対象を麻痺させる魔法。
元ネタはおそらくD&Dの魔法「ホールドパーソン」だと思われる。
(元ネタのほうは人型の敵にしか効果がなく、それ以外に効く「ホールドモンスター」はもう少しレベルが上。)
英語の「hold」は「保つ・支える・持続する」などの意味がある。
2ではスタン、3ではシェイドに役割を取られ、4でようやく役割を取り戻したかと思えば、5からは「対象を麻痺にする黒魔法」そのものがリストラされるなど、何かと地位が一定しない魔法であった。
11でも念願の再登場を果たしたかと思えば、製品版で名前が書き換えられしまっている。
FF1
レベル3の黒魔法として登場。
成功確率も持続時間も大したことがないため、まず使われることはない。
- せめて例のトラウマモンスターの特殊攻撃よろしく対象が敵全体であったなら、
成功率やマヒの持続時間がこのままでもまだ使い道があったかもしれない。 - 実は成功率は状態異常系で最も高く、魔法防御が213以上ないと完全には防げない(耐性ありでも65以上ないと低確率で通る)。
ちなみに命中率はブレイク・ラスロウ・スリプラ・コンフュ・スロウ・サイレスと同様。
一応ストップよりも成功率は高い…のだが、精神属性かつ単体のみのこちらと違い、成功率が低くとも耐性を持つ敵が少ない時空属性かつ敵全体に効果のあるストップの方が色々と汎用性が高いのでやはり微妙。
ただし、確実性がなくともHP301以上の敵にも効く可能性がある分、まだスタンよりは有用性が高め。
また、本当に使いどころがほぼない同レベルのシェイラよりは覚える価値はある。
- ちなみにGBA版以前ではシェイラはバグで「敵全体の回避率を20上げる」というこちらにデメリットのみしかないダメ魔法なので、黒魔のレベル3の魔法枠3つを全て埋めたい場合、必然的にファイラ・サンダラ・これを覚えることになる。
この魔法が一番輝く時期があるとしたらマリリス1戦目(グルグ火山戦)か。
魔法防御が183もあるので確実に効くとはいかないものの精神属性弱点のために結構な確率で通るので、上手く当たりさえすれば普通に戦うと厄介なマリリスもかなり楽に倒すことができる。
- ちなみにリッチとラスボス以外のカオス(1戦目・2戦目両方)全員やGBA版の追加ボス達の一部にも低確率ながら通る。
もちろんこれを使わず普通に戦った方が楽な程パーティが育っていたりプレイヤーが能筋の場合には話は別だが、たとえボスであろうとしばらくの間行動を封じる事ができるので意外と侮れない魔法である。
敵側ではリッチ1戦目も使ってくるので要注意。
特に1人旅の場合は、運が悪いと打撃の追加効果の麻痺→これを使われる前のスリプラの睡眠→この魔法の麻痺と立て続けに喰らい、一切の行動ができずに一方的にボコられて全滅という事態もあり得る。
- ボスではリッチ1戦目の他にマリリス1戦目も使用してくるので同じく要注意。
雑魚敵ではオーガメイジ・ホーンドデビル・ウォーターナーガ・イビルアイ(ビホルダー)・デスアイ(デスビホルダー)が使用してくる。
FF1(GBA版以降)
戦闘中使用するとこの魔法が発動する消費アイテムのバンパイアの牙の追加により、この魔法を覚えていない状態やそもそも誰も覚えられないパーティでもこの魔法の恩恵を受けられるようになった(使用時のエフェクト・成功率共に全く同じ)。
FF4
白魔法として登場。消費MP5、命中率85%、待ち時間1。
リディア(幼少時)はレベル7で修得し、テラは試練の山イベント後に使用可能になり、ローザ、ポロム、フースーヤは初期修得している。
本作から、麻痺と似た状態異常のストップが登場。
それと比較して有効な敵が少なく(と言うよりストップ有効な敵が多すぎるのかも)、持続時間も短いのであまり有用ではない。
ゼムス対ゴルベーザ&フースーヤのイベント戦闘においてフースーヤが意味もなく使うため、そこだけ印象に残ったプレイヤーは多いだろう。
ちなみに当然効果がないため、エフェクトすら出ない。
- PSP版では、ミス表示されないのでヒットしているようだ。
