目次
基本情報
アドオン名 | East Coast Main Line London-Peterborough Route Add-On |
---|---|
国 | イギリス |
開発元 | Dovetail Games |
軌間 | 1,435mm |
最高速度 | 125mph(201km/h) |
電化方式 | 架空電車線方式 |
保安装置 | AWS |
時代設定 | 現代 |
価格 | 2,980円 |
発売日 | 2013年12月5日 |
販売先 | Steam |
路線解説
実物紹介
東海岸本線(East Coast Main Line、ECML)は、ロンドンからピーターバラ、ドンカスター、ヨーク、ダーリントン、ニューカッスルを経由してスコットランドのエディンバラへ向かう393マイル(632km)の主要幹線である。
路線網は元々ノース・ブリティッシュ鉄道、ノース・イースタン鉄道、グレート・ノーザン鉄道の3社が建設した区間を結ぶ形で成立した。1923年にはLNER鉄道、1948年にはイギリス国鉄の路線となった。
路線は平坦で急カーブも少なく、時速200km/h運転が可能である。
収録内容
ロンドンのキングス・クロス駅からピーターバラまでの76マイル(122km)の区間を再現。この区間はロンドンからの近郊列車も運行され、大部分が複々線となっている。時代設定は現代。
車両は近郊列車の365系、長距離列車で非電化区間直通用のHSTが当初より収録された。TS2015では日立の801系が追加され、現在ではこのアドオンに標準で付属している。
線路のモデルはイギリス路線標準のタイプではなく、ドイツ路線で一般的なものが使用されている。この線路はLiverpool-Manchester?の全線やSouth London Networkの一部区間でも使われている。
2014年9月に提供を開始したTrain Simulator 2015の標準収録路線ともなり、この時に801系が追加された。801系はHitachi Class 801の記事も参照。
紹介映像
沿線概況
ロンドンのターミナル駅の1つであるキングス・クロス駅は1852年に開業。リーズやニューカッスル、エディンバラへ向かう長距離列車や、ピーターバラやケンブリッジへ向かう近郊列車が発着する。すぐ西にはセント・パンクラス駅が隣り合う。
この先はフィンズバリーパーク、アレキサンダーパレス、ポッターズバー、ハットフィールド、ウェルウィンガーデンシティ、スティーブニッジ、ヒッチンを経由し、近郊列車の終点の1つで交通の要衝、ピーターバラに到達する。
ピーターバラはローマ帝国時代の街道の中継地点であり、19世紀の鉄道開通後は産業都市として発展した。駅には広大な側線が広がる。近郊列車の運転区間はここまで。ロンドンから断続的に続いていた複々線区間も終わり、以北は複線となる。
基本収録車両
365系
イギリス国鉄時代の1990年に登場した近郊用電車。愛称はネットワーカー。365系は架空電車線方式の交流電車で、東海岸本線の近郊列車に使用される。
国鉄時代はネットワーク・サウスイーストに配属。民営化後に乗務員室に冷房装置を設置する改造を受け、その際に前面形状が変化した。改造後の顔の印象から「スマイルトレイン」とも呼ばれることも。
アドオンではファースト・キャピタル・コネクトのネオン塗装を収録。
HST
1976年登場のディーゼル高速列車。最高速度は時速125マイル(201km/h)。東海岸本線では1978年に運用を開始した。1989年のインターシティー225登場後も、エディンバラ以北の非電化区間乗り入れ用にHSTが引き続き使用されている。
2018年以降は日立製作所製の800系・801系に置き換えられる予定。
アドオンでは民営化後のナショナル・エクスプレス時代の塗装を収録。ロゴマークはなく塗装のみである。
追加収録車両
801系
2018年に運用開始予定の日立製作所製の電車。電気・ディーゼル両用の800系の姉妹形式である。800系では運用するヴァージングループの列車運行会社により「あずま」の愛称が付与された。
Train Simulator 2015の提供開始に合わせて収録。395系と同様に日立製作所の特別な協力を得て制作された車両である。
801系に関してはHitachi Class 801の単独ページで解説する。
収録内容
特徴
- 東海岸本線のロンドン・キングス・クロス駅からピーターバラまで、76マイル(122km)を収録
