概要
ペットは、レベルが上がると、各BaseStatusが成長し、それとは別にBonusPointを1もらえます。
「クラス論」とは、ペットについて、「ある個体における各BaseStatusの成長率は一定である」というものです。
レベルアップごとの成長が固定値であるため、本来は「成長値」などが正確な表現でしょうが、ここでは慣例に従って「成長率」とします。
本題に入る前に
BaseStatusとDetailStatus
ステータスの「BP1に対しての能力UP値」の表を見たら分かるのですが、HP・MPや各DetailStatusの値は各BaseStatusから計算されています。なので、ペットの能力を求めるにはBaseStatusを調べないといけない、ということになります。
小数点以下の数値の存在
各BaseStatusには、ステータス画面では見ることのできない、小数点以下の値が存在します。
ステータス画面には小数点以下を切り捨てられた値が表示されていますが、HP・MPや各DetailStatusは切り捨てられる前の値で計算されています。
また、HP・MPや各DetailStatusにも小数点以下の値が存在し、ステータス画面には小数点以下が切り捨てられた値が表示されています。
クラスと成長率
成長率
概要でも触れましたが、ある個体における各BaseStatusの成長する幅は一定です。
例えばLv1からLv2に上がった時にVが1.63上昇したペットがいたら、そのペットがレベルアップすると上昇するVの値はずっと1.63のままです。この固体毎に設定された上昇する値の事を成長率といいます。
クラス
レベルアップごとの成長率は51種類あり、下のように、0~50の整数で分類されます。この整数を「クラス」と呼びます。
クラス | 成長率 | ||||||||||||
0 | 0.00 | ||||||||||||
1 | 0.04 | 2 | 0.08 | 3 | 0.12 | 4 | 0.16 | 5 | 0.21 | ||||
6 | 0.25 | 7 | 0.29 | 8 | 0.33 | 9 | 0.37 | 10 | 0.42 | ||||
11 | 0.46 | 12 | 0.50 | 13 | 0.54 | 14 | 0.58 | 15 | 0.63 | ||||
16 | 0.67 | 17 | 0.71 | 18 | 0.75 | 19 | 0.79 | 20 | 0.84 | ||||
21 | 0.88 | 22 | 0.92 | 23 | 0.96 | 24 | 1.00 | 25 | 1.05 | ||||
26 | 1.09 | 27 | 1.13 | 28 | 1.17 | 29 | 1.21 | 30 | 1.26 | ||||
31 | 1.30 | 32 | 1.34 | 33 | 1.38 | 34 | 1.42 | 35 | 1.47 | ||||
36 | 1.51 | 37 | 1.55 | 38 | 1.59 | 39 | 1.63 | 40 | 1.68 | ||||
41 | 1.72 | 42 | 1.76 | 43 | 1.80 | 44 | 1.84 | 45 | 1.89 | ||||
46 | 1.93 | 47 | 1.97 | 48 | 2.01 | 49 | 2.05 | 50 | 2.10 |
先の成長率の項で例に出した「Vが1.63上昇したペット」というのは、Vのクラスが39のペットであるわけです。
クラスに0.042を掛けて小数点以下第3位を切り捨てた値が成長率になっています。
最高クラスとDrop
クラスの決まり方
モンスターの種類によって、BaseStatusごとに、とりうるクラスは5段階と決まっています。
例えば、ゴブリンのVはクラス20~24のいずれかです。
現時点では、この5段階のどのクラスとなるかは、完全ランダムと考えられています。
そして、とりうる最高のクラスのことを、「最高クラス」や「最大クラス」、または単に「クラス」と呼びます。
ここでは、単に「クラス」とすると混同しかねないので、「最高クラス」とさせていただきます。
「ゴブリンのVの最高クラスは24」となります。
drop
ある個体において、最高クラスからの劣っている度合いを「drop/ドロップ」と呼びます。
例えば、あるゴブリンのVのクラスが22なら、最高クラス24からは2低いので、「Vのdropは2」です。
BaseStatusごとにとりうるクラスは5段階なので、ひとつのBaseStatusについてはdropは0~4の範囲となります。
各BaseStatusのdrop数を合計したものが、その個体の全体としてのdrop数です。
BaseStatusはV・S・D・Q・Mの5種類なので、全体としてはdropは0~20の範囲となります。
例えば、ゴブリンの最高クラスは、V-S-D-Q-Mの順に「24-24-32-13-7」です。
ある個体のクラスが「22-23-28-13-6」だったとしたら、dropはVが2、Sが1、Dが4、Qは0、Mは1、で全体としてはdrop8となります。
最高クラスを求める
Dropを計算する為には、その種類のモンスターの最高クラスが分からないといけません。
さっき、ゴブリンの最高クラスは「24-24-32-13-7」だと簡単に紹介しましたが、それは初めから分かっているものではありません。先人が努力を重ねて求めたものなのです。
これから新しいモンスターが実装されたときに、そのクラスを求める為の方法を紹介します。
捕獲・育成を繰り返す
基本的な方法です。育成をしてLv毎のステータスが分かれば、その固体のクラスを求めることが可能だからです。その計算は手計算では無理があります。自作した計算機等のツールを公開して下さっているユーザーの方がたくさんおられるので、探してみて下さい。もしよければ、管理人様がここにリンクして頂けると幸いです。
クラスが確定すると、その各BaseStatus毎のクラスの幅が9つに絞られます。
再度の捕獲&育成を繰り返して最高クラスを確定していくのです。
プロフィールカード
モンスターのプロフィールカードには、各BaseStatusに星がついています。
