定遠

Last-modified: 2021-03-13 (土) 17:30:22

1900年 大清帝国 戦艦 定遠

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中国ツリーの低ティア戦艦。
他国の低ティア戦艦と比べても巡洋艦かと思われる程小柄で被弾面積が少ない。
尚、高火力な主砲は梯型配置された部分にしか装備できず、主砲扱いとなっている手前の砲は副砲のラインナップ。よって実際に主砲が撃てる局面は片方一基のみで一斉砲撃時の弾数が極端に少ない。
帆船時代の設計から抜けきらない船型と独特なデザインが素敵
ちなみに復元されたレプリカが今も威海港で展示されている。一見の価値あり。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1900国家中国
艦種戦艦対潜×
耐久値23320(21200)戦闘成績(BR)200
無装甲排水量(t)1030無装甲速力(kt/h)31.4(29.7)
基準排水量(t)7150最大速力(kt/h)19.8(18.7)
最大排水量(t)7355最大舵角72.8(65.0)
可視距離(km)10.45(9.5)絶対視認距離(km)-
アンロック費75000S購入費用750S
120G

装甲防御

※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部3.03.03.012
舷側部14.014.014.012

搭載武装

主砲(1、2)名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
25口径 30.5cm クルップ 連装砲
40口径 四一式 三〇糎五 連装砲(誤)
12007.83051845280/80
45口径 20.3cm Mk.3 単装砲80032.28106125
(65+6/50)
60250/250
50口径 三年式一四糎 単装砲55013.56.2937
(21+2/26)
70208/208
主砲(3)名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
50口径 15cm クルップ砲5501115737
(21+1/26)
50208/208
45口径 12cm アームストロング Mk.Y カノン砲5007.261035
(15+1/50)
50500/500
40口径 7.6cm 単装高角砲30010.83.51531
(15+1/50)
60400/400
40口径 15.2cm 速射砲60012.154.3773
(23+5/50)
55250/250
40口径 10.2cm 速射砲40012.152.91051
(1+5/20)
55100/100
50口径 15.2cm 速射砲60015.15.5738
(28+1/20)
70100/100
副砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
50口径 15cm クルップ砲5501115737
(21+1/26)
50208/208
45口径 12cm アームストロング Mk.Y カノン砲5007.261035
(15+1/50)
50500/500
40口径 7.6cm 単装高角砲30010.83.51531
(15+1/50)
60400/400
40口径 15.2cm 速射砲60012.154.3773
(23+5/50)
55250/250
40口径 10.2cm 速射砲40012.152.91051
(1+5/20)
55100/100
50口径 15.2cm 速射砲60015.15.5738
(28+1/20)
70100/100
魚雷名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)雷速(knt)基本弾数
18インチ 水中魚雷20005.550108
(5+1/1)
27.53

※試験的に重量の詳細を表示(兵装自体の重量+1単位あたりの弾薬の重量/1単位の弾数)

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
砲塔旋回装置(主砲旋回速度+13%)新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%)制動機(後進加速度+12%)排水ポンプ(自艦浸水継続時間-15%)
主砲装填装置(主砲装填時間-7%)特殊塗装(隠蔽性+5%)スクリュー(エネルギー交換率-12%)船体強化(HP+10%)
主砲装填装置(主砲装填時間-9%)電波探信儀(理想発見距離+4%)変速機(加速性能+10%)強化装甲(装甲硬度+8%)
射撃管制装置(主砲射程距離+12%)電波探信儀(理想発見距離+6%)舵輪(最大舵角+12%)×
改式榴弾(榴弾発火率+15%)精密探信儀(強制発見距離+5%)ボイラー(巡航速度+6%)×

