chapter2.5 『毒善「藍」盲信//ブリーダー』

Last-modified: 2018-05-19 (土) 00:02:22

――時計塔
死体絵
『――死体が発見されました、一定の捜査期間の後に……って、ああ、そうだなー、自己紹介をしていなかった気がする、まあいいか。
一定の捜査の後に?裁判を行います、と言う訳で宜しくねー。』
『何事かって?一応解説しようかー、ディーラーがしんだよー、それだけ!じゃあね!』


▽被害者 ディーラー
死因? ?????
【コトダマ1】ナイフによって滅多刺しされている
【コトダマ2】時計塔の噴水に沈まされている
【コトダマ3】噴水の水に青薔薇とペーパーナイフが浮いている


『それよりも、だ!――やあやあ、劇場に集まった皆さんご機嫌麗しゅう!管理人が消えちゃったから代理でやってきたよ、やあやあ。』
〔うっぷぷぷ!取り敢えずは、こっちの方が言うべきだよなあ!〕
――
『と、言う訳で。仮面の人とでも呼んでおくれよ、それで構わないさ。』
『――で、次だ次。ディーラーを殺した犯人、そこからだっけ?――じゃ、適当に話し合ってくれれば良いさ。』
▽……クロが指摘される。

クロと指摘された青年はにこりと口角を上げる。
クロバレ


「…………はは、ディーラーを殺したことになるんですね」
「まあ、バレますよねぇ。……でもボクはディーラーをころしてません。ボクが殺したのは…彰人さんです」
「……まあ、最後なので話聞いてくださいよ。ディーラーにも恨みはありましたが、動機はそれじゃあありません。……綺羅乃星夜がずるいなあ、と思っていたんです。ずっと」
「……綺麗な噴水に浮かぶ綺麗な青薔薇、素晴らしかったでしょう?……綺麗な人は綺麗な最後を向かえるべきなんですよ……というのが動機です。綺羅乃星夜の殺し方はとても勿体なかった」
「さて、他にご質問などあります?無ければボクは行きますけど……あっ、これを返すのを忘れていましたね。AIさんと…彰人さんに返します。これからはボクの舞台ですから」
「綺羅乃星夜が殺した理由は正直どうでもいいんです。ボクの友人の殺し方について不満があっただけですので………なので、ボクはもう満足ですよ」
「……ふふ、飼嶋猟眞に少し意地悪なことを言ったのは謝ります。………はい、もう大丈夫ですよ。……未練は、ないです」


『さしずめ、こうか。君は”友人”に対する狂信者で狂信が故にあの殺し方では”相応しくない”……とでも思ったのかな?そうして自分が思う美しい殺し方をした、と。』
『――良いね、そうゆうのは!僕的には結構好みだ、好みな殺し方をした所で何かが変わる、って訳じゃないけれど。』
〔……よっし、人殺しのクロに選伐、天罰!!
超高校級の拷問官さんに相応しいオシオキを用意致しました!!張り切って参りましょう!!!!〕
オシオキ絵
『……最期の最期に懺悔してしまってはいけないじゃないか!最期まで狂信的で有るかと思ったんだけど、残念。キミも所詮人間か。』
『――さて、……次へと行こうか。』