『蒼穹のファフナー EXODUS』小事典

Last-modified: 2019-05-25 (土) 00:17:58

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[共]:無印初出
[R]:『RIGHT OF LEFT』初出
[H]:『HEAVEN AND EARTH』初出
[E]:『EXODUS』初出

 

あ行

アルゴス小隊

[E]
新国連本部直轄下にある人類軍独立ファフナー大隊の一小隊。
2151年時点でダスティン・モーガン、キース・ウォーターらが所属している。
交戦規定アルファ発令時における同化された味方部隊(機体・パイロット)の破壊が主な任務。

アルタイル

[E]
新たに地球に到来する事が予測されているミール。その目的等は現時点では一切不明。

エインヘリアル・モデル

[E]
SDPによる未来干渉を通じて羽佐間カノンが設計した新たな機体モデル名。「永遠に戦い続ける戦士たち」の名が由来。
「パイロットの消耗を防ぎ、1分でも長くファフナーに乗せる」という、「一体でも多くの敵を倒す」「一人でも多くの兵士を生かす」等の従来の設計思想とは異なるコンセプトを持つ。
パイロットと機体のコアをクロッシングさせるシステムが構築され、機体の性能とSDPを増幅させるカノン式アクセラレータが搭載されている。作中ではノートゥング・モデルを改修する形で導入された。

エスペラント

[E]
フェストゥムとの対話能力を有する新人類の通称。語源は「希望する者」という意の人工言語。
2151年時点でのペルセウス中隊も全員が素質を持つとされており、ナレイン曰く、世界に数百人存在する模様。
日野美羽のように先天的にフェストゥムの群体言語を理解する者、エメリー・アーモンドのように特定のエスペラントを通じて後天的に能力を獲得した者などがいる。高い能力を持つエスペラントは、読心能力に加え、ミールだけでなくエスペラント同士で思念による遠距離交信も可能。

エリア・シュリーナガル

[E]
世界樹アショーカがある、インド北部に位置するエスペラントの拠点。ペルセウス中隊が駐屯するアグラ基地も置かれている。
都市としても栄えており、ミールの庇護下にあるためか広域の電波通信も使用されている一方、一般市民からミールを守るべく、武装した警備兵が配置されている。

か行

交戦規定アルファ

[E]
敵に同化された可能性のある土地や人間、部隊などを攻撃するための規定。攻撃手段には戦術核の投下も含まれる。戦術核投下の作戦コード名は「ティーポット」投下される爆弾は500kt級熱核飛行爆弾となっている。

発令後は絶対遵守とされており、反抗した場合は権限剥奪・逮捕といった罰則が下される。
フェストゥムに同化された味方機を攻撃する際に障壁となる同士討ち防止のセーフティを解除するために一時的に発令し、後に解除するという方式が取られた事もあるが、こうしたケースは兵士達から「奇跡」と称されるほど数少ない例外中の例外である模様。

本来は味方間の同士討ちや被害の拡大を防ぐためのものだが、作中では新国連上層部にとって都合の悪い存在を排除するための体の良い方便としても用いられている。

ゴルディアス結晶

[E]
ウルドの泉内部に出現した11本の巨大な結晶体。
竜宮島のファフナー・パイロット達にSDP(超次元現象)発現とそれに伴う未知の同化現象を引き起こした。
かつて皆城鞘を同化し、乙姫を誕生させた結晶と同質のものであるとされている。
後に、敵味方を問わず倒れた者達の存在情報によって成長(体積が増加)する事が判明しており、SDPの源となっている。
そのため、作中では「存在と無の地平線」とも言われる。

さ行

スレイプニール・システム

[E]
無人機(トルーパー・モデル)を統括するためのシステム。武器管制オペレーションとリンクしている。
システム自体にもごく小さなコアが搭載されており、ファフナーの操縦との二重の負荷によって操縦者を疲弊させてしまう性質を持つ。

