FC版FF3のオリジナル音源を収録したサウンドトラック。
FF3発売から実に1年3ヶ月あまり経った1991年7月(SFC版FF4発売とほぼ同時期)にリリースされた。
ライナーノーツの植松伸夫氏のコメントによれば、ゲームの発売から時間が経ってしまっていることもあり、メーカー側としても制作を半ばあきらめかけていたアルバムだったが、ファンからの要望の手紙に応えるかたちで世に出ることとなったという。
「ファミコンの音も今ではちょっと懐かしいような気がします」と植松氏自身が触れているように、すでに時代はFCからSFCへとシフトしており、「過去のもの」になりつつあったFCとその音楽。
そんな状況の中で本アルバムの発売が実現したのは、メーカーの英断と、それを支えたひとりひとりのファンの声があってのことだったのだ。
実に「みなさんも おてがみくださいね!」のFF3らしいエピソードである。
リメイク版がそうだったように、そして本編のストーリーもそうだったように、「なかったこと」になりかけても人々が希望を失わないかぎり甦るのがFF3という作品なのである。
- 感動した。
- たった一枚のアルバムにそんなエピソードが詰まっていたとは…当時何故今更と思っていたオレを許して下さい
私見だが、通して聞くとFF3を最初から最後までプレイしたような気分になれる。
→収録曲