飛竜種や鳥竜種、古龍種などのモンスターの中でも比較的飛行能力に長けたモンスターが使う攻撃技。
低空飛行で一気に距離を詰めてそのまま突撃してくる。
攻略ページ等ではわかりやすいように滑空突進と記載されていることが多い。
目次
概要
- 地上の突進とは違い地面を走らないので、罠などを飛び越えられてしまう。(MH3,MHP3は除く)
しかもかなりの長距離を一気に移動するので、連発されると追いかけるのが大変である。
また、突進よりも移動速度が速いため、閃光玉などで止めようとしても振り切られてしまう事が多い。
地面すれすれを飛んで行くので風圧が発生する事も多い。着地時に巻き込まれる事もあるので注意。
距離を大きく取ると使用頻度が上がる。
- モンスターごとに地面を蹴った勢いに乗って滑空してくる型と、
空中から勢いを付けて滑空する型に分かれる。
前者は飛竜、後者は飛竜の中でもベルキュロスやMH3以降のリオレウス、古龍種が該当する。
ワイバーン型モンスター
鳥竜種
- 鳥竜種ではイャンクック、ゲリョス、ヒプノック等が使用する。
これらはどれも地面を蹴るタイプで、頻度は低い。
- ホロロホルルは地上・空中のどちらからでも繰り出せる。
出が非常に早い上、威力もそこそこあり翼の端まで判定があるなど、厄介極まりない性質となっている。
さらに、錐揉み回転しながら滑空してくる攻撃もあり、こちらもかなり攻撃力が高い。
特に二つ名の朧隠のものはまさしく必殺級の威力となっており、透過状態から繰り出してくることもある。
- ちなみに、イャンクック特異個体の繰り出す滑空攻撃は非常に危険。
この滑空攻撃は、一定時間後に必ず狙ったハンターの位置に移動できる速度で移動する性質があり、
近距離だとすぐ着地して終わるという動作が見られるが、遠距離だと、
バルファルクもびっくりの、もはやジェット機ではないかと思わせるほどの超スピードで滑空してくる。
しかも飛び始めから既に最高速度、他のモンスターとは異なり地面スレスレを滑空してくる、とたちが悪い。
- イャンクックと同骨格のイャンガルルガも滑空攻撃を仕掛けて来る事がある。
ただし、滑空攻撃による突進は予備動作であり
本技の滑空から立て続けの毒尻尾サマーソルトの方が強烈なため、そちらのイメージの方が強い。
間合いによっては、毒尻尾サマーソルト前の予備動作たる滑空突進の方に轢かれたおかげで
本技の毒尻尾サマーソルトの追撃を免れるケースも稀にある。
- 特異個体ヒプノック希少種や辿異種ヒプノックは角度を変えながら後退しつつの浮上を行い、
そのまま地面に向かって滑空攻撃を行ってくる場合がある。
後者の場合は単体で繰り出すものと睡眠ガスを周囲に拡散させてから続けて行うパターンがそれぞれあり、
いずれも地面が盛り上がるほどの衝撃のため範囲が広い上に当たり判定が多段になっている。
- トリドクレスは左右にふらつきながら行う若干範囲の広めな滑空攻撃を繰り出す。
日光から生み出した電力を蓄えている場合はそのあと浮上し、
狙ったハンターへ急接近しながら電撃を纏わせた尻尾による殴打を放ってくる。
飛竜種
- 飛竜種ではリオレウス、ベルキュロス、リオレイア(MH3以降)等。
鳥竜種に比べて頻度が高く、攻撃力も高い。- とくにMHFではメインシリーズと違って飛竜種モンスターが非常に多様なことから、
様々なモンスターが様々な形の滑空攻撃を行ってくる。
- とくにMHFではメインシリーズと違って飛竜種モンスターが非常に多様なことから、
- リオレウスはMHP2G以前とMH3以降で異なり、前者は地上から勢いをつけて、後者は滞空した状態から行う。
MH2の系列であるMHFでは現在でも前者のタイプの伝統を受け継いでおり、
地上から勢いをつけて行うが特異個体やG級以上の個体は非常に低いところを飛んでくるようになっている。
- ベリオロスは地上を急襲するタイプの滑空攻撃を行うことがあるのが特徴。
空中から一直線に突撃してきて周囲を薙ぎ払うように回転しつつ着地するモーションとなっている。
亜種の場合は発生させた旋風に自ら乗って旋回から勢いよく繰り出してくる。
