ味ともに他を圧倒するレベルであり、
    そこに加えて高い龍属性を持つため、攻略途中では頼りになる相棒になることは間違いない。
    龍属性が通らない相手にも物理性能でHR解放までゴリ押しできる程度の性能は有するため、作って損はないだろう。
    MHP以前の圧倒的性能が攻略途中という状況下ではあるが限定的に再現されたといえるかもしれない。

MHF

  • MHFでは金色版SP武器の「デス・ベインSP」が存在し、こちらは水&毒属性。
    派手な色に隠れるように死毒が忍び寄るとされる。
    また、龍壊棍から龍滅棍に強化できるが、属性値が高いものの他の同HR台のハンマーに押され気味。
    龍ハンマーの元祖であったにもかかわらず、サービス開始からF.4まで龍壊棍から先が用意されなかった。
    やはりラオシャンロンだから需要がなかったのかもしれない…。

余談

  • MHP2G以前においてはどの作品でもあまり性能が変わらず、
    ドラゴンデストロイで龍属性170、ドラゴンブレイカーで龍属性330、
    龍壊棍で龍属性410を保持している他、斬れ味も全く変わっていない。
    攻撃力に関してのみ、作品ごとのバランスに合わせて多少の調整が入っている。
    結論として、この頃のドラゴンデストロイ系列はかなり恵まれていたと言えよう。

関連項目

モンスター/ラオシャンロン
モンスター/ラオシャンロン亜種
武器/ラオ武器


*1 たとえば上にあるように、旧作では物理寄りの性能であった通常種ハンマーのドラゴンブレイカーに対し属性寄りの性能となっていた亜種ハンマーの龍壊棍系が劣っているとみなされていた