- ランドマークにアレクサンドラ宮殿、エミレーツスタジアム、ディグスウェル高架橋、キングス・クロス駅のガスワークストンネル、コペンハーゲントンネル、バウンズグリーン車両基地を再現
- ピーターバラの貨物ヤードと郵便局
- HSTの機関車・客車をフル編成で収録
シナリオ
12件収録。そのうち当初からの収録は9件。
- Peterborough Nene Sidings Departure Tutorial
- King’s Cross Empty Stock Tutorial
- Peterborough Southbound Stopper
- North to Hitchin
- Welwyn Garden City – Down Slow from London (Part 1)
- Welwyn Garden City – Back Up to London (Part 2)
- Back to Bounds Green
- The Staff Train
- In a Hurry
以下は801系アドオン付属のシナリオ。
- Morning commute to Stevenage
- Southbound to Kings Cross
- The 801 at 08:01
Peterborough Nene Sidings Departure Tutorial
ピーターバラ駅南方のネイネイにある旅客車留置線より開始、365形の運転操作の基本について学ぶ。
- 所要時間:10分
- 開始地点:ピーターバラ・ネイネイ留置線
King’s Cross Empty Stock Tutorial
キングス・クロス駅からホーンジーの車庫まで回送列車を運転、365形の運転操作の基本について学ぶ。
- 所要時間:15分
- 開始地点:キングス・クロス
Peterborough Southbound Stopper
ピーターバラ駅からロンドンのキングス・クロス駅まで、365形による旅客列車を運転。
- 所要時間:75分
- 開始地点:ピーターバラ
North to Hitchin
キングス・クロス駅からヒッチン駅まで365形の旅客列車を運転。
- 所要時間:40分
- 開始地点:キングス・クロス
Welwyn Garden City - Down Slow from London (Part 1)
キングス・クロス駅からウェルウィン・ガーデンシティ駅まで、365形の各駅停車列車を運転。
- 所要時間:45分
- 開始地点:キングス・クロス
Welwyn Garden City - Back Up to London (Part 2)
ウェルウィン・ガーデンシティ駅からキングス・クロス駅までの復路、365形の各駅停車列車を運転。
- 所要時間:50分
- 開始地点:ウェルウィン・ガーデンシティ
Back to Bounds Green
夕方の時間帯、高速列車HSTをピーターバラ駅からロンドンのキングス・クロス駅まで運転。キングス・クロス駅到着後は回送列車となり、バウンズグリーンの車両基地へと引き上げる。
- 所要時間:80分
- 開始地点:ピーターバラ
The Staff Train
早朝の旅客列車をピーターバラ駅からロンドンのキングス・クロス駅まで運転。
- 所要時間:80分
- 開始地点:ピーターバラ
In a Hurry
夜間の旅客列車をキングス・クロス駅からピーターバラ駅まで運転。
- 所要時間:50分
- 開始地点:キングス・クロス
別売アドオン
この路線に対応するシナリオを含む別売アドオン。発売が早い順。後から収録されたものは収録日基準。
- First Capital Connect Class 321
- マーク3客車の車体がベースの近郊電車。80年代から90年代にかけてロンドン近郊各線とリーズ近郊に投入された。本アドオンではファースト・キャピタル・コネクト塗装を収録。
- InterCity Class 91
- ロンドンとエディンバラを結ぶ高速列車、インターシティー225。設計速度は225km/h。国鉄時代のインターシティー塗装を収録、同じ塗装のHSTも付属。
- Grand Central Class 180 'Adelante'?
- アルストム製の都市間高速気動車。ファーストグループが導入後、一部がロンドンとイングランド北東部を結ぶグランド・セントラル社に移った。最高速度201km/h。
- LNER Peppercorn Class A2 'Blue Peter'?
- LNER鉄道のペパコーン技師が設計したA2形旅客用蒸気機関車、その唯一の保存機。1990年代の動態保存当時の姿を再現している。マーク1客車も付属。