FF10
スピラの災厄である巨大な魔物。
その正体は、倒しても究極召喚を利用して復活するエボン=ジュの鎧のようなもの。
名前が二重カギ括弧で囲まれているのがミソ。名前の元ネタは「sin(罪)」から。
- 正確には「スゥィン」と発音するのだが、日本語では「シン」と聞こえる。もしかしたら次回作のシューインの名前の元ネタにもなっているのかもしれない。
- crimeは法律的な罪で、sinは宗教的・道義的な罪を表す。
重力を操る力を持ち、その力により移動する。
- ファンタジー世界では操るものがとかく多数現れるもので軽視されがちであるが、重力(引力)は本来星の力そのもの。
1000年の『罪』の重みを知らされる。- たまたま星が我々生物よりはるかに重いからそう感じるだけであって、引力自体は質量さえあれば誰にだって(何にだって)備わっているのが少なくとも我々人類の生きる宇宙における法則。
『シン』を構成する幻光虫はかなりの高濃度と言うから、そこら辺の人間や亜人種よりは強くなるのも不思議ではない。
- たまたま星が我々生物よりはるかに重いからそう感じるだけであって、引力自体は質量さえあれば誰にだって(何にだって)備わっているのが少なくとも我々人類の生きる宇宙における法則。
本体は「ギガグラビトン」「テラ・グラビトン」という技を使用する。
巨獣玉とも言うべきその重力球は、あらゆる物を削り取り触れた者の存在確率をほぼ0にする。
また他の魔物とは違い、身体は高濃度の幻光虫により構成されているため
通常の武器で傷つけただけでは一瞬で傷が治ってしまう。
- 無論、再構築を上回る速度でダメージを与え続ければ『シン』も倒せるのだが、実現は「想像を絶する」
絶対不可能ではないため『シン』は文明の発達を嗅ぎ取り、これを破壊する「本能」を所有する。
まあ一機でもスピラそのものを滅ぼし得る規模の兵器が複数機必要であろうが。
そのため、身体の幻光虫の構成を解ききるためには究極召喚が必要となる。
ただし、究極召喚もまた高濃度の幻光虫で構成されているため、
たとえ『シン』を消し去っても、究極召喚獣自身がエボン=ジュに乗っ取られる形となり、
新たな『シン』へと変えられてしまう。
マイカ総老師はユウナが真相を知り、なおかつそのままユウナレスカが倒されたことを知ったため、絶望してそのまま消えた。
新たな『シン』が誕生するまでの間『シン』が活動することはないため、その期間は平穏が続く。
この期間を「ナギ節」と呼ぶ。
また、至近距離で『シン』に遭遇した者はたまに記憶が混乱したりすることがあり、
その状態を「『シン』の毒気にあてられた」と表現する。
この現象は、別に『シン』から毒ガスのようなものが発生しているわけではなく、『シン』を構成する高濃度の幻光虫が、人間の体内の低濃度の幻光虫に影響を及ぼすことにより発生するものである。
- FF7と世界が地続きだとするのなら幻光虫=ライフストリームの原型ともとれるので、
ライフストリーム及び魔晄の影響と似たような現象なのかもしれない - ユウナたちが倒したのは6代目の『シン』になる。
→敵キャラとしての『シン』はこちら。
- 主人公達がシンを相手に奮戦出来たのはあくまでシンの核になっている人物の意志に拠るところが大きい。
幾ら超人達と飛空艇とは言え、真正面から普通に突っ込むと、防御場で近付くことすら出来ずに
「ミヘン・セッション」の二の舞になるのが関の山。- 本来のシンは重力波を応用して斥力を発生させることで、外部からの攻撃を届かないようにすることが出来る。
ヴァジュラで一時的に押し込むことは出来たが、それがかえって反発力を高め、拮抗に負けた結果、解放された重力場に完膚無きまでに破壊される。
逆に言えばこの斥力さえなんとかできれば本体の装甲はそこまで固くなく、実際大砲一撃でコケラが飛び散ったり、飛空艇のヴァジュラで腕が簡単にもぎ取れたりする。
重力魔法を多彩に使うエボン=ジュあってこそのシンである。
- 本来のシンは重力波を応用して斥力を発生させることで、外部からの攻撃を届かないようにすることが出来る。
エボン=ジュに乗り移られても、究極召喚の祈り子となった人物の本来の人格は存在している。
これは、ヴァルファーレの祈り子がストーリー終盤に証言している。
ただし彼の場合は特別で、『シン』の破壊行動とは別に彼の意志が『シン』の行動に度々反映されている。
これは、彼が祈り子となったザナルカンドの住民が存続を願った夢の一部だからだと思われる。
クジラのような体躯をしているが、10個以上の目と大きなヒレ、長い尻尾を持つ姿をしている。
よく見ると、後頭部に当たる場所に何か建造物が建っているのが確認できる。
- あれは夢のザナルカンドの一部らしい。
- 夢のザナルカンドの一部という公式設定はない(初期設定には「ザナルカンドの一部を飲み込んだもの」というものがあった。しかしそれも「夢の」ではない)。
公式には「以前『シン』が破壊した街の名残り」である。
- 夢のザナルカンドの一部という公式設定はない(初期設定には「ザナルカンドの一部を飲み込んだもの」というものがあった。しかしそれも「夢の」ではない)。
