INFJの特徴

Last-modified: 2024-10-21 (月) 20:33:34

心理機能要素の構成から分かる! INFJ型の性格特徴説明

優勢 内向的直観 Ni
補助 外向的感情 Fe
代替 内向的思考 Ti
劣勢 外向的感覚 Se

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控えめで、礼儀正しく、謙虚で理知的な性格です。 内面において、度々、確信を伴ったひらめきが沸き起こり、深い洞察に至ります。 物事の関連性や傾向を捉えることができ、現実世界に広く当てはまる概念を思いつきます。

人々と交流を持ったり、自然や街の様子を観察したりしながら、 自分の体験したことを冷静に考察し、普遍的で一般的な理解に達します。 直観における確信の理由は必ずしも言葉で説明できるものではありませんが、符合するものが多く、 大抵の場合、それは信用に値するものだと思われます。

INFJが興味を持つのは、 人間の心、感情、意識、人間関係、文学、自然、社会、政治、哲学、科学、技術、芸術、 そして、この世界の存在の根本に関わる抽象的な問題などです。 部分の相互の関係において巧妙で均整が取れており、全体で一つの意味を持つ系に美を見出します。

ちょっとした観察や経験からも、 普遍的なイメージや概念、 世の中で起こっていること、そして、その結果起こることについて、想像が及びます。

まずはじめに、大まかな全体像を直観によって俯瞰し、徐々に一貫した推論を行い綿密な理解ができるように注意を向けます。 本当に興味を抱いたことに集中して、考察に時間を費やし、アイデアを洗練させてゆきます。

自分のアイデアが不完全であると思われるうちは、なかなか他人に伝えようとはしません。 一人で内面のひらめきに意識を委ね、熟考する時間を長いこと必要とします。 そんなときは、騒々しい環境からの刺激や余計なおしゃべりを避け、一人落ち着いた場所に行きます。

繰り返し沸き起こるひらめきは、やがて一つの中核となるイメージに収斂し、 次に何をするべきか具体的な方針を定めるに至ります。 その方針に納得すると、アイデアを実現させたいと強く望むようになります。

一旦、このような過程が終わると、人と積極的に交流をはかり、自分の意見を伝えようとします。 結論が正しいのかどうか、応用可能かどうか、 他者の反応を伺い、意見を聞いたりするのは大切なことです。

熟考の末の確信は強く、ビジョンを実現する過程では、極度なまでの完璧主義になることがあります。 ちょっとした欠陥や矛盾、不釣り合いなところがあれば、全てが台無しになってしまうと考えるかもしれません。 実際に、実行するための地道な過程はあまり楽しむことができませんが、 できる限り努力をし、神経をすり減らしながらも、一貫してイメージ通りに完遂させることを望みます。

ときに、親身になって、困っている人の話に耳を傾けます。 他人のことを恐ろしいまでに鋭く読み取る能力を発揮します。 性格や人間関係の悩みに対してきっぱりとした意見を持ち、問題解決に向けてきちんと答えることができます。

しかし、自分自身のことについては、なかなか分からないことが多いようです。 心の問題が生じると、他の人に聞いてもらうことで解きほぐしてゆきます。 他の人の考え方、ものの捉え方には興味があります。 人とのふれあいは、自分の気持ちを整理し価値観を形成したり、人間関係を理解する上で大切なことです。

自分の核心的なところは本当に親しい人に対してだけ開示します。 長年つきあいのある人でも、見ることのなかった一面に気がついて、びっくりさせられることがあります。 それゆえに、分かりづらいと思われることがあります。

それでも、親切で、心優しく、人前で適切に振る舞い、 相手のことを思い遣ることができるので、あまり誤解を受けることはないようです。 個性的であり、風変わりでありながらも、大抵の場合、しっくりと社会に溶け込むことができます。

感情表現豊かで、観察眼があり、適切にコミュニケーションを取ることができます。 ときどき、表情や言葉が大げさに見えることもあるくらいです。 優雅に振る舞い、感謝の気持を忘れません。 会話においては、ジョークを言ったり、比喩を用いて的を射たことを言ったりして、人を楽しませます。 視覚に訴える比喩が多いようです。

建設的な人間関係を築きたいと願っており、自己中心的にならないように心がけます。 人のことを気遣い、必要であれば自分の都合を手放すか後回しにすることができます。

素直なので、他者の悪意や嘘をすぐには見破れないことがあります。 それでも、注意深い観察と、鋭い洞察力で、他人の欺瞞や利己的な本心に気がつきます。 善意が踏みにじられていると感じると、静かに身を引き関わらないようにするでしょう。 しかし、自分以外の人たちにも、迷惑が及ぶことが予想されるならば、なんとか知恵を絞ってやめさせようとします。 できる限り、平和的で紳士的に振る舞いますが、表立って嫌悪感を見せ、怒りを表現することもあります。

