クシャルダオラの素材から作られる武器群の総称。
目次
概要・性能
- 基本的にカラーリングはクシャルダオラの外殻と同じ黒銀色、
デザインは鉱石武器にも見えるような無機質なもので、
ほとんどの武器種に何かしらの動物の姿を模した意匠が見られるのが特徴
(一例として、大剣は翼を広げた大鷲、ハンマーは卵を呑み込む蛇)。
「生きた金属」とも言えるクシャルダオラの武器を、
生物をモチーフとした形状にするというセンスが素晴らしい。
その一方、ヘビィボウガンは金属質の素材を反映した銃器然としたデザインのものであった*1が、
MH4Gにてスズメバチを模したライトボウガンが登場した。
- 鋼の硬度を持ち、工房では研磨剤としての需要まであるクシャルダオラの素材だけあり、
どの武器も威力、斬れ味共に申し分無く、強化していくことで強力な氷属性を宿した武器となる。
これは別に「氷のように冷たい」というわけではなく、
実際に「クシャルダオラ自体が氷の属性エネルギーを秘めている」ためである*2。
また、上記の通り研磨剤としての需要も高いためか、
さびた武器や風化した武器からの派生強化によって誕生することもある。- なお、メインシリーズでは一貫して氷属性を宿す武器群であるが、
派生作品では龍属性や、字面のイメージからか複属性の風属性が付与されたものも存在した。
- なお、メインシリーズでは一貫して氷属性を宿す武器群であるが、
- 銘にはまだ未強化の状態だと通常武器は「鋼氷」、強化後は「ダオラ」と付く物が多い。
「ダオラ」と付く武器の場合、ダオラ=ディグリベグなどのように前に付く物と
バール=ダオラなどのように後ろに付く物がある。
どちらかと言えば後者の方が多いが、何か法則があるのかは不明。
- 生物のものでありながら金属の特性を持つクシャルダオラの素材だが、
武器として加工する場合はモンスター素材としての特性が強く出る。
また、製作後にたとえどれほど長い期間ボックスの肥やしとなっていた場合でも、
生きているクシャルダオラのように錆びついてしまうことは無い。
もっとも、武器に関してはハンターズギルドや工房のサポートもあって
徹底的な管理が施されているため、当然と言えば当然である。- 錆びたクシャルダオラから得られる素材から生産される武器はしっかりその性質を受け継いでおり、
後述の通り錆の影響と思われる極端な性能を持つに至っている。
- 錆びたクシャルダオラから得られる素材から生産される武器はしっかりその性質を受け継いでおり、
- MH4Gでは、遂に全ての武器種でクシャルダオラの武器が生産できるようになった。
ただ、双剣のみテオ・テスカトル素材とのハイブリットなので純粋なクシャルダオラ武器とは言えず、
真の意味での全武器種の集結は後述のMHRiseを待つことになる。
MHX
- MHXではMH4とほぼ同じ性能で登場したが、武器の性能が全体的に上がった事で相対的に性能が落ちてしまった。
特に、片手剣やハンマーが強力なライバルの登場で立場を脅かされている。
一方で、匠で現れる白ゲージが長く、物によっては匠無しでも白ゲージが出る物も。
匠の負担が大きい今作ではスキル負担が軽い武器として、元祖氷属性武器としての意地を見せることになった。
また、ボウガン2種もそれぞれ通常弾・貫通弾ボウガン最強の一角を担うなど、前作と変わらない高性能を発揮している。
MHXX
- MHXXでは攻撃力や属性こそそれ程伸びなかったが、紫ゲージの弱体化によって素ゲージ運用が注目された。
しかし、同属性に圧倒的な火力を持つ銀嶺武器が登場したことでより立場は厳しくなったのが向かい風。
それ以外にもベリオ武器も復活した事で、氷属性武器は一層激戦区となっている。
片手剣やハンマー、チャージアックスのように激戦区の中で差別化に失敗し埋もれてしまった武器種もあれば、
フルバーストに特化したガンランス、エリアルスタイルに適応した太刀など
元祖最強氷属性武器としての力を存分に発揮した武器種もある。
一方、ボウガン2種は前作と変わらず最強クラスの性能を誇り、
厳しい立場だった弓もモーション値の改善で十分使える一張りとなった。
MHW(:I)
- 舞台が一新されたMHWorldでもクシャルダオラともども変わらず続投するが、
なぜか各武器種においてテオ武器とトレードオフの関係となっているので、
クシャナ武器が作れない武器種が約半数を占めることになった。
特に、歴代で優秀なことが多かった片手剣や太刀、ヘビィボウガンのリストラを嘆く声は多い。
代わりのテオ武器が割と悲惨な性能のヘビィ使いは泣いていい。
- MHWでは物理寄りの氷属性武器ということで、