1000ギル硬貨の絵柄となっている。
上記の通り語源は「sin(罪)」であるが、一方で「神(シン)」とも引っかけたダブルミーニングであるという見方も出来るだろう。
エボンの教えにも深く関わり、スピラの秩序の中心に君臨する『シン』は、スピラの一般人から見れば人智を超えた神のような存在だったに違いない。罰を与えるだけで救いはもたらさない、厳しすぎる神ではあるが。
- 普通、宗教といえば何らかの神を崇めるものであるが、エボン教にはそれがない。
そのエボン教の神に相当する存在が実際には『シン』だとしたら、色々な意味で皮肉である。 - 実際、「天罰を与える存在」を「神」として畏れ敬う事例は、古今東西の宗教によく見られるものである。
エボン教は『シン』のことを「機械を使う人の罪に対する罰」と説明しているため、
『シン』はエボン教における「天罰神」と位置付けられるものなのかもしれない。
『シン』が近づく、或いは『シン』に近づいていると、人体に変調を来すことがある。
悪寒が走ったり、目眩がしたり、ひどい場合にはまともに立っていられなくなったり。これが『シン』の襲撃の予兆として作中で描写されている。
マカラーニャ湖で発症した彼以外、基本的に周囲のモブキャラが発症するため警告としては余にもささやかなものとなっている。
アルベド語でも『シン』のことは『シン』と呼ぶ。
それだけ世界共通の脅威だということだろう。
『シン』のコケラ
『シン』の体表から剥がれ落ちた体片(=幻光虫)が意思を持って襲いかかる現象、またはそれによって現れた敵の総称。『シン』本体と同じく重力を操る能力を持つ。
特に大きな断片はそれ自体が1つの生命体として振る舞い、独自の名前と強力な生命力を持つ。
物語序盤でも『シン』がこれを撃ち出してザナルカンドへ侵攻するシーンがあり、『シン』はこれを兵器として利用しているようだ。
また『シン』はコケラを回収する性質があり、その後自らが破壊に赴きつつこれに向かって突き進む性質がある。
FF7のジェノバのようなものである。
【エムズ】【エキュウ】【グノウ】【ギイ】【グナイ】の5体、及び無数のコケラくずが確認されている。
(コケラくずはいわば戦闘員である)
- コケラとは「こけら落とし」のこけらであり、原意は建物に付着した木片や削りカスのこと。
建設作業の締めにこれらこけらを払い落とすことから「こけら落とし」の語が生まれた。- 全くの余談だが漢字表記では「柿(かき)」と非常に紛らわしい(環境依存文字に該当&一応違いはある)
- 『シン』が夢のザナルカンドでコケラをとばすシーンがとても気持ち悪く感じるのは俺だけなのか?
- なお、アルティマニアオメガには、シンがコケラを回収する理由が書かれている。
それによると、コケラの回収は『シン』本体の身体の修復が目的で、コケラは超高密度の幻光虫の塊であるため、重力魔法で延々と空気中の希薄な幻光虫を集めて身体を直すより、コケラを吸収し直したほうが効率がよいらしい。- エボン=ジュが召喚獣に乗り移るのも同じ理由。
DDFFでは、これが素材アクセサリとして登場する。
「近づき過ぎると頭がぐるぐるする」そうな。
テラ・グラビトン
『シン』との決戦時のムービー内でのみ使用した技。名称はルカ=シアターのムービー名で確認できる。
ネーミングや攻撃の規模から「ギガグラビトン」の上位技と思われる。
ただし英語名は「Terra-graviton」であり、数の単位であるteraとは異なる。
攻撃の流れは以下の通り。
1.空中にいるシンが目の前に重力球を発生させ、自身の体全体も水球のようなもので包み込む。
2.シンが口を開けて重力球を溜め続ける。周辺の海や大気や宇宙の星がシンの引力に引き寄せられる。
3.重力球を水平に一直線に発射。
この時、重力球はシンの前方の1個だけでなく、周囲複数方向(おそらく八方向)にそれぞれ発射されている。
4.重力球が通った跡の陸地・海・空は、綺麗な円筒状に何も無い空間が広がった状態となる。
少しの間を置いて、その空間が下からせり上がるかのように、海が巨大なしぶきを上げて噴出し、地面からは謎の大爆発が起こる。
宇宙から見ると、重力球が通った跡の八方向の直線は、外側から中心に向かって巨大な火柱が上がっていくように見える。
作中最大規模の災害だが、これによる被害などの影響については特に語られないため不明。このシーン必要だった?
人のいる集落には被害が出なかったなどは謎。
また飛空艇はシンからそれほど離れていない距離でこの攻撃を使われ、爆発に巻き込まれたにも関わらず、飛空艇も甲板にいたティーダ達もいたって無事で済んでいる(ティーダは少し気を失った程度)。
- ハードの性能向上に伴い、可能になったド派手な演出を入れたかっただけとかかも。細かな設定よりも兎に角見栄えのある映像が優先、というのは昔のコンテンツ業界ではよくある話
- ムービー作成時の小話として、爆炎のタイミングを早く設定してしまいティーダたちが爆発の真っ只中で巻き込まれスタッフが爆笑したとかなんとか