SBD-3 Dauntless B23

Last-modified: 2024-05-02 (木) 03:32:14

概要

アメリカ軍航空機ツリーの4番目に使用可能になる艦上爆撃機。

BR・Tier

項目数値
Tier2
BRII
旧使用可能キャンペーン
モスクワノルマンディーベルリンチュニジアスターリングラード太平洋戦争
----

車両性能

項目数値
乗員(人)2
最大速度(km/h)405.36km/ h
最大上昇率(m/s)10.13m / 秒
最短完全旋回時間(秒)19.16

武装

名称搭載数弾薬数
機首固定機銃12.7mm M2ブローニング機関銃2360
後部銃座7.62mm ブローニング機関銃22000
爆弾1000ポンド(454kg) AN-M65A1爆弾11
爆弾100ポンド(45kg) AN-M30 爆弾22


解説

特徴

アメリカ軍航空機ツリーの4番目に使用可能になる航空機。BR2の攻撃機に属する。
SBD-3は急降下爆撃を旨とする艦上爆撃機であり、アメリカ航空機ツリーで唯一1000ポンド爆弾を搭載している機体である。
キャンペーン統合前の本機の解説がSBD-3 Dauntlessにも記載されているのでこちらも参照されたい。

 

【火力】
固定武装として機首に12.7mm機銃を2門、後部銃座に自衛用の7.62mm連装機銃を1基、そして爆装として1000ポンド爆弾1発と100ポンド爆弾2発搭載している。
12.7mm機銃は機首に装備されていることもあり命中率に優れるが、敵機や地上目標を攻撃するに2門では火力不足の上、弾数が360発しかない点は注意。あくまで自衛用と割り切ろう。
後部連装機銃は追いすがってくる敵機を自動で射撃してくれるが、これのみで敵機をどうにかしてくれるとは期待しない方がいい。敵機が背後にいるということを報せるアラート代わりとしては便利。

本機の目玉ともいえる1000ポンド(454kg)爆弾は、現状アメリカ航空機ツリーで唯一本機のみに搭載されている強力な爆弾である。
Tiger II (H)ですら撃破可能なこの爆弾は、BR2帯で遭遇が予想されるBR1-3のドイツ軍日本軍戦車に対してはオーバーキル気味の威力であり、至近弾であっても吹き飛ばすことができるだろう。
他に100ポンド(45kg)爆弾も2発搭載しているが、こちらは歩兵やAPCなどのソフトターゲットに対して使用すると良い。
最初の投下で100ポンド爆弾2発が同時投下され、次の投下で1000ポンド爆弾が投下されるので留意しておこう。
また、本機はエアブレーキを装備しており、急降下爆撃中はエアブレーキを使うことで降下中でも高速になりづらく機体の軌道も安定するので、精密な爆撃が行える。
ただし、降下後の速度を抑えることにもなるので、その後の離脱や再上昇がやや遅れる危険性もある。
爆撃に自信がある場合、戦場の制空権次第ではあえて使わないのも手だろう。

 

【装甲】
各所に一応の防弾が施されているため、背後からいくらか被弾した程度では簡単に撃墜されることはない。
7.92mm/7.7mm機銃といった小口径弾、そして対空砲を除く地上からの対空射撃には十分な効果があるだろう。
とはいえ本機のように鈍重な攻撃機にとっては、多少の装甲があったところで敵戦闘機に対しては気休め程度であり、ひとたび完全に補足されてしまえば猛烈な射撃を受け続けることになるので、多少の防弾装備も敵戦闘機に対してはほとんど意味を成さない。
敵戦闘機に低高度で背後に取り付かれてしまった場合は、正直なところ戦術的にはもはや為す術がないので、地表スレスレを蛇行して敵機からの射線を逸しつつこちらの後部銃座の射界を確保し、そのまま粘って味方戦闘機の救援を待つか、弾切れを誘うくらいしかできないだろう。敵機から見ると攻撃アプローチが限られるため、敵機のパイロットが技量不足であれば、欲張って射撃しようとした挙げ句に地表に墜落して自滅してくれる可能性もある。
しかしながら、高高度を保った状態で戦場に移動し、爆撃後は速やかに離脱して、敵機に補足される危険性自体を極力減らすことが生存する上で重要である。

 

【機動性】
横軸に対する旋回性能は鈍重だが、上下の縦軸旋回は比較的機敏な動きで応えてくれる。
引き込み脚を採用している機構のためか、重い爆弾を搭載している割には意外と上昇しやすく、単発攻撃機としては体感上Ju 87 B-2D3A1などと比較してもさほど悪くなく、軌道も安定している。
機動性そのものは平均的か、ややそれを上回るといった単発攻撃機としては無難な印象である。

