1941年 ソビエト連邦 戦艦 セヴァストーポリ
Ver.2.00.036のアップデートにてソ連技術ツリーに追加された戦艦。独立した艦級ではなく、ガングート級弩級戦艦の一隻。
近代化改装後の姿であり、扶桑に負けず劣らずの違法建築まがいに増築された艦橋と独特な主砲配置が特徴。
現状、アンロック手段はゴールドに限られているが、期間限定の建造イベントを達成することで無料アンロックおよび入手が可能。
なお余談だが本艦の艦名は何度か変更されており、1941年当時は『パリジスカヤ・コンムナ(パリ・コミューン)』という名前だった。
その後、1943年に建造当時の艦名であるセヴァストーポリに戻されている。
迷彩画像。徹甲弾被弾ダメージ-3%、装甲強度+3%の複合効果がある。
基本性能
※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】
年代 | 1941 | 国家 | ソビエト連邦 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
艦種 | 戦艦 | 対潜 | △ | ||||
耐久値 | 34965(33300) | 戦闘成績(BR) | 390 | ||||
無装甲排水量(t) | 18132 | 無装甲速力(kt/h) | 27.8(26.5) | ||||
基準排水量(t) | 27057 | 最大速力(kt/h) | 24.0(22.9) | ||||
最大排水量(t) | 30395 | 最大舵角 | 44.85(39.0) | ||||
可視距離(km) | 12.8(11.75) | 絶対視認距離(km) | - | ||||
アンロック費 | 2100G | 購入費用 | 14180S | ||||
期間限定建造イベント達成 |
装甲防御
※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態
防御区画 | 前部 | 中部 | 後部 | 装甲重量(t/0.1in) | ||
---|---|---|---|---|---|---|
甲板部 | 3.0 | 3.0 | 3.0 | 25 | ||
舷側部 | 8.9 | 8.9 | 8.9 | 25 |
搭載武装
※購入時は非武装状態
主砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1~4 | Pattern 1907年型 52口径 30.5cm 三連装砲 | 1200 | 28.7 | 27.2 | 3.2 | 856 | 88 | 90/90 | ||
副砲 | 名称 | 火力 | 射程 距離 (km) | 装填 速度(s) | 旋回 速度(°/s) | 重量(t) | 貫通力 | 基本弾数(HE/AP) | ||
1~12 | Pattern 1905年型 50口径 12cm 単装砲 | 470 | 17.0 | 8.5 | 7 | 13 | 72 | 50/50 |
艦載機
※購入時は未搭載
※最大搭載数1機、パイロット数1名。
機種 | 名称 | 耐久 | 攻/防 | 航続時間 (sec.) | 巡航速度 (km/h) | 海面視界 (km) | 空中視界 (km) | 機体重量 (t) | 格納庫容量 | 装備 | 火力 | 装備重量 (kg) | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
水偵 | Be-4 | 650 | 50/650 | 1150 | 356 | 12.2 | 12.2 | 2 | 100 | 200kg 対潜爆弾 Mark.Ⅶ | 480×2 | 191×2 |
部品改修
改修段階 | 火力 | 索敵 | 速度 | 装甲 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
Ⅰ | 射撃管制装置(主砲射程距離+15%) | 新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%) | 舵輪(最大舵角+15%) | ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック) | ||
Ⅱ | 砲塔旋回装置(主砲旋回速度+15%) | 電波探信儀(理想発見距離+4%) | ビルジキール(安定速+18%) | 側面装甲帯(被雷ダメージ-5%) | ||
Ⅲ | 強化弾頭(装甲貫徹力+5%) | 電波探信儀(理想発見距離+5%) | 新型艦首(旋回抵抗-12%) | 高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-5%) | ||
Ⅳ | 主砲装填装置(主砲装填時間-5%) | 水中聴音機(水中聴音機アンロック+2.1km) | 変速機(加速性能+10%) | 傾斜装甲(装甲HP+5%) | ||
