モンスター/牙獣種

Last-modified: 2024-04-11 (木) 18:41:38

MH2から登場したモンスターの分類の一つ。
全体的に現実の哺乳類に近い外見をしている。

目次

概要

  • ほとんどは肉食または雑食性であり、四肢が発達したモンスターが多い。
    また、鳥竜種に見られる一部の種と同じように大規模な群れを作り、
    中には特に力の強い個体が群れを束ねている種も存在する。
    • 牙獣種の中でも図抜けた巨体を持つガムートは同種間での群れは形成しないが、
      別種であるポポの群れとの共生関係にあるという珍しい特徴を持つ。
      実際、狩場に於いてポポの群れとガムートが共にフィールド内を闊歩する場面も見られるが、
      いざ戦闘に入るとガムートは平然とポポをも巻き込んで猛攻に打って出るため
      ドスポポなどと甘く見ていると四天王の手痛い制裁をその身に受ける事となるため要注意。
    • 熊型の骨格を持つアオアシラ、ウルクスス、ラングロトラについては
      現時点では群れをなすという設定が見られず、ほぼ単独で行動している。
      同じく密林地帯に棲むケチャワチャも同種で群れを成す設定はなく、
      子分に相当するモンスターも確認されていない。
      これらは中型モンスターとしては比較的珍しい特徴であると言える。
      なお、上記の牙獣種は地味にキークエストとして抜擢されている場合が多く、
      中堅ハンターの実力の真価を見極めるべく登竜門的な役目を担う事もある。
    • MHFに登場する牙獣種のオリジナルモンスターは群れを組まないものの、
      親子や夫婦、同種の仲間でタッグを組んでハンターと戦うモンスターが殆どである*1
  • 死に際に腕を振り回すモンスターもおり、その腕に当たると小ダメージを食らう。
    大連続2頭同時クエストの時にこれで無駄に体力を減らされるのは避けたいところ。
    骨格の問題からかプレイヤーからの不評が多かったからかは不明だが、
    MHP3以降に実装された牙獣種はこのモーションを行わない。
    • MHFのオリジナル牙獣種では土台がラージャンと同じゴウガルフのみがこれを行う。
  • やはりというべきか、モンスターハンターの世界では古龍種という絶対的な存在を始めとして、
    飛竜や獣竜、海竜といった強大な種族が生態系における幅を利かせており、
    牙獣種は種族全体で見ると個性的ではあるがあまり強いとはいえず、
    縄張り争い等でそれらに叩きのめされてしまう事が多いので肩身の狭い立ち位置にある。
    このような立ち場の為、群れる事でそういった生態系上の弱さをカバーしている種や、
    力が弱くともとことん個性的な生態や特徴を活かし独自の地位を築いている種が多く存在する。
    ただし、例外中の例外とも言えるモンスターも存在しており、 …といった、
    他種族にも決して劣らぬ強烈な面子がこの種族に名を連ねている。

MH~MHP

  • 初代MHからMHPにかけては、そもそも牙獣種という種別が存在しなかったが、
    ブルファンゴだけは初代MHの頃より、好戦的な草食モンスター*2として登場していた。

MH2~MHP2G

  • MH2において、満を持して牙獣種のカテゴリーが初登場した。
    ブルファンゴがMHPより続投された他、ブルファンゴの親玉であるドスファンゴ、
    そして猿型のシルエットを持つ牙獣である、ババコンガ、ドドブランゴ、ラージャンが新登場した。
    • その内、ババコンガとドドブランゴにはそれぞれコンガ、ブランゴという部下も存在する。
    • 因みに、ブルファンゴはその攻撃性から牙獣種へと分類変更されている。
  • 猿型のモンスターはMH2が初登場である上、
    悪臭でアイテムの使用を封じるババコンガ、子分を統率するドドブランゴ、
    そして俊敏な動きと圧倒的火力で立ち塞がる者を屠るラージャン等、
    それぞれ厄介な個性を持っていた為、苦戦を強いられたハンターは少なくないだろう。
    • 序に言えば、小型モンスターの無限湧きという仕様も有り、
      タフなコンガの対処に手間取ったハンターも沢山いるかも知れない。
  • MHP2においては顔ぶれは変わらなかったが、
    MHP2Gにおいてはババコンガ亜種、ドドブランゴ亜種、
    そしてラージャンの特殊個体である激昂したラージャンが新たに登場し、
    牙獣種の面子は大きな賑わいを見せたと言えるだろう。