ただし、機動性に関連したスペック上に現れない本機の大きな特徴として、艦載機であることが挙げられる。

クリックで艦載機としての本機の特徴を表示

本ゲームの太平洋戦争マップにおいて、艦載機は空母の甲板上からエンジンを始動して出撃するシステムになっている。
つまり高度も速度も0の状態で出撃することになり、これは上空から出撃できる陸軍機と比べて、遥かに運動エネルギーの格差が出撃時点で生じてしまっていることを意味する。
すなわち機動性という点において大きなハンディキャップを与えられたスタートになってしまう。これはアメリカ軍BR2帯攻撃機を選択する上で陸軍機P-38Gと比較する際無視できない要素のひとつである。
軽快な戦闘機ならまだしも、発艦後に重い爆弾を抱えてヨタヨタと低高度低速度で戦場に直接向かう艦載攻撃機は、既に戦場に到達している敵戦闘機から見ればまさにネギを背負ってきたカモ同然であり、下手をすれば爆弾を投下することすらできずに叩き落されるだろう。目安としては発艦から戦場に直行した場合、おおむね速度200km/h高度250mほどの状態でたどり着くことになる。
したがって、味方が速やかな航空支援を求めている状況を除いて、発艦直後は直接戦場に向かうのではなく、母艦周辺で高度を稼いで運動エネルギーを蓄える必要が生じるが、これは大幅なタイムロスであり、ゲームの仕様上重大なデメリットといえる。(一方で空母に着艦することで修理を受けられるメリットもあるが、修理のために着艦発艦に生じる時間的損失を考えると、結局その間地上の味方は一切の航空支援を受けられないわけで…)
本機に限ったことではないが、艦載機を運用する場合はこれらの特徴を事前に留意しておくべきだろう。
ちなみに本機のような特に重量のある爆弾を搭載した機体の場合、爆弾を投下して身軽になると飛躍的に機動性が改善される。
そのため戦況次第ではあるが、発艦直後に爆弾を投棄し、そのまますぐ近くの弾薬補給ポイントに上昇しながら直行し、そこで改めて爆弾を搭載してから、それなりの運動エネルギーを得た状態で戦場へ向かうことで結果的に時短になるだろう。(あまりに低高度で投棄すると爆風で自機にダメージを負うので注意)

 

【総論】
BR2帯においては平均的かそれ以上の性能を持つ攻撃機といえる。
なんといっても強力な1000ポンド爆弾の存在は魅力的であり、本機のBRで遭遇するであろう敵戦車を簡単に葬ることができる。
機動性も横旋回に関しては鈍重だが、上昇力はスペック上ほど悪くはなく、機体も素直な軌道で安定して飛ぶため操縦しやすい。急降下爆撃に不慣れな初心者にとっても入門にうってつけの機体といえる。
ただし、やや私見になるが、やはりネックなのは本機が艦載機であるということだろう。
ノルマンディーやチュニジアマップでは全く問題にならないのだが、BR2帯は太平洋マップに当たることも多く、日本軍艦載機も同条件であるとはいえ、陸軍機との間に生じる出撃状況の格差は、鈍重な攻撃機にとっては少なからぬストレス要素となる。

アメリカ軍BR2帯で他に採用できる攻撃機としてはP-38Gが挙げられるが、こちらは陸軍機であり、太平洋マップであっても上空から出撃できる。
ただし、P-38Gは対地攻撃も可能な戦闘機といった性質が強く、アメリカ軍BR2帯で地上攻撃に特化した純粋な攻撃機は現状本機のみである。
同じ攻撃機でも性質がはっきりと分かれているので、自分が何をしたいのかを考えて選ぶとよいだろう。
P-38Gの対地攻撃能力は限定的なため、戦車のような地上目標を制圧するタンクキラーの役割を担いたいのであれば本機を採用しよう。

史実

クリックで表示

ーー加筆求むーー

小ネタ

クリックで表示

ーー加筆求むーー

出典/参考文献

クリックで表示

ーー加筆求むーー

コメント

  • はじめてこの航空機に乗って空母発艦させるとだいたい8割ぐらいのプレイヤーが水没する。発艦時はギリギリまで空母に引っ付くこととフラップを一段階程度は下げておくこと、そして機首を上げ過ぎず下げ過ぎないこと。スロットル100未満に設定するのは論外なので注意。 -- 2024-05-02 (木) 03:32:14