武器群として見ればギリギリ差別化できていると言えなくもなかったが、
MHW:Iにて一気に氷属性武器が増加した事で窮地に立たされる。
属性寄りのブラントドス武器やレイギエナ武器は競合しないものの、
ほとんどの武器種が物理期待値でベリオロス武器とイヴェルカーナ武器に敗北しており、
かつこの中で属性値が最も低いという残念な状況となっている。
ベリオロス武器とは匠で紫ゲージが出る点、
イヴェルカーナ武器とは会心率がある点とレア度で差別化できるため、
匠と超会心を採用しかつ会心率100%には至らないという限定的な条件下でなら勝る事もあるが、
その分別の火力スキルを積んだり会心率100%は現実的に狙えたりする事を考えると、
一般的なスキル構成ではこれらを上回る事は難しい。
まして大剣でも属性値がある程度見られる本作の環境では、
属性値が最低という弱点は無視できない。
そんなわけで、MHW本編以上に見かけることは少なくなってしまっている。
MHRise
- MHWorldでリストラされていた全武器が復活した上に、遂にメインシリーズ初のクシャルダオラ単独素材の双剣、
その名も「鋼氷狼牙」が登場。
これにてめでたく本当の意味でクシャルダオラ武器が全武器種揃うことになった。
そのかわりに、ツインネイルは炎王龍派生に変更されている(生産・強化に鋼龍素材も使用する点は変わらない)。 - 性能としては控えめの攻撃力に最低30以上の高めの氷属性と、どちらかと言えば属性寄りになった。
- ただし、ライトボウガンはMHXXまでの仕様に立ち戻ったせいか、再び物理偏重の性能になっている。
チャージアックスも、属性寄りでありながら相変わらずの榴弾ビンである。
- ただし、ライトボウガンはMHXXまでの仕様に立ち戻ったせいか、再び物理偏重の性能になっている。
- 百竜強化でクシャ武器固有のスキルとして「鋼龍の魂」を付与できる。
その効果は「攻撃をモンスターに当て続けることで段階的に会心率が上昇する」というもの。
つまり、MHX(X)の連撃とほぼ同じ効果である。
攻撃1HIT目で会心率+25%、5HITまで維持すればさらに+5%され合計+30%になるのは変わらないが
効果時間は最後に攻撃を当ててから約3秒持続に短縮されている。 - Ver.3.0では奇しき赫耀のバルファルクの素材や鋼龍の宝玉などを投入し、最終強化が可能になった。
と言っても数値上の強化は概ね攻撃力+10と氷属性値+3~7程度だが、
剣士武器については操虫棍以外は10のみだが匠なしで白ゲージが出現。
匠での延長も可能になり、実数値では控えめだがその強化幅は大きいと言える。- 一方で、ガンナー武器については、弓は氷貫通弓として順当な性能を手に入れたものの、
ボウガンについては渋めの弾肉質に対応できる斬裂弾や徹甲榴弾が人気な環境の中、
ライトボウガンはともかくヘビィボウガンはそこが不得手という点が逆風となる。
もっとも、それ以外に致命的な欠陥があるわけでもなく局面さえ選べば十分使える性能にはなっている。
- 一方で、ガンナー武器については、弓は氷貫通弓として順当な性能を手に入れたものの、
MHR:S
- MR終盤で強化可能に。再び奇しき赫耀の素材を投入し、最終強化される。
本作ではベリオ武器とルナガロ武器が全武器種にわたってライバルとなっている。
属性がインフレした本作において高い属性値は嬉しく、短めの斬れ味は研磨術【鋭】との相性が非常にいい。
一方、百竜装飾品の登場で鋼龍の魂が固有ではなくなった上にその効果も弱体化し、
大幅改修された通常スキルの連撃も登場したため、
高い会心を活かした連撃武器という特徴は失っている。
ただし、なくしたものの代わりに得られたものも大きく、百竜装飾品スロットはその鋼龍の魂を扱えるLv3のために
弱点特効【属性】も扱えるため、属性武器としては大幅強化されている。
この点は上記の他の氷武器と比べて明確な長所であり、
結果として多くの武器種で氷属性最強クラスという古龍武器に恥じない威厳を誇示している。
クジュラ武器
MH4G
- MH4Gにて錆びたクシャルダオラの武器が登場。
いくつか呼び方があり、「クジュラ武器」の場合は錆クシャの防具であるクジュラシリーズより拝借したもの。
この他には後述する武器の銘に因んだ「エルダオル武器」、そのまま「錆クシャ武器」といったものなどがある。
- 武器銘は双剣以外は基本的に元々の「ダオラ」の部分を「エルダオル」に変えたもの*3。
一発生産のみでそれ以外の入手経路は無い。
- 共通性能としては非常に高い攻撃力、低い属性値(ボウガンは除く)、目を疑うほどのマイナス会心が特徴。
