MHP2Gにて登場した武器。グラビモス亜種の素材をベースとした毒属性ハンマー。
また、ダイダラボラス以外のグラビモス素材から作られるハンマーも本項で扱う。
目次
概要・性能
- とある村には「空から降ってきた隕石に毒の魔物が潜む」という伝説がある。
その伝説をバサルモスやグラビモスの素材をベースに、武器として再現した巨槌。
内部には激烈毒袋が仕込まれており、表面に生えた巨大な棘からは濃紫色の毒液が滴り落ちる。
漆黒の槌頭から紫色の棘を幾本も伸ばし、殴りつける度に猛毒を噴き出す禍々しいその姿は、
まさに伝説の魔物の具現である。
- 形状はまさしくモーニングスター。
素材元のグラビモスのイメージとは一線を画す、非常に鋭利な印象の武器である。
ギミックが仕込まれており、溜め攻撃の際には棘がジャキンと伸び、凶悪な見た目になる。
魔物という表現も宜なるかな、と言ったところである。
- ダイダラボラスの名前の由来は、日本の妖怪「ダイダラボッチ」と、
ソロモンの悪魔の一柱「グラシャラボラス」を組み合わせたものと思われる。
前者は巨人の姿として知られており、ギガント(巨人)ハンマーからの流れに沿っている。
後者は特に巨人とはされない…が、某RPGでは、よく巨人モンスターの名に使われている。
- グラビモスのハンマーには、通常種素材で無属性のギガントハンマー系統、
同じく通常種素材だが毒属性を持つシェルハンマー系統、
そのシェルハンマー系統からの派生強化によって誕生する
亜種素材の火属性武器、溶解鎚系統の三種類が存在する。
見た目も4種類あり、ヴェノムクレイター系列以外はMHP2G以前の作品にも登場している。- ギガントハンマー系統
- 棘のない形状でやや茶色がかったカラー
- シェルハンマー系統
- 棘のある形状で通常種カラー
- 溶解鎚系統
- シェルハンマーの亜種カラー
- ヴェノムクレイター系列
- 溶解鎚に毒々しい紫がかかったカラー
- 後述するが、ギガントハンマー系統とシェルハンマー系統がややこしい派生になっている場合が多い。
MHG・MHP
- MHGでは溶解鎚【煉獄】、グレートタイタン、グラビィトンハンマーが最終形態として登場。
ハードクラスで作れるタイタンハンマーから、溶解鎚【煉獄】とグレートタイタンに分岐派生する。
溶解鎚【煉獄】は攻撃力1040、火属性310で匠により白ゲージがしっかり現れ、
グレートタイタンは攻撃力1092、毒属性300と高いが、斬れ味ゲージがやや弱い。
どちらも防御力が+5される点が大きい。
なお、グラビィトンハンマーはノーマルクラスで打ち止めとなるため、村でお役御免となるだろう。
- タイタンハンマーの説明文によれば、余りの大きさと重さに、ある令嬢がおとぎ話の巨人が使う武器と勘違いしたとか。
- MHPでは不遇であったグラビィトンハンマーに強化先として溶解鎚が現れる。
そしてそこから溶解鎚【煉獄】、またはノクターンギガントという無属性ハンマーに強化できる。
このせいか派生が非常にややこしくなっており、シェルハンマー →グラビィトンハンマー→溶解鎚 →ノクターンギガント ↓ ギガントハンマー→タイタンハンマー →溶解鎚【煉獄】 ↓ グレートタイタン
こんな感じである。
- 更にグラビィトンハンマーは毒属性であるのだが、溶解鎚は火属性、
そしてノクターンギガントは無属性となる。この間、なんと見た目は一切変化しない。
MH2以降は溶解鎚で亜種カラーに変わるが、MHPのみ火を持つのにもかかわらず通常種カラーであり、
溶解鎚【煉獄】まで強化して初めて亜種カラーに変わる。
MHP2Gもややこしいが、ここまでややこしいのは全シリーズを通しても稀であろう。
- ノクターンギガントは攻撃力1300と最高を誇るが、斬れ味が匠を付けても青ゲージ止まりな上、青も短い。
瞬間火力は辛うじて僅差で白ゲージ、攻撃力1248のウォーバッシュを抑えつけ物理火力1位ではあるが、
硬い敵、及び長期戦には向かない。つまり長期戦を免れないG級相手では……
打撃肉質にもよるが、例えば打撃70%の相手であれば、
龍が20%以上通ると基本的にはダークパニッシャーに負けてしまうのも龍もそれなりに通る敵が多いMHPでは痛い。- そしてなんといってもその作成難易度が異常であり、
まずシェルハンマー系を強化してくるのに雌火竜の棘を21個、
Gクラスグラビモスから剥ぎ取り4%、基本報酬1%の鎧竜の顎を2個、
そして剥ぎ取り8%のみでしか入手できない鎧竜の剛翼をなんと7個も要求される。