MH3

  • 大幅なシステム・世界観刷新の煽りを受け、甲殻種と共に種別ごと未登場となっている。
    これにより、モンスターハンターにおいて牙獣種は最初のオミットとなった。

MHP3, MH3G

  • MH3では一切出番は無かったが、MHP3ではブルファンゴとドスファンゴが復活。
    更に新規モンスターも3種追加された。
    ラージャンのような圧倒的な強さを持つ存在ではないが、
    アオアシラ、ウルクスス、ラングロトラ3種とも非常に癖の強い個性的なモンスターであり、
    特に後者2種は初見では苦戦するかもしれない。
    • しかしながら、これらは旧作の牙獣種と比較するとボス級の強モンスターといった印象は無く、
      いささか影が薄い存在となっている感は拭えない。
      両作の舞台である孤島地方ではそれまでの舞台である大陸と比べ、
      牙獣種と同じく陸上生活に特化した獣竜種や牙竜種といった強大なモンスターが数多く生息していることから、
      それらのモンスターとの生存競争に敗れ、今の細々とした立場に追いやられてしまったのかもしれない。
    • ……と、モンスターとしての戦闘力の強さは程度が知れると軽く見られがちな反面、
      キャラクターとしての個性の強さ(濃さ)は歴々の牙獣族と比較して勝るとも劣らない強烈な面々であり、
      強いの弱いのという話を差し置いて何かと話題の絶えない人気者となり、後のシリーズで出番も相応に増えた。
  • MH3Gはモガの村のストーリーが展開されているが、
    MHP3で登場した熊型牙獣種の3種は全員登場している。
    尚、ドスファンゴのみオミットされている他、復活した牙獣種はいない。

MH4(G)

  • MH4でも牙獣種のカテゴリーは続投し、新たに猿型骨格のケチャワチャが登場した。
    モーションや骨格はMHFに登場するゴゴモアと近いが、顔はアイアイなどの曲鼻猿亜目と近い。
    また、皮膜を広げての滑空や水属性を帯びた粘液での攻撃など、
    他の牙獣種とは一線を画すようなモーションもかなり多い。
    他にもババコンガやラージャンといった旧作の牙獣種も続々と復活しており、
    種全体がかなりの盛り上がりを見せている。
  • MH4Gにおいては、新たに火属性を扱うケチャワチャ亜種が登場している。
    火属性を扱う牙獣種はメインシリーズ初である他、牙獣種の亜種は6年振りの追加となる。

MHX(X)

  • MHXでは、牙獣種初のメインモンスター、ガムートが登場した。
    超大型モンスターに匹敵するとんでもない体高の持ち主である他、
    さらに大型としては初の象(マンモス)をモチーフとした骨格を有するなど*3
    既存には無い特徴的な要素がてんこ盛りであり、
    早くからファンの間では大きな話題となっていた。
    • 言うまでも無く牙獣種として最大サイズ(2617.48cm)を誇る巨獣である。
    • ウルクススは3DS系のシリーズで全作品の常連であり、
      格上の特殊個体まで宛がわれると言う厚待遇っぷりである。
      紅兜アオアシラ大雪主ウルクスス共に
      牙獣種でも異例の強さを誇る激昂ラージャンにも匹敵するレベルで
      元が中堅牙獣種とは想像も付かぬほどの絶大な戦闘能力を発揮し、多くのハンターの度胆を抜いた。
      唯一二つ名持ちが存在しないラングロトラは泣いていい
    一方で過去作からもドスファンゴとブルファンゴやドドブランゴとブランゴが復活している。
    特にドドブランゴは集会所において最初の緊急クエストの相手として立ちはだかり、
    MH3以降からの未経験者の多くを苦しめたとか。
    その影で入れ替わるようにババコンガは姿を消している。
  • MHXXでは二つ名持ちの銀嶺ガムートが登場、
    その絶大にして圧倒的な戦闘能力は、改めて説明するまでも無いだろう。
    何故か前作未登場であったババコンガも再び登場して、
    今作では過去作に登場した通常種の牙獣種が勢ぞろいしている。

