目次
雪山汎用戦闘BGM
白い闇の住人/ドドブランゴ
- 使用作品
- MH2、MHP2
- MH2、MHP2における雪山戦闘時の汎用BGM。最初の雪山BGMにして、ドドブランゴのテーマ曲。
MH2のOPムービーでも冒頭のシーンで使用されており、サビ前にはMH2のメインテーマのフレーズも使用されている。
ドドブランゴの俊敏さと狡猾さ、そして雪山の過酷な環境が表現された楽曲である。
- 全編を通してアップテンポかつ非常に緊迫感に溢れた曲調であり、ファンからの人気も高い曲であった。
ところが、後の作品では「怒れる雪獅子」というBGMに差し替えられてしまい、
この曲を聴くことができなくなってしまった。
古参プレイヤーの中には、このことを残念に思っている者も多い。- この曲のみならず、MHF以降(MHP2G、MHXなど)では、MH2の汎用BGMの殆どが新曲に差し替えられている。
- ちなみに、ドドブランゴの登場ムービーのタイトルも「白い闇の住人」であり、
こちらはMHP2Gでもそのままである。
MH2の発売から数ヶ月後、「白い闇の住人」がアニメ映画『スチームボーイ』の
劇伴の盗作ではないかとする疑惑が噂されるようになった。
実際、『スチームボーイ』の「The Chase」という曲と聴き比べてみると、
「The Chase」のクライマックスの部分(3:36以降)に酷似したフレーズが使われていることがわかる。
本件はWikipediaにも飛び火して論争になったが、
明確な二次出典がないという理由で、数ヵ月後には消されている。
そもそも、著作権法違反は親告罪であり、
「The Chase」の著作者側が訴えを起こし、裁判などで認められなければ、
法的には「『白い闇の住人』は盗作ではない」と判断されるため、当然の措置ではある。
この一件は、MH2ユーザー以外にはあまり知られていない。
当時は今よりネット接続率が低かったため、
MHP2から始めた人は大抵首を傾げる。
MHFおよびMHP2Gで汎用戦闘BGMの殆ど*1が変更されたのは
これが原因ではないかという噂も囁かれているが、
あくまで本件は表だって問題になっている訳ではなく、
BGMはこれまでもアナウンス無しで変更されることは珍しくなかったので、
楽曲変更の理由についてカプコンは何の見解も出していない。
また、『スチームボーイ』及び「The Chase」の著作者からの見解も特に出ていない。
怒れる雪獅子/ドドブランゴ
- 使用作品
- MHF、MHP2G、MHX、MHXX
- 上記の「白い闇の住人」から差し替えられた汎用BGM。
- こちらもアップテンポな曲調であることは同じだが、雰囲気としては全体的に明るめ。
サビの辺りもなかなか盛り上がりが良く、狩猟中の気分も高揚することだろう。
MHP2Gでは他に専用BGMを持たない雪山の大型モンスターが
ドスギアノス、ドスファンゴ、フルフル、キリンと少なく、
さらにドスギアノス、ドスファンゴはG級にクエストが存在せず、
キリンは雪山ではなく沼地か塔のみ、
フルフルに至っては戦闘時にBGMが流れないことから、
名実ともにドドブランゴのテーマとして知れ渡っている。- MHP2Gにおいて最速で聞けるのが初心者演習&村クエのドスギアノス狩猟
(メインメニューのオプションでも流れている)。
実際、右も左も分からない初心者ハンターにはドスギアノスでさえ強敵として立ちはだかるため、
そちらの印象が強いという人も少なくない。
- なお、メインメニューのオプションではイントロ部分も再生されるが、
戦闘時はイントロ部分を飛ばしてBGMが始まる。
- MHFではドラギュロスもいるのだが、後述の凄腕汎用BGMの方が合っているという意見が多い。
- MHP2Gにおいて最速で聞けるのが初心者演習&村クエのドスギアノス狩猟
- MHXでも雪山とともに復活。
今作ではドスギアノスが登場せず、雪山汎用BGMが流れるモンスターが
ドスファンゴ、ドドブランゴ、キリンの3種のみとなっており、聞く機会は非常に少ない。- ドスファンゴとドドブランゴはそれぞれ村・集会所のキー(緊急)クエストとなっており、
序盤の段階で雪山に赴いて聴くことになる戦闘BGMは、相変わらずこの「怒れる雪獅子」である。
今作のドドブランゴはそこそこの難敵に仕上がっているため、