- MHXのメインモンスターの一角、ライゼクスも滑空攻撃を持つ。
地面に両翼をつけクラウチングスタートの様なポーズを取って狙いを定めた後、超低空滑空を繰り出す。
目標にした地点で翼爪を叩きつけ急ブレーキし、
翼が部位電荷状態の場合には着地と同時に瞬間的に翼から放電を行う。
- レイギエナは粒子を纏いながらドリルのように回転して滑空するという、アクロバティックな動きを見せる。
しかもその後も滞空を続けるため、空中からの追撃には注意。
上記のホロロホルルは小柄な体躯故にこのような動作を可能としていたと思われるが、
体格の大きいレイギエナが繰り出せるのは、独特に発達した飛膜のおかげだろう。
- ドラギュロスの繰り出す滑空攻撃は、近縁種であるベルキュロスとは全く異なる。
身体を反らしてから勢いよく滑空攻撃を仕掛けるのだが、
予備動作がほとんど無く、威力は極めて高いうえに一瞬でエリアの端に着くほど速い。
おまけにサイドは冥雷を放ちながら引き摺られる鉤爪で攻撃範囲が川の字型になっている。
つまり胴体の当たり判定のほかに、翼の後方にも大きな当たり判定があるということになる。
この「引き摺られる鉤爪」というのが非常に厄介で、
厳密には翼の後ろ側で進行方向に対して縦長の判定になっているため、
胴体を避けてもそこに鉤爪が飛んできたり、鉤爪に当たってなくても冥雷に引っ掛かったり、
ドラギュロスの斜め後方で明らかに当たらないように見える場所にいても初動の鉤爪に当たったりする。- 加えて、上記の解説を読んで勘付いた方もいるかもしれないが、
この滑空攻撃は他人を狙ったもので巻き添えを食らうといった事故も多発するため、
直後に追撃を喰らって力尽きる等も十分考えられる。
- 加えて、上記の解説を読んで勘付いた方もいるかもしれないが、
- UNKNOWNの場合、空中4連掃射ブレスの直後、第4形態まではボディプレスに繋げていたのを、
第5形態ではボディプレスではなく高速滑空攻撃を仕掛けてくるようになる。
これはリオレウスのホバリングキックと同じく毒属性&気絶確定で危険なので、
空中掃射を開始したらブレスに当たらない位置に避難した後、最後の滑空攻撃に備えたい。- 覇種クエスト以上のUNKNOWNは、高速滑空よりも更に危険な超滑空攻撃を引っさげて登場。
第7形態に突入すると使用するようになり、形態移行後に大咆哮から立て続けに確定で行う。
軽く足をかくような動作を挟んだかと思うと、その場で飛び上がって強烈な暴風を巻き起こし、
凄まじい勢いで滑空して地面を抉りながら前進してくる。
詳細な解説は専用記事に譲るが、この攻撃は威力が恐ろしいほど高いもので、
最初の暴風でハンターを打ち上げつつ体力を減らしたのち、
即死級威力かつ毒属性の滑空攻撃によって完全にトドメを刺してくる、まさに必殺技である。
- 覇種クエスト以上のUNKNOWNは、高速滑空よりも更に危険な超滑空攻撃を引っさげて登場。
- 極海の帝王であるアノルパティスは地中と空中の両方を征すように、滑空攻撃もよく行ってくる。
MH3以降のリオレウスのような滑空攻撃はもちろん、
左右にブレスを放ちながら突き進むという広範囲を巻き込むタイプの滑空攻撃のほか、
滑空攻撃から直接地中に飛び込み、急襲を仕掛けてくるという複合型の攻撃を繰り出してくるのが特徴。
- ゼルレウスは顎で地面を抉りながら滑空攻撃を繰り出してくるが、
飛行速度が遅めなので直接回避ですり抜けるよりも走って攻撃範囲から離脱する方が確実である。
- 古龍グァンゾルムに従う存在であるエギュラスは、G級クエストでは滑空しながらの攻撃を行う
(行うのはグァンゾルムが第1形態のときのみであり、形態変異するとエギュラス自体が現れなくなる)。
しかし、実は小型の飛竜がただ滑空してくるという見かけにたがってこれが最凶の「滑空攻撃」であり、
滑空攻撃にあたるとハンターは掴み取られ、抵抗できないままフィールドの外へ投げ飛ばされてしまう。
外に投げ出されたハンターは雲見砦の下に見下ろす雲海の中に墜落していき、
残り体力や発動スキルにかかわらず強制的に「力尽きた」の扱いとなる完全な即死攻撃なのである。