MHWorld

  • MHWorldでは牙獣種に属するモンスターが登場しない。
    MH3以来、2度目にしておよそ8年半振りのオミットである。
    その後のアップデートでも牙獣種が追加される事は無かったため、
    舞台となる新大陸では、牙獣種の繁栄する生態系は確立してないという見方が強かった。
    • 第4弾アップデートでは、『ファイナルファンタジー』シリーズからのゲストとして
      魔獣ベヒーモスが参戦しているが、
      ビジュアルとしてはワイバーン(竜)やドラゴン(龍)といった見た目ではなく獣のそれなので、
      アップデート前は牙獣種に分類されるのではないか、との意見も聞かれていた。
      しかし、その規格外の能力と出自からなのか、蓋を開けてみれば古龍種としての参戦であった。
      • 獣のような姿の古龍の例もあるので古龍にされたり、
        コラボレーションでの登場という事でMHSTに登場したゲストモンスターと同じく、
        分類不明になる可能性も指摘されていた。
      • 事前の発言でも古龍では無いかのような言い方であったので驚いたハンターも多かったとか。
        まぁ、普通の生物には分類出来ないような訳の分からない存在を
        一緒くたに古龍種の枠に突っ込んでいるのでこの扱いは妥当ではある。

MHW:I

  • MHW:Iでも牙獣種に関するそれらしい情報は皆無であったが、
    発売直前になって、無料追加アップデートによるラージャンの参戦が発表
    大型モンスターは竜か龍か魔法を使う怪物か樹の怪物かであった新大陸において、
    それらのいずれにも該当しないモンスターは初めてである。
    2020年3月23日には特殊個体激昂したラージャンが追加され、確固たる地位を築いた。
    レパートリーこそラージャンしかいないものの、新大陸においても独自の存在感を確立していると言えるだろう。

MHR(:S)

  • MHRiseではMHP3以来*4となる複数の新規モンスターの追加がなされた。
    更に本作で新たなオトモとして登場するガルクも種族上は牙獣種に分類されるという。
    また、既存種のバリエーションとしてはヌシ・アオアシラという新システムに絡んだ新顔も登場しており、
    前作から一転してかなりの賑わいを見せている。
    飛竜や獣竜には新種が追加されておらず、
    三種以上の新規モンスターがいるのは鳥竜と牙獣のみである事を考えると、相当に豪華な待遇であると言えよう。
    • また、新たに牙獣種の汎用玉石素材『獣玉』が登場した。

