とある男が見目麗しき女性と出会い、恋心を抱いた。
心奪われた女の影には、八つ腕の妖しき姿が見えた。
女の正体を知りつつも、その傍にいることを選んだ。
…
(男性用頭、胴、腕装備より抜粋)
人に化けて訪れた森で、一人の男に出会い恋心を抱く。
互いの想いを知りながらそれに応えられぬ運命を悟る。
己が八つ腕を見つめ、男の元から去ることを決めた。
…
(女性用頭、胴、腕装備より抜粋)
- MHRiseで初登場したモンスター妃蜘蛛ヤツカダキの素材から作られる防具。
目次
概要
- 妃蜘蛛ヤツカダキの素材で製作できる防具。
デザインは洋風の花婿・花嫁衣装をモチーフとしており、青紫色の鎧をベースとして、
糸で作られたと思しき純白の生地が設えられた、妖しくも美しい外見が特徴。
男性用は甲殻鎧がメインで白糸の布はマントと各部の爪に引っ掛けられた程度だが、
女性用は逆に肌の露出で鎧部分が減って大きなスカートで鎧を隠す事で布部分がメインになっている。
また、防具の各所が妃蜘蛛の眼のように黄色く発光しているのも特徴と言えよう。
- 色変更に対応するのは着彩1が白い生地の部分、着彩2が黄色に発光した部分。
色彩の大半を占めている青紫色の部分の色は変えられないので注意。
とはいえ、白い糸の部分を黒色にすることでゴシック系のようなドレスにするなど、大きく印象を変えることは十分可能。
- MHRiseでは、特に女性用防具がオシャレハンターの心を掴んでいる。
一式で着た時の美しさに見惚れ、この防具を生かすためにスキルの相性がいい弓を担ぐ者まで現れている。
- MHRiseのチャージアックスの武器紹介動画では、このヤツガタシリーズと峻厳なるポルトアッシが使われていた。
かっこいい鎧が多い中で珍しくおしゃれ寄りの男性用デザインと美しいかつ露出が魅惑的な女性用デザイン共に、
見た目を気にするハンターの中で話題になった。
性能
MHRise
- MHRiseでの性能は以下の通りである。
なお、ヤツカダキは上位終盤でようやく戦えるようになるモンスターであり、
下位装備は存在しない。部位 スキル スロット 頭 散弾・拡散矢強化Lv1 Lv1×2 装填速度Lv1 胴 散弾・拡散矢強化Lv1 Lv2×1
Lv1×1装填速度Lv1 腕 体術Lv2 Lv2×1 スタミナ急速回復Lv1 腰 散弾・拡散矢強化Lv1 Lv2×2 脚 体術Lv2 Lv1×1 スタミナ急速回復Lv2 一式 散弾・拡散矢強化Lv3 Lv2×4
Lv1×4装填速度Lv2 体術Lv4 スタミナ急速回復Lv3 - 性能としては一式で散弾・拡散矢強化、体術、スタミナ急速回復などが発動するため、
拡散矢が撃てる弓に向いた構成となっている。
空きスロットで体術を補填し、好みに応じて属性強化や回避距離も組み込めば、
快適性と火力を両立した拡散弓用装備として、一式でも大いに活躍してくれることだろう。
そうでなくとも、体術Lv2とスタミナ急速回復Lv2を併せ持つ脚はあらゆる弓装備に組み込まれている。
- また、頭胴腰と腕脚で発動スキルが綺麗に分割されているため混成防具としても使いやすい。
散弾が撃てるボウガンでは散弾強化と装填速度の頭胴腰、
双剣などスタミナ管理が重要な武器種では体術とスタミナ急速回復のつく腕脚が活きるだろう。
- 防御面については、防御力は作成時点で66、最終強化で86と時期相応。
属性耐性は、火属性に対しては非常に強いが、水・氷・雷属性は苦手としている。
特に氷属性に対しては一部位辺り-3とかなり脆いため注意が必要である。
MHR:S
ヤツカダXシリーズ
- サンブレイクでマスターランクのヤツカダキが登場したことで、ヤツカダXシリーズが実装。
花嫁衣裳の要素を残しつつ、紫基調の軽装に変わっている。部位 スキル スロット 頭 散弾・拡散矢強化Lv1 Lv3×1
Lv1x1装填速度Lv1 チューンアップLv1 胴 散弾・拡散矢強化Lv1 Lv3×1
Lv1×1装填速度Lv2 弾丸節約Lv1 腕 体術Lv2 Lv4×1 スタミナ急速回復Lv1 腰 散弾・拡散矢強化Lv1 Lv2×2 弾丸節約Lv1 チューンアップLv1 脚 体術Lv3 Lv1×2 スタミナ急速回復Lv2 一式 散弾・拡散矢強化Lv3 Lv4×1
Lv3×2
Lv2×2
Lv1×4装填速度Lv3 チューンアップLv2 弾丸節約Lv2 体術Lv5 スタミナ急速回復Lv3 - 性能は上位防具を順当に強化したものとなっている。
中でも、腕と脚は両方装備するだけで体術とスタミナ急速回復が上限に達するうえ、
