器物

黒の乗り手の兜
不滅の幽鬼、黒の乗り手が纏った鎧の一部。この項ではバンダが敗走する際持ち去ったものを指す。
被ったものの霊気を留め、次に被ったものに前所有者の記憶や技巧、人格に至るまで全てを融合する。脱ぐと死ぬ。
強力な呪いがかかっており、バンダはこの呪いを用いてエルフから魔法を得ようとした。
ナシールの時代にモシークが鎧を復元すると勝手に指輪の形を取り、以後は指輪をしている限り自由に脱ぎ着できるようになる。

王の葉の毒鏃
王の葉は光の加護を受けるものにとっての万能薬。
しかし、闇のものにとっては極めて悪質な狂毒となる。
復活した黒の乗り手を殺すためガラデナが王の葉を集めミレノアが煎じた毒を仕込んだ鏃。
ガラデナの手によってナシールに打ち込まれ、その狂毒は後数代に渡って黒の乗り手を蝕んだ。

薄焼菓子
妖精に伝わるポピュラーな焼菓子。ダリューテとダウバの得意料理。

きりさき丸
黒竜アンの骨を焼き込んで作られた骨磁の剣。鋼や真銀より固くしなやかで鋭く、釣りあいに優れしかも軽い。狭の大地においては並ぶものなき名剣となった。

黄玉
クルフィナエの作った上エルフの至宝。風を操る。ダリューテからロンドーに渡り、ロンドーは額につけていた。

紫玉
クルフィナエの作った上エルフの至宝。雷を操る。ダリューテからスラールに渡り、スラールは槍につけていた。

紅玉
マーリの作。指輪として作られた。受け継いだオズロウからニムディアに渡る。

灼熱の坩堝の力を内に宿す宝石を。いずれ黄金の台座に収まり、エルフの三つの指輪の一つを飾る。船作りの港の長ニムディアが受け取る。

蒼玉
マーリの作。指輪として作られた。オズロウからロンドーに渡る。

法螺貝の笛
海妖精からオズロウに渡る。吹くと船を丸ごと魔法の泡が包み、一時的に水面下へ潜れるようになる。

骨の脚飾り
ネシファが身に付ける魔法の装飾品。バゴからもらった巨人の骨の細工。

竜の珠
竜の力の源。取り込んだものに竜の力を与え、その姿をも竜に変じさせる。力の強い竜の持っていた珠ほど味や毒が強く、竜の珠を呑むのは一つの試練とされた。