余談

  • 生物学的な分類ではなく強力な哺乳類型モンスターを束ねて形成された生物群であるため、
    猿型や猪型、熊型や狼型など様々なタイプの牙獣が存在する。
    ただし、(両生種など実在する生物をモデルに作成された生物が多い他の種族にも言えることだが)
    モチーフになったであろう現実の哺乳類とは大きく異なった形質を持つ種族が多い。
    特に違いが大きいのはババコンガやドドブランゴなどの猿型牙獣種で、
    • 小指を持たない4本指の四肢*5
    • 踵を浮かせて爪先で歩く趾行(しこう)に特化した足先が長く踵が高い構造の後脚*6
    • 種によっては刃物のように鋭利に尖った爪*7や角まで持っている
    など、実在する猿の仲間には見られない形質的特徴を複数持つ。
    • ドドブランゴやラージャンは別名からも明らかな通り、
      趾行動物である獅子(ライオン)もモチーフになっているため、
      後脚の形状はこれを参考にしたと考えられる。
      恐らくモンスターを作成する都合などから、他のババコンガなどの猿型牙獣種もこれをもとにした脚の骨格へと統一されたのだろうが、
      樹上で頻繁に活動するゴゴモアやケチャワチャまで安定性が低く樹上での生活に不向きであるはずの
      趾行骨格の脚を持つ点には、少し違和感を覚える*8
      もしかするとあくまで猿に似た姿をしているだけであり、実際は猿とは全く異なる種族なのかもしれない*9
  • 閃光玉との相性が非常に悪いことで有名。
    ブルファンゴやドスファンゴにはそもそも閃光玉が無効(MHXでは有効)で、
    怒り時のババコンガとドドブランゴ、ラージャンに使うとひたすら暴れまわる
    アオアシラ、ウルクスス、ラングロトラは、疲労状態時こそやや大人しくなるが、
    通常時ではなりふり構わず攻撃を加えてくるため油断ならない。
    • 派生作品オリジナルモンスターにおいてもこの傾向は存在しており、
      ゴゴモアには無効(ココモアには有効)、オルガロンは一瞬怯んだのちいきなり怒り状態に移行してしまう。
      一方でゴウガルフには相性がよく、一番の脅威である連携攻撃を封じることができる。
  • エリア移動時の行動が特徴的な種でもある。
    • MHP3以前のドスファンゴなど一部を除く牙獣種は思いっきり跳び上がり、そのままエリア外まで移動する
      時には2エリア分の距離をひとっ飛びしてしまう。すさまじい跳躍力である。
      と、いうよりも跳躍にしては明らかに挙動がおかしい(ある程度の高度に達すると宙をふわ~っと平行移動しだす)
      いくら物理法則がいろいろとやばいモンハン界においてもさすがにシュールすぎる光景である。
      また、あれだけの高度と距離を跳躍しているにもかかわらず、移動先ではスタッと華麗に着地してみせる
    • 流石におかしいと製作スタッフも気付いたのか、リアルさを重視するMHW以降ではこの行動はなかったことになり、
      牙獣種であるラージャンもエリア移動する際は普通に走って移動するようになった。
      また、牙獣以外でこのモーションを使用していたほかの種族も、すべて歩行や走行で移動するようになり、
      飛行能力を持つものとそうでない者の差がリアルに強調されることとなった。
    • 連続狩猟や乱入などで出現する場合、ドドブランゴやラージャン等は跳躍力で跳んでくるのか上空から落ちて来る。
      それができないと思われる牙獣種(アオアシラ、ドスファンゴ等)は地面から生えて来る。
      巨体を持つガムートも例外ではなく、再出現・乱入時は雪の中から出て来る。
      あの巨体が雪の中から生えて来るのは一見の価値あり。
    • 突っ走る印象しかないが、ドスファンゴはわざわざ歩いて移動する。
      しかもエリア外に到達するまで反撃する事も無くただ歩き続ける。
    • MHP3で追加された3種の牙獣種は突進しながらエリア移動し、
      瀕死状態のみ脚を引き摺りながら移動するようになった。
      なお、アオアシラは走行、ウルクススは滑走、ラングロトラは転がることでそれぞれエリア移動を行う。
    • MHOに登場する「河狸獣」というビーバーに似たモンスターは、川に飛び込んでエリア移動することがある。
  • 同期に登場した甲殻種と違い、飛竜種/57種類や鳥竜種/38種に次ぐ23種と言う大所帯な種族となった。*10
    種族が登場してから今日に至るまで常に出番が多いのは、
    「哺乳類をモチーフとしたモンスター」ならどんな骨格でもこのカテゴリに分類できるからだと思われる。
    一方の甲殻種は甲殻類がモチーフとなっている関係上、デザイン上の制約が大きく、
    さらに虫と同じ節足動物であるため、人によっては外見上の好き嫌いがはっきり分かれてしまう。
    このため、今でもそこまで種類の多い種族ではない。
    初登場作品が同じ甲殻種と比べ、かなり優遇された扱いをうけていると言えるだろう。
    • この内鳥竜種は小型を10種含むので、存在感で言えば牙獣の方に軍配が上がるだろうか。
      ただこの場合、"大型種だけで17種類"という獣竜種の方がインパクトがあるが。
  • メインシリーズでは16種の内7種と、寒冷地に適応している一般モンスターが多い*11
    哺乳類モデルであり、体温を常に一定に保てる恒温動物であることが予想されるため、
    他の種族より寒さには強いのだろう。
    最大手の飛竜種は寒冷地に適応している大型種が34種中わずか8種であり*12
    牙獣種の寒冷地への適応ぶりは一目瞭然である。
    因みに一番少ないのは甲殻種と鋏角種で、こちらは1種も確認されていない。
    • 対照的に火山地帯に適応している一般モンスターはラングロトラのみ。
      砂漠地帯に適応しているのもドドブランゴ亜種、ラングロトラ、ビシュテンゴ亜種の3種と少数である。
      生息圏が少々偏った種族といえるか。
      • 寒冷地に生息し、氷属性を武器とする牙獣種の中で唯一のメインモンスターを務めた巨獣ガムートについては
        共に4大メインモンスターの一角として務めた獣竜種斬竜ディノバルドが公式で対の関係を意識してデザインされている事が語られている。
        実際にガムートとディノバルドとでは生息地や使用属性といった点で対を成しており*13
        寒冷地と灼熱地帯でそれぞれ棲み分けさせる事によりゲームバランスを取っている節が見られる。
    • 現実世界でも火山地帯に生息する哺乳類は一部のネズミ位しかおらず、神話上でも火を司るモンスターの中では
      獣をモチーフとしたものは少数派で、傍ら鳥類や爬虫類をモチーフとしたモンスターが殆どである。
      火属性の獣系モンスターとしては主にヘルハウンド等が代表的であるが、モンハン世界では犬や猫風のモンスターが竜系になる事も多く
      有蹄類・猿・熊系以外の牙獣種が今後追加される見込みは少ないかもしれない。

