【魔炎長暗躍！常夏のラグーンに策謀は潜む？】

ISEC

メインボス

概要

1話

【月神ゾンマ】との戦いの合間に【四魔貴族】の本体は幾度と襲来を繰り返し、【宿命の子】、【聖王】、【聖王十二将】によって【アラケス】、【ビューネイ】、【フォルネウス】が倒されたが、魔炎長【アウナス】のみが出現せず、月神ゾンマに加え、【魔王の盾】に潜伏し暗躍していた【魔王】もまた、【カオス・ルーラー】との協力の見返りとして与えられていた【混沌】の力が分離した際に発生した次元の歪みに飲み込まれ消え去ってしまった。
【ディミルヘイム】が新たな宇宙域に移住してからしばらく経過した後、何者かが、アラケスが倒された【ドルマード氷原】、ビューネイが倒された【ロアーヌ】と【ローザリア】の国境付近の山岳部、そして【バンガード】のフォルネウスの倒された場所に向かっていた。
フォルネウスが使役していたバンガードは地上に引き揚げられた後に、【オーレンシア大陸】の【アルタメノス帝国】の港にバンガード港として暫定係留地が設けられ、停留していたが、そこで目的を達したアウナスの幻影が引き下がろうとした瞬間に【ウンディーネ】に呼び止められる。
同じ世界からやって来たウンディーネとアウナスは相対する関係にあったが、ウンディーネは【ディスノミア】時代から【術増幅】?効果をもたらす魔王の盾を探し続けていたようで、その魔王の盾をディミルヘイムにて見つけるも、魔王が潜伏し、その盾も魔王ごと次元の歪みに飲み込まれてしまったようだ。
比肩する者のいない術士となるべく魔王の盾を探し続けていたウンディーネは、魔王の盾を失ったことに落胆し、【リベル】、【アデル・ベリアス】を始めとするベリアス皇家、聖王に対する恨み節を並べ、アウナスは聞き続ける。
ウンディーネはアウナスが【アビスゲート】無しで出現できるゲートが、短時間のみで幻影だけしか通れず、更に度々出現していた経緯が、本体を出現させる大きなゲートを開く事が目的である事を見破った上で、フォルネウスの幻影が用いていたアビスゲートのある浮き島と、その浮き島を用いて集めていた異次元の神の【ラグナ】が呼び出した【水瓶】の欠片を提供する。
水瓶は【異次元世界】と【サガ世界】を繋ぐべくラグナが出現させたものであり、それを応用して、アウナスのいる【アビス】と浮き島に存在していたアビスゲートに水瓶の欠片を配置することで、アビスとディミルヘイムを接続するゲートを作り出せるのであった。
アウナスはディミルヘイムをアビスに沈めるべくウンディーネの物資を受け取り、幻影を引き上げさせた。
その数週間後、最初にアウナスの幻影が出現した【ファニキオ群島】のエアラグーンにて、【教授】と【プルミエール】は観光地に似合う風貌で待ちぼうけを続け、教授は1度目の脱獄の際に、飛行モービルに密航し、【ヒューズ】に再逮捕されるまでエアラグーンに滞在していた頃を思い出していた。
その時、近海に配置していた浮き島から魔物と共にゲートが出現した。

2話

浮き島から襲来してきた魔物を撃退すると今度はアウナスの本体が出現する。
アウナスは、今回の計画が未だアビスに潜伏する自身をおびき寄せることが目的である事を察知した上で、ウンディーネの提供物資を受け取ったようで、対する教授とプルミエールも単独で待ち伏せしていたわけでもなく、対アウナス要因として【ゆきだるま】に加えて、プルミエールは実父の【カンタール】、【グスタフ】、【ロベルト・ビラス】、教授は【ギュスターヴ14世】に協力を要請していた。
しかし、カンタールが兵士を率いていたとはいえ、アウナスも伏兵を用意していたようで、朱鳥術の【フェザーシール】を用いて魔物を透明にして配置していた。

