武器/軍刀

Last-modified: 2023-10-31 (火) 23:41:16

目次

概要

  • 炎妃龍の力を秘めた蒼き麗刀。
    斬られた相手は、青白き炎に包まれ、瞬きの間に塵と化す。
  • 「軍刀」という名前の通り他の太刀とは一線を画すデザインが特徴。
    拵えはいわゆるサーベル型であり、洋風の外見は人気が高い。
    • よくよく観察すると、持ち手の部分にはかなり細かい金細工が施してある。
      こういう繊細さが炎妃龍らしいのだろうか。
  • ナナ・テスカトリが登場しない作品では、対になるオスの古龍であるテオ・テスカトルの素材を使用した
    赤い色違いの軍刀、「帝王刀」が登場する。
    一応、差別化としてあちらは火属性ではなく、爆破属性を持つことが多い。

性能

  • 炎妃龍ナナ・テスカトリの素材で作られているだけあり、火属性を持つ。
    同じ火属性の飛竜刀シリーズとは、人気を二分する名刀。
    軍刀(無印)から→【獅子舞】→【獅子王】と強化され、
    さらにMHP2Gでは【獅子皇】、MHFでは【獅子守】という派生先が追加された。
  • 飛竜刀と比べると、やや属性寄り。
    生産可能時期が遅くなる代わりに、斬れ味や攻撃力も遜色なく、総合性能は高め。
    その代わりスロットは最終強化の【獅子王】でも一つしかない。
  • MH2では独立した一系統だったが、MHP2からは鉄刀【神楽】から派生可能になった。
    生産の場合、部位破壊限定だが100%手に入る炎妃龍の角を、
    強化の場合翼を壊しても確実に出るとは言えないが、剥ぎ取りでも出る可能性のある炎龍の翼膜を要求される。
    在庫と照らし合わせながらどちらで作るか考えよう。
  • MHFでもMH2と同様の生産一本のみであり、
    古龍種素材の武器なので伝説の職人に依頼しなければ入手できなかった。*1
    新たに追加された軍刀【獅子守】はHR51以上で強化が可能。
    エスピナス亜種の紅玉が3個も要るが、火属性550と非常に強力。
    ただし、斬れ味レベル+1を発動させても青ゲージまでしか獲得しないという罠があるので注意。
    • 軍刀そのものは例に漏れず今のところ最終強化でも上位までだが、
      HR100以上ではこれとは別に純白色の軍刀「軍刀【雪乃舞】SP」が登場する。
      氷の力を秘めた白き麗刀であり、斬られた相手は永き眠りに就く。
      軍刀そのものはナナ・テスカトリらしく火属性だったが、
      軍刀【雪乃舞】は氷属性睡眠属性双属性武器である。
      ちなみにHR100以上で古龍種というと相手がいきなり剛種ランクになってしまうため、
      それを加味してか要求される素材は飛竜種や鳥竜種の変種が中心である。
  • 上位ナナ・テスカトリが存在しなかったMHP2と登場したMHP2Gでは【獅子王】への強化素材が異なる。
    MHP2では下位素材の炎妃龍の角×4だが、MHP2Gでは上位素材の炎妃龍の尖角×2になっている。
  • さらにMHP2Gでは【獅子皇】が存在する。
    一見G級強化先に見えるが、その実まだ上位だったりする。
    軍刀の強化はこれで打ち止めだが、上位武器にもかかわらず、
    で紫が出現するのでG級でも使えなくはなかったりする。
    地味にスロットが削除されているが、十分強力だろう。
    • もちろん上位止まりの武器の常としてG級武器版の軍刀Gは存在する。
      火属性値は全火属性太刀でも最高値の480であり、匠時は長大な紫が出現する。
      属性重視かつ手数重視の傾向がある太刀としては最上級とも言えるだろう。
      ただ、飛竜刀【椿】も火属性450はあるので、古龍の大宝玉1個を使う価値があるかというと微妙なところ。
      決して弱くはないのだが…せめてもう少し早く生産可能だったら…。
  • MH4では発掘装備の1つとして登場。ランダムで様々な性能の軍刀が入手できる。

余談

  • 名前通り現実の軍刀を彷彿とさせる外見だが、モンハン世界にも軍隊はあるので
    サイズや性能はさておき、元々はハンターではなく軍人が使う刀剣を参考にしたのかもしれない。
    ちなみに元ネタであろうサーベルは、本来は馬上で用いることを念頭に置いた軽量な片手剣で、
    徒歩で用いる大型の両手剣たる本作の軍刀とは、だいぶ性質が異なる仕上がりになっている。
    また現代の軍刀は馬上はおろか実戦で使う兵器ではなく、あくまで儀仗用の軍装品であり、
    本邦の自衛隊でも儀礼刀はサーベル型で、本物の刀身は無くあくまで飾りでしかないのだが、
    こと旧日本軍においては、実戦における使用が可能な日本刀型のものも数多く使われていた。
  • なお現在でも大人気な日本刀ファミリーでも、軍刀は忌み子とされて等閑視されることがある
    旧日本軍が用いた近代日本の軍刀は、本作のようなサーベル型から日本刀型へと変遷していき、
    その過程で伝統製法を抜け出し、量産性と実用性を兼ね備えた強靱なものへと進化を果たした。
    中には、古来の名刀宝剣をも越えると謳われる極みに達した「数打ち」さえあったとも言われる。
    しかし、第二次世界大戦での敗戦に伴う旧日本軍の盲目的な否定に伴い軍刀の立場も悪化、
    正しい日本刀は玉鋼と伝統製法に基づいたもののみ」という極端な定義の普及も相まって、
    軍刀は無条件で粗悪品と見做され、長らく正当な評価をされないまま蔑視されることになった。
    流石に国内外の研究家・愛好家から批判が相次ぎ、近年になってようやく再評価が進みつつある。
    しかしこれを機に模造品・粗悪品を売りさばく業者も横行し、未だ事情は複雑な様相を呈している。
    なお現代においても「当時の軍刀は粗悪品だった」という風説が根強く流布しているが、
    それを言うと「刀すらまともに作れないならより複雑高度な日本の近代兵器はみんな粗悪品では?」
    と言う話になりかねない。
    実際に日本の技術は総じて欧米に劣ってはいたが、少なからず匹敵する分野もあったことから、
    大戦末期を除けば軍刀も十分な品質を保っていたと考える方が自然であろう。
    この「高い日本の技術」こそが戦後の発展を支えたと言われるのだから尚更である。
    基本構造が中世レベルの武器すら満足に作れないようでは、近代兵器の設計・製造など成しえる筈もないのだ。

関連項目

モンスター/ナナ・テスカトリ
武器/テスカト武器
武器/エンプレスソード - ナナ・テスカトリ素材の太刀の後輩。こちらは爆破属性。


*1 現在は伝説の職人が登場するのがG級昇格以後となったため、これに伴って通常と同じく工房の親方で生産が可能となっている。