-2世代目・黒の癒し手ナシール編

Last-modified: 2020-10-25 (日) 21:34:40

Togetterまとめ

#1魔法の学び舎潜入~少女の疑念~隠れ蓑~塚人の住処~死人占い師の台頭~文様の王女~淫紋~麗しき奴隷

登場人物

解説

ナシール。上(かみ)の妖精の言葉で暁の星。
およそ牙の部族らしからざる名を持つ少年は、もう涙を流さなかった。
澄んだ瞳は乾いていた。いつも微笑みをたやさなかった、あどけなさの残るかんばせはこわばっていた。
魂には癒せぬ怒りと悲しみがあった。

黒の乗り手バンダの息子ナシールは、悪鬼や魔狼をはらからとし、囚われの仙女を師として、影の国で育つ。争いの絶えない土地で、誰彼の区別なく傷の手当をする人柄から、黒の癒し手として知られるが、やがて西方の大国、北朝?の侵攻を受け父と親友を失う。復讐にこりかたまったナシールは、魔法を学ぶため、敵地である西方へと潜入を試みるのだった。