- そしてなんといってもその作成難易度が異常であり、
- なおノクターンギガントはMHPにのみ存在する武器である。
同系統の武器が次作以降に続投しているにもかかわらず、
最終派生形の銘が受け継がれなかったという例は珍しい。
MH2・MHF
- MH2では上記のややこしい派生が見直され、整理された。
初期のギガントハンマーから始まり、そこから改にするか毒属性のシェルハンマーにするかの分岐となる。
シェルハンマーはやはりグラビィトンハンマーとなるが、またも下位のここで打ち止めとなる。
ギガントハンマー改からは溶解鎚を経て溶解鎚【煉獄】となる。
溶解鎚は下位でも作成できるが、難易度が非常に高い。
- オフラインのみとなる現在、グラビィトンハンマーはオフライン最強クラスの攻撃力884に匠で充分な青ゲージ、
そしてこの物理スペックでスロ2と毒を持つなかなかの業物である。
オフライン環境では難しい耳栓と匠の両立を可能とするなどスキル面でかなり強く、
オフ最強格とされるドラゴンブレイカーやスイ【狼】にも負けず劣らずの活躍が期待できる。
物理火力を考えるとその2本に加えこの武器を含めた3本が事実上現状のMH2におけるハンマー3強であろう。
グラビモス及びリオレイアと戦えればその時点で作れてしまうので制作時期としても上の2本よりやや早く、
難しい素材もせいぜい雌火竜の棘1つが若干出にくいくらいとストーリー攻略用武器としても評価できる。
- MHFではグラビィトンハンマーの強化先としてバソールトハンマー、そしてアイゼスハンマーが追加された。
毒属性を持ったまま上位の性能に正当強化されたもので、防御力が大きく上がる点も嬉しい。
溶解鎚【煉獄】も溶解鎚【紅焔】へ強化が可能になった。
こちらは攻撃力が936と低いが、属性値が400と高い属性寄りのハンマーとなる。
しかしナナ・テスカトリのハンマーのナナ=トリに完全に負けている点が痛い。
SP武器としてマグマのような色と緑色の棘に変化した「爆砕鎚SP」も存在する。火属性と睡眠の双属性。
高温を維持する特殊素材を、ふんだんに使用した一品。
MHP2(G)
- MH2で整理された派生系統だが、またしてもややこしくなった。
- ギガントハンマーはクリスタルノヴァからの派生であるが、
シェルハンマーはスパイクハンマーからの強化、または一発生産が可能である。
- ギガントハンマーからの強化派生でMHPよりタイタンハンマーが復活となったのだが、
まさか宝石から強化するとは考えつかないので、どこから作ればいいのかわからなくなる可能性が非常に高い。
またタイタンハンマーは下位で強化が止まってしまい、それ以上の強化は不可能。
下位の武器でありながら1040という攻撃力は魅力的だが、
上位中盤以降は置いていかれてしまう。
- シェルハンマーはグラビィトンハンマーを経由し、毒属性の正統強化であるアルドクレイターか
亜種カラーの火属性ハンマーである溶解鎚へ分岐強化となる。溶解鎚はやはり溶解鎚【煉獄】に強化できる。
性能はどちらも物理寄りで、攻撃が高めで属性値がやや低めになっている。
- MHP2Gでは、アルドクレイターと溶解鎚【煉獄】の強化先がヴェノムクレイターに一本化、
最終的にダイダラボラスへ派生強化することになる。- シェルハンマー系統と溶解鎚系統はどちらも最終的にはダイダラボラスになってしまうので、
両方とも作ると損をしてしまう。
素材の在庫や財布と相談してどちらから強化していくか考えよう。 - 因みにヴェノムクレイターに強化される時点で見た目が変わるが、
それ以前の姿のG武器がすべて揃っている。勿論タイタンハンマーもG級武器となっている。
4種類あるので、パーティ全員がそれぞれ見た目の異なるグラビモスのハンマーを背負って
G級モンスターに挑む、ということも可能である。どんな戦隊だ。
- シェルハンマー系統と溶解鎚系統はどちらも最終的にはダイダラボラスになってしまうので、
ダイダラボラス
- バサルモス、そしてグラビモスの素材から生産、強化されるシェルハンマー系統の究極形。
毒属性武器として見るとG級武器にしては属性値が240と低めで、
手数の稼ぎにくいハンマーということもあり、そういった意味ではあまり優秀ではない。
しかし重量級の飛竜、グラビモスのハンマーだけあって1404(武器倍率270)という非常に高い攻撃力を誇る。
加えて会心率は0%、スロット2つ、匠で紫40になる優秀な斬れ味と、安定性と汎用性に長けた逸品である。