該当モンスター

  • リンク先に一覧表あり。

*1 独り身のミドガロンも元々は番のモンスターである。
*2 MHPまではモンスターの種別が表記されていなかったが故の表記
*3 象をモチーフとしたモンスターには、他にポポがいるが、こちらは草食種の小型モンスターである。
*4 紅兜アオアシラ、大雪主ウルクススを新規と捉えるならMHXでも複数追加されている
*5 指の数がそれぞれ4本未満の種も存在し、コンガ系の後脚の指はそれぞれ3本、ゴゴモアに至っては四肢全体で指が3本ずつしかない。また、前脚の指がそれぞれ4本という猿は実在するが、これらは猿型牙獣種とは違い後脚には指を5本ずつ持ち、前脚も小指ではなく親指を持たない形状である。
*6 この後脚の構造は陸上で速く動くことに適しており、哺乳類の多くがこの構造の脚を持つ。しかし実在する猿の仲間の後脚は踵を地面や足場につけて歩く蹠行(しょこう)に特化しており、陸上での速さよりも直立時や樹上を移動する際などの安定性が重視された、踵が下につきやすい構造をしている。
*7 爪を攻撃に用いる猿や鉤爪を持つ猿などは実在するものの、ババコンガやケチャワチャ亜種などのように完全な武器と呼べるレベルにまで鋭く長大に発達した爪を持つ猿は、現実には存在しない。
*8 ネコやヤギなどのように趾行骨格でも問題なく不安定な場所で活動できる動物も多いが、これらは足場の上に乗りながら行動しているに過ぎず、猿のように木々などに掴まりながら縦横無尽に行動していく場合だと趾行骨格の後脚は明らかに不便である(ただしネコ科のマーゲイに関しては、趾行骨格ながら後脚が反転する構造で木に掴まりやすくなっているため、樹上でも縦横無尽な動きを可能としている)。
*9 事実、猿型牙獣種のほぼ全てが実在する猿や人間が属する霊長目ではなく、尖爪目と呼ばれる架空のカテゴリーに属している。ただし、尖爪目にはアオアシラなどの熊型牙獣種も属しており、形質的特徴を見てもこれらが猿型牙獣種に近い種族であるとは考えにくいため、牙獣種という区分と同様に尖爪目も生物学的な分類ではない可能性がある。
*10 古龍種は48種と鳥竜より多いが、詳細不明の寄せ集めなので除外。何れもMHW:Iの3月当時。
*11 ブルファンゴ、ドスファンゴ、ブランゴ、ドドブランゴ、ウルクスス、ガムート、ゴシャハギの7種。
*12 フルフル(亜種)、ベリオロス、ギィギ、ギギネブラ(亜種)、(凍て刺す)レイギエナ。ティガレックスやセルレギオスも寒冷地に姿を見せるが、定住している訳ではないため除外している。なお、派生作品の種も含めればドラギュロスとアノルパティスが増えるが、54種中10種と割合で言えば更に少なくなる。
*13 他方でディノバルドの「剣」と対を成す「盾」のイメージをガムートの頭殻に込められている、というインタビュー内容もある。