モンスター/ザボアザギル亜種

Last-modified: 2024-03-19 (火) 10:03:36
種族
両生種(有尾目 化鮫亜目 ザボアザギル科)
別名
虎鮫(とらざめ)
英語表記
Tigerstripe Zamtrios
危険度
MH4G:★4
登場作品
MH4G
狩猟地
旧砂漠

目次

特徴・生態

乾燥帯の環境に適応した進化を遂げた化け鮫ザボアザギルの亜種
体表は粘液に覆われており、これに大量の砂が絡め取られ、
背面一帯に砂色と茶色の縞模様が展開されている。
その特徴的な見た目から《虎鮫》とも呼称される。
旧砂漠にて初の発見がなされ、周辺地域では初めて発見された両生種の大型モンスターとして注目された。
通常種を上回るほどの運動能力や攻撃性を有しており、その危険性はかなり高い。
多くの個体が並々ならぬ戦闘力を有している事から、狩猟には厳しい制限が設けられている。
潤沢に水を湛えたオアシスを生活拠点とし、基本的には陸上で活動しているが、
長距離を移動する際には砂中を潜行する様子も確認されている。
浅い場所を進んでいる場合は背ビレだけが砂の中から飛び出していることがあり、
砂漠地方を行き来するキャラバンの間では、その様子を見ることは不吉であるとして恐れられている。
獲物を発見すると甲高い咆哮を上げながら威嚇、積極的に襲い掛かる。
鋸のような牙の並んだ大きな口に喰らい付かれれば最後、それを食い千切るまで決して離そうとはしない。
通常種と同様に外敵と遭遇すると、自分の姿を変化させ、その姿に応じた戦法を展開する。
しかし、通常種の氷の鎧のような防御面を重視した形態を持っておらず、
通常形態と膨張形態を行き来するように姿を変える。
形態変化に利用するのは、オアシスなどで大量に摂取・貯蓄した天然の水分である。
これを体内で一瞬にして気化、または液化させる事が可能で、
瞬間的に通常の数倍の大きさまで膨らんだり、液化させつつ吐き出す事で即座に通常形態に戻ったりと、
目まぐるしく膨張と収縮を繰り返し、終始外敵を翻弄しようとする。
なお、麻痺性の毒を含んだ黄色の体液も保有しており、
獲物や外敵に向けてこれを吐き掛ける攻撃を仕掛けてくる事もある。
その外皮は岩場で暴れようとも傷付かない丈夫さに加え、柔軟性や伸縮性にも優れている。
これを用いた装備は高い防御力を誇るだけでなく、
使用者の動きにほとんど影響を与えないという特性を得られるとして高く評価されており、
数多く存在するモンスターの皮素材の中でも最高級の逸品として知られている。