世界樹アショーカ

[E]
ナレインやエスペラントが「我々のミール」と称する新たなミール。巨大な結晶の樹の形をしている。
元はエメリーが所持していた北極海ミールの欠片がエスペラントによって成長したもの。
エリア・シュリーナガルに存在していたが、ロードランナー襲来によって崩落、コアのみが現存する。
「聖なるアショーカ」「無憂樹」「世界樹」などと呼ぶ者もいる。

た行

竜宮島学園

[E]
竜宮島における学校。無印時点では島内には中学校までしか存在しなかったが、生徒数の増加(中学卒業後、就職ではなく進学を希望する者が増えた事が原因と思われる)に伴い高等部を新設し、名称も改められた。『EXODUS』時点では近藤剣司、要咲良らが保険医、教師として勤務する他、御門零央、水鏡美三香、鏑木彗が中等部に在籍している。

トリプル・プラン

[E]
ヘスター・ギャロップが掲げる人類救済案。
「敵を倒し、人類生存圏を築き、更なる侵略を防ぐ事」を骨子としているが、現状は生存圏が拡大せず、犠牲者も増え続けているため、ディラン・バーゼルからは「破綻寸前」と評されていた。

  • 1. アルファ作戦:敵を殲滅させる作戦。「竜宮島回覧板0107号」に記載された掃討作戦およびHEAVEN AND EARTH冒頭で語られた作戦を指していると思われる。
  • 2. シャッター作戦:防壁を築き、フェストゥムの南下を防ぐ封じ込め作戦。封鎖作戦としては失敗しており、逆に人の住めない地を増やすのみに終わった。
  • 3. ヘブンズドア作戦:無印終盤において、北極ミールの本体と大気圏外のコアを同時に破壊し、新たなフェストゥムの侵入を防ぐとともに人工衛星を復活させる作戦。北極ミールの破壊には成功したものの、衛星復活に関しては公には失敗したとされていた。実際に行われたのは、第三アルヴィス・アトランティスから奪取した瀬戸内ミールの1/3であるコアと、独自に入手した北極ミール変異体の一つ、アザゼル型・ベイグラントを同化させて制御下に置いた上で衛星軌道上に運ぶ事であり、上層部しか実情を知らされていない。この作戦の結果、人類軍は衛星通信機能と、それを利用した地上のフェストゥムへの多少の干渉能力を得た。

後に、秘匿された第4の作戦にして最終目的の「赤い靴作戦」が明らかになっている。フェストゥム因子と無縁の人間5万人以外の全人類20億をフェストゥムと共倒れさせ、「真の平和」を目指すというもので、交戦規定アルファの根底にある。作戦名の「赤い靴」は血塗られた平和への道を歩む事と、同名の童話を意識したものと思われる。

トルーパー・モデル

[E]
アルヴィスで新たに研究・開発されている無人機。
ノートゥング・モデルより小型だが、AIによる自律行動が可能。
『HEAVEN AND EARTH』草案にてアイディアが提示されている。

は行

は行

バード

[E]
竜宮島に配備されている鳥を模したロボット。広範囲に複数拡散する事で情報発信等を行う事が出来る。

バトルフィールド

[E]
ヴェル・シールドを2枚利用した隙間に形成される戦闘領域。

バルカ

[E]
エメリーがミールの欠片(後の世界樹アショーカ)を託した古井戸。
世界樹アショーカの根元にあたる井戸の底は「バルカの水底」と呼ばれ、ミールとの対話の場となっている。

彦島

[E]
読みは「ひこじま」。アルヴィスの主戦場として活用されている。
アルヴィスの人工島の中では本島から最も遠くに位置する。

姫島

[E]
読みは「ひめじま」。彦島の隣に位置する。
ウォーカー配下のフェストゥム襲来によって占領された彦島に代わり、戦闘領域として使用された。

プラン・デルタ

[E]
『EXODUS』第19話にて浮上したアルヴィス分割による脱出戦略案。正式名称は「PLAN DIVISION PHASE EXODUS」。アルヴィスを構成するメインボート、Rボート、Lボートの3つの独立艦のうち、RおよびLボートに島民を乗せ一時的に撤退、態勢を整えた後にメインボートを奪還するというもので、エインヘリアル・モデルを実戦投入した第三次蒼穹作戦失敗時の代替案として提案された。

