世界各地を巡って調査書を綴る王国の地質調査員。
コードネームはまだない。
概要
- MHP3およびMH4(G)に登場する人物。
様々なフィールドに生息する主なモンスターや採集できる素材を調査しており、
MHP3ではハンター御用達の月刊誌「狩りに生きる」に報告書を投稿している。
- 王国の地質調査員と堅苦しい肩書きを持っているが、性格は堅苦しいとは真逆。
一人称は「俺」であり、基本的にテンションが高く、若干投げやりで、その上そそっかしい。
全ての報告書が「俺は、王国の地質調査員だ。コードネームはまだない。」
という冗談めいた口癖(とその派生形)から始まることからも、彼の人柄が窺い知れるだろう。- 気づいた人も多いだろうが、この口癖は「吾輩は猫である。名前はまだない。」を捩ったものだと思われる。
- ちなみに「コードネームはまだない」という一言が単なる冗談なのか否かは不明。
もし事実だとすれば、恐らく位が高い地質調査員にのみ与えられる暗号名なのだろう。
あちらの世界もなかなかキナ臭いので、あって困るものではなさそうだが…。
あるいは、単に彼が二つ名のようなものを欲しがっているということなのかもしれない。
「だが、決して気を抜くんじゃねえ。何故なら、ここが○○(フィールド名)だからだ!」がある。
これは彼の失敗談や危機を語る際の言い回しで、この台詞のあとには大抵ハンターに対する警告がくっ付く。
ガーグァに近づいてみたらジャギィの餌場だった、夜の砂漠にクーラードリンクを持って行ったなど、
笑える失敗から我々ハンターでもよくある失敗まで色々記しているので、
暇な時に見てみると面白いかもしれない。
- そんなこんなな彼だが、地質調査員としてはかなり優秀であり、
調査書はその地域の概要を押さえつつ細かい特徴まで網羅した秀逸なものとなっている。
厄介な小型モンスター(場合によっては大型モンスターも)への対処法を教えてくれたり、
その土地で採取できる有用なアイテムの情報を載せてくれたりもするので、
初めてそのフィールドに赴くハンターにとってはなかなか有益な案内板となってくれるだろう。- 調査名目で周辺地域をかなり冒険しているようで、
「孤島の洞窟で獣人たちに小タルを分けてもらった」
「火口を横目に見ながら登山した」といった小話も書かれている。
後者はロックラック地方にある火山のエリア9での話だと思われるが、
ハンターでもないのにすぐ脇で噴火が起こりまくる危険な細道を登るとは、
実に気勢溢れるお方である。
まぁそこに常駐して山菜集めに精を出しているジジイもいるわけだが。
- 調査名目で周辺地域をかなり冒険しているようで、
- 『今回のジャンプ』という、なんとも妙なコーナーを各調査書の最後に掲載している。
渓流から始まり水没林、砂原、果ては大砂漠(ジエン・モーランの背中)まで飛び降りを実践している。
地図には記載されていないジャンプポイントも記されていたりするので、地味にありがたいかもしれない。- 各地のジャンプポイント
- 渓流:エリア3→7の吊り橋
- 水没林:エリア7→6の滝
- 砂原:エリア10→11の崖
- 孤島:エリア8→5の崖
- 火山:エリア10→5の崖
- 大砂漠:ジエン・モーランの背中から振り落とされる
懸命に調査したが発見出来なかった旨と、「残念、無念…。」という一文が付記されている。
もし地形がMH3の時のままだったら、エリア3→5の崖を飛び降りていたのかもしれない。
などと豪語しながら超ノリノリでジャンプしており、
このジャンプコーナーは完全に彼の趣味で掲載されているものと思われる。
まさかジャンプしたいがために地質調査員になったんじゃあるまいな。 - 各地のジャンプポイント
- 前述の通り、MH4(G)にも依頼人として登場している。やっぱりコードネームはまだない。
