1939年 アメリカ合衆国 戦艦 ノースカロライナ級
アメリカツリーの高ティア戦艦。16インチ砲を3基9門搭載している。同ランク帯の16インチ砲を搭載している長門より1門多い。
同型艦のワシントンは第三次ソロモン海戦において、日本海軍の戦艦霧島を砲撃で大破(のち沈没)させている。
本艦はシルバー艦ではあるが長門同様にメールアドレスバインディングイベントの報酬艦でもある。アドレス連携の際にこちらを選べばアメリカツリーを進めていなくともアンロックされ無料入手することが可能。
バインディングイベントがVer.2.00.033にて終了したので、現在はツリー開発でのみ購入が可能。同アップデートでは迷彩のグラフィックも微妙に変更され、特に専用迷彩が落ち着いたカラーになった。
またチュートリアルでは自艦役として登場、新兵たちはこの艦で基本操作を学ぶことになる。
体力増加+3%の効果があるデジタル迷彩。
高ティア戦艦の迷彩としては値段が安く、見た目も悪くない。
ノースカロライナ専用の迷彩。
約1100Gほどゴールドが必要で上記のデジタル迷彩よりも2倍ほど高くなっているが、効果は体力増加+4%に加え火災発生率-4%と便利になっている。
ゴールドに余裕がある時に買うといいだろう。
以下、グラフィック変更前の画像。
前楼のレーダーは当初は姉妹艦ワシントンのものだったが、いつぞやのアップデートでノースカロライナ本来のものに修正された。
グラフィック変更前のそれぞれの迷彩。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1939 | 国家 | アメリカ合衆国 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 対潜 | × | ||||
耐久値 | 34320(31200) | 戦闘成績(BR) | 410 | ||||
基準排水量(t) | 36003 | 最大排水量(t) | 44377 | ||||
最大速力(kt/h) | 27.3(23.0) | 最大舵角 | 35 | ||||
可視距離(km) | 12.7(11.75) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 1418000S | 購入費用 | 115000S | ||||
2480G |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 5.5 | 5.5 | 5.5 | 35 | ||
舷側部 | 12.0 | 12.0 | 12.0 | 35 |
搭載武装
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
45口径 16インチ Mk.6 三連装砲 | 1600 | 36.74 | 30 | 2279 | 83 | |||
50口径 14インチ Mk.4 三連装砲 | 1400 | 22.86 | 26 | 1125 | 55 | |||
40口径 12インチ Mk.3 連装砲 | 1200 | 17.37 | 25 | 750 | 50 | |||
55口径 8インチ Mk.9 連装砲 | 800 | 29.13 | 17.5 | 207 | 61 | |||
55口径 8インチ Mk.9 三連装砲 | 800 | 29.13 | 18 | 346 | 61 | |||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 重量(t) | 貫通力 | ||
38口径 5インチ Mk.38 連装両用砲 | 500 | 16.07 | 4 | 83 | 30 |
艦載機
機種 | 名称 | 攻/防 | 航続 時間 (min) | 巡航 速度(km) | 重量(t) | 装備 | 火力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水偵 | OS2U-3 | 50/600 | 1296 | 264 | 2 | 100Ib爆弾 | 800 | ||
SC-1 | 150/430 | 895 | 504 | 3 | 100Ib爆弾 | 800 |
※最大搭載数4機、パイロット数3名。
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 砲塔旋回装置 | 新型望遠レンズ | ビルジキール | 側面装甲帯 | ||
Ⅱ | 照準システム | 電波探信儀 | スクリュー | 傾斜装甲 | ||
Ⅲ | 主砲装填装置 | 電波探信儀 | 新型艦首 | 船体強化 | ||
Ⅳ | 射撃管制装置 | × | 変速機 | 強化装甲 | ||
Ⅴ | 強化弾頭 | × | ボイラー | ダメージコントロールシステム |
※スキルは『ダメージコントロールシステム』。開発でアンロック可能。
立ち回り方
比較的装甲の質も良く、主砲の16インチ砲はデフォルトのMk-6と換装して装備できるMk-7共々はかなりの威力を誇る。
