武器/マサクルバレット

Last-modified: 2023-09-19 (火) 21:24:29

MHXXで初登場した鏖魔ディアブロス素材で作られたライトボウガン。
メインシリーズでは初登場の、ディアブロス素材のライトボウガンとなる。

なお、MHXXに通常種素材のライトボウガンは登場しておらず、二つ名武器のみとなっている。

目次

概要

  • ディアブロスのライトボウガンと言えば、
    既にMHFにおけるHC武器のブロスショット系統が存在するが、
    そちらとは全く異なる……というか真逆のデザインとなっている。
    どう真逆なのかと言うと、銃身側が角、後ろ(ストック)が尾の形をしているあちらに対し、
    マサクルバレットは尾の方を銃身にし、角を後ろに向けた斬新な形なのである。
    なおヘビィの方は角が銃身、尾が後ろであり、ブロスショットと同じ。
    それだけにマサクルバレットの形は、一見するとただ奇をてらっただけのようにも思えるが、
    力任せに尾を叩きつけ砂の塊を飛ばしてくる鏖魔の行動を武器に取り入れた発想…なのかもしれない。
    • 銃身の尾甲は縦向きに配置されており、後部には鏖魔の左角のような三本角のパーツがある。
      三本角からは弦が張られており、
      リロードや発射で銃床が可動するのでキャスト系の構造といえるだろう。
      ライトボウガンにこのタイプは珍しく、
      ディアブロスの銃でとなると先祖返りしたような懐かしさを感じるかもしれない。
    • サイレンサーを取り付けると銃身に尾甲が追加配置され、
      なんとも形容しがたい外見に変貌する。もはや鈍器
      太めのパーツが銃口にちょっと伸びるロングバレルの方がよほどサイレンサーのよう。

性能

  • あの難敵、鏖魔を退けようやく生産可能になっただけに期待を込めてスペックを見ると…
    • 攻撃力320。生産段階としては非常に高い。
    • 会心率-10%。どうしたことか、マイナス会心はかなり控えめ。
    • 反動中、リロード速いと意外と癖はない。
    • 通常弾6/6/6、散弾2/3/3、貫通弾2/3/3と単体で使うには厳しい装填数。
      とはいえ、全弾装填でカバーは可能。
    • ディアブロス武器なので当然属性弾や状態異常弾には未対応。
      他には徹甲榴弾と拡散弾がわずかに使える程度。
    • 内蔵弾は竜撃弾とLV2重撃弾。
    • 速射対応はLV2通常弾、LV2徹甲榴弾。LV2通常弾速射は安心の3連発仕様。
    • 全てを台無しにするブレ左右/大
    基本スペックは悪いものではないが、ブレ一つで評価がひっくり返る
    ヘビィの方のブレが扱いやすい片ブレに戻って安心していたら、まさかこんなところに伏兵がいるとは…。
    • どう見てもLV2通常弾速射特化銃なのに、ブレまくってまともに狙撃ができないという問題児。
      ブレ軽減+2を付けないことにはまぁ使い物になりゃしない。
      同じくブレのある通常弾速射銃と言えばザンブル=ダオラがあるが、
      あちらは小なのでスキル負担は軽いし通常弾以外のスペックも優秀。
      しかし、こちらは貫通・散弾も内蔵弾もどちらもパッとせず、
      さらに反動/中なので高レベル弾を使おうとすると反動軽減が欲しくなってしまう。
  • 気を取り直して強化していくと、LV5で究極強化「鏖弩カズサ」になる。
    しかし、根本的な問題点は変わらず。攻撃力こそ360とかなり上がったが、
    会心率がマイナス10%と中途半端なので痛恨会心とは相性が悪い。
    通常弾は8/7/7と通常弾特化としては十分なスペック。
    しかし、貫通弾や散弾の装填数があまり伸びなかったため優秀なサブ弾に乏しく、できることが少ない。
    • 全体的なスキル負担の重さから、どれも一線級の性能の鏖魔武器の中では
      例外的に人気は限りなく低い
      攻撃力にしても鏖弓シャンギーのような突き抜けた高さではなく一芸武器として見るほどの価値もない。
      せめてブレさえまともなら、火力だけは十分だったのでもう少し使えたのだが…。
    • とはいえ、腐ってもザンブル=ダオラとの攻撃力差は30と無視できないほど大きい。
      また、ブレ抑制は5スロスキルなので、ダオラとのスキル負担の差は実はたったの3スロ分である。
      会心率で25%追い抜かれているとはいえ、
      ひたすらLV2通常弾を撃つことに関しては間違いなくこちらの方が火力は出る。
      ここまでサブ弾に乏しいならば開き直って全弾装填は切り捨て、
      二つ名武器特有の狩技ブーストも最大限生かし、
      狂竜身で会心率をカバーしたり、完全調合でカラハリをしやすくするなど一味違った戦法を選べるのも長所。
      更にチャージショットを使えば、最大の欠点たるブレを無視してまっすぐ弾が飛ぶ。
      最高峰の火力を存分に堪能できるだろう。そして鏖魔ごっこも堪能できる
      そう考えると意外と差別化は容易いのかもしれない。
    • 通常弾強化とブレ抑制+2さえあれば、後はほぼ性能面でのカバーは必要ないため、
      明鏡止水でさらにゲージ貯めをしやすくしたり、生存スキルを詰め込んだりできるのは強み。
      専用構築こそ必要になるが、「とにかく通常弾だけの力押し」にこだわるなら案外スペックは高い。
    • 黒龍翼弩と比べると、期待値はほぼ互角だが、あちらはブレ/右大である代わりに装填速度が遅い。
      装填速度はスキルに頼らずスタイルや狩技でのカバーが容易なので、どうしても立場は苦しい。
      やはりこちらはレベル2通常弾速射ライトの中では数少ない二つ名武器である特徴を生かすべきだろう。
      もっとも通常弾に特化すると全弾装填を含む狩技の恩恵が乏しく
      デメリットは薄いがメリットも薄い。
      そのためわざわざこの銃である必要があるかは疑問が残る。