概要

  • MH4Gに登場する、砂漠に適応した化け鮫ザボアザギルの亜種
    昼の旧砂漠に生息し、体色が砂色に茶色の縞模様と変化している。
    この辺りは実在するサメの一種、トラザメを思わせる配色であり、実際、別名も虎鮫である*1
    体のまだら模様が特徴であるイタチザメも「タイガーシャーク」とも呼ばれている。
    通常種と同じくヒレの縁辺りは黄色でよく目立つ。
    しかしそれ以上に、ハプルボッカに似た極彩色の腹に目を引かれる。
  • 通常種の氷纏いに相当する、所謂防御形態はないが、代わりに通常状態と膨張状態を頻繁に繰り返す。
    膨張の際は大ジャンプをし、収縮の際には前方に直線ブレスを吐く。
    ただ正確なことを言えば、大抵の時間は膨らんでいる
    • 膨張状態がメインなだけに、通常種と違い膨張状態でも非常にアグレッシブ。
      膨張が通常種に比べて程良い感じに小さくなっているが、
      その小ささが幸いしているのか通常種に比べて機動力が高い。
      大ジャンプや2連ジャンプ、ジャンプからのローリングや連続横ローリングなど、
      アグレッシブかつバリエーション豊かにこちらを圧死・轢死させようとしてくる。
      とはいえ当たり判定も小さくなっているのか、見た目では当たっているのにスカることがままある。
    • ブレスを吐いて収縮した後も間髪入れずに即次の攻撃に繋げようとしてくるため、気を緩めないように。
    • 通常種のように自発的にガス噴射で萎むこともあるが、ガスに被弾しても属性やられになることはない。
    • ブレスの属性も変化しており、直線ブレスは水属性に、単発型のブレスは麻痺属性へと変化している。
    • ちなみに、潜行はエリア移動時以外は一切行わない
    このように行動パターンが通常種とは全く異なることから、
    「亜種というかもはや完全に別モンス」という声も多く、初見での3乙報告が相次いでいる模様。
    ガララアジャラ亜種と並ぶ初心者殺しモンスターである。
    • 殆どの時間が膨らんでいる+通常状態の隙が異様に小さいことから、
      剣士での全部位破壊難度は凄まじく高い。部位破壊をしたいならガンナーがオススメ。
      幸いにも通常種同様、部位破壊限定素材はない。
    • 通常時は矢継ぎ早に攻撃を繰り出してくるため、隙らしい隙を殆どと言っていいほど見せないが、
      アグレッシブに動き回る代償ゆえか、比較的疲労状態に陥りやすい。
      疲労時は隙だらけなので、この間に一気にダメージを与えていきたいところ。
      また、膨張時に閃光玉を使うと暴れ回らず比較的じっとしていることが多いため、
      弱点の腹を攻撃しまくれるようになる。
  • 隙こそ少ないものの、膨張状態では弱点の腹を常に晒していることに変わりはない。
    ヒットストップに注意しつつヒットアンドアウェイを繰り返すだけでもダメージは結構稼げる。
    動きに慣れないうちは深追いはせず慎重に攻撃を加えていこう。
    つまり、モンハンの基本を忠実に守れば狩るのはそこまで難しくない。
    G級まで来て基本が疎かになったハンターに身をもって教える先生的な立場と言える。
  • 鎧を纏わない代わりに膨張と収縮をひっきりなしに繰り返すという通常種とは全く異なる戦闘スタイル、
    硬派な体術技と麻痺ブレスという搦め手を上手く使い分けた苛烈な攻撃、
    特に膨張状態は上記の通り肉質が大きく軟化するために積極的に反撃を入れていきたいものの、
    高精度・高威力の技を矢継ぎ早に繰り出してくることから気が抜けない。
    その一方で殆どの技は予備動作・攻撃後の隙ともに分かりやすく、ほとんどの攻撃の判定は一瞬。
    理不尽な肉質の硬さやイラつかせる要素も少ないことから、
    多くのハンターから動けるデブとして畏怖され、戦いがいのある相手として高い評価を得ている。
    • ただし、旧砂漠のエリア1等、狭いエリアだと狩猟難度が跳ね上がる。
      麻痺ブレスを始め、膨張状態のあらゆる技が凶器と化す。
      特に回転攻撃を連発されると、壁に追いつめられてハメられることも。
      狭いエリアに移動された場合は、こやし玉を使ってさっさと別のエリアに移動してもらうのも手だろう。
  • ロアルドロス亜種アグナコトル亜種のように、
    ザボアザギル亜種はいるのに、幼体であるスクアギルに亜種は今のところ存在しない。
    成長の過程で氷海から砂漠へ流され、砂漠の環境に適応できた数少ない個体だけが
    ザボアザギル亜種として成体になれるとされることから、その希少さ故に幼体はまだ発見されていないのかもしれない。
  • ザボアザギル亜種の武器は麻痺属性を帯びる。
    上位の通常種武器から派生できるほか、必要な素材数は多くなるが一発生産することも可能。
    その属性値はいずれも低めであるが、攻撃力は無属性武器に匹敵するほど高く、
    かつ斬れ味も優れているなど、麻痺をおまけ程度として見た場合はかなり優秀である。
    双剣などの手数が多い武器の場合、属性値が低くても問題なく、
    麻痺は高レベルギルクエでも重宝するためザボア亜種武器を担ぐ人もいる模様。
    こちらは無属性武器代わりに担がれることも多いなど、それなりの需要が存在する。

