chapter5.5 夕焼け色の空に

Last-modified: 2018-04-05 (木) 00:28:50

【最期の鐘の音が聞こえる】
――
全ての照明が落ち、そして再びそれがつく時に一つのモニターと夕焼け色の空。
――そして【既に死んだであろう人達】が其処に立っていた。
夕焼け色の空の中――
スピーカーか何かだろうか、それから声が聞こえる。
『やあ、上手い事繋がってるかな?
初めまして、とでも言おうかね――……僕は未来機関第三支部の、……
そっちの世界では星蓮雄柏――とでも言おうか、それで構わないよ。

――望んで死んでいった人には悪いが、悪いがあの空間からはキミ達全員を
切り離させて貰った。意味が分からない?その通りだろうな
というより――確かに君達は死んでいたが【現実世界】じゃ死んではいないのさ。
じゃ、――後は管理人に聞いてくれ。』

一方的にスピーカーから声が途切れる、説明する気すらない口調に妙に脱力する。
――この夕焼け色の空が囲うこの空間に隔離されていたあの学園と同じ様な息苦しさは無かった。
――見覚えが薄い、少女が此方に向かってくる。

『――さて、これで最後だ。
正真正銘殺しも何もない。
黒幕探しと行こう、――そして終わらせようじゃないか。
【再演論破】を』
「…と、まあ。啖呵を切ったわけですが。」
管理人?
「つまりまー、黒幕さんと利害が一致していたモノノエンさんがコロシアイ空間的な物作ってたって事です、多分そうゆうことですー。
つまり、再演論破を仕組んだ犯人が居るって事です。」


【希望への伏線】

「さて、まずは世界についての第一章と行きましょうか!」

――彼女は語る。
まず、貴方達が信じてる西暦はもしかしたら【2018年】かもしれない。
が、この世界においては【2034年】である。
たぶんね、と付けたしていたが。
「そうですねえ、とある電脳空間上での【弾丸論破】を模したテーマパーク。
それがあったんですよね、恐らくみなさん知らないと思いますけれども――。
なんたって、登場人物は【平行世界】から掻き集めた【名も無き超高校級】
――そう言うにふさわしいのですから!
ですから、後から来た人も居るって訳です、ほら、あの三人とか、ただ適当に配役してる役者様なので、――まあ、存在は確かだと思います、多分?
推測でしか語れないんですよ、平行空間とか云々関わって来るんで。凄くややこしいんですねこの辺。」
――続けて語る。
彼女が言うに【2010年】に【弾丸論破】と言う大きなジャンルが出来上がったらしい
それにより【超高校級】と言う単語と【コロシアイ】と言う一種のジャンルが流行った
金持ち達はジャンルで出来上がった【超高校級】を人為的に作り出そうとしていた。

「――だ、そうです。」
「まあ、――これだけでは済まないんですけどね!
それについてはまた今度、話すとしましょう!」


【黒幕の手がかり】
【メモ1】
――偶然なのか俺の指定した行動には特に当てはまってない。
第1発見でもなければあの武装の際に何かを行っても……
俺から行動させた覚えは全くない。
【メモ2】
……君、今回の劇では死んでないな?死ぬ気がなかったって事かい?
ふむ、それも有りなんじゃないかな?
「……確定して言えることといえば舞台に新たに迷い込んだ人、彼らは特に役割はありませんよ、1人特殊な人がいましたけどねぇ」


「――さて、昔話をしましょう。」
【――こんばんは】 http://privatter.net/p/3308822
『名簿のデータ』
【写真のデータ】


【メモ3】
――電脳空間上でのコロシアイの方法について。
……以前、オシオキ等のデータ、その他アバター破損についての基礎は出来た。
何も利益がないのにコロシアイをするとは如何な物か?――と、言った所
どうやら【人が死んだ】と言う事をエネルギーとして変換し、地球上で使える様にする――との事。
信じがたいがそれが本当らしい。
未来機関の他の人々をそこに入れて試しにやった所、本当に変換が出来たらしい。
……いや、しかしそれで精神的な問題が出たらどうす

――メモは途中で切れている。