世界観/王立古生物書士隊

Last-modified: 2023-10-20 (金) 00:08:03

目次

概要

  • モンスターの生態を観察、考察、研究している公的組織。通称「書士隊」。
  • 大人しい草食種から強大な古龍まで、モンスター全体を研究対象としている。
    現在モンスターの情報が豊富に得られるのも、この書士隊の研究の賜である。
    彼らの研究結果は古龍観測所に報告され、ハンター向けに書き直され、ギルドを通して販売されている。
    しかし未だにモンスターには謎が多く、その解明のため、書士隊の研究は続けられている。
  • モンスターの観察や研究のため、大規模な部隊を組んで遠方まで出向く事もある。
    しかし書士隊はあくまで書士隊であり、ハンターではない。
    そのためモンスターに関する知識はハンターより遥かに上である場合が多いが、
    武器の扱いや身の守り方等は基本的にハンターより遥かに下、むしろ一般人程度のメンバーもいる。
    そのため、モンスターの奇襲によって書士隊が壊滅するというケースもある。
    このような悲劇を防ぐために、ギルドのハンターに護衛を頼む事もある。
    しかし、調査場所が未踏の地等となるとハンターでも何が起こるか全くの予測不明であり、
    護衛のもとでも全滅の憂き目に遭う事も少なくない。
    • 極少数ではあるが、書士隊兼ハンターというメンバーも在籍しており、
      他の隊員から尊敬の眼差しを浴びている。
      前任の書記官兼書士隊トップであったジョン・アーサー氏もそんな人物で、
      剣を片手に未開の地に飛び込む勇気と、書士隊でも指折りの経験や知識を持った
      極めて優秀な人物だったという。
      しかし、彼は数年前にある森に足を踏み入れたのを最後に消息不明となっており、
      現在の書記官兼書士隊トップはギュスターヴ・ロン氏になっている。
  • 研究材料を採ってくる依頼先としてのほか、モンスターの生態や素材を利用するハンターもまた研究対象であり、
    民俗学的な側面もある。書籍「ハンター大全」の編纂も彼らが行ったという設定になっている。
    ハンター用の軽装防具」を採用してフィールドワークの安全性が高まったというエピソードも載っており、
    ハンター稼業の発展は、そうした面でも学術研究に役立っているようだ。
  • 現実世界では古生物と言うと地質時代(人類の歴史以前の時代)に生きていた恐竜、
    アンモナイト等の絶滅してしまった生物やシーラカンスのような古代魚を含むが、
    書士隊の場合、化石や伝承から現生の動植物、まったくの新種を含め、
    古代・現在に限らずほぼありとあらゆる分野を研究対象としている。
    後述するジョン・アーサーの「古生物に限らず~」という信念からすれば、
    古生物という言葉の定義は現実とかけ離れている訳でもないらしい。
    元は古生物の研究機関だったのが、より広く深い知識を求めて研究対象や活動範囲を拡げた結果、
    看板はそのまま、各分野の専門家を擁する生物学や民俗学の総合研究機関に発展して行ったようだ。

王立古生物書士隊員(名前が判明している隊員)

