嘴を持つモンスターに多く見られる攻撃。
ただしモノブロスやナルガクルガ、ホロロホルルの様に
嘴を持ちながらもこの攻撃と無縁なモノもいる。
目次
一般用語としての「ついばみ」
- 「ついばみ」とは「ついばむ」事を表す動詞。
語源は「突き」+「食(は)む」であり、鳥が食べ物を突いて食べる様子を示している。
漢字で書くと「啄む」。
日常的に使われる漢字ではないのでひらがなで「ついばむ」と書く方が無難であろう。- 転じて少しずつ食べる、ちょっかいを出す様を
ついばむと比喩する事がある。
- 転じて少しずつ食べる、ちょっかいを出す様を
モンスターの「ついばみ」
- 首を前後させて前方を数回(多くは4回)つつく。
攻撃範囲は狭いため、避けるのは簡単。
しかし、タイミングを外した場合はガードするよりいっそ食らった方が良い。
ガードしてしまうと強制的に4発まとめてガードする羽目になり、スタミナが一気に無くなる。
そのまま追撃を受ければガードクラッシュを起こしてしまう。
強走薬などの対策でリスクを減らすことは可能である。- ガードクラッシュで済めばまだいい方で、
ヘビィボウガンの場合はスタミナが蒸発するだけでなく、
削りダメージが断続的に発生する可能性が高い。
さらにノックバックで硬直している最中に追加でついばみを出された日には、
為す術のなく体力とスタミナを削られ、クラッシュした所を直撃してキャンプ送り…
などという事が起こりうる。
いっそ食らった方がマシとはよく言ったものである。
- ガードクラッシュで済めばまだいい方で、
- ついばみ、とは言うものの食事ではなく攻撃としてクチバシを打ち付けており、
厳密にはついばむと言うよりつつくか叩き付けるに近い。
- 前方に大きく飛び跳ねたりダッシュしたりしてから繰り出すこともあるので、
距離が遠くてもあまり油断できない。また攻撃の隙があまりないので反撃もやや難しい。
飛び跳ね型を繰り出された場合は、
思い切ってモンスター側へ突っ込むように回避することですり抜けられる。
完全に回避はできなくとも、せいぜい脚に当たって微小のダメージを受ける程度で済む。
- 後のシリーズでは、嘴で地面を叩き割るほどの力で振り下ろす攻撃も見られるようになっている。
当記事ではこれらについてもまとめて記載する。
イャンクック
- 上記した通りの、なんの変哲もない4連ついばみを行う。
後に控えるゲリョスやイャンガルルガとも共通する攻撃なので、
ここで対処法を学んでおきたい。
ただ、以下のようにランクや作品によっては搦め手や強化技を使ってくることがある。
- MHP2GでのG級個体は、ダッシュ噛みつきと思わせてフェイントでつつくこともあり、
下位個体より攻撃のチャンスが減っている。
- MH4での復活に伴い追加された疲労状態時には、
4回目のついばみで嘴が地面に突き刺さってしばらく抜けなくなってしまう。
- 特異個体はついばみの直後に尻尾の振り回し攻撃を繰り出すことがある。
ついばみ直後は隙だらけ、と思って攻撃しにいくと容赦ない反撃を受けるので注意。
変種特異個体ともなれば尻尾の一撃で体力を半分近く持っていかれることも。
もとより変種特異個体は、
体力MAX&防御700もぶち破って即死させる脅威的威力の大暴れ攻撃を繰り出すため、
ゴリ押ししようものなら容赦ない制裁を受けることとなる。
- MHFにおけるG級通常種は爆炎を纏ったついばみを行う。
範囲が拡大しており対応が難しいが、
予備動作として軸合わせの際に口元から火炎液が漏れるエフェクトが発生するため、それで判別が可能。- G1初期では更に威力が高く、当時のランク補正(☆1でも防御力-150の補正があった)も相まって
秘伝防具や覇種防具を着込んだハンターが軽く焼き殺されるということもあった。
威力の修正、およびランク補正の緩和後はそうでもなくなったが、
それでもG級相応の攻撃ではあるので油断は禁物。- なお、ULクエストへ赴けばG1初期を彷彿とさせる威力のついばみ
(というかついばみだけに限らないが)を見せてくれる。
- なお、ULクエストへ赴けばG1初期を彷彿とさせる威力のついばみ
- 特異個体はスローな軸合わせをキャンセルしてついばみを行うフェイント攻撃を持つが、
これに限っては予備動作のエフェクトが発生しないため要注意。
こんなところまでフェイントである。
- G1初期では更に威力が高く、当時のランク補正(☆1でも防御力-150の補正があった)も相まって
イャンクック亜種
- 基本は通常種と同じ。
ただ、MH4では翼を広げて威嚇した後、
ぴょんと小ジャンプして嘴を叩きつける独自の技を得た。
同作でイャンガルルガが使うようになった新技に似ているが、威力・範囲共にそれほどでもない。
小ジャンプ中はしっかりと空中にいる判定なので、攻撃で怯ませるとじたばたともがいて墜落する。
低空で慌てふためく先生を見るとちょっと和む。
ゲリョス
- モーションはイャンクックと共通するが、
ゲリョスの場合はハンターのアイテムを盗む効果がある。
特に鉱石類や閃光玉などの光りものが優先して盗まれる。
- MHP2GでのG級個体の場合は更に、怒り状態だと毒を与える効果まである。
解毒薬を盗まれて在庫が切れてしまったりしていると目も当てられない。
まあ、そこまで解毒薬を消費する(あるいは盗まれる)なら立ち回りの改善を考えた方がいいが……。
