chapter1 『超高校級達のゼツボウ的旅路』Aパート

Last-modified: 2018-05-12 (土) 22:40:48

「皆さんおはようございますー、そしてこのままでは動機も無いのでコロシアイもしないだろうなあと言うモノノエンさんの意図を汲んで動機の方配布させて頂きましたー。」
「いやですねえ、個室の方にそっとビデオ設置させて貰いました、家族についての物だそうで。ワタクシ中身は全く知らないので皆々様でご確認お願いします、あ、廃棄しても大丈夫だそうです。」
「気になるなら一応見た方が良いと思いますねーそれでは。」


「皆さーん、おはようございますー、……出ました、出ちゃいました!!
何処かで何かが!!!」
「……いやあ、これは、これは。
早く見つけて上げた方が良いんじゃありませんか?」
▽――劇場
死体 001
死体 002
「おやおや、二人も死んでいらっしゃいますね?……あらあらあら、パルクーラーさんに脚本家さん!!……あらあら~。」
「……ん?あれ?……ああ!そういえば忘れてました、ウッカリ。」
「実は殺した人以外が死体を”欠損”させても実は全くもって問題無いんですね!つまり今回、脚本家さん腕持ってかれましたね!クロ以外の人に!」
「カワイソウニ……(泣き真似)それでは色々情報開示していきましょうか!」


【被害者】
超高校級のパルクーラー 日登 隼跳
超高校級の脚本家 霧島 景勝
【死因】出血死
【コトダマ1】二人とも滅多刺しにされている。
【コトダマ2】凶器は近くに見当たらない。
【コトダマ3】脚本家の方の死体の近くにわざとらしく”それ”で腕を切ったと思われる刃物が置いて有る。
【コトダマ4】パルクーラーの死体を良く見ると電気が走っている様に見える。
【コトダマ5】切断された腕は劇場内に大雑把に放棄されている
【コトダマ6】これまた”わざとらしく”足跡が残されている、犯人の物ではなさそうだ
【コトダマ7】赤い紐のような物が落ちている。
【コトダマ8】争いの後はどうにも見当たらないような――


「……こんなものでしょうか?動機ビデオが良い方向に行ったのですかね。ふふふ 人間って怖いなあ、……ああ、ですがパルクーラーさんは人間ではないんでしたね……。失敬失敬。」
「それでは、……ああ、勿論今回腕を取ったのワタクシでは有りませんからね?」


「――さて皆々様、お集まり頂いておりますでしょうか。」
――クロとして指摘された”少女”は模様の入ったマフラーを握り、ただ一方向だけを見ていた。
クロ特定
「動機は……ああ、やっぱりビデオだったみたいですねえ、見せても良いんですけど流石にそれは趣味が悪すぎる気がするので、ええ!」
「……何か言い残した事あるならどうぞ?女優サマ?」


アレン「……ごめん……で済まされないよね」
アレン「でも、私は、家族の方が心配だった。本当は……誰も殺したくなかったけれど……。」
アレン「あんなビデオに惑わされるなんで、馬鹿だよね、私………」
アレン「皆、短い間だったけど私、皆と話せて楽しかったよ……。…………ヒヨリ、貴方は私の分までちゃんと生きてね……!」
アレン「バイバイ皆。……大好きだよ……!!」


〔――舞台に相応しくねえクロに断罪、極刑、死刑!
超高校級のハリウッド女優のアレン=シーウェルさんに相応しいオシオキを用意しました!〕
オシオキ1
オシオキ2
〔えっくすとりーむ!!!!
いやはや、ビデオだけでこうも人は変わってしまうんだなあ、オレさまちょっと悲しい。およよよ……ああ、でも変わってるのは多分あの女だけじゃねえんだろうな、……なあ?〕
終了