Acriter

譜面構成
序盤→折り返し階段→同時押し混じり16分3連主体→間奏→第１サビ→同時押し混じり16分→(16分4連+16分同時押し2連)×4→同時押し混じり16分→4分同時押し混じり16分→第２サビ→ラス殺し

譜面の詳細
・序盤の部分については全く問題ないだろう。
・しかし、その後の折り返し階段に入ると早速この譜面の洗礼を受ける。高速状態で叩されるこの折り返し階段は非常に処理を施しにくい。対策としてはGarapagos(EXTRA)やXross Xounter(EXTRA)、さらには超絶技巧練習曲第一番「新世界」(EXTRA)などにある折り返し階段でまずは叩く感覚を掴むといいであろう。折り返し階段に関しては、判定が判定線の上側(つまり画面の上側)にあることを利用して、左右の手を上下に分けて処理をするといいであろう。
・次に同時押し混じり16分3連主体が現れる。この譜面によく出てくる同時押し混じり16分を譜面を捌けるかがクリアの焦点となる。しかし、高速状態で捌くこの同時押し混じり16分もBADを起こしやすい。特に16分がコンボカッターの仕事をしているため注意。さらにこの時点で体力が相当削れていることが多い。
・その後の間奏であるがここは逆手の方に8分が偏っている部分を両手で処理できるようにすると体力が幾分か楽になるかもしれない。
・そして、第１サビに入る。この部分は先ほどの16分を少し長めにした同時押し混じり16分である。この部分も16分がいい仕事をしている。
・第１サビが終了した後、休憩なしで同時押し混じり16分を捌くことになる。この部分は長めの16分を交えた同時押しもある。
・その後に(16分4連+16分同時押し2連)×4が現れる。文字通りの意味だが、ここで指が追いつくのは至難の業であり、この譜面の中でも特に難しい配置をしている。
・その後にも長めの16分を交えた同時押しや間髪入れずに同時押し混じり16分3連が隙間なく詰め込まれている。その後には序盤にあるような同時押し混じり16分からのスライド混じりノーツが出てくるが問題はその次である。同時押し混じり16分3連が連続で出てくるため非常に捌きにくい。この部分に関しては、精度を気にしないなら餡蜜を使うことでも対処できる。
・極めつきはサビ直前に出てくる4分間隔での同時押しが混じった16分(4分同時押し混じり16分)である。ここはLV.12として見てもおぞましい何かである。
・その後は第２サビであり、ここも第１サビにやや似た配置が施されている。
・そして最後のにはダメおしで4分同時押し混じり16分(4分間隔での同時押しの混じった16分)というラス殺しでトドメを刺してくる。

こうしてみると、同時押し混じり16分にもいろいろなパターンがあることがわかる。またこの譜面をよく見ると、メロディを全力で拾っている。

基本的には4分同時押し混じり16分や(16分4連+16分同時押し2連)×4などがこの譜面の中でも特に難しいため、これらの部分は耐える形になるだろう。言い換えれば、それ以外の配置でゲージを稼がなければならない。

しかしこの譜面の最も恐ろしいところはこの譜面全てが難所であるところである。

ちょっと何を言っているかがわからない人もいるであろうが、この曲にある譜面は基本的には(EASY譜面は除く)休憩のないノンストップ譜面である。そしてこの譜面も例外ではない。しかし、高速状態であるが故にLV.11最上位クラスの配置が譜面を通してどこでも出てくるため、いつでも体力がすぐに削れやすく、また気が抜けない。特に第1サビ以降では体力が持つかどうかの勝負にもなる。そのため、いかにして体力の消耗を抑えられる配置はどこか、また、その部分をどのようにして体力を抑えるかができるかどうかでクリアの安定具合が変わってくる。そのような意味でこの譜面全てが難所であると言って良い。このように、LV.11最上位クラスの配置を休憩なしで(つまり膨大な体力を持ってして)、しかもゲージを稼がなければならない(ただ耐えるだけではダメ)となると、それはもうLV.11ではない。さらに体力が相当削れた後に出てくる難所はLV.12適正者でも叩くのは容易ではない。これらのことを考えるとこの譜面がLV.11であることがますます不思議でならない。実際、常駐譜面におけるLV.12において半数の譜面がこの譜面よりも簡単だと感じている人もいたり、これはLv.11ではないという声などが多数(というか、ほぼ満場一致)である。そのため、Lv.11として挑むのではなく、「この譜面はLv.12だ」と思って挑んだほうがいいだろう。

必要な要素
・体力
　言わずもがな。この譜面において体力があるかどうかだけで安定具合が激変するだろう。ただ、この譜面に求められる体力はLV.11の範疇では収まっておらず、最終的には、邪華(EXTRA+)やキマグレ(EXTRA+)を体力を最後まで消費せずに安定して叩ける実力が求められる。そもそもとして、体力譜面において最強格であるLv.12のヘキサエクス(EXTRA+)と同等の体力を求められるのに、この譜面がLv.11であることがおかしい。こういった理由がLV.12だと言われる要因であろう。
・高速処理能力
　この譜面の求められる体力に隠れがちだが、何気にBPM215と結構速い速度で処理を求められる譜面である。これに関しては、LV.11において、BPM210~220付近の譜面をたくさん慣れておくことが実力上げの一つの方法である。体力に書かれていることと同様な内容になるが、最終的には邪華(EXTRA+)やキマグレ(EXTRA+)といったLV.12の高速譜面を安定して叩ける実力が求められる。

総評
　高速状態でかつ休憩なしでとにかくたくさんのノーツが流れてくることで膨大な体力を求められる実質LV.12の譜面である。譜面そのものは単純であるため、求められる要素は体力、高速処理能力の実質２つのみだが、LV.11をほとんどクリアしたからといってこの譜面に挑むと間違いなく返り討ちに合うであろう。まずはLV.12をたくさん巡って地力をつけてからこの譜面に挑もう。