剣士は匠無しで斬れ味ゲージがマックスに到達しており、短い紫が付く。
加えて、ほぼ全ての武器種に於いてゲージ全体の半分に満とうかという程の長大な青ゲージが特徴的。
G級で青ゲージは些か厳しいものではあるが、初見ならばまず圧倒されるであろう画である。
また、弓も溜め4まで溜めないと実用的な矢のレベルが出ない等極めて癖の強い武器種となっている。- 全武器に共通する非常に低い会心率は、錆びているが故だと思われる。
異常なまでに高い攻撃力は、脱皮直前で狂暴化している錆びたクシャルダオラの性質を現したものだろう。
- その性質上、性能的にウカムル武器と競合することが多い。
他の氷属性武器を大体食ってしまえる通常個体武器と違い、
同系統の性能である白き神の武器は中々の強敵である。
- 全武器に共通する非常に低い会心率は、錆びているが故だと思われる。
- -40%~-50%という凄まじいマイナス会心率によりウカムル武器より期待値が低いのは全武器共通だが、
武器種間でもその武器倍率にはかなり差がある。*4
このうち、倍率300及び310の武器(チャアク除く)は低すぎる会心率のせいで通常個体武器に物理性能で負けている。
それ故、これらの武器はクシャナ武器の完全下位互換であり、微妙。- ランスに関しては武器倍率320と悪くはないものの、斬れ味等他の要素が足を引っ張り、
クシャナ武器の方が採用されやすい。 - MHXXではマイナス会心を活かせるスキルが登場したが、
同作には錆びたクシャルダオラが登場しないため残念ながらクジュラ武器で使用することはできない。
- ランスに関しては武器倍率320と悪くはないものの、斬れ味等他の要素が足を引っ張り、
- 一方で、武器倍率340に達する片手剣はウカムル武器に匹敵する攻撃力に十分な紫ゲージを持ち、かなり優秀。
双剣もそこそこの攻撃力と長めの紫ゲージを持ち、ウカムル武器とは双属性で差別化できるので有用。
チャアクも倍率310であるものの、
榴弾ビンの仕様と比較的マイルドな会心率-35%、高めな属性値230を持ち、こちらも有用性が高い。
全武器でトップの武器倍率360で属性弾を撃てるボウガン2種も、属性弾運用に特化すれば強い。
2種のボウガンは貫通弾の運用にも優れているので、錆鋼龍武器では随一の実力を持つと言っていいだろう。
- 武器の錆びている部分は見ようによっては返り血に見えなくもないため、若干ホラー。
武器一覧
通常種武器
- ( )内のものはMHFの独自派生武器。
武器種 | 1段階目 | 2段階目 | 3段階目 | 意匠 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
大剣 | 鋼氷大剣 | ダオラ=デグニダル | ダオラ=ディグリベグ | 鷹 | - |
(ダオラ=ミストラル) | |||||
太刀 | 鋼氷大刃 | ダオラ=レイド | ダオラ=ストーム | サソリ | - |
ラスティクレイモア | エクディシス | ラストエクディシス | - | リオレウス素材 とのハイブリット | |
片手剣 | 鋼氷剣 | エストレモ=ダオラ | ミストラル=ダオラ | 竜人族 | - |
(ダオラ=プレミアム) | |||||
(ティオ=ダオラ) | |||||
双剣 | 鋼氷狼牙 | ルプス=ダオラ | ウェントゥス=ダオラ | 狼 | - |
ツインネイル | 氷炎剣ヴィルマフレア | 氷炎魔剣ヴィルマクス | - | テオ・テスカトル素材 とのハイブリット | |
ハイツインダガー | 双影剣 | 双極影剣 | - | - | |
ハンマー | 鋼氷棍 | コロサル=ダオラ | ヒュペル=ダオラ | 蛇 | - |
狩猟笛 | カルン=ダオラ | バフォムル=ダオラ | ディアブムル=ダオラ | 山羊 | - |
ランス | 鋼氷槍 | テリオス=ダオラ | レグルス=ダオラ | 雌獅子 | - |
(マグヌス=ダオラ) | - | ||||
ガンランス | 鋼氷銃槍 | ダオラ=ブリジア | ダオラ=テンペスタ | 雄獅子 | - |
スラッシュアックス | パルザ=ダオラ | ジャナフ=ダオラ | エジニハ=ダオラ | コウモリ | - |
チャージアックス | ダオラ=カスカ | ダオラ=ゲンム | ダオラ=アクパーラ | 亀 | - |
操虫棍 | ウルス=ダオラ | クイド=ダオラ | サムドラ=ダオラ | イカ | - |
ライトボウガン | 鋼氷蜂弩 | ホーネス=ダオラ | ザンブル=ダオラ | 蜂 | - |