プロメテウスの岩戸

[E]

ペルセウス中隊

[E]
南アジア艦隊特殊航空連隊に属する部隊。
ハワイ・ポリアフ基地司令を務めていたナレイン・ワイズマン・ボースによって創設され、隊員はほぼ全員がエスペラントの素質を有する。2151年時点ではエリア・シュリーナガルにおいて世界樹アショーカの警護を担っていたが、シュリーナガル崩壊以降は難民とエスペラント、竜宮島の島外派遣部隊と共にダッカ基地および新天地を目指し旅立つ。

蓬莱島

[共]
読み方は「ほうらいじま」。
アーカディアン・プロジェクトによって建造された海上要塞で、アルベリヒド機関が統括していた第二アルヴィス(ALVIS-02/API-012X)。
新国連に編入したが、現在は壊滅。新国連からは『アヴァロン』と呼称される。
「蓬莱島」として言及されたのは本作が初だが、(おそらく後付による設定変更と思われるものの)もう一つのアーカディアン・プロジェクトの島は無印にて登場している。

ま行

MAKABE因子

[E]
真壁一騎が人類軍の捕虜となった際、彼から採取された遺伝子から作られた「特効薬」。
これにより、素質がない者でもコアを内蔵した最新型の人類軍ファフナーに搭乗する事が可能となった。
ただし、特効薬とは表向きの言葉で、その実態はフェストゥムの因子と見られる。このため総士には、ジョナサン達の年代で染色体変化や同化現象の影響を受けた場合、20代の終わりまでは生きられないと推測されている。

御門や/ミカド屋

[E]
御門昌和が経営している菓子店。和菓子・洋菓子を取り扱っており、「楽園」でもメニューとして販売されている。

わ行

ワームウェッジ

[E]
ワーム・スフィアを楔形に変形したもの。フェストゥム・シーモータルB型の攻撃手段。

海神島

[E]
読みは「わだつみじま」。
国際エネルギー研究公社が統括していた第三のアルヴィス。新国連編入後の消息は不明とされていた。
竜宮島回覧板EXODUS第1号のキャッチコピーでは「願いを叶えるための場所」とされており、後にエリア・シュリーナガルの難民の新たな入植地として選定され、エスペラントや剛瑠島部隊の捜索によって島民の存在しない抜け殻の島として発見された。

英数字

Dアイランド

[E]
『EXODUS』における竜宮島(アルヴィス)の新国連人類軍内での呼称。ちなみに旧呼称は「API-1」。

L計画

[R]
竜宮島からフェストゥムの追跡を遠ざけるために行われた陽動作戦の通称。
アルヴィス左翼部(L区画)を切り離し、Lボートという囮役として運用した。
計画の目的は果たしたものの、作戦に参加したパイロットおよびスタッフは全員帰らぬ人となった。
鏑木彗の姉・早苗、将陵佐喜の甥・僚もパイロットとして参加していた。
残された家族らは5年経過した現在も心の傷を抱えており、パイロットの遺族を中心に、第二次L計画なるものが立案されている。

SDP

[E]
ミールによって竜宮島のファフナーおよびパイロットに発現した、空間跳躍や防壁発生などといったフェストゥムの能力に由来する超次元現象(Super Dimension Phenomenon)の略称。
機体およびパイロットごとに最適化(厳密にはパイロットが能力のトリガーとなっている)されており、機体やパイロットを入れ替えた場合、発揮されるSDPの出力は低下する。
ファフナー・パイロット達に新たな力をもたらした反面、従来の同化現象とは異なる新同化現象を引き起こす事となった。