ストーリー/【ミヘン・セッション】

Last-modified: 2023-05-14 (日) 20:05:36

FF10

討伐隊による『シン』撃破作戦。キノコ岩街道の入江で行われた。
生け捕った『シンのコケラ』を使って、『シン』を呼び出し
『シン』の放つコケラをチョコボ騎兵隊で食い止め、アルベドの主砲ヴァジュラで『シン』を倒す、という内容。


作戦にエボンの教えで禁忌とされる機械が使われていることで、参加メンバーはエボン教から破門されている。
それでも寺院からは、老師シーモアと老師キノックが見物に訪れている。

  • キノックは別の目的で訪れていたことが後に発覚する。
    シーモアはその気になれば倒せたらしいが…。

結果は頼みの綱のヴァジュラが『シン』の防御場を破れず、逆に討伐隊ごと破壊される、と無残にも大失敗。
チョコボ騎兵隊も重力波で大打撃を受けており、以後討伐隊は姿を消してしまう。

ガッタルッツの両名も参加していたが、どちらかはこのイベントで死亡してしまう。
ルチルも最前線にいた筈なのだが、何故か生き延びている。

なお、大破したヴァジュラは後に飛空艇に搭載され、10-2ではマキナマズルにも搭載されている。


この大惨事の最中、別のところでも事件が起こっており
ユウナ達が事後処理をしていた頃、その当事者の一人であったパインはミヘン街道へ逃走していた。


序盤に提供される「コケラは『シン』を呼ぶ」と言う情報と、作戦決行直前に連れて行かれるコケラを見て嫌な予感がしたのを覚えている。
作戦の内容は映画『風の谷のナウシカ』のワンシーンを彷彿とさせる。


後々のシーモアの言動や『シン』と究極召喚の真実などを知ると、実際はこの作戦はとんでもない茶番だったことがわかる。
『シン』は究極召喚以外では倒すことは出来ないため、機械でいくら攻撃しても無意味。

  • シンの両腕を落とした攻撃がヴァジュラと同型の砲台だったことからすると、首尾よく運べば一時的にシンの戦力を削ぐことぐらいはできた可能性もある。
    騎兵隊などはそれ以前の問題。シーモアはそれを知っているため、本来エボンの掟に背く機械を使用することも黙認し、『シン』がいくら傷つけられてもうろたえもしなかった。
    作戦後にアーロンがキノックに皮肉っているように、邪魔な討伐隊と討伐隊寄りの信者を始末することも目的だった模様。
    • さらに生き残りも、多くはジョゼ寺院で僧官たちの慈悲に触れて改心(むしろ変心だろうが)したようであり、ある意味では大成功に終わった。
    • 以後終盤まで『シン』は人前に姿を表さず、『シン』による破壊活動やコケラとの戦いを見ることもなくなるので、一時的にはシンの戦力は削げた(休眠せざるを得ない状態まで追い込めた)と言えるかもしれない。
  • 『シン』は自身を破壊出来る程の機械兵器が誕生しないようにある程度発展した文明を破壊する本能が
    備わっているので、逆に言えばある水準以上の機械兵器なら倒せなくはない。
    飛空艇のヴァジュラの同型程度では、ジェクトの意志等特殊な事情が無ければ完全に無駄だったが
  • キノック自身も「どうせ失敗する作戦だ」とあっさり言い放っている。いくらなんでもあんまりだ。

ストーリー序盤におけるターニングポイントとなるイベントである。

それまでにも何度か『シン』と遭遇し、また『シン』のもたらす惨状を目にしてきたティーダは
ここで初めて『シン』の持つ圧倒的な力を直接目の当たりにする。
ユウナが立ち向かう相手がいかに強大か、そして『シン』ひいてはジェクトがいかなる災厄をもたらしてきたのかをティーダは改めて思い知り、複雑な思いを胸に抱くのであった。ティーダの物語はまだまだ続く。

シーモアの接近やキノックとの邂逅、アルベド族の奮戦などこのイベントを通して描かれることは多く、
ここからストーリーは大きく展開していく。

  • 自分一人で問題を抱え込むようになるユウナ、アルベド族嫌悪をさらに拗らせるワッカ、ティーダに対し気遣うセリフが増えるルールー、突然しゃべりだすキマリ等、
    他のパーティメンバーにとっても大きな転機となっている。
    また、シーモアがなぜ召喚を行わなかったのか、アーロンとキノックのやり取り、アルベド族との共闘、『シン』に使用した器械兵器等、今後の伏線となる要素も多数盛り込まれている。

私見になるが、(直後ではなきにせよ)ユウナ達一行が本気で寺院を見限る選択をしたのはこの出来事が一番の要因の一つじゃないだろうか。元々キーリカでの[シン]の虐殺を見るだけに終わった彼女たちにとって、その惨劇が(以前よりもさらに絶望的な形で)繰り返されたんだから、その無力感は半端じゃなかったはず。
直接的ではないにせよこの結末が「当然の結果」などと知ったら、とてもじゃないが許せるはずがない。

  • エボン最高法廷で「死の螺旋に逆らおうとするだけ無駄」と言い放ったマイカに対しユウナが必死で反論しようとしたのもこの時の犠牲があったからであろう。

ちなみに、ルールーのCG画像はこのミヘン・セッションが舞台になっている。

DDFF

DDFF発売記念の 「Historical Compendium」のFF10にこのシーンが登場する。

FFRK

2014/12/24~2015/1/3に開催されたFF10イベント。
事前登録特典だったティーダが初めて再登場したイベントである。
ティーダの記憶結晶もこのイベントで初めて追加された。