この星の数は、下のように、モンスターの最高クラスの目安になっています。
「★」を星ひとつ、「☆」を星半分としています。
例☆=0.5、★=1 ※実際の表示は0.5の場合★が縦半分に割った形で表示されている。
星 | 最高クラス |
★★★★★=(5) | 48~50 |
★★★★☆=(4.5) | 43~47 |
★★★★=(4) | 38~42 |
★★★☆=(3.5) | 33~37 |
★★★=(3) | 28~32 |
★★☆=(2.5) | 23~27 |
★★=(2) | 18~22 |
★☆=(1.5) | 13~17 |
★=(1) | 8~12 |
☆=(0.5) | 4~7 |
また、各BaseStatusの星の数の合計と、最高クラスの合計にも関係があります。
カード | slot | 星合計 | 最高クラス合計 |
銅 | 10 | 10 | 100 |
銅 | 9 | 10.5 | 105 |
銀 | 8 | 11 | 110 |
銀 | 7 | 11.5 | 115 |
金 | 6 | 12 | 120 |
以下は例外。
- アフラマズダ(銀slot7、★合計11)
(上記のペットはslot7、★11.5のステになっているようです) - ペット合成券を使用して合成したペット
- ふしぎな卵から産まれたペット
- その他アマガエルやライムノッカー、ミノタウロスなどの捕獲できないモンスター
労力のかかるクラス確定
Wikiではクラスを扱っていませんが、そのクラス確定作業を一気に引き受けてくださっているサイト様が存在します。そのサイト様への情報提供をお願いします。
捕獲時Lvによる違い
Lv1で捕獲したペット
ここは、Lv1で捕獲したペットに限られたものです。ご注意ください。
- Lv1ペットのステータスは、クラスと密接な関係にあります。
具体的には、クラスに「ランダムクラス」と呼ばれる整数を足し、0.2をかけたものとなります。
ランダムクラスは各クラスに合計10、ランダムに振り分けられます。
各クラスに0.2をかけ、さらに0.2のボーナスを10個ランダムに割り振る、と考えても構いません。
つまり、「Lv1のペットのステータスは0.2の倍数」なのです。
ステータス画面の表示が「5」ならば、「5.0、5.2、5.4、5.6、5.8のいずれか」となります。
ちなみに、「ランダムクラス」は「クラス」とついてはいますが、成長率には全く関係がありません。
- 「Lv1のペットのステータスは0.2の倍数」という事を利用すれば、BaseStatusをほぼ確定できます。
ステータス画面に表示されているHP・MP、BaseStatus、DetailStatusから逆算します。
具体的には、BaseStatusの3125通りの組み合わせからDetailStatusを計算し、ステータス画面と符合するものを探すことになります。
さすがに手計算では厳しいので、計算ツールを作成された方もいらっしゃいます。
リンクの許可をいただいておりませんので、直接貼る事は出来ません。ご了承ください。
また、個体によっては、絞りきれずに何通りか候補がある場合がありますので、完全ではありません。
- Lv1のステータスが確定すれば、合計クラスが確定し、dropが分かります。
各BaseStatusの合計値は、「(その個体の各クラスの合計+10)×0.2」となります。(←+10はランダムクラス)
ゴブリンのような星10ペットならば、クラスの合計は80~100の範囲なので、BaseStatusの合計は18~22の範囲です。
あるゴブリンのBaseStatus合計が20.4だったとしたら、クラス合計は92、dropは8ということになります。
- 合計クラスが確定しても、各BaseStatusのクラスも確定するわけではありません。
なぜなら、「ランダムクラス」という成長率には関係ない数値が含まれているためです。
そのため、その個体のクラスを確定するには、実際にいくつかレベルを上げて確認しなければならないことがほとんどです。
ですが、Lv1からなら、3~5レベルも上げれば確定できるでしょう。
Lv2以上で捕獲したペット
Lv2以上で捕獲したペットのステータス・クラスの特定は非常に困難です。
なぜなら、「Lv1で捕獲したペットを成長させたもの」とは異なるステータスだからです。
それは一体どのような法則に基づいているのか、現時点では未確定です。
有力な仮説が立てられ、現在検証作業中のようです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ポイントは2つ。「成長率は固定で、『クラス』と呼ばれる整数に置き換えられている」ということ。
もう1つは、「Lv1ペットのBaseStatusをほぼ確定できる」ということです。
このページが、ペット選びにおいて、皆様の一助となれば幸いです。
コメント
使い魔/クラスに関する情報をお待ちしています
- 例外にアフラマズダ追加。slot数を基準にすれば整合性は取れるのだが -- 2007-12-05 (水) 17:35:25
- 経験上レベル4上げただけではクラス確定できなかった事が多いので若干修正しました -- 2007-12-05 (水) 17:40:47
- 例外にエタノール追加。 -- 2008-02-22 (金) 09:54:29
- 決まり方の欄に「ここでは最高クラスと呼びます」って書いてあるけど、カード欄2行目は「最高クラスの目安」の間違いじゃない? -- 2008-04-26 (土) 17:37:18
- 最近ダネマを捕ってるんですが、dropの計算の仕方がよくわかりません; -- 2008-09-14 (日) 15:06:09
- 野生ペットのステータスの件ですが、XGで同様の問題を発見し、自力で解明を試みた事があります。結果として、「捕獲前は成長率が割り増しになる」可能性が高いという結論に至りました。あくまで参考程度に。 -- 2009-09-05 (土) 18:41:35
- 例外からエタノールを削除しました。 -- 2010-04-23 (金) 18:37:53
- プロフカードの★表記が判り難いと指摘を受けたので、横に数字を入れました。 -- 2011-09-09 (金) 14:56:05