- スリプルやホールドが全然効かないと感じる要因として、「行動待ち時間が0かつストップ状態でないキャラクターは、眠り、マヒと追加効果異常が発生しない」という仕様が挙げられる。
対策としては「バトルスピードを速くする」「敵の行動エフェクト中にスリプルやホールドを唱えない」が挙げられる。
- スリプルやホールドが全然効かないと感じる要因として、「行動待ち時間が0かつストップ状態でないキャラクターは、眠り、マヒと追加効果異常が発生しない」という仕様が挙げられる。
神経系や電気回路などを切断する。(NTT出版 FF4 設定資料編)
- 設定だけ聞くと、下手な打撃よりも恐ろしいことが分かる。
- 切断されたら、自然回復しないんじゃ…
- 切断などは言葉の綾で、実際には命令信号を魔法力などで一時中断させる機能なのでは。
SFC版やPS版で敵にホールドをかけても、効果があるようにみえない。
- エフェクトが出ればちゃんと効果は出ている。
試しに、カウンターしてくる相手にホールドをかければわかる。
敵ではミニマジシャンが物理攻撃のカウンターで使用する。魔法ではアスピルでカウンターしてくるので厄介だが、暗黒で攻撃すればどちらのカウンターもしてこない。
FF4(DS版)
命中率が45%に大幅減したが、まほうぜんたいかと組み合わせて複数体を足止めする事が可能になった。
今回は子供リディアも初期修得している。
敵の耐性が変わり、ストップ無効・ホールド有効な敵が割といる。
更に、「ローザの知性が一定値以下だとホールドが100%成功する」というバグがある。
相手がレッドドラゴンなら知性45以下、ベヒーモスなら知性23以下のときにこの現象が起こる。
ローザに知性が下がるミネルバビスチェを装備させて、しっぽ狙いのレッドドラゴン(ストップ無効、ホールド有効)狩りを挑んだ者は多いだろう。
- ちなみにローザの知性は、Lv70でも22。
命中率こそ低いものの、ベヒーモスやカルコブリーナなど意外な敵にも効くので唱える価値はある。
- ベヒーモスには普通に効いたと思うが。
- 少なくともSFC版では全く効かない。ストップも効かない。
リスト
- バルバリシア(主に1回目)
- カルコブリーナ
- ベヒーモス(バグ使用可能)
- レッドドラゴン(バグ使用可能)
FF4(小説版)
小説版では、試練の山にてパロムが心の中で、「(セシルが)おかしな真似をしたらポロムのホールドで動けなくしてファイアで黒こげにしてやる」と物騒な事を思っているので、それで印象に残った。
- 幸いにしてと言うか、当然と言うか、実際にセシルに向けて放たれることはない。
むしろ5才児の自分に歩調を合わせてつかず離れずの距離で歩いてくれてるセシルに、ポロムは早くも好感を持っている。 - ちなみに当て字は“呪縛”。
FF11(β版)
FF11β版に登場した白魔法。
製品版では「パライズ」に名称が変更された。
FFRK
レア2の白魔法アビリティ。
敵単体を極稀に麻痺状態にする魔法。初期回数は4。
生成に必要なオーブ(小)は白5個、地3個、聖3個。
麻痺は決まれば非常に有効ではあるがこの魔法では確率が低い。
麻痺を狙うなら高確率である「いあつ」の方が良い。
DFFOO
フースーヤがクリスタル覚醒レベル20で習得するアビリティ。使用回数は7回。
6HIT単体魔法BRV攻撃+単体HP攻撃を4回行う。
奪ったBRVを最大BRVを超えて加算する(上限は自身の最大BRVの150%分)。
最後のHP攻撃HIT時、ターゲット以外にも与えた合計HPダメージの50%分のHPダメージ。
敵全体に1ACTION「マヒ」、6ACTION「素早さ20%ダウン」付与。
相性性能を持つ武器は「変化のロッド【IV】」。
FF LOST STRANGER
メーガス三姉妹のドグが作中で初使用。
FFTには存在しない魔法の為、本作オリジナルの詠唱セリフが存在する。
- ちなみに詠唱内容は「簒奪は奔り惑う、見えずの蔦は風見鶏の嘆きなり。ホールド!」