初期装備でヒイヒイ言いながらクリアした人や古参プレイヤーにとっては印象深い曲かもしれない。
- ドスファンゴとドドブランゴはそれぞれ村・集会所のキー(緊急)クエストとなっており、
- MHXXではドスギアノスとベリオロスが復活し、
ベリオロスはメインシリーズでは初めて雪山へ現れるようになった。
ただしドスギアノスは過去作とは異なり中型モンスターの汎用BGMが流れるようになっているため、
新たに参入したモンスターの中でこのBGMが流れるのはベリオロスのみである。
凍てつく叫び
- 使用作品
- MHF(凄腕クエスト)
- 凄腕以降の汎用BGM。
- 上位以前の汎用BGMである「怒れる雪獅子」から一転し、出だしから不規則なリズムで緊張感を煽られる。
凄腕らしく気の抜けない雰囲気が終始続き、雪山を制するモンスター達の威圧感が伝わるかのようである。
実際、雪山にはティガレックス変種や剛種ドラギュロスといった強豪がひしめいており、
彼らとの苛烈極まる戦闘には実にマッチしている。
ドドブランゴ変種は彼らの陰に隠れがちだが、特異個体は異常なタフさと剛種レベルの攻撃力を誇り、
決して見劣りしない激闘が繰り広げられることになる。
- 一般的にはドラギュロスのテーマとして認識されることが多い。
ドラギュロスの登場したシーズン8.5『白銀に舞う冥雷』プレビューサイトにも使用されている。
また、前述した上位の「怒れる雪獅子」は元々ドドブランゴのテーマであり、
明らかに格が違うドラギュロスの迫力とは今ひとつ合致しないためである。- ドラギュロスの放つ冥雷はけたたましいSEが特徴的であり、
この刻み付けるようなBGMはそれに負けないくらい強い印象を残す。 - また、フォワード4.以降の仕様変更によって
ティガレックスに従来の専用BGMが流れるようになったこともあり、
尚更ドラギュロスとしての印象が強くなっている
- ドラギュロスの放つ冥雷はけたたましいSEが特徴的であり、
- 剛種チケット目当てにティガレックス変種と戦っていたハンターからの人気は高い。
覇種ドラギュロスの覚醒時にはこのBGMを流して欲しかったと感じるハンターは多いとか。
- ディオレックスのテーマである「群青鎧の轟き」の終盤に、この曲の1フレーズが挿入されている。
一見無関係に見えるが、上述したようにフォワード.4まではティガレックス変種でもこのBGMが流れたため、
古くからのプレイヤーにはこのフレーズでティガレックス(変種)を想起した人も少なくないだろう。
吹雪と共に
- 使用作品
- MHF(G級クエスト)
- G級用に新調された雪山のBGM。
- 凍土汎用BGMと同じく、ピアノの音色が積極的に取り入れられている。
重々しくも荘厳なイントロから始まり、ベースでピアノが重低音を効かせながら緊迫感を維持し、
そのままシリアスに盛り上がりサビへと転じていく。
ひたすらモンスターの威圧感と脅威を強調した曲調で展開される本BGMは
歴代の雪山汎用曲と比較しても明らかに異彩を放っており、
初見では「これが汎用戦闘BGM!?」とビックリすること請け合いである。
ハンターとG級モンスターとの死闘を彩るに相応しいBGMと言えよう。
- 主にこのBGMが流れるモンスターは、ドドブランゴとドラギュロス。
雪山に登場する他のモンスターはいずれも専用曲持ちであるため(フルフルは無音だが)、
他の汎用BGMよりも聴くことのできる機会が少ない。
余談
- 「白い闇の住人」は未だにベスト盤である「狩猟音楽集」に収録された事がない。*3
しかし、この楽曲のフレーズが使われているMH2のOPはちゃんと収録されているし、
カプコン公式の音楽画像配信サイトであった『カプコン着音画報』では、
サイトが閉鎖されるまでの間「白い闇の住人」も普通に配信されていたので、
上記の権利上の問題が原因なのかは不明である。
- 海外で発売されたMHF2とMHFU(それぞれMHP2、P2Gのローカライズ版)では、
雪山の楽曲ではなく、大闘技会の曲が使用されている。
前者はともかく、『怒れる雪獅子』まで差し替える必要性があったのかは疑問だが。
- MHシリーズ20周年企画の「モンスター総選挙BGM編」(全122曲)では、
ドドブランゴの選考対象はMHP2G以降の「怒れる雪獅子」になっている。