ぽかぽかアイルー村シリーズに登場するNPCの一人。…もとい一名。
目次
概要
- その名の通り極小サイズのイャンクック。身長はプーギーに跨がったアイルーと同じ程度。
とても野生の個体とは思えない程の知力があり、言語も人間と遜色ない程度に理解している。
意思疎通も不自由なく取れるらしく、割と友好的な性格もあってかアイルー村の住人達との仲は良好。
一人称は「ボック」。語尾に「クック」を付けて話す口癖を持ち、笑い方も「クックック」。怪しい。- 当然だが、狩猟対象となる大型(に分類される)モンスターがセリフを持つのは前代未聞である。
これにはマイアイルーならずともカルチャーショックを受けるはず。特にこの人とか。
何よりアイルーだらけのアイルー村である以上、画面上の文章こそ人語に翻訳されているが
実際にはアイルー語で会話していることになる。
…イャンクックがあのニャゴニャゴ声を出すと考えると凄まじくシュール。
言うまでもないが、探検クエストで現れるイャンクックがちびクックのように話し出すことはない。- ただし、アニメ版ではジンオウガなども人語を理解している。
教官は至極自然に会話しているが、多少は疑問を持ってもいいのでは……?
- ただし、アニメ版ではジンオウガなども人語を理解している。
- ちなみに“ちびクック”と「言われてる」とのことなので、恐らく名前は愛称の類と思われる。
- 当然だが、狩猟対象となる大型(に分類される)モンスターがセリフを持つのは前代未聞である。
- 知的好奇心も旺盛なようで、色々な知識を求める為に世界中を旅する渡り鳥でもあり、
自ら「自分の知識はモンスターの中でナンバー1」と豪語するぐらいには自信があるようだ。
一方でイャンクックが飛竜の中でも格下なのも自覚しており、一種のコンプレックスになっている模様。
彼の前でイャンクックの悪口を言うと火炎液が飛んでくるので気をつけよう。- 知識ナンバー1の根拠として、自分以外のモンスターは決まったパターンに沿った
単純な動きしか出来ていないことを挙げている。
そりゃゲームなんだからパターンで動くのは仕方がない。究極のメタ発言である。
そしてお前だってそうだろとか突っ込んではいけない。
- 知識ナンバー1の根拠として、自分以外のモンスターは決まったパターンに沿った
- 小さいながらも身体能力はイャンクックそのもの。
怪鳥特有の地獄耳は健在であり、尻尾振りや火炎液だって出来る。ついでに素材も採れそう。
しかし鳴き声(SE)は普通のクックと違って穏やか。本来は黄色い目の色も、彼の場合は若干白め。- ちなみに産まれたばかりの個体であるベビークックは目が黄色い。
メインシリーズでも本種の目は黄色い傾向にあるので、種族的に珍しい特徴と言える。
- ちなみに産まれたばかりの個体であるベビークックは目が黄色い。
- 基本的には人畜無害で温厚だが、どちらかと言えば俗っぽい性格。
愛嬌のある顔の割には、時々セリフの中に妙な人間くささを漂わせることがチラホラ。
作品ごとの遍歴
アイルー村
- シリーズの登場は初代から。ある程度ゲーム時間が進行した序盤に現れる。
村との関係は“羽休め”に訪れる来客といったところで、基本的に村作りには関与しない。
ただ、アイルー達の村作りには関心を示しているようであり、その後も定期的に村を訪れている。
彼が持ち出す外の世界の土産話はマイアイルーから度々驚かれる。
- 知的探求の旅に明け暮れる彼だが、モンスター目線から見ても人間の文化は大変興味深いようで、
名前こそ明かさなかったが、人間達の集落には毎度驚かされているという。
また、ハンターという存在も認知しており、同時にオトモアイルーの存在も理解している模様。
それでもハンター達に対し露骨に敵意を露わにすることはせず、
ハンターとオトモの関係を「お互いの力を認め合い、深い信頼関係で結ばれている」と語る。
- しかし当のハンター達からすれば所詮クックはクックでしかないようであり、
なにやら素材目当てのハンター達から襲われているようである。ついでに弱点のアレも食らった模様。
どうやら彼にとっても大自然は非常に厳しい環境のようだ。
こうした環境からか、いくら住人でも素材を採らせてくれる程お人好しではない。- ちなみに彼の言う“人間の集落”というのもハンター業と関わり深く、
森と丘にたたずむ村や、大河と密林に囲まれた村、砂漠の中にある大都市など、
どれもハンター達の拠点として有名な場所と特徴が一致する。
場所が場所なだけに、集落の名前を知ろうにも襲われそうで近づくに近づけなかったのかもしれない。- それにしても当時は新大陸と呼ばれていた場所にまで出張っていたのは驚きである。