- MH4の上位個体からは、ついばみと同時にトサカを打ち付け、
攻撃が終わった直後に閃光を放つというコンボを使用してくる。
ついばみ自体の速度がやや遅い上に、トサカを打ち鳴らす音がするので判別は容易。
また、怒り時の毒ついばみもやはり使ってくるので注意。
イャンガルルガ
- やはり基本はイャンクックと同じなのだが、
スピーディーな攻め立ての中に織り交ぜて使用してくるため、
イャンクックやゲリョスと同じ感覚では対処できないということも多い。
- MHP2Gでの傷つき個体(特殊個体)は行動パターンが変化しており、
突進キャンセルのついばみを頻繁に使うのでたちが悪い。
また、同作のG級個体は「ついばむ」というより「叩き割る」ように
嘴を2回振り下ろす攻撃をしてくる。
まともに食らうとダメージはかなり大きいが、2撃目の後に嘴が地面に刺さりスキが生じる。
- MH4では上記の叩き割り攻撃を強化しており、
足元をほぼカバーする広範囲+予備動作無し+2連続攻撃という悪魔のような性能を誇る。
しかも下位から使用してくるので、装備やアイテムが充実しない下位では一乙の原因になりかねない。
- MH4以降での疲労時に嘴が突き刺さって隙を晒すのもイャンクックと共通。
とりわけイャンガルルガは平常時の隙が少ないモンスターなので、
このチャンスを見逃さないようにしたい。
隻眼イャンガルルガ
- 通常個体とはまた別の叩き割り攻撃を持ち、
ハンターのいる位置に嘴を突き立てる攻撃を2連続で放ってくる。
更に、怒り状態では3回に増え、LV5以上だと地面から引っこ抜く際にも攻撃判定が発生する。
そして嘴による攻撃は全て龍属性であるため、耐性にも気を配る必要がある。
クルペッコ
- 従来までのワイバーン型鳥竜種とは一風変わった骨格の持ち主だが、
ついばみ攻撃は変わらず使用してくる。
これといった特殊効果はない。
- 滞空中でも嘴を振り下ろしてくることがある。
ついばみというよりは噛み付き攻撃なのだが。
アグナコトル
- 4連ついばみに関して言えば、現状鳥竜種以外で唯一の使い手。
碇口で火山の地面を突き割りつつ、ハンターに狙いを定めて進攻してくる。
ただし、この攻撃の後は嘴に纏った溶岩が軟化するため、部位破壊のチャンスとなる。- 一方、亜種だと逆に凍土の冷気で硬化してしまうため、
弱点もある通常種とは異なりあまり使ってほしくない技と言える。
- 一方、亜種だと逆に凍土の冷気で硬化してしまうため、
- MH3Gからは、ハンターの側面に回り込んでから単発ついばみを繰り出すというパターンが追加された。
その精度は高く、フレーム回避でなければまず避けられない程。
G級ではさらに2連撃を入れるようになったが、4連ついばみに比べれば遅いので対応しやすい。
クルルヤック
- 骨格はドスランポス系に近いが、見慣れた4連ついばみを使用してくる。
最序盤のモンスターということもあり脅威度は低い。
- イベントクエストでは、岩の代わりにエーテライトを抱えた巨大個体と、
サイズ面ではそれをも上回る超巨大個体が登場するのだが、
前者は攻撃手段がエーテライトによる叩きつけに傾倒しており、
後者はデカすぎてついばみを行ってもハンターを通り過ぎてしまうことが多いため、
どちらもついばみ攻撃の影は薄い。
フォロクルル
- 滞空しつつ前方を3回ついばむ行動を持つ。
一旦後方に飛び退いた後に前方へと飛来し突くため、予備動作をしっかり見ておきたい。- ちなみにこのついばみでは、細長い嘴が地面に深々と突き刺さる。
イャンガルルガなどの「叩き割る」形とはまた違ったベクトルの
威力の高さがうかがえる。
- ちなみにこのついばみでは、細長い嘴が地面に深々と突き刺さる。
その他
- クルルヤックやツィツィヤックにも通ずるとは言え噛み付きと言う別行動ではあるが
ランポスやギアノスなどのクチバシが発達した恐竜型鳥竜は
ついばみに近い挙動と見た目で噛み付いて来る。
ジャギィやマッカォなどの狗竜系とは微妙に異なるため
これら複数の主が共存するシリーズにて行動の違いを観察してみるのも面白いだろう。
鳥竜系と狗竜系では首の振りが異なるため間合いや角度に多少の違いがあるが、威力に差は無い。
- ガララアジャラも嘴を持ち、首を伸ばしてハンターに嘴攻撃をしてくる。
どちらかというと噛みつき攻撃なのだが。
ただし囲まれている時は注意が必要。
嘴に当たると麻痺させられ、次に繰り出される必殺の突き上げ攻撃がほぼ確定するからである。
- アケノシルムは鶴のような長く鋭利な嘴を持つが、意外にもついばみを行ってくることはなく、
巨大なトサカを生かした頭突きで攻撃してくる。
しかしながら、"大型鳥竜種と言えばついばみ"という先行的なイメージと、
巨大なトサカが邪魔して口元の様子が見づらいことが重なり、
頭突きなのに「嘴攻撃をしている」と誤認されることが非常に多い。
公式ガイドブックなどを見て初めて間違いに気づいたハンターもいるのではないだろうか。
動作は似たようなものなのでゲーム的には大した違いは無いのだが、
気になったら頭突きの瞬間を横からよく観察してみよう。
- MHSTでは、ワイバーン系鳥竜種モンスターが共通で使用するスピード攻撃という扱いになっている。
また、イャンクック亜種のみ、これの強化版である連続スパイクというスピード系特技技を持つ。