余談

  • 通常種と同じく、探索やギルドクエストには登場しない。
    通常種と比べればいくらか進出しやすそうな気がしなくもないが、未知の樹海の環境が合わないのだろうか?
  • 2014年7月に行われた体験会で、ドスジャギィ、ダイミョウザザミと共に一早く狩猟クエストをプレイできた。
    前述の形態変化や麻痺ブレスを駆使して多くのファンを苦しめたが、
    以降の体験会ではメインモンスターのセルレギオスの狩猟クエストに変更されている。
  • MHSTでは通常種は参戦できたのだが、なぜか亜種はリストラ。
    MHXのように亜種勢総リストラというわけでもなく、生息できるであろう砂漠地帯も同作には登場するのだが、
    なぜ参戦できなかったかは不明である。
    おそらく、RPGという作風ではそのアクロバティックな動きの魅力が伝えきれない故にカットされた、
    と言ったところだと思われるが、MH4Gで高評価を得ていたモンスターだっただけに残念である。
    敵としての登場はともかく、オトモンの方は絆技が通常種のを色だけ変えて
    使い回しができなかったからだろうとか言ってはいけない
    • ちなみに、MHSTで「通常種は参戦できたが亜種は未参戦」というモンスターは他にウラガンキン亜種がいる。
    続くMHST2でも未登場。
    4Gで登場した亜種の中で出演出来ているのは前作から続投のケチャワチャ亜種とネルスキュラ亜種、
    今作新規のゲネル・セルタス亜種のみなので彼に限った事では無いのだが……。
  • 砂漠に住むサメがモデルのモンスターはほかにガレオスおよびドスガレオスがいる。
    麻痺を使える点も共通している。
  • 亜種の別名は「通常種の別名が一文字置き換わる」or「一文字追加される」のが通例だが、
    当モンスターは「二文字が一文字に置き換わる」という初の命名方式が取られており、
    モンハン初の「通常種より短い別名を持つ亜種」となった。

素材

虎鮫の厚皮
ザボアザギル亜種から剥ぎ取られた分厚い皮。
高い伸縮性と保水性が特徴で、砂漠での活動に適した材質となっている。
岩に擦り付けても傷がつかないほど丈夫であり、皮素材としての価値は最高クラス。
虎鮫の厚鱗
ザボアザギル亜種の身体を守る分厚い鱗。
通常種の鱗が鑢のようにザラザラとしているのに対し、亜種のそれは滑らかで硬い。
この変化は砂の抵抗を嫌っての進化の結果とされている。
虎鮫の特上ヒレ
ザボアザギル亜種の背中に備わる巨大な背ビレ。
地下の浅い箇所を潜行する際にはこの背ビレが砂上から飛び出していることがあり、
その光景を目にする事は不吉であると、砂漠地帯のキャラバンの商人の間では恐れられている。
素材としては非常に有用。
虎鮫の重鋸歯
ザボアザギル亜種の口内に立ち並ぶ鋭い牙。
通常種の鋸歯と同様にノコギリのような無数のギザギザがついており、
喰らいついた獲物は引き千切るまで離さない。
虎鮫の剛刃尾
ザボアザギル亜種の持つ大振りな尻尾。
ザボアザギル亜種が尻尾を武器として使用する事は少ないが、実際に振り回されれば相当な脅威。
返しのついた尾先は、狙った獲物を一瞬にして刈り取る。
強力麻痺袋
非常に強力な麻痺性の毒を持つ体液が溜め込まれたザボアザギル亜種の内臓器官。
吐き出される毒液を浴びた獲物は瞬く間に拘束され、虎鮫の牙の餌食になるのを待つばかり。
  • 現時点ではザボアザギル亜種はG級個体しか確認されていないため、
    入手できる素材も基本的にG級素材のみである。

関連項目

モンスター/ザボアザギル
武器/ザボア武器
防具/ザボアシリーズ
モンスター/ドスガレオス - 名前は「サメ」、用いる属性は水と麻痺…とセルフオマージュのような魚竜種モンスター
モンスター/ドドブランゴ亜種 - 通常種が寒冷地、亜種が砂漠に適応するモンスターの先輩
モンスター/ベリオロス亜種 - 同上


*1 ただし、現実世界のトラザメは大人しい性格で貝を好む30cmくらいのとても小さなサメである。