chapter5 私と貴方の共同犯行

Last-modified: 2018-04-05 (木) 00:22:38

――急なチャイムが響き、最早見慣れた顔のマスコットが出てくる。
「よーう!元気してたか?してても無くてもどっちでもいいや。」

「――ところどころピースが欠けちまってな?埋め合わせで人を探してたんだ。」
――モノノエンは三人を連れてくる、そうしてチラッとそちらの方を見ると此方に向き返る。

「えーっと、と言う訳で転校生って形か?」
「超高校級のゲーマーのクラタニ=スグル、超高校級のアイドルのアシメ=ユウサク、超高校級のアイス職人、イイダ=アイナ。
三名って所か。
――ようこそこの学園へ。

オマエラ、藪から棒だが――出たいなら人を殺せ。
対して仲良くも無い面々ならさーー」
「――出来るってモンだろ?」
再始動


――転校生が招かれて暫く経ったある時、スピーカー越しに例のマスコットの声が聞こえてくる。
「あのな、滅茶苦茶血生臭くなってるんだわ、全体的に。校舎も何もかも血生臭いんだわ。」
「……オマエラ、自室から出て見てみろよ。面白いぞ。」


【自室から出て】愛菜「な、なんですか…!何があったんですか…!!」
シキ「ふぁ~……なになにぃ?」
▼部屋からでます
優「………はぁ……」←(渋々ドアを開ける)
夜市「な…なにかあった?」(自室から出る)


――そう言って部屋から出る。すると――
▼……【アイドルの自室の前】、【小説家の部屋の前】
▼――誰の死体だか判別不明の【どうやら人であったらしい肉の塊】やら【血で濡れた凶器】が落ちている。
▼……【団子屋の自室の前】
――超高校級の団子屋【花串暖助】の撲殺死体が其処にあった。
「ヒエーッ……ミンチ二個に撲殺死体か~えっぐいなオイ。」

「オラァ、証拠開示行くぞ~~~!」


【証拠1】
どの死体の周りにも大量の凶器らしいものが置いてある。
寄せ集めたであろうさまざまな凶器が血で塗れており、びっくりするほど鉄臭い、掃除が大変だな。
【証拠2】
ミンチその1――アイドルの部屋の前にある、すごくにくにくしい、でも人の形は割と保ってる。ミンチだけど
ミンチその2――小説家の部屋の前にある、やっぱりにくにくしい ――凶器に混ざって【水色の髪の毛】が落ちている
【証拠2 追記】
撲殺死体――【超高校級の団子屋】である【花串暖助】。

【証拠3】
花串は頭や複数個所殴られており争った形跡がある。
【証拠4】
ミンチはあとからも無く潰れている為誰のものかの判別は不明。


▼【超高校級のアイドル】さんと【超高校級の小説家】さんは行方不明です。どこいってしまったのでしょう……。
????


――大体の部屋に常備されているモニターからモノノエンの声と姿が見える。
「っし、こうゆうのはオレは慣れちゃいねぇんだ!」

「……おう、これでいいか?■■くんよ。」
「――そうか、まあ後は適当に実行してくれや!オレは疲れたので寝ます、おやすみなさい」
「……あ、じゃねぇや。

これ、後で使うかもしれねぇから生徒諸君は把握しておくように〜、それじゃおやすみなさーい」

――そう言うとモニターは電源が落ちていった
――……突如、モニターの電源が入る。

……その画面に映るのは――
【1】
【2】
【3】
【4】
【5】
【6】
【7】
【8】
【9】
【10】
【11】
【12】
――何処かで大きな爆発音がした。――そうして、モニターの電源は落ちた。
残り6人


「よーう、オマエラ、謎は解けたか?無理だろうな?俺が手を貸したんだからな!!」
「――と、言う訳で、行くぞ。」
――犯人が特定されました
【凶器】ノギス
【クロ】芦芽 悠咲
【共犯】木蔦 寒露
「ミンチはどうしたって?ありゃ俺が用意しただけさ。ひゃっはっは!!出てきても良いんじゃねえの?
テメエら死ぬ前にさあ!!」


木蔦:見つかっちゃったね、芦芽くん
あーあ完璧だと思ったのにー
芦芽「……………(皆と目をあわせず)」
薺「木蔦さん…!!」
木蔦:さぁ……殺すなら殺しなよ
罪は受ける、ただ芦芽くんは見逃してあげてほしいな
……わがままだろうけどさ
芦芽「…言いたいこともなにも…だって、バレたから死ぬんですよね?だったらもういいですよ…見逃さなくていいです……」
薺「ま、待ってください木蔦さん…!!」
木蔦:俺から端的に説明すると彼がここから出たい一心で犯した過ちを俺がうっかり見ちゃって「逃げたいなら手を貸すよ」って事で共犯した訳
俺の動機?こんなの耐えれないからせめて派手に謎残して死んでやろうかなって


「うんうん、感動的ダネー。
さて、此処でお前らは――」
「ここで――
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 ??OU0OU0`0???OU0L0J0S」

――空間に亀裂が走る。
亀裂が走ったと同時に――視界にただ、写る。
白く、白く変わっていく。眩しさすら感じ――生者は目を瞑るだろう。
――眩しさに目を閉じていた。
開いた先に有ったのは――
優しい夕暮れと”このコロシアイで死亡した人々”が其処に立っていた。
??
――そこに学園は存在しない。
ただ、夕焼け色の空と全員が居る、と言う事実だけだった。
その未来を