防御力(と後述する生産難易度)以外はあのジャガーノートの上位互換と言っても差し支えないと言えば、
その強さも分かるだろう。
- 属性値が低いので、毒属性武器としてより、無属性武器に近い使い方をされる場合が多い。
無属性のハンマーでは、マグニチュードやスイ【凶】などの優秀な面々が存在する。- この中で最もライバルとなり得るのは、紫ゲージとスロットが同じで今作最強と名高いスイ【凶】だろう。
両者同じ装備の場合(例:見切り+3・真打)、期待値を比較するとスイ【凶】が3~4%ほど上回っている。
しかし、肉質や全体防御率の兼ね合いで、実際のダメージ差はせいぜい両手で数えられる程度しか無い。
50発ほど攻撃を打った場合は数百ダメージほど差が開くが、その頃には毒で差を埋められるはずである。
当然、毒が効きやすいモンスターなどに対しては、差を埋めるどころか追い越す事さえできるだろう。 - なお、毒属性ハンマーとしては毒槌【鳥兜】があり、武器倍率240と低い代わりに毒属性値と会心率に優れる。
ただし、スロット数・紫ゲージの長さでダイダラボラスが勝るため、こちらが優勢か。
- この中で最もライバルとなり得るのは、紫ゲージとスロットが同じで今作最強と名高いスイ【凶】だろう。
- 通常のクエストでも安定した活躍ができるが、特に猛威を振るうクエストが存在する。
蓄積数の少ない序盤に毒状態を取り、ダメージ差が埋まりきる前に倒し切れてしまう大連続狩猟クエストである。
特に無属性ハンマーが裸足で逃げ出すグラビ亜種が登場する「誇りを賭けた試練」「武神闘宴」は完全に独壇場*1。
他の無属性武器では太刀打ちできない様な場面でも立ち向かえる姿は目に見張るものがある。
- 総じて非常に優秀な武器であるのだが、欠点として制作難易度の高さが上げられる。
ダイダラボラスは前述の通り、さほど属性値は高くないのだが、
その割には入手困難な毒属性素材を多く使用して強化される。
特に厄介なのはこの武器の前身、ヴェノムクレイターの作成に必須となる黒狼鳥の靭尾4本。
ハンマー使いにとっては尻尾系統の素材は非常に大きな壁である。
一応通常報酬として入手することも可能だが、確率が非常に低い。
下手をするとヴェノムクレイターの素材が集まる前にスイ【凶】の素材が集まってしまう。
さらに最終強化の際には黒鎧竜の天殻も必要。
MHP2Gのハンマーの中ではトップクラスの製作難度となっている。
MH4
- 鎧竜親子の復活と共にこの系統も復活。G級はないもののヴェノムクレイターまでは強化できる。
但し、亜種が復活したにもかかわらず溶解鎚系列は消滅してしまった。
- 性能の水準は毒ハンマーとしては火力重視の傾向にある。
攻撃力は今作で毒ハンマー最高の攻撃力を誇る毒槌【鳥兜】と並ぶ936に加え、
匠を付けることで毒槌の方にはない白ゲージも付いてくるため物理ハンマーとしても優秀。
一方で属性値は生産毒ハンマー最終強化のうちでも最低の250(ベネ・ホワユンの半分未満)な上、
毒ハンマーとしては唯一スロットもないためにスキルに制約が出来てしまう。
そのため、今作における毒ハンマーは最適解は存在せず、相手の肉質などで使い分けていく必要があるといえる。
- また、ある意味ヴェノムクレイター以上に目を見張るのがコレの下位時点の強化であるタイタンハンマー。
下位生産ハンマーで唯一の攻撃力832を持ち、会心率も0%と安定、更に防御力ボーナスまで付く優れもの。
斬れ味は少々控えめだが、それでもまともに戦える程度の緑ゲージは保持している。
この数字は発掘武器を視野に入れても相当高性能である
(下位発掘ハンマーの最大攻撃力は上鎧玉強化までで884)。
この攻撃力は上位序盤で作成できるハンマーに匹敵する強さであり、もはや上位中盤までは通用するレベルである。
製作は下位最終盤、素材元もグラビモスだけでなくブラキディオスまで倒さなければならないなど難易度は高いが
余りにコレの攻撃力が高すぎるのと、属性とハンマーの相性の悪さが相まって
コレ一本作れてしまえばそれ以降下位時点で生産ハンマーを作る必要性はほぼなくなる。
強いていえばティガレックスのハンマーであるストライプストライクに対して
あちらが匠使用で青ゲージ+非マイナス会心時の際に限定して一撃の火力はあちらにやや譲るほか、
パワーofテラーの匠を用いての白ゲージ時に此方をやや上回る程度である。
それでも会心率0%による安定性、下位での匠発動の難しさを考慮すればこちらの優位性は高い。