3話

カンタールとギュスターヴ14世は、【サンダイル】とディスノミアにおいて利用する側、される側のような関係にあったが、互いに身内と接する事で新たな生き方を見つけ出し、かつての確執を忘れ共闘していた。
そのカンタールもまた実の娘であるプルミエールの前で醜態を晒す訳にもいかず奮起するが、アウナスは相手の更なる奥の手を引っ張り出すべく、【ドラゴンゾンビ】を呼び出す。

4話

ドラゴンゾンビを呼び出し後退するアウナスであったが、教授が停泊させていた曳航ボートは実はミサイルであり、スイッチを押して起動したボート型ミサイルはアウナスに着弾する。
かつてディスノミアでの【イノーマスウィング】の戦いにて防護翼を破壊した実績のあるミサイルの砲撃に続き、アウナスに向かってきたのはウンディーネであり、かつて幻影も不覚を取った【ディステニィストーン】の水の【アクアマリン】の力を急所に打たれ、アウナスの本体は倒された。
しかし、倒したアウナスは本体ではなく、本体の複製体であり、ビューネイもまたディスノミアで幻影に劣る本体の複製体を作り、ディミルヘイムでの戦いでは【ビューネイ三魔】を合体させ、幻影の複製体を作り出していた経緯があった。
新たに出現したアウナスの本体は、熱量から他の四魔貴族とは比較にならない程の強さを持っているようで、その強さの秘密はアラケス、ビューネイ、フォルネウスが倒された場所にて回収した魔力塊にあった。
魔王はカオス・ルーラーの先導役として【破壊するもの】を尖兵として使役していた一方で、四魔貴族をディミルヘイムに送り込む手引きも行っていた。
その目的は宿命の子に憑依して再臨する計画が失敗に終わった際の次善策であり、聖王と同じくして四魔貴族が幻影を実体化させる際に用いる魔力を使い実体化を目論んでいたのだが、その計画も次元の歪みに飲み込まれた際に破綻してしまい、アウナスだけがその計画を看破してアビスに残留し、倒された3人分の魔力をアウナスが取り込んでいたのであった。

5話

他の四魔貴族の魔力を取り込み強大な力を得たアウナスを前に、ウンディーネ、プルミエール、教授達は怯むことなく立ち向かっていた。
まだ秘策が残されており、その秘策によりエアラグーンが【ドルマード氷原】の雪原地帯へと切り替わってしまう。
【リージョン諸島】のバカラ島に出現した【ジェノサイドハート】が使用した【ヴァーチャルシフト】を参考に教授はリアル・ヴァーチャルシフトを作成し、エアラグーンを熱源と共に実体化させていたのであった。
エアラグーンである事を印象付けるべく、雪原地帯にて水着になっていた教授とプルミエールであったが、それ以上にアウナスには有効となる冷気となり、更にゆきだるまとウンディーネ率いる玄武術士の一斉攻撃が襲いかかる。
しかし、アウナスも怯むことなく、自身に有効な地相へと変えて形勢を逆転させようとするが、プルミエールは共に戦う者達と果敢に攻めて行く。
その姿に、カンタールもまた【フィニー王家】の恨みだけで、策謀を繰り返していたディスノミアでの日々を省み、娘を援護するべく、兵士と共に突撃を行い、ウンディーネの玄武術の力をアクアマリンに集めた一撃を放ち、教授も残っていたボート型ミサイルを全弾発射し、プルミエールの一撃でトドメを刺された。
他の四魔貴族の魔力を取り込み強大な力を得たアウナスであったが、この敗北が真の定めであると納得した上で魔炎長は倒された。
ドルマード氷原沿岸部のゆきだるまが棲息する【雪の町】近辺での戦いを終え、教授は再びエアラグーンに切り替えて、冷え切った身体を温め、ギュスターヴ14世は熱源まで再現された空間に驚く様子を見せる。
その一方でカンタールはプルミエールと接し、今回の戦況を語る一方で、親子らしい会話が続き、場所がドルマード氷原である事もあり、プルミエールが着用している上着を要求すると、カンタールは喜んで手渡す。
ディスノミアから続いていた親子の確執に距離が縮まった様子をグスタフとロベルトは遠くから眺め、ウンディーネもまた魔王の策謀と知らず、魔王の盾を手にした一件で後悔が残っていたが、魔王の盾が消え去った今、改めて【ボルカノ】と和解を考えていた。

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