立ち回り方

低ランク戦艦の中でも砲門数と総合火力が低く、それ故に中国っぽい癖の強さが出ている。とはいえ、巡洋艦並の小柄な図体と元の旋回の速さもあり、砲・装甲・機動性はいずれも好みに応じて巡洋艦のようにしてしまうのもよく、カスタマイズ性のある艦と言える。
尚上述の通り主砲は梯型配置された部分のみで、前方と後方の砲は副砲のラインナップである。前方の砲が主砲扱いとなっており、主砲の一斉砲撃では主砲+前方の副砲が撃たれる仕様なので弾道の違いには注意が必要。

主砲

デフォルト砲は火力は高めだが射程が極端に短く、人によっては他砲に換装したほうが扱いやすいかもしれない。三種の主砲はいずれも一長一短で、好みに応じて使い分けると良いだろう。

  • 四〇口径 四一式 三〇糎五 連装砲
    デフォルト砲。本来の名前は25口径クルップ砲なのだが、なぜか三笠と同じ主砲名となっている。単発1200×2門の連装砲であり、三種の主砲の中では最も火力が高い。それでもドイツ戦艦カイザーには単発も門数も到底及ばない
    しかし戦艦の中では射程が極端に短く、射程圏内に届くまでは敵から先手を喰らう可能性が高い。加えて装填も30秒と激遅なので、DPMでは結局他砲の方が優れているとも言える。後述する舵側装甲の厚さを活かして接近戦に持ち込むスタイルなら候補となる。
  • 45口径 8インチ Mark 3 単装砲
    初期艦の海圻から引き継いだマジキチ超長射程砲。単発800、装填も10秒と早めだが、三種の砲の中で唯一の単装砲となり、海圻とは違って2門同時には撃てないため、その一発が命中しなければダメージにもならない。
    副砲の射程が届いたとしても最大合計3門しか発射できず、とにかく弾数の少なさに悩まされることになるだろう。
    とはいえアウトレンジから一方的に砲撃できる強みは変わらないため、遠距離戦を中心にしたいなら候補となる。
  • 五〇口径 三年式 一四糎 連装砲
    単発火力は最も低く巡洋艦並のレベルになってしまうが、連装砲の上に装填・射程も良好でバランス型と言える。
    また、副砲との射程にも近いので、巡洋艦のような手数で攻めるスタイルなら候補となる。
    総じて初心者にも扱いやすく三種の砲では最もオススメできる。

副砲

デフォルト状態では副砲の癖に装填速度が15秒と非常に長く、その割に火力は少し高いくらいでありDPMは最低レベルとなる。
そもそも表を見る限りでも50口径 6インチ 速射砲は火力600という破格の性能を誇りながら射程・装填速度のいずれも勝っており、(見た目は普通になるが)そちらに換装するべきと言える。
尚、主砲3は副砲のラインナップのため、同じく6インチ 速射砲に換装するとよい。

魚雷

低ティア艦というだけお察しの通り射程が産廃レベルで短く(デフォルトの主砲より短い)、さらに雷速が極端に遅いためいくら近距離戦が得意とはいえ使える局面はほぼ無い。
外してしまっても問題ないが、重量面はかなり軽いので全廃したところで恩恵は薄い。御守り感覚で持っておくのも良いだろう。

装甲

ーーまだ沈まずや定遠は
見た目の割にかなり分厚く装甲を張ることができる。現在、購入時は無装甲非武装状態となっているので自分で積み増しする必要があるが、以前はデフォルト状態での側面装甲はなんと14インチにもなり、低ティア艦としては極厚だった。
何も変えず運用する場合はドイツ戦艦のような近距離戦を得意とする。人的被害が発生しないWWBにおいては、近距離ならば小口径砲をしこたま浴びせられても『戦い難く成し果てき』とはならない。
一方で甲板の装甲は最低限のものでしかなく、中距離以遠から砲撃された場合あっさり抜かれる可能性も高い。ある程度強化しておくのも一考。
また、逆に装甲を剥がしていくとまるで巡洋艦のような機動力・旋回性能を得られることもあり、選択した主砲や自分のプレイスタイルとも検討して調整するとよいだろう。