尤も前者は作成難易度の低さで、後者は将来性の高さでそれぞれ此方を上回るので、
どれを作ったから悪いということもないのだが。
村下位から進めてこれを作れれば集会所下位相手は全て問題なし、
上位序盤で別の優秀な上位ハンマーを手にするまでもしっかり戦い抜ける。
MH4G
- G級の追加に伴い、MHP2G以来のダイダラボラスが復活した。
磨きのかかった攻撃力、330と大分マシになった属性値と、それなりに強化された。
今作のグラビ武器の中で唯一、匠で紫ゲージが出る…がたったの10しか出ないため、
白ゲージでの運用をメインにせざるを得ない。
- 更に今作では、オオナズチ素材の魔神鎚エクスパンドが毒ハンマー界に参戦してきた。
攻撃力ではわずかにこちらに劣るものの、匠で実用的な紫ゲージが出るので実質的にはエクスパンドの方が上である。
さらに毒属性値480を持っており、こちらと違ってクシャルダオラの毒維持なんかもこなせてしまう。
張り合うにはかなり厳しいと言わざるを得ないだろう。
- ならば作成難度や可能時期で差別化を、と言いたいところだが、それも厳しい。
ダイダラボラスへの強化に太古龍骨を使うので、結局G級古龍に会えるまで作れないのは一緒であり、
村クエストの方にオオナズチ討伐の救済クエストが存在することもあって、
あちらに古龍の大宝玉が一個必要なこと以外は作成難度の差がほとんど無い。
さっさと大宝玉を手に入れてエクスパンドを作った方が良いだろう。- 強化前のヴェノムクレイター改ならG2で作ることができ、
G級武器としてそこそこの性能は持っているので繋ぎにはなるかもしれない。
- 強化前のヴェノムクレイター改ならG2で作ることができ、
MHXX
- 今作ではグラビモス亜種は不在なのでダイダラボラスは登場せず。
- 無属性のギガントハンマー系統と毒属性のシェルハンマー系統が存在し、それぞれを究極強化できる。
ギガントハンマー系統
- ギガントハンマー→タイタンハンマー→グレートタイタンと強化される。
テッケンLV1からの派生か、一発生産で作成可能。
また、タイタンハンマーLV3もG級で一発生産可能になる。
- 必要素材の多くがグラビモス素材ではなくバサルモス素材となっている。
究極強化に要求されるのも岩竜の天殻である。
- 究極強化「グレートタイタン」の性能は
- 攻撃力320
- 防御+20
- 斬れ味は素で青30・匠+2で白40
- スロット無し
派生先のアルドクレイターや、バサルハンマーの擬鎚バサルモスの下位互換と言ってよく、
その擬鎚も真名バアラトゲバルの下位互換なので性能的には見るものがない。
作成難度も、バサルモスのものとはいえ天殻や獰猛化素材を用いるので簡単ではない。
シェルハンマー系統
- シェルハンマー→グラヴィトンハンマー→アルドクレイターと強化される。
ギガントハンマーLV1からの派生か、一発生産で作成可能。
タイタンハンマーと同じく、グラヴィトンハンマーLV3もG級で一発生産可能になる。
- 今作の毒属性ハンマーで最低の属性値を持ち、
LV1ではわずか6、究極強化しても15しかない。
攻撃力は高いものの、斬れ味が悪いため物理期待値は伸び悩み、
会心率も斬れ味も優れるカラミティーサイン系に出番を奪われがち。
- 究極強化「アルドクレイター」の性能は
- 攻撃力320
- 毒属性15
- 防御+25
- 斬れ味は素で青70・匠+2で白20と紫20
- スロット1つ
作成に天殻と獰猛化素材を用いるのもネック。
強いて長所を挙げるなら、毒属性ハンマーで唯一の防御ボーナス持ちであることくらいか。
- シェルハンマーの説明文に「バサルモスの甲殻を利用し~」とあるのだが、
実はシェルハンマー系統にはバサルモスの甲殻素材を用いない。
派生元のギガントハンマーLV1に岩竜の堅殻を5つ使ってそれっきりである。
上述のようにシェルハンマーを直接生産することも可能なので、
作り方によっては説明文と大きく矛盾してしまう。
- グラビィトンハンマーに強化すると独特感のある説明文に変化する。
その内容は「時空さえも砕く豪の鎚であれ。命さえも枯らす毒の鎚であれ。シェルハンマー、最終強化型。」
関連項目
モンスター/グラビモス
モンスター/グラビモス亜種
武器/グラビド武器
武器/バサルバッシュ - グラビモスの幼体であるバサルモスのハンマー。
武器/ヘビィディバイド - 棘が伸びるモーニングスター型の武器。こちらは剣斧。