ちなみに多数の衛蛇竜がフィールドを飛び交うため非常に危険で避けにくい攻撃であるが、
エギュラスはフィールドの外に向かって滑空するので壁となっている玉座の傍は安全。- この攻撃は特殊個体である極み統べるグァンゾルム戦では行わないが、
グァンゾルムの起こした旋風に乗って複数のエギュラスが超高速の旋回滑空攻撃を行ってくるという、
新しいタイプの攻撃が追加されており、別の意味で脅威である。
滑空してくるエギュラスは吹き飛ばし判定ではなく怯ませるだけとなっており、
位置によっては複数のエギュラスによる滑空攻撃を連続で受けてあっというまに力尽きてしまう。
- この攻撃は特殊個体である極み統べるグァンゾルム戦では行わないが、
- MHSTのセルレギオスは「滑空蹴り」というテクニック系特技を持つ。
滑空しながら相手めがけて急降下し、連続で蹴りを見舞うというもので、
裂傷などの追加効果は千裂爪と違って無いが、
指示コストが低くそこそこの威力があり、かなり低いレベルから習得できるので、
オトモンにした場合はセルレギオスの主力技として重宝されている。
ちなみに多段ヒット技になっているため、根性を貫通して止めを刺すことも一応可能。- 野生のセルレギオスは体力が少なくなるまではこの滑空蹴りをよく使用するため、
パワー系攻撃で真っ向勝負勝ちしやすいが、たまに繰り出すスピード攻撃に注意。
- 野生のセルレギオスは体力が少なくなるまではこの滑空蹴りをよく使用するため、
魚竜種
- 飛行能力は持っていないが、魚竜種のガレオス(ドスを含む)やMHP2G以前のガノトトスにも見られる。
- 勢いを付けて砂や水の中から飛び出し、そのまま低空を滑空してくる。
この時毒の滲むヒレで斬りつけられ、ステータス異常が発生する事がある。
特にガノトトスの睡眠効果は軽減効果が無い限りほぼ確実に発症するので非常に危険。
予備動作がほとんど無く、飛竜等より余程避けにくいという特徴も持つ。
遊泳中にしか繰り出してこないので、遊泳中の魚竜の正面には居ないように心掛けて立ち回ろう。- ちなみに禁断の方法でサイズを小さくすれば、
魚竜種がかなりの速さで短時間ながら飛んでいるのが良くわかる。
飛行能力が完全に無い訳ではないようだ。
動画もあるので暇なら探してみてはいかがだろうか?
自分でやるのはあまりオススメしない(特にオンでは絶対にアウトだ)が…
- ちなみに禁断の方法でサイズを小さくすれば、
古龍種
- 古龍種ではクシャルダオラ、紅龍ミラボレアス、アルバトリオン、グァンゾルムなどが行う。
四肢を畳んで風に乗ってまっすぐ飛んでくる。
下手をすれば一撃必殺のダメージを負いかねないので十分に警戒しよう。
- また風圧が発生するが大半のモンスターは風圧【小】なので簡単に無効化可能。
しかし喰らってしまったときの硬直は長いので追撃に注意。- アルバトリオンの滑空攻撃は(特異個体モンスターを除くと)滑空攻撃で唯一龍風圧が発生する
(作品によってはこれ自体が作品唯一の龍風圧発生攻撃であったりする)。
龍風圧の範囲が広く危険なので雷パンチ等の追撃には注意したい。
- アルバトリオンの滑空攻撃は(特異個体モンスターを除くと)滑空攻撃で唯一龍風圧が発生する
- 特異個体クシャルダオラは暴風を纏いながら強烈な滑空攻撃を繰り出してくることがある。
威力が非常に高く、ガードするにはガード性能+2のスキルが必要なので注意。
ドゥレムディラには同じモーションで行う滑空攻撃があるが
本体が通った後、周囲に次々と超巨大な氷柱が突き出るので絶対に横方向へ緊急回避をしてはいけない。
- 紅龍ミラボレアスが繰り出す滑空攻撃は、MHXベースまででは第2位の攻撃値230である。
具体的に表すと、「攻撃倍率2.0の上位祖龍非怒り時の滑空=攻撃倍率5.0のGJテオ怒り時の突進」
という破滅級の破壊力である。もしG級の怒り時でこれを食らおうものならまさに全てが消し飛ぶ。
高空から勢いに任せて突っ込んでくるものももちろんそうだが、これは突っ立ってなければ当たらない。
しかしその場で飛び上がって滑空してくるものも同じ攻撃値である。
