chapter5.5 『友哀カタストロフィ』

Last-modified: 2018-06-16 (土) 23:20:00

――
銃声が聞こえた。……様な気がした。
硝煙の香りがする。
そこに有ったのは。
死体絵
死体絵
――放送は何も流れない。
ただ、静寂が流れるだけだった。
が、劇場で見つかった二人は確かに死亡していた――。
……劇場の二人の遺体の近くに何かが置かれている。
遺書
遺書2
『――さて、と。』
――裁判場らしい場所に集められる。そして青髪の青年は呆れた様な顔をして語り出す。
『――連れてきましたよ、というか。良くもまあ銃で自殺しておいて生きてるモンですよねえ。』
〔おう、……と、言う訳で。例の心中事件こと死亡事件!!それの犯人は――〕
クロバレ
『さて、と。クロはお前って訳だが。』
タレン「…ちがう」
『……、――あー、あー。ひょっとして”未来機関”って人殺ししか居なかったりするのか?なあ?』
タレン「…!ちが、ちがう…」
タレン「人殺しの機関なんかじゃないっ!!!」
タレン「うるさいっ!!理由なんて!!そもそも僕は…なんで僕は…僕が生きてるのかさえ分からない、なんでどうして?おかしいじゃないか………」
タレン「あぁ、それとも僕なんかの弁解はいりませんか??そうでしょうねぇ!人殺しの烙印を押されてしまったらそこまでですものね!!」
タレン「そうですね、めんどくさい男ですよ僕は!人も守れず周りに手を差し伸べずただ見てるだけだった男ですからね!!」
タレン「それと言わせてもらいますけどねぇ!未来機関がなんですか!!誰一人として僕なんかに気づかなかったじゃないですか!そりゃあそうですよ!見た目を必死に変えてそういう【役】に徹したのですから!!なのになんで。なんで」
タレン「─僕はこんな役じゃなかった!!」
『役、ね。』
『お前それが自分に当てはめられた設定か何かだとでも?
本当は違う人間とでも?
――ハッ、正真正銘未来機関の桃茶々タレン、いや、桃茶々蓮汰、が何を言っているのだか。』
『――正真正銘未来機関で、人殺しだろうが。』
オシオキ