Ⅴ | 新式徹甲榴弾(徹甲弾ダメージ+5%) | × | ボイラー(巡航速度+5%) | 船体強化(HP+5%) |
立ち回り
本艦は近代化改装を受けているとは言え弩級戦艦なので、格上艦との撃ち合いではほぼ勝ち目がない。
速度も遅めなので、味方戦艦に随伴しつつターゲットにされにくい一歩引いた位置からの火力支援を行う方が戦果を上げやすいだろう。
同じく弩級戦艦の改装艦であるカイオ・ドゥイリオと比較すると、単純な砲撃火力、防御力と偵察能力では本艦に軍配が上がる。一方、機動力と対空攻撃力はカイオ・ドゥイリオの方が明確に優秀。
主砲
12インチ(30.5cm)砲を三連装砲塔で四基装備可能。単純な砲門数では高ティア上位に入るが、16インチ級や18インチ級艦砲での撃ち合いを前提としている重装甲戦艦が跋扈する環境ではお世辞にも高火力とは言えない。
もっとも同格主砲の枠内で考えると、旧式主砲の割に貫通力がかなり高めに設定されており、装填速度も30秒を切っている、と優秀な部類。巡洋艦以下に対する制圧力の高さは言うに及ばず、遠距離射撃に慣れれば場合によっては格上艦の水平装甲に対しても痛打を入れることは不可能ではない。
ただし砲旋回速度は遅めなので急な転舵には対応しにくく、砲配置の関係もあって全門斉射可能な姿勢が限定されるのが弱点。
砲戦の際の姿勢維持・敵小型艦の挙動には気を遣おう。
なお、デフォルト状態での弾数は90発ずつしか積んでいないので、弾を減らして重量を稼ぎ防御に回すのは少々難しい。
大口径砲なので撃ち尽くす可能性自体は少ないだろうが、砲戦中に弾切れを起こす可能性も頭に入れてセッティングしておこう。
副砲・対空
副砲は全てケースメイト式となっている。片舷6基ずつ装備可能だが、揃いも揃って射角が狭いので6門全てを使っての斉射は不可能。それどころか一度に発砲できる数は僅か2~3門、となる事態も多い。しかも対空射撃には対応していない。
副砲ゆえの精度の低さも相まって、敵艦への有効な打撃力としても放火補助としてもほとんど期待できないので、外観にこだわりが無ければいっそ取り外してしまうのも手かもしれない。
本来なら76mm単装高角砲を3門装備していたはずだが、砲塔上という特殊な配置がゲームプログラム的に挙動させにくいのかオミットされてしまっている……
ちなみに前後の艦橋上部に据え付けられている単装砲は45mm半自動対空砲で、口径の小ささから機銃扱いになっている模様
とにかく対空に関しては皆無と考え、味方のエアカバーからは絶対に離れないようにしよう。
本艦の機動力では航空機に狙われた場合なす術がない。
航空兵装
ソ連お馴染みの飛行艇Be-4を搭載することができる。
観測射撃や視界補助、上空視点での魚雷早期発見など何かと役に立つが、たったの一機しか載せられないので喪失リスクが極めて高い。
迂闊な動かし方をして早々に撃墜されるようなことになると以後の戦闘に差し障りが出るので、慎重に運用しよう。
対潜爆弾も装備可能だが水偵による潜水艦探知は不可能な上、自前のパッシブソナーの範囲も非常に狭いことも考え合わせると気休め程度である。
装甲
史実準拠で甲板3インチ、舷側8.9インチ。戦艦としては不足気味、どころか絶望的に薄い。巡洋戦艦レベルである。
幸い装甲重量そのものはそこまで重くないので、とにかく積み増ししてしまおう。カイオ・ドゥイリオやレナウンのように足回りが大事な船なら装甲増設に頭を悩ませるところだが、そもそも鈍足の本艦の速度がさらに落ちたところで運用には変化はない。
注意点として、均等に増やしていっても大して防御力の向上は見込めない。被弾しやすい箇所を集中的に強化した方が生存性は上がるだろう。
機動性
鈍足。
満載状態ボイラー開発済みで22.5ノットとさすがにニューメキシコよりはマシだが、30ノットなど夢のまた夢である。25ノットですら装甲を削らないと到達できない。
デフォルト状態では加速も旋回反応も鈍く、とにかく挙動が重いのも欠点。遠距離から投射された魚雷の回避ですらも見つけてからでは一苦労である。
部品開発をすればこの二点は改善されるが、最高速度に関してはどうしようもない。旧式戦艦の宿命と割り切り、天敵の潜水艦が潜んでいそうな場所に近寄らないようにしよう。
総評
典型的な旧式低速戦艦であり、高ティアで戦果を挙げるには多大な困難が伴う。いわゆるロマン艦。
似たような傾向の戦艦である扶桑と比較しても砲火力・防御力・対空能力・索敵能力の全てで下回っており、おまけにBRはあちらの方が低いという有様。
PVP戦闘に勝ちたいならば、はっきり言っておすすめはできない。
とは言え他の苦行艦にも言えることではあるが、本艦が好きなプレイヤー諸兄は使ってみる価値はあるだろう。扱いは非常に難しいものの、曲がりなりにも観測機は配備してあり、射程距離も部品開発しさえすれば充分なものを確保している。上述したように主砲性能も同格内では優秀な方であるので、決して戦えないわけではない。