機動性

砲や装甲の増減にもよるが満載であっても転舵性能は極めて高く、河内カイザードレッドノートのみならず、敷島メインといった前弩級艦と比べても段違いに小回りが効く。
流石に側面からの不意撃ちなどは難しいが、他の低ランク戦艦に比べれば多少はマシな機動性を確保しているため、敵に攻め込まれた際の逃亡や弾の回避などに使うことはできる。

その他

視界は戦艦としては平均的だが、低ティア全体として見れば広い部類。オートエイムを主軸に戦うビギナー戦ではより視界の短い河内カイザーに対して先制攻撃を仕掛けられるかもしれない。ビギナー廃止により、この利点はあまり役に立たなくなった。
他の特徴として、本艦は旧式とは言え重装甲の戦艦である関係上、実は徹甲弾ダメージ軽減と浸水時間軽減効果を有する中国専用船員である『洪美琳』との相性が中国艦では最も良い船でもある。

総評

デフォルト状態では(購入前のステータスを見る限りは)ただの産廃かと思われるほどの不憫な戦艦であるが、中国艦らしい旋回性能の高さと極厚の側面装甲により、他の艦にはない独特の立ち回りで輝いてくれるだろう。
また、砲・装甲・機動性は自分のプレイスタイルに応じて自由に変えることができるカスタマイズ性の高い艦でもあるが、とにかく戦艦としては攻撃力・DPMに欠けており、単独でただ突っ込んでは敵艦が中々撃破できず先にこちらが昇天なんてこともザラにある。
上空からのマップ視点を使えば味方の位置などがよく分かるので、味方との連携を意識した立ち回りで活躍していこう。でもやっぱり海圻の方が


歴史背景

定遠級戦艦(ていえんきゅうせんかん、定遠級鐵甲艦)は、清国海軍が保有した装甲艦の艦級である。本級はドイツに2隻が発注・建造された。
本級が清国海軍で就役した時は東洋一の堅艦と言われ、翌年に2隻とも日本を訪れている。
日清戦争では、黄海海戦において多数の命中弾を受けるものの、被害の多くは中小口径弾による火災によるもので、高い防御力を持つ本級は戦闘力航行能力共に健在なまま撤退に成功した。しかし工業能力の低い清国では損傷した本級の復帰は困難であった。 以後は威海(いかいえい)に砲台として活用すべく回航されたが12月24日に鎮遠が操艦の不味さから座礁して水線下に亀裂が10m(三丈)程に渡って及び、応急処置により沈没は免れたものの、本格修理を行おうにも旅順のドックは既に日本軍の手に落ちており、北洋艦隊の戦力は大幅に減少していた。
2隻は湾内に逼塞して海上砲台として奮闘したが、活躍は見られぬままに定遠は1895年2月5日に日本海軍の9号水雷艇の雷撃により左舷水線下に大破口を開けられ航行不能となった。定遠艦長の劉歩蟾は部下に乗員に脱出させた後で弾薬庫に火を放ち自沈するように指示した。主砲が吹き飛び爆炎と共に「定遠」は大破着底した(これをうけて「鎮遠」が北洋水師旗艦となり、提督丁汝昌、艦長が2月12日に自決後の2月17日威海衛にて鹵獲された。占領した旅順のドックで応急修理後に日本に回航された。1905年3月16日に正式に日本海軍に編入されたが、清国軍艦は元々漢字名であったために改名される事なく使用された。同年夏頃から11月にかけて横須賀海軍工廠で本格修理を行って武装の更新を行った。その後は前弩級戦艦「富士型」が就役するまで日本海軍唯一の戦艦として使用され、1904年の日露戦争では旧敵であった防護巡洋艦「松島型」と共に黄海海戦、旅順攻略戦、日本海海戦に参加した。1905年12月11日に一等海防艦に類別変更されたが、老朽化のために1908年5月1日には運用練習艦に類別され、1911年4月1日に除籍された。


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