正面で陣取る弓での狩猟で特に注意が必要である。- 余談だが、MHXまででシリーズで最高の攻撃値はオストガロアの瘴龍ブレスで、その値は250*1。
また紅龍ミラボレアスの滑空攻撃の下には、同じくミラボレアス種のブレス、
祖龍の全体落雷、ヤマツカミの吸引等が攻撃値200で続く。
派手な演出の攻撃が揃う中で、一見して地味な滑空攻撃でこの攻撃値というのは、
流石禁忌のモンスターといったところか。
- 余談だが、MHXまででシリーズで最高の攻撃値はオストガロアの瘴龍ブレスで、その値は250*1。
- ゴア・マガラ、シャガルマガラは滞空してから少し後方へ下がり、勢いをつけて滑空してくる。
予備動作の時点でハンターがいた位置に合わせてくるように滑空中にカーブしてくるのが大きな特徴。
- マガラと同じ骨格を持つバルファルクもモーションこそ異なるが滑空攻撃を使用する。
翼脚に龍気をチャージさせながら後退した後、
翼を折りたたんだ状態で龍気をジェットのように噴射しながら凄まじい勢いで突っこんでくる。
場合によっては2回1セットで往復しながら繰り出してくることもあり、
2回目が来る場合は予兆として噴気孔から龍気を漏出させ、ゴア・マガラの突進と同じモーションで短い助走をつける。
初見では高確率で引っかけられやすいが、予備動作さえ覚えてしまえば対策は容易であろう。
- ルコディオラやレビディオラは滑空攻撃を繰り出してからその勢いで浮上し、
急降下プレス攻撃を仕掛けてくることがあるが、
プレス攻撃の際には磁力で周囲のハンターを引き寄せてくるので離れていても油断できない。
- シャンティエンは第3段階に移行した直後に翼から翔気を噴射しながら超高速で探査船の周囲を飛び回り、
落雷を伴いながら甲板上のハンターを滑空で轢いていく行動を繰り返すようになる。
暴走を食い止めるには探査船の迎撃用設備を活用すべし。
- イナガミはキリンと類似する骨格で翼がないにもかかわらず滑空攻撃を仕掛けてくる。
彼らは体外に出ると硬化する性質のある体液を噴出させて石の鎧を纏う能力を持つが、
これを応用して翼を作り出し、一時的な滑空攻撃を行ってくるのである。
本来翼がないのに無理やり行ってくるので威力的にもそこまで脅威ではないが、
出現させた翼自体はかなり大きなもので、攻撃範囲は広いので注意程度はしたい。
その他
- MH4で登場した牙獣種のケチャワチャも、体に皮膜を持ち、これを広げることで滑空することができる。
しかも、ただ滑空するだけでなく、飛竜が行っていたような滑空攻撃も仕掛けてくる。
下記のビシュテンゴが登場するまでは、牙獣種で唯一の飛行能力を有する種であった。- MHRiseにて登場したビシュテンゴは、より翼に近い形状の「腕羽」を持っており、
ケチャワチャと同様に短距離ながら滑空を可能としている。
直接身体をぶつけてくる攻撃は持たないが、滑空でハンターに近づきつつ尻尾による殴打を繰り出してくる。
- MHRiseにて登場したビシュテンゴは、より翼に近い形状の「腕羽」を持っており、
- MHWorldでトビカガチが登場したことにより、牙竜種も遂に空へ進出した。
ケチャワチャと同様に、脚の間に存在する皮膜を広げることで滑空する。
滑空は着地、尻尾叩きつけ、尻尾薙ぎ払いなど、多数の行動の前段階として行うことが多い。
また、地上からの滑空のほかに樹上からも飛び立てる。苦手なら、樹の多いエリアを避けるという手もある。
- MHFでは、甲殻種だが、タイクンザムザ第三形態も滑空攻撃を使用してきた。
地面に素早く潜った後(潜るスピードがかなり速く、ドリル状の右爪を使って一瞬にして潜ってしまう)、
エリア外周に無数に開いている穴から電撃を纏って超高速での滑空突進を繰り出しながら
その勢いのまま再び地面に潜ることを2回繰り返し、
3回目の滑空攻撃では爪を地面に突き立てて無理矢理にブレーキをかける。
超スピードでの滑空攻撃に当たると麻痺状態となってしまい、
その後の滑空攻撃で容赦なく串刺しにされる恐れがあるため、
麻痺無効が発動していない場合は何としても避けたいところ。
関連項目
アクション/飛行 - 滑空時の状態。
アクション/突進
アクション/跳びかかり攻撃
アクション/超滑空攻撃