ジョン・アーサー
「古生物に限らず、あらゆる生物の生態系を調査する」と言う信念のもとで
生物樹形図の祖を築いた偉人であり、
前任の王立古生物書士隊の筆頭士官にして高名のハンター。
自ら現地に赴いての情報収集を好み、危険な狩猟にも積極的に挑んでいたという。
ある日、「まだまだ未発見の生物がこの地方に存在する」という言葉を残し、
深い森の調査に向かった後消息不明となる。
その後、火山地帯にて、彼が書き記したと思われる書物が発見されている。
ギュスターヴ・ロン
ジョン・アーサーに代わり、隊員の管理と調査をまとめ上げる書士隊の現段階トップであり歴史学者。
王国内外随一の博識であるが、
実際に現地へ赴き調査をするアーサー氏とはあまりにも対照的な為、
アーサー氏を信奉していた書士からは快く思われていない。
更に、近年のハンター増加によってモンスターの素材が頻繁に届くようになってしまい、
ロン氏を見習ってか部屋に引きこもって机上のみで議論を重ねる書士が増えているらしい
(なお、ポッケ村にいる古龍観測局の老人も、これと同じようなことを話している)。
ダレン・ディーノ
古龍について幅広い知識を持つ書士隊員。
ジョン・アーサー氏と同様、書士隊員兼ハンターという極めて珍しい存在である。
古龍観測所に納められているクシャルダオラやテオ・テスカトル、ヤマツカミの報告書を書いた。
黒龍伝説についても積極的な研究を行っている。
サー・ベイヌ
爵位*1を持つ書士隊員。
絵画を得意としており、自らの目で見た物は極めて正確に描く。
また、様々な文献や伝承からモンスターの姿を想像して描く事もあり、その絵も高く評価されている。
古龍観測所に納められているラオシャンロンやラージャンの絵は彼が書いた物。
ラージャンの絵は想像で描いたと言うが、特徴はほぼ完璧に捉えられている
ハリー
トレジャーハンター兼書士隊員という珍しい肩書を持つメンバー。文章上での一人称は「小職」。
モンスターや地質の調査を専門としている他、キリンと交戦した経験を持つ。
映像作品「ハンター日誌」にも登場。演じたのはなんとあの若本規夫
作中ではリオレウスのブレスの直撃を受けてもケロッとしている強靭な肉体の持ち主。
火属性の大型モンスターの遺伝子でも持ってるのか?
悪く言ってしまうとかなりいい加減な性格だが、ハンターとしての実力は高い。メイン武器は太刀。
ノレッジ・フォール
多くの先輩や先生から将来を期待されている書士隊見習いの女性。色々オオナズチに縁がある。
うっかりオオナズチの皮膚のサンプルの上にフルフルの電気袋を落としてしまい、
その結果オオナズチの皮膚が電気によって変色する事を発見した。
また、オオナズチの疲労ブレスの仕組みが解明できたのも、
彼女がブレスの毒液を偶然小ビンで回収して来たためである。
  • 現実の科学でも、新発見が偶然によるものであったということはごく普通に起こっている。
    例えば抗生物質ペニシリンは別の菌の培養実験中にカビが混入したことで、
    またレントゲン撮影に用いられるX線は真空管を使った他の実験中、
    たまたま近くに置いていた蛍光紙に線が写り込んだことで発見された。
ルポック・ラグマ
MHFのゲーム内イベント「シリーズクエスト」にて依頼主として登場。
幼い頃に父親と遊びに行った先で出会ったモンスターに衝撃を受け、書士を志すようになる。
主に甲殻種の調査を専門にしており、新種の発見に余念がない。
まだまだ駆け出しの書士隊見習いで、熱意はあるが空回りしがち。
最近では珍しい根っからの現地調査派でもある。
周囲からは「うっかり屋のルポック」などと呼ばれて馬鹿にされ、ガセ情報をつかまされる事が多い。
ある時「雪山で新種のモンスターを見た」というガセ情報(ギアノスのことだった)に騙されて
雪山に向かったところ、うっかり道を間違えて火山に行ってしまい、
挙句にそこでうっかりアカムトルムの特異個体を発見してしまった。
運が良いのか悪いのか…というかそれだけ危険なモンスターと遭遇してよく無事でいられたものである。
温冷ドリンクが尽きてもなお限界まで現地に留まって調査を続け、
そんな彼のまとめあげた資料のおかげで、ギルドから公式にアカムトルム特異個体の狩猟が
解禁されることとなった。
ちなみに、ホットドリンクを持参しなかったのは「味が苦手で飲めない」ため。
まああんな虫とトウガラシのドリンクなどのめなくて当然だろう。
シモーヌ
MHSTに登場する女性の書士隊員。
若くして隊長という要職に就いている人物で、モンスターの生態に詳しい。
各地で発生している謎の異常現象を調べているうちにハクム村の近くを訪れ、そこで主人公らと知り合うことになる。
一見すると冷徹な女性といった雰囲気を受けるが、ストーリーを進めるうちに彼女の意外な一面が明らかとなる。
MHST2では直接の登場はないものの、ストーリー中に挿入されるムービーの中で彼女からの手紙が読み上げられ、
リリアをルルシオンの書士隊支部長に任命したことが明らかとなる。
また、リヴェルトからも「シモーヌとかいうおっかないの」と(冗談めかしてではあるが)言及されており、
黒の凶気事件以降、彼とも交流を持ち続けているらしいことがうかがえる。
リリア
ハクム村出身の少女で、主人公やシュヴァルの幼馴染。
村をシモーヌが訪れた際に自ら志願して書士隊の一員となり、以降彼女と共に各地の調査に同行することになる。
MHST2では成長した姿で再び登場。
なんとルルシオンという場所の王立書士隊支部にて、部隊長を勤めるまでになった様子。
むしろ成長しすぎてMHST無印を遊んだライダー達でさえ発表時は驚きを隠せなかったほど
パパン
シモーヌの部下で、隊の副隊長を務める青年。
常に笑顔を浮かべており、性格も気さくで明るい。
語尾に「~す(よ)。」とつけて喋るのが特徴。
また、話しかけるとたまに「はい!はい!!」という元気の良い相槌を打つことも。
ルルシオンの書士隊支部に彼そっくりのモブ書士隊員がいる。別人であるのは間違いないが、パパンとの関連は不明。
  • なお、MHSTシリーズでは上記のほかにも多数のモブの書士隊員が登場しており、書士隊庁舎に勤務している。

関連項目

イベント・メディア展開/ハンター大全
世界観/生態樹形図


*1 サー”はナイト(騎士)に与えられる称号