概要
ドイツ軍戦車ツリーの12番目に使用可能になる中型支援戦車。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | 2 |
BR | II |
モスクワ | ノルマンディー | ベルリン | チュニジア | スターリングラード |
〇 | - | - | - | - |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
乗員(人) | 5 |
砲塔旋回速度(°/C) | 14°/ C |
俯角/仰角(°) | -10 / +20 |
リロード速度(秒) | 3.3 |
車体装甲厚 (前/側/後/底)(mm) | 50 / 30 / 20 /10 |
砲塔装甲厚 (前/側/後/上)(mm) | 50 / 30 / 10 / 10 |
馬力 | 255hp at 3000rpm |
重量(t) | 22.3 |
視界(%) | △△ |
速度(km/h) | 42.76 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 貫徹力 (前/側/後)(mm) | |
---|---|---|---|---|
主砲 | 7.5cm KwK37 L/24 | 1 | 80 | △△ / △△ / △△ |
同軸機銃 | 7.92mm MG34 機関銃 | 1 | 2700 | △△ / △△ / △△ |
解説
特徴
ドイツ軍戦車ツリーの12番目に使用可能になる中型支援戦車。ツリーの分岐を無視して進めるなら9番目で開放される。Tier2ドイツ戦車の中で1番最後に位置する。まさにIV号戦車E型の装甲強化版。
IV号戦車のバリエーションの一つであるF1型は短砲身としては最後の型となる。所属は第11装甲師団、第33装甲連隊。
【火力】
対歩兵・対戦車共に良好である。
装甲の薄いT-60,T-26,BT-7,T-28などであれば、比較的距離があっても貫通可能。上手く弾薬庫に引火すれば一発撃破も簡単。
問題は、独軍短砲身戦車の天敵であるT-70、T-50、T-34などの強力な傾斜装甲持ちだが、これらの正面装甲は貫通が難しく、側面からは撃破が狙えるものの、側面にバレずに移動できるかと言われると、このゲームでは少し難しいだろう。
しかし、対歩兵では強力であり信頼できる火力を有している。7.5cmの榴弾による大量の炸薬で大量キルが狙えるため、味方の進撃を十分に支援できるだろう。短砲身の唯一とも言えるメリットである「装填時間の短さ」がここで活きる。
↑砲塔正面の中央
↑車体ハッチのフチ。少し段差がついているため傾斜装甲を無効化可能
↑貫徹後の被弾位置を示す
↑砲塔正面の中央(砲塔内部でうまく弾薬に誘爆すればワンパン可能)
↑砲塔正面の左右、砲身の上も可
↑貫徹後の被弾位置を示す
【装甲】
前のE型より砲塔正面が30mm→50mmに、車体上部正面が30mm+20mm*1→50mm、また側面装甲が20mm+20mm→30mmになるなど、全体的に装甲が増加しており十分である。
相手の熟練度によるが、側面が見えすぎ無いようにしっかり昼飯の角度を向けていれば低BR帯で主に出会うであろう45mm砲*2から致命傷を受けることは少ない。しかし数人の犠牲は覚悟すべし。運悪く、気付かないうちに側面から狙われた場合は簡単に貫通される。急いで遮蔽に隠れるか、正面装甲を敵戦車に向ける必要がある。
また、T-28の76mm L-10砲は榴散弾装備のためほとんど貫通されることがない。しかしT-28E型*3になると話は変わり、徹甲榴弾を持っているため真っ正面から突っ込むのは危険。側面の弱点は変わっていないため、そこを狙うべし。
なお、T-34やKV-1のもつ76mm L-11砲は正面からでも防ぐことは難しく、大抵の場合ワンパンされる。
【機動性】
至って基本的な水準となる性能。しかし、素早く撤退できるかは運転手の腕次第(は?)
【総論】
対歩兵戦闘では無類の強さを発揮し、対戦車でも頼りになるだろう。しかし、ソ連の上位クラスの戦車には対応が難しいため、撃破されないよう立ち回るか、対戦車を主軸とするなら更に上位となるIII号戦車J型及びJ1型を使用するといいだろう。しかし、何度も記述するが、対歩兵では強力なのでうまく使い分けたいところだ。
史実
F型の大きな特徴は、ゲーム内でも再現されている通りE型からの全面的な装甲厚の増加である。これにより貼視孔、機銃用マウントが新型になる、砲塔サイドハッチが両開きになるなど、旧型から更新されている。
しかしながら、主砲はA型からいまだに変わらず7.5cm KwK37 L/24*4のままであり、まだ中型"支援"戦車であった模様。そのため当初500輌以上が発注されたF型だったが、その全てが生産されぬ内にOKHより速やかに搭載砲を長砲身の7.5cm KwK40 L/43にすべしとの命令が出され、それ以降はF2型として完成することになる。また、1941年4月から1942年3月までに生産されたF型462輌の内、25輌がF2型に改装されている。
小ネタ
【幻となった武装、「0725兵器」】
0725兵器は、ゲルリッヒ理論*5をベースにするもので、7.5/5.5cmの口径漸減砲*6を持ち、砲弾には弾芯にタングステン鋼を使用し、その周囲に傘状の突起が巻かれていた。この突起が砲身内を前進する際に漸次圧縮され、これによって砲弾の初速を増大させ貫徹力を向上させる。これは大口径化させず、つまり重量を増加させずに貫徹力を得られるということであった。しかし、砲弾に用いるタングステンはドイツ国内で産出しない戦略資源であったため、これの不足により0725兵器の開発は1941年9月には中止となった。
この0725兵器を搭載した試作用のIII号戦車L型やIV号戦車F型の写真を見つけることができる。これが正式装備されていれば、100mm以上の装甲を難なく貫徹するIV号F型が見れたかもしれない。ちなみに、ティーガーE型の試作車であるVK3601(H)にも0725兵器が搭載される予定であったが、前述の通り開発中止となったことで、よく知る8.8cm KwK36に武装が変更された。