後の3DS版ではMH4に纏わる場所も示唆していたので、相当な飛行能力の高さをうかがえる。
- それにしても当時は新大陸と呼ばれていた場所にまで出張っていたのは驚きである。
- ちなみに彼の言う“人間の集落”というのもハンター業と関わり深く、
- 施設や住人の数も当然のように把握しており、アイルー村の様子も話題にすることもある。
…だからってプレゼントする度に嫌われるアイルーの話を思い出し笑いで切り出すのはどうかと思うが。
どうも話には“オチ”があるようなのだが、彼は笑ってばかりで教えてくれない。一体なにがあった。
- こんな具合にクセ者揃いのアイルー村らしい来客だが、アイルー達を威張ったり意地悪したりはしない。
率直な気持ちでアドバイスやエールを送る辺り、なんだかんだで根は良い人(鳥竜)である。
アイルー村G
- 引き続き登場するものの、追加されたイベントやセリフはない。
当然新たに開拓されたエリアの話題をすることもなければ現れもしない。正直影が薄い。
通常時の会話が追加されたキャラは殆どいないとはいえ、
メインシナリオであるG級の舞台から置いてけぼりにされたのは少し可哀想である。- なお、今作の初登場アイルーは総勢“50匹”以上*1。
無印の77匹に及ばなくとも大世帯と言うべき数である。
この他に追加された要素などを総合的に考えると、やはりROMの容量がギリギリだったのだろう。
- なお、今作の初登場アイルーは総勢“50匹”以上*1。
- その一方で関連グッズのフィギュア(の一体)としてさりげな~く登場されていた模様。
やはりセリフが追加されなかったのは何かしらの事情があったからだろうか。
アイルー村DX
- 流石に前作の扱いはマズいと思ったのか、DXでは追加要素を元にセリフが加えられた。
それでも少々物足りないこともあるかもしれないが、
今作が事実上の移植作品である事を踏まえれば待遇は良い方か。- 追加されたセリフは第一部から現れる。G級攻略前でも安心。
- 作中で唯一郵便屋さんの話題を切り出すキャラだが、その内容がかなりメタメタしい。
郵便サービスをやっているアイルーが
○○○○(マイアイルー)に話しかけたそうな時は
きっとどこかで だれかのパンフレット*2を預かってきた時だクックいつもアイルー村にいるのにいるのに… 不思議だクック?
もしかしたら同じ服を着たアイルーがいっぱいいて
同じアイルーだと思わせているクック!すごいミステリー すごいトリックだクック
あ、確かめなくていいクックよ
きっと何か事情があるんだクック
深入りしないのが大人の対応だクック
- まさかモンスター相手に大人の対応を諭されるとは。え?マッチポンプ?
“大人の事情”が頭によぎるのは気のせいか。
- なお、同じ郵便配達員であるメールちゃんの活動は住人が寝静まった後とのこと。
恐らくは郵便屋さんも似たような形で手紙を集めているのだろう。…たぶん。
- ちなみに当の郵便屋さんはちびクックの話題はしない。ついでに他のアイルーの話もない。
それだけにアイルー村の中では孤立した存在だったので、話題にされるだけよかったのかもしれない。
余談
- 現実において「言葉を話す鳥類」はインコやオウムなどが有名だが、
これらは“鳴管”という人間の喉に相当する器官と、
人間と近い舌の性質を持つが為に“言葉”を出せるのだという(一説にはカラスも言葉を話したとも)。
イャンクックの種にも鳴管や筋肉質な舌が確認されているので、構造上は話せる可能性はある。
しかし現実の鳥類は飼い主とのコミュニケーションの一つとして人間の言葉を覚えるものであり、
境遇の異なるちびクックが現実の鳥類と同じ経緯で言葉を覚えているかどうかは別問題である。
野生の身でありながら人間並みの人格と知識を持ち合わせる“ちびクック”。
彼の存在は彼自身が語る以上に前途多難で、多くの謎に包まれているだろう。
クック先生を第三のマスコットキャラに仕立てるのも楽じゃないのだ。
- ハンターから追われている身の彼だが、同じ村の来客である教官との関係は不明。
作中では双方それぞれ異なる場所で休んでおり、二人とも互いの話題を出すこともない。
恰好や住人の話からして「教官は元ハンターである」ことは知りえそうではあるが…?- しかしゲーム内の接点が全くなかったわけでもなく、アイルー村GのOPにて
お互い背を向けながらも振り向けば直ぐに気がつくような位置で眠る姿が見える。
少なくとも共通の友人を共に祝えるくらいには関係は悪くない……のかもしれない。
先生ネタを取り入れた結果だろうか。
- しかしゲーム内の接点が全くなかったわけでもなく、アイルー村GのOPにて