そして謎のジャンプ好きも相変わらずである。今作は各地でジャンプし放題なので、彼も歓喜していることだろう。- ちなみに、彼が依頼人として登場するクエスト「調査報告書・特別編《原生林》」の依頼文を見ると、
「今回のジャンプはキャンプからだ!とうっ!」という文が確認できる。
原生林にはキャンプからエリア3へのショートカットが存在するが、
この文を見て初めて気がついたという方もいるのではないだろうか。
- ちなみに、彼が依頼人として登場するクエスト「調査報告書・特別編《原生林》」の依頼文を見ると、
目的
- そんな彼の真の目的は、王国の地質調査員として『神域』を探し出すこと。
各地を巡りつつその手がかりを探していたらしい。
そして長きに渡る調査の末、遂に探し求めていた『神域』を発見。
調査書を片手に最後の調査に赴いた。
- 現在ハンターズギルドに存在する神域にまつわる正式情報は、
ほぼ全てがこの地質調査員の功績によって得られたものと言える。
実際に神域を目で見て、足で歩き、体験した事を記した調査書の情報はもちろんだが、
何を隠そう、神域に向かったまま行方不明となっていた王立古生物書士隊の航空船、
その乗組員が残した最後の航海日誌をかの地で発見したのは、他ならぬ彼なのである。
彼の手により持ち帰られた航海日誌は王国で復元作業を受け、
ギルドの許可が下りたことで翌年の『狩りに生きる』にて対象の写しが掲載された。
- 神域に踏み入った彼の調査書には貴重な情報が記されているが、
「生物はおろか草木の一本も生えていない」「地獄のような光景」などそれはそれは凄まじい内容であり、
神域に赴く前に「狩りに生きる」を読んだ多くのハンターを戦慄させた。
彼自身もその様子を受けて、神域を"人の身で入ってはいけない場所"と評している。
また、辿り着いた神域最奥にて煌黒龍アルバトリオンの姿を垣間見ており、その様子をこう記している。
次第に大きくなる光と、凄まじい轟音。
赤、白…、周囲の空間さえ、あいつの周りから変えられていく。
繰り出す力の凄まじさから、まるで天候すら操っているかのようだ。
余談
- ハンターからすると
感覚が麻痺しているので気づきづらいが、
彼がジャンプしている場所はいずれも高さ数十メートルは下らない、足がすくむような高所である。
普通に考えれば大怪我どころでは済まないはずだが、彼は毎回無事生還しては、元気に報告書をまとめている。
調査にあたって命綱などを着けている可能性はあるが、それでも身体に掛かる負担は計り知れないはずである*1。
比較的低所と言えるジエン・モーランの背中にしても、狩猟船をも大破させるような超大型古龍の背中に生身で駆け上がり、
そこから猛スピードで流れていく大砂漠の地表に身を投じるという奇行所業をやってのけているのだ。
言っておくが彼はハンターではない。一介の地質調査員である。コードネームはまだない。
その肉体の強靭さと精神の豪胆さは畏れるに余りあると言えよう。
- アオアシラやリオレイアを見つけると調査を断念し、ハンターに狩猟を依頼している。
ナルガクルガとその亜種を同時に見かけたことや、
ウルクススとドスバギィを同時に見かけたこともあり、これらもギルドに依頼している。
つくづく2頭同時や大連続に縁がある男である。
- 毎回コードネームはまだないと言っているあたり、コードネームが無いのを気にしているのかもしれない。
MHP3にて彼は神域への侵入と生還、航海日誌の回収、そしてアルバトリオンの発見という
3つもの大挙を上げているので、最終的にはコードネームを貰えたのではないかと考えるプレイヤーもいたが、
結局MH4でもコードネームは貰えていなかった。
「まだない」というコードネームだったというオチではないはず…。
関連項目
システム/狩りに生きる
登場人物/地質学者
フィールド/神域 - 最終目的地。
モンスター/アルバトリオン - 彼の調査がアルバトリオン正式発見の糸口となった。