【ボルゴイ】

Last-modified: 2022-12-09 (金) 09:17:43

ロトの紋章

ロトの紋章に登場する、【カーメン騎士団】団長。声優はコミックCDでは笹岡繁蔵。
【ルナフレア】の父親で、剣の腕は騎士団長の名に恥じぬほどの腕前。【アルス】誕生後の魔王軍襲撃の際に勇猛果敢に立ち向かうも深手を負わされる。
アルスたちが脱出した後、怪我の手当てを済ませたボルゴイは、陥落した【カーメン】を取り戻すべく反乱軍を結成。
カーメンの魔王軍に立ち向かうも、その圧倒的な物量差の前に反乱軍が壊滅状態となってしまう。
万策尽きたと思われたその時、カーメンを守れず無念のうちに死んでいった兵の魂が具現化し、魔物たちを攻撃し始めた。
その後はいかなる攻撃をも受け付けぬカーメン兵を率いてカーメンを奪還し、以後アルスたちが訪れるまで亡者の兵とともにカーメンを守護していた。
カーメン奪還戦での負傷が原因で目が見えなくなっているものの、その剣の腕前は一切衰えていない。
アルスの事を「王子」と呼ぶ数少ない人物である。
 
アルスからルナフレアの悲報を知らされた時、表面上では「武人の務め」と言い放ったものの、アルスたちが寝静まった後、「親不孝者め」と一人罵りつつ涙を流していた。
アルスがルナフレアの悲報を伝えた際、ルナフレアを失った悲しみやボルゴイたちが命を懸け守ってくれたことへの感謝などの感情が極まって泣き出した際にはアルスを抱きしめる優しさも見せている。
 
【バラモスゾンビ】戦では気配のみで敵の動きを察知し、仕込み杖による華麗な剣技でモンスターを両断せしめた。
おそらくこの時のボルゴイは、座頭市(勝新太郎やビートたけしが演じた盲目の侠客・居合抜きの達人)がモデルだろう。
なおメダパニによって【ヤオ】【タルキン】が混乱する中、ボルゴイだけは正気を保っていた。
目が見えない状態で混乱した味方に正確な峰打ちをするあたりはもはや神業である。
 
彼が生存していた事を【テドン】の人間は知っていた模様で、
3か月に一度は行商がカーメン城跡地に訪れていたため食料などは手に入っていた模様。
バラモスゾンビを倒した後には、アルスにカーメン城に伝わる【ロトの鎧(レプリカ)】を託した。
アルスたちが去った後は世界中から義勇兵を募りカーメンを再興する傍ら、来たる決戦に向けて準備を進めていた。
 
最終決戦では何百何千もの義勇兵を率いて参上し、最後の一撃に多大な貢献をした。
異魔神撃破後、世界樹の花びらの力によって、失われた視力を取り戻す。 
エピローグにおいては、髪が白髪と化している。
 
ボルゴイは、アルスの育ての母代わりであるルナフレアの父親で、広義で見れば彼もまたタルキンと並んでアルスの「祖父」の一人。
続編「紋章を継ぐ者達へ」ではアルスの両親であるカーメン4世・ローザが亡くなった後もアルスを支え続ける。
また、同作では上記のルナフレアに助けられた夫妻があやかって名を付けた、もう一人の「ルナフレア」という少女がカーメン女官として登場する。
こうした事情もあって、ボルゴイはこちらのルナフレアに対してももう一人の子のように愛情を注いでいるが、年代的には祖父と孫ほど年は離れており、むしろ(アルスに次ぐ)もう一人の孫代わりといった方がいいかもしれない。