距離を保てばある程度は他国の格上戦艦に対しても真っ向勝負を選択できる戦艦である。ただしアラバマ、アイオワ、モンタナなど自国の格上戦艦相手は少々厳しい。
味方の位置把握をきちんと確認し最適な行動を取ること、連携することが一番大事である。
主砲
8インチ砲から16インチ砲まで幅広く使えるが、基本的な選択肢としては2種類ある16インチ砲のどちらかになるだろう。
史実砲であるMk-6は後述のMk-7と比較するとやや威力に劣るものの散布界が小さいため多くの命中弾を期待できる。
いつのまにかMk-7は没収されてしまった。
事実上デフォルト砲での運用になるだろう。
Mk-6は初期状態では非常に重いが、これは砲弾が各360発ずつ装備されている状態であるためであり、弾数を減らせば重量の節約になる。
一方でMk-7は威力は非常に高いものの散布界が広く、近距離戦に持ち込まないと多数の命中弾を叩き出すことは難しくなっている。
最終的には好みで決めるといいが、重量や迷彩装備時の外観を考慮すると史実砲の方がいいだろう。
ちなみに主砲の射角は非常に広く、敵に対してかなり艦体を傾けていても全門斉射が可能。
副砲
副砲はデフォルト砲である5インチMK38連装高角砲が良いだろう。アメリカ戦艦の代表的な副砲でもあり扱いやすい。
精度は褒められたものではないが射角は広く、艦中央部に集中配置されていることもあって他国艦の副砲よりは放火用・防空用戦力として当てに出来る。
対空
機銃が設置されていることに加え、副砲が手動対空砲火に対応している。防空能力に関しては他の高ティアアメリカ戦艦と大差はない。
優秀な観測機もあるが、攻撃機の迎撃には限界がある。特に複数の攻撃隊に狙われると回避する術がない。
航空機に狙われていると感じたら味方の戦闘機がいるところまで戻るか直掩機をつけてもらうといいだろう。
航空兵装
高ティアアメリカ戦艦の例に漏れず、OS2UとSC-1の2種類の水上機を搭載可能。最大搭載機数は4機。
装甲
最大排水量でも平均して側面17、甲板8と厚めに設定できるので、装甲配分をきちんと考えればどんな戦艦に対してもそこそこ撃たれ強いものになる。さらに部品のラインナップに2種類の装甲強化部品が含まれているため、これを最優先で開発すると生存性をさらに高めることが可能。
全体防御にするも集中防御にするもよし。カスタマイズ次第で化けるのがこのノースカロライナの最大の特徴であろう。
機動性
良い意味で平凡であり、癖がなく扱いやすい。
デフォルトの装甲でボイラーを搭載した場合、28ノットという高速を叩き出すことができる。満載時でも24knotが発揮可能で、21~22ノット台まで落ち込むサウスダコタや日本戦艦と比べると高速性を維持できる。
ただしアイオワ同様に転舵時の減速が非常に大きく、最速の状態からでも舵を切ると一気に13knot近くまで速度が落ちる。この瞬間は的になりやすく、さらに戦艦の宿命で速度回復に時間がかかるため、狙われると必然的に命中弾が多くなってしまう。転舵前は特に周辺警戒を怠らないようにしよう。
一方で、その減速性の高さと戦艦としては高めの旋回性能により魚雷は避けやすくなっているとも言える。
総評
攻防両面において極めて隙の少ないオールラウンダーな戦艦であり、同時にカスタマイズ次第で様々な戦い方が可能な戦艦でもある。性能を引き出すことが出来れば、格上艦だろうと喰い散らかしてくれるだろう。
とにかく欠点らしい欠点が無いので、誰でも扱い易い。上級者が使えばそのプレイヤーの個性が特に出る戦艦と言えるかも知れない。
歴史背景
1921年のワシントン、1930年のロンドン、この両海軍軍縮条約の改正延長を目的として1936年に第二次ロンドン海軍軍縮会議が開催されたが、日本とイタリアの不参加で条約は意味をなさなくなった。しかしそれでも条約を締結した側の国々は、艦の性能制限を緩和して条約不参加国に対抗するためのエスカレーター条項を発動。これにより、いわゆるネイヴァル・ホリデーは終焉を迎えた。本級は1937年度計画艦で、ネームシップのノースカロライナ、2番艦のワシントンの2隻が建造されたが、当初から第二次ロンドン海軍軍縮会議の結果がどう転んでもよいように設計されていた。アメリカで最後に建造された戦艦はウェストヴァージニアで、1923年のことだったが、以降の技術進歩は著しかった。そのため本級は、かつて装甲防御力を犠牲にして速力を追求した巡洋戦艦並みの高速が出せるにもかかわらず、装甲防御力も十分な戦艦となった。この流れは1930年代に就役した列強各国の戦艦にもいえることで、ゆえにこれら条約以降に新造された戦艦を新戦艦と総称することもある。ところが、旋回半径縮小のため内舷軸にツインスケグを採用したところ、高速航行時にこれが影響した振動が発生。何度かの改修やスクリュープロペラの変更なども行われたが、この振動問題は最後まで完全には解消できなかった。両艦とも、戦後は1947年に退役し1960年に除籍。ノースカロライナは記念館となったがワシントンはスクラップにされた。
【同型艦(全2隻)】
●ネームシップ:ノースカロライナ
1941年4月竣工
1947年6月退役 博物館船として公開
●2番艦:ワシントン
1941年5月竣工
1947年6月退役 スクラップ