余談

  • 鏖魔武器は基本的に究極強化で「暴君」と呼ばれた人物や大量虐殺を行った軍人などの名を冠する。
    「カズサ」は「上総」、房総半島北部のことと思われるが、これが指している人物はやや不明瞭である。
    • 知名度的に最も有名な「上総」と言えば、生前「上総介」と呼ばれた織田信長だろう。
      彼は重臣や肉親殺しの報復という面もある比叡山焼き討ちを始め長島一向一揆における焼き討ち、
      甲州征伐後の武田家遺臣の粛清といった非道を行なっており
      暴君の一人として名を連ねるに足る人物であると言える。
      天正10年、明智光秀が謀反を起こし襲撃、寝込みを襲われ包囲された信長は、
      自ら寺に火を放ち、その中で自害して生涯を終えた。かの「本能寺の変」である。
      しかし、一方で海外との交易や交流などを好意的に行ったり、
      楽市・楽座令を布いて城下町や周辺を大幅に発展させるなど、
      町民や異国人への政策はかなり優秀だったようだ。
      早期に火縄銃を主要武器として扱った点*1を鑑みるに、
      ライトボウガンに対し織田信長由来の銘を付けるというのも納得がいくだろう。
      日本史の中でも特に人気のある人物なのでモロに「ノブナガ」なんてつけるのは無理だったんだろう
    • 平安時代末期の武将、「上総広常」ではないかという意見もある。
      マイナーではあるが、横暴な振る舞いが多く、周囲の反感を買っていたらしい、
      とはいえ知名度や殺傷人数的に「暴君」と呼べるかというと微妙かもしれない。
      粛清された理由に冤罪説もあるらしく、どこまでが事実なのかもう何が何やら…

関連項目

モンスター/鏖魔ディアブロス
武器/ディアブロス武器


*1 戦国時代において最初に火縄銃を戦場に用いたのは武田信玄とされているが、武器としてというよりは発砲音で兵や軍馬を威嚇するなど補助的な使い方であった