ヘビィボウガン | デルフ=ダオラ | グラン=ダオラ | コルム=ダオラ | 魚orイルカ (鯨?) | - |
弓 | 鋼氷馬弓 | アルナス=ダオラ | サジタル=ダオラ | 馬 | - |
アイルー | ワンドネコ=ダオラ | - | - | ||
ガルク | ミゼンガル=ダオラ | - | - |
特殊個体武器
武器種 | 名前 | ||
---|---|---|---|
大剣 | エルダオル=ディグル | ||
太刀 | エルダオル=レイド | ||
片手剣 | シュトル=エルダオル | ||
双剣 | ツインエルダー*5 | ||
ハンマー | コロサル=エルダオル | ||
狩猟笛 | カルン=エルダオル | ||
ランス | テリオス=エルダオル | ||
ガンランス | エルダオル=プリジア | ||
スラッシュアックス | パルザ=エルダオル | ||
チャージアックス | エルダオル=カスカ | ||
操虫棍*6 | ウルス=エルダオル | クイド=エルダオル | サムドラ=エルダオル |
ライトボウガン | ホーネス=エルダオル | ||
ヘビィボウガン | デルフ=エルダオル | ||
弓 | アルナス=エルダオル |
MHF
- SP武器やイベントクエストで入手できる武器は除いている。
剛種武器~始種武器
- 剛種武器のカテゴリのまま2段階強化する場合、覇種武器からG級覇種武器に派生する場合は1枠に2種記す。
- これらは全て通常のクシャルダオラ武器とは異なるデザインである。
G級武器
- G級武器についてはヘビィボウガン以外はMH2時代からある武器のデザインが踏襲されている。
余談
- 何語なのか分かりづらい名前に、ほとんどの末尾が=ダオラで統一されていてややこしいため、
武器名から武器種を連想する難易度がトップクラスに高い武器群。
銘だけで武器種を完全に当てられたら立派なクシャルダオラマニアである。
- 上記の通り、特徴的な命名法則のある武器群であるため、
「ナニミテン=ダオラ」等といった言葉遊びがされることがある。
この武器群の登場したMH2時点では素敵なネーミングセンスの武器が少なかったため、
特に目立っていたのもあるだろう。- ナンニデモ=○○の語源になったと言われている他、
モンハン部で連載されている4コマ漫画でも、このネタが拾われることがあり、
この特徴的な武器名はかなり広く周知されている模様。
- ナンニデモ=○○の語源になったと言われている他、
- 暴風を意のままに操る古龍というクシャルダオラのイメージもあり、
初出のMH2では暴風を纏う風属性武器になるのではないかと夢想したハンターも存在した。
実際に発現するのは上述の通りクシャルダオラが秘める氷属性なのだが、
当時のクシャルダオラは雪山との結びつきも強く、さほどの違和感はなかったと言えよう。- 風属性武器に関してはオラージュにて登場しており、
こちらはクシャルダオラの武器ではないものの、振るうと風を巻き起こすという
正しく多くのハンターが抱くであろう理想のクシャナ武器の性質を見事に体現したものとなっている。
ちなみに、素材元のモンスターはクシャルダオラと同じ古龍種の輝龍ミオガルナである。 - MHF-G5ではクシャルダオラの近縁種「ガルバダオラ」の実装に合わせて
ガルバダオラ武器をはじめとして「風属性」が追加されたが、こちらは「氷と雷の複属性」としての風属性であり、
クシャルダオラが操るものやオラージュのそれのような一般的に連想される「風属性」とは全く異なる代物であった
(ただし上述の通り、MHFのG級クシャルダオラ武器には風属性が付与されている)。
ゆえに「(複属性の)風属性武器」を振るっても飛び出すエフェクトは暴風などではなく氷と電気である。
- 風属性武器に関してはオラージュにて登場しており、
関連項目
モンスター/クシャルダオラ
モンスター/錆びたクシャルダオラ
モンスター/クシャルダオラ/派生作品
武器/エクディシス - 太刀(リオレウスの素材とのハイブリッド)
武器/氷炎剣ヴィルマフレア - 双剣(テオ・テスカトルの素材とのハイブリッド。MHRiseでは炎王龍派生扱い)
武器/ハイツインダガー - 双剣(強化にクシャルダオラ素材を使用し、MHXでは実質単独の鋼龍双剣とも言える)
防具/クシャナシリーズ
武器/ダオラ=クロムSP - SP片手剣
武器/クシャ=レタール - ランス(MHFイベントクエスト)
武器/アルギュ=ダオラSP - SPヘビィボウガン
武器/クシャ=レラ - ヘビィボウガン(MHFイベントクエスト)