人間集団の総意を捉えたり、大衆の感情を受け止める共感能力があります。 人々が抑圧された環境に置かれ、虐げられているのを見ると、心痛を感じます。 他人に対する迷惑行為や、搾取行為、不正に対しては厳しく糾弾しようとします。 人々に対して、何が正しいか、どうあるべきか問いかけ、自分の考えを訴えかけ続けます。 そして、改善のために協力して行動するように促します。

チャンスに対しては大胆で、政治的な配慮も行います。 それは自分のヴィジョンを実現するための闘争なのです。

将来に起こりうる危険について警告します。 普段は、あまり目立つことを好みませんが、必要ならば、 人々を導くために人前に立ち、 教え諭し、一人ひとりの意識の変化を促そうとします。 こういったことは、ひらめきが警告していることと他者に対する共感に基づいた行いであり、 個人的な栄誉や権力のためではありません。 確かに、賞賛され、分相応の利益を得ることができれば、嬉しいとは思いますが、それ自体は目的ではありません。

倫理を無視したアイデアが生じることがあります。 ときにそれは、残忍で、ずる賢く、他人を虐げ、搾取するようなことかもしれません。 特に若い頃は、こういった自分の賢さを過信して、 自分の快楽や知的好奇心、または利益のために悪事をはたらくことがあります。 しかし、実際は、 そういった行為が、どれだけ自分を傷つけ、他人を傷つけることになるのかを想像することができます。 素直に反省すると、倫理を無視したアイデアを実行することはなくなるでしょう。 それでも、誰かがどこかで実行しかねない犯罪や、人類がいつか経験しかねない最悪な状況に想像が及びます。 悪夢にうなされることがあります。 こういった想像は、世の中に対する警告や文学作品のモチーフとして表に出ることがあります。 INFJの中には、預言者のようなカリスマ性を備えるものもいます。

人間社会の大きな問題に関心を抱くようになると、普遍的な解決法を見出そうとして理論的に考え始めます。 人間の利己的な面に嫌悪感を感じることがありますが、決して人間の肯定的な面を忘れないようにします。

自分自身の姿を冷静に見つめることができ、残酷な野生の本性と、温かみのある人間性との間で葛藤を感じます。 こういった対立が、あらゆる人間の内面で起こり得ることを認めますが、いつしか後者が勝ち残るものだと信じています。

INFJが理想主義的であると言われるのは、人間の性質や社会の将来のことをお気楽に捉えているからではなく、 普遍的で統一的な枠組みを強く信頼し、それを献身的な努力で実現したいと思うところにあります。

他者に対する献身が人生の価値を決めると考えます。 協力関係を大切にし、人々に献身的に尽くそうとしながらも、 誰もがきちんとした考えを持ち、それを実現してゆく力を持つべきだと思います。 依存した状態に甘んじることなく、できる限り独立することが課題だと思われます。 独立したもの同士の建設的な協力関係が理想的です。 もちろん、幼い者、初心者などは、きちんと教育し、独立まで支援すべきであると考えるでしょう。

分析能力が充分働くようになれば、自然現象や人工システムに対しても、理論的、科学的に理解することができます。 科学の分野で創造性を発揮する者たちがいます。 内向的直観と内向的思考の働きをフルに活用して、多少複雑なことでも楽しむことができ、 また独創的なアイデアや方法を生み出すこともできるかもしれません。

INFJのアイデアは、形而上学的であることが多く、ときどき曖昧な点が残されてしまいます。 ハードな理論や厳密な取り扱いを行わなければならないときは、不利に感じるかもしれません。 科学的に厳密でない点については、NTタイプの指摘を受けて意見交換をしながら仕事をするようになるかもしれません。 アカデミックにおいては、科学よりもリベラル・アートの方に惹きつけられることの方が多いようです。

内面における様々な葛藤、アイデアの実現に向けられた完璧主義、そして、出会う人々の要求に応えたいという姿勢、 こういったことに真摯に取り組もうとするので、INFJの人生は容易なものではありません。 理想的に発達しヴィジョンを実現する前に、大きな挫折を経験する者もいるでしょう。 さらに、なかなか、自分の為だけにエネルギッシュな人生を楽しむことができません。 しかし、その分、この世界に対する深遠なる理解が可能になります。

優勢心理機能である内向的直観は、情報受容の心理機能なので、 意図せずに自然とインスピレーションが沸き起こります。 リラックスして頭を休めている時に活発になることがあります。 そのため、努力というよりは脳の働きという自然現象であるように感じられます。 信仰を持っている人なら、天啓のように思われるかもしれません。 また、補助心理機能である外向的感情は、他者の要求のために自分自身の都合を手放し、 あらゆる人間との一体感を捉えようとします。 これらふたつの心理機能が共同して働き、自分を超えた意識について考えるようになります。 あらゆるものが相互に影響し合い、全体で一つの完全なシステムであると捉えるようになります。 ある意味で自分自身が存在していないかのように思われることさえあるかもしれません。 身体的な感覚や個人的意識を超えた神秘的な意識体験をする者もいます。

INFJと相性の良いタイプは、ISFJ, ESFJ, ISTP, INTJ, ENFP; です。

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