chapter1『おはよう しんせかい』

Last-modified: 2017-11-30 (木) 20:26:29

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【!Error!】【!erRor!】【!erroR!】【!eRror!】【!errOr!】
――
『へ?!あ、おっと?!ま、待て今流れて、うわーーっ!!!』

予想外の事態があったと言わんばかりの声色がスピーカー越しに響き、マイクの電源が切れる音がする。
――何があったのだろうか?
~数分後~
『く、クールな管理人さんで居るつもりだったのに……、何たる事だ!!』
『おはよう諸君!!早速だが事件だ!!どうやら誰かが死体を見つけたらしい!!その彼に証言をしてもらおうじゃないか、朝っぱらから考えがまとまってるかどうかは微妙だが!』
証言
▼死体001番 紅月刹那

一章探索箇所
【???廊下】
→【暗殺者の死体】、【血のついていないナイフ】


【攻撃方法】
――男性の君はこれが備品の【スパナ】での攻撃だと分かる。
あの備品で殺せるのは自分のような体格をした人物くらいだろう、というのに気づく。
――気づいたところでどうにもならないのだが。彼女は死んでしまっているし。


【紅月刹那の部屋】
→〈遺書〉
紅月刹那の遺書

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【System Error】
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――
裁判場のモニターに映るのは相変わらずといった表情を浮かべる”管理人”。
〔や、それでは発表致しましょう、最初に殺人を犯した犯人を〕
〔――暗殺者を殺した犯人。〕
〔――貴方だよ、【超高校級のスタントマン】、【リン=シーウェル】。〕
〔――とある人物が暗殺者に渡したビデオ、あれに【まるでここと同じ空間】で【リン=シーウェル】に殺されていた【超高校級の小説家】、【木蔦寒露】が映されていた。〕
〔彼女はそれをいつか起こる未来だと思った、――そうして彼【超高校級のスタントマン】である【リン=シーウェル】を狙った。〕
〔結果は――そうだね、あの通りだった。〕
〔感傷に浸るのも終わりにしましょうか。〕

〔――リン=シーウェル、この空間で殺し合いの幕を開けた哀れな殺人者。〕
〔貴方に死を与えましょう、――どっきどきわっくわくの【オシオキ】ターイム♡♡〕
超高校級のスタントマン リン=シーウェルのオシオキ 『THE ACTION』

〔――あっはっはっは!哀れ、そうして余りにも悲劇的だね、殺す気がある方が死んで、殺す気が無い方がこうやって処刑されちゃうだなんて!〕
〔――これも一種の絶望と言う奴かな?〕
〔……それでは、また人が死んだ時に会いましょう。〕
――モニターの電源は落ちた。
――――――
『…………、わおっ、何かあった感じだね?!分かるとも、管理人さんの方も何故かシステムに入れなかったもの!!』

『あ、ビデオの方の加工無しのデータサルベージ出来てる?!どうなってんだ!!誰だこの管理人さんをスルーしてデータにロック掛けたの!!!』
『いやあ、ビデオ破壊したのは悪いとは思ってるんだぜ?』
『ただなあ、間違えなくアレさあ――』
『あ、いやなんでも無い。俺の考えを言うには早すぎるしね。』

――それでは、月が満ちる時にまた会いましょう。