スロットもLv4とLv1が2つと、かなり使いまわしのきく性能になっている。おかげで呪われる弓使いが多数
戦闘はもちろんの事、探索・採取用装備に組み込んでも活躍できる。
- 一方、他3部位に追加されたスキルはどちらも散弾ボウガン向け。
特に、装飾品の無いチューンアップを散弾強化と両立できるのは大きな長所であり、
3つ装備すれば装填速度も上限にしつつスロットも各レベルが2つずつと無駄が少ない。
散弾と相性の良いシールドパーツはもちろん、他の弾丸では困難なパワーバレルやロングバレルの強化さえ現実的となる。
おかげで呪われる散弾ボウガン使いも多数- レア8防具のため、Ver.11.0で登場した傀異錬成の恩恵を大きく受けやすく、
拡散弓用ならチューンアップを、散弾ボウガン用なら体術を切り捨てることもできるため
本来なら難しいとされるスキルやスロット等がまとめて搭載された強力な防具に化ける可能性を秘めている。
- レア8防具のため、Ver.11.0で登場した傀異錬成の恩恵を大きく受けやすく、
ヤツカダZシリーズ
- マスターランクで追加されたヤツカダキ亜種の素材を使った防具。
防具のデザイン自体は殆ど同じで似通っているが、
通常種が白と紫を基調としたカラーリングだったのに対し、
亜種のZシリーズは白と赤茶を基調としている。- なおヤツカダXとヤツカダZは防具一覧では上下で隣り合っているが、
ヤツカダXはレア8の最後で、ヤツカダZはレア9の最初であり、レア度は異なっている。部位 スキル スロット 頭 渾身Lv1 Lv4×1
Lv1x1爆破属性強化Lv1 翔蟲使いLv1 胴 渾身Lv1 Lv2×2
Lv1×1翔蟲使いLv2 腕 渾身Lv1 Lv4×1 高速変形Lv2 爆破やられ耐性Lv1 チューンアップLv1 腰 フルチャージLv2 Lv3×1 爆破属性強化Lv2 脚 フルチャージLv1 Lv4×1
Lv2×1
Lv1×1爆破やられ耐性Lv2 一式 渾身Lv3 Lv4×3
Lv3×1
Lv2×3
Lv1×3爆破属性強化Lv3 翔蟲使いLv3 高速変形Lv2 爆破やられ耐性Lv3 チューンアップLv1 フルチャージLv3
- なおヤツカダXとヤツカダZは防具一覧では上下で隣り合っているが、
- 素材元が爆破を多用する性質からか爆破属性強化と爆破やられ耐性を併せ持ち、
かつ(通常種でもやっていたことだが)ハゼヒバキをアンカーにして
糸を引っ張り自身が飛んで移動する技から翔蟲使いスキルが発動する。- 通常種にも増してスキルが使いどころを選ぶものが多く、
体術とスタミナ急速回復のようにセットで使って嬉しいスキルの組み合わせもあまり無い。
そして爆破やられ耐性はほぼいらない子である
代わりにスロットの質・数で優れる傾向があるため、パーツ単位で混合装備の種にするのに向く。
特に、脚はスロット4-2-1と驚異の拡張性を持つ。
胴も翔蟲使いLv2にスロットが2-2-1なので、鉄蟲糸技が重要な武器種では優秀なパーツとして機能するだろう。 - 無料タイトルアップデートで傀異錬成が登場した事により、更なる拡張性を狙える防具として一部脚光を浴びている。
元々付いているスキルが大したことなくスロットで優れるという性質上、
「太刀向けスキルが付いている防具にガンナー向けスキルがついた」等という
噛み合わせで悔しい思いをすることがなく、どんなスキルがついても喜べる下地として使える。
さらには消えてもいいスキルとして爆破やられ耐性が付随していることも高評価で、
デメリット変化と共に跳びぬけた強化を期待する事もしやすい。
- 通常種にも増してスキルが使いどころを選ぶものが多く、
オトモ装備
ヤツカダネコシリーズ
- オトモアイルー用の装備で、妃蜘蛛の上端材から作成することが出来る。
汝ら地獄の果てまでともにあらんことを祈る…
司教のような外見が特徴で、説明文によると魔境の挙式を執り行うための装備らしい。
汝ら肉体滅びようとも永遠の愛を誓いたまえ…
- 性能の傾向は、ハンター用の装備と同様に火属性に強く、水と氷属性に弱い。
防御力は高めだが、少々極端な耐性なので常用するには不向きか。
- 武器は「ヤツカダネコクエント」。遠隔特化型で火属性の打撃武器。
攻撃力はやや低いが、会心率25%と火属性15(MRでは18)がそれを補っている。
外見が特徴的で、分厚い本そのものという思い切ったデザインをしている。そりゃ打撃属性になるわな
悲しい愛の物語が記された読める鈍器とのことで、いいところで終わっており続きが気になるらしい。
ヤツカダガルシリーズ
- オトモガルク用の装備で、アイルー用と同様に妃蜘蛛の上端材から作成することが出来る。
頭から目元まで覆われる頭装備に、妃蜘蛛の鉤棘が生えた胴装備と、全体の雰囲気はやや不気味。
乗り手を未知なる扉へと導くとのことだが、その先で待っているものとは果たして…
- 武器は「ヤツカダガルランプ」。やはり遠隔特化型で火属性の打撃武器。
遠隔攻撃を誘発させやすいガンナーやガンランスであれば採用の余地はある。
余談
- MHRiseでは防具の説明文が男女で別々となっており、
女性用装備では美しい女の姿をした蜘蛛の妖の悲恋、
男性用装備では見惚れた女が妖と知って尚愛を貫いた男の悲恋が伝えられている。
そして、各部位(頭から脚)の説明文を繋げると物語の全容が分かるようになっているのだ。とある男が見目麗しき女性と出会い、恋心を抱いた。
心奪われた女の影には、八つ腕の妖しき姿が見えた。
女の正体を知りつつも、その傍にいることを選んだ。
姿を消した女を追って、暗き森の最奥へと足を向けた。
男は微笑み骸と化す。八つ腕に身体を貫かれながら。
(男性用防具)人に化けて訪れた森で、一人の男に出会い恋心を抱く。
互いの想いを知りながらそれに応えられぬ運命を悟る。
己が八つ腕を見つめ、男の元から去ることを決めた。
女は森の最奥にて嘆く。見上げると走り寄る男がいた。
抱き方を忘れた八つ腕と愛する者を愛せぬ理を怨んだ。
(女性用防具)
- サンブレイクでヤツカダXシリーズが実装されたことで、この物語に続きがあったことが判明した。
ヤツカダシリーズと同じく防具説明が男女で異なっており、こちらは諸恋*1を伝える防具となっている。
つまるところ心中なので、やっぱり悲恋でもある。
女性用装備では自らの死をもって愛する男と結ばれることを望む妖、
男性用装備では死してなおこの世の果てで愛する人を待ち続ける男が伝えられている。この世の果てに至った男はなお、愛する女を忘れることができなかった。
この世の果てならば想い人と再び会えるだろうと思った。
ならば愛する女が彼岸へと来るまで何年でも待とうと決意した。
永久にも感じる時の中、男は女への想いに身を焦がした。
長い時と理を越え、男は初めて愛しい女を抱き寄せた。
(男性用防具)愛する男が躯となっても、女の想いは絶えることはなかった。
この世の果てならば愛した人を愛することが叶うと悟った。
男を貫いた八つ腕で自らをも貫くことを決めた。
男の骸の傍で愛を囁き、女はこの世に別れを告げた。
愛しき人とこの世の果てで永久の誓いを立てた。
(女性用防具)
- なお、ヤツカダZシリーズは上記2つとは関係なく、
女性用装備は国を滅ぼした裏切りの王妃が、
男性用装備は裏切られた亡国の王がそれぞれ纏っていた装備であったと窺うことができる。
その内容はと言うと、宿りし怨嗟の声は、狩人の耳に絶えることなく響き続ける
王の呪いが狩人を復讐に駆り立て、破滅の最期に導くとされる
破滅を招いた逆賊への怒りが、残虐な心を呼び覚ますという
未練ある魂が宿り、ハンターに呪われた守護を授けるという
失意の中で倒れた王の呪いか、不可解な重たさを感じる
(男性用装備)戴いた物は絶えず、堕落への誘いが頭に流れ込んでくるという
狂気の残滓が宿り、触れた者は迷妄に取り憑かれるという
非道を繰り返すことで純白から朱殷に変色したという
血への渇望が鮮麗な深紅の華を咲かせたという逸話が残る
狂乱に飲まれた王妃はこの靴で、骸の上を踊るように駆けたと言われる
(女性用装備) - と、健啖の悪魔や伝説の黒龍の防具にも引けを取らない逸話となっている。
- ちなみに現実にも似たような伝承が存在し、伊豆市に「浄蓮の滝の伝説」として伝わっている。
伝説を要約すると、
というものである。とある木こりが浄蓮の滝で出会った女性に恋をして毎日のように通ったが、
ある時その女性の正体が滝の主の絡新婦であることが分かった。
しかし木こりは絡新婦と知ってもなお女性を諦められなかった。
滝に走った木こりは、滝から伸びた蜘蛛の糸に絡め取られ、滝壺の中へと消えて行った
浄蓮の滝には他にも絡新婦が関係する伝承が伝わっているため、興味があれば調べてみてはいかがだろうか。
もちろん実際に滝まで足を運んでみるのもいいだろう。
もしかしたら、素敵な女性との出会いが待っているかもしれない……。
関連項目
モンスター/ヤツカダキ
モンスター/ヤツカダキ亜種
武器/ヤツカダキ武器
防具/ミツネシリーズ - 白無垢のような外見の防具