アメリカ/2008NEWS

Last-modified: 2010-09-09 (木) 21:58:15

アメリカ/2008NEWS2

ソニー、米年末商戦はPS3/PS2/PSP合計で390万台

http://www.inside-games.jp/article/2008/01/07/26169.html
ソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカは、北米の2007年年末商戦(11月23日〜12月31日)までにプレイステーション3、プレイステーション2、プレイステーション・ポータブルの3機種合せて390万台を超える実売台数を記録したと発表しました。

このうちプレイステーション3は120万台で、ブルーレイディスクの普及にも大きく貢献するものだ、としています。ワーナー・ホーム・ビデオも次世代DVDでブルーレイに統一すると決定していて、ブルーレイの優勢が強まっていきそうです。

PSPは140万台、PS2は120万台でした。

2007年の米国No.1パブリッシャーはアクティビジョン

http://www.inside-games.jp/article/2008/01/21/26494.html
大手パブリッシャーの一角、アクティビジョンは調査会社NPDグループの発表したデータに基づくものとして、2007年の米国最大のゲームメーカーとなったと発表しました。市場シェアは2006年から7.2%増加して17.7%。『ギターヒーローIII レジェンド・オブ・ロック』が全ハードを合せてナンバーワンタイトルになるなど年間を通じて好調を維持しました。

同社のロバート・コティックCEOは「歴史上初めて、通年で米国のナンバーワンパブリッシャーとなることができました。私達は16年連続の最高売上の更新がほぼ確実で、利益面でも過去最高を遥かに超える業績が確実です」とコメントしています。

今年のアクティビジョンは前半の『スパイダーマン3』、『トランスフォーマー』といったシリーズ物が堅調で、後半に爆発した『ギターヒーローIII』、『コール・オブ・デューティ』で天下を取ったという形です。市場シェアで+7%というのは大したものです。また、アクティビジョンでは更なる強化を目指して、仏複合企業のビベンディ傘下、ビベンディ・ゲームスと統合することも決定しています。今年も話題を振りまいてくれそうです。

ちなみに、12月単月では、販売金額で全てのプラットフォームの中で『ギターヒーローIII』が1位、『コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア』が3位だったということです。

「Game Critics Award 2007」が発表―米主要35メディアが選ぶ

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/01/26788.html

米国の一般紙を含むビデオゲームに関係する35メディアが合同で実施しているGame Critics Award 2007の受賞作品が公開されました。IGNや1UP.COMといった主要ゲームメディアから、Los Angels TimesやBusiness 2.0のような一般紙、そしてKotakuのようなブログメディアまで、幅広く著名な35メディアが参加するもので、1媒体1人が選考人となって、10タイトルを持ち点100で配分します。

1. BIOSHOCK(Xbox360/2Kゲームス)
2. オレンジボックス(PS3/Xbox360/PC/Valve)
3. コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア(PS3/Xbox360/PC/アクティビジョン)
4. Rock Band(PS3/Xbox360/EA)
5. スーパーマリオギャラクシー(Wii/任天堂)
6. Halo 3(Xbox360/マイクロソフト)
7. Mass Effect(Xbox360/マイクロソフト)
8. ゴッド・オブ・ウォーII(PS2/SCE)
9. アサシンクリード(PS3/Xbox360/ユービーアイソフト)
10. アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝(PS3/SCE)

一位となったのはスパイクから2月21日に国内でも発売されることが決定している『BIOSHOCK』。国産タイトルとしては任天堂の『スーパーマリオギャラクシー』が唯一ランクインしました。

これは2007年1月1日〜12月31日に米国で発売されたタイトルを対象にしたものです。

Game Critics AwardはE3版もあり、こちらはE3にプレイアブル展示されたタイトルから選びます。

米ゲームサイトで「イラクの米軍にゲームを贈ろう」キャンペーンがスタート

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/06/26863.html
米国のゲームサイトCheap Ass Gamerにて、遊び終わったゲームをイラクの米軍に贈ろうというキャンペーンが開始されています。

サイトは呼びかけで、「イラクに対するスタンスは皆それぞれだと思いますが、派遣されている隊員たちがとても辛い時間を過ごしているということは誰もが理解すると思います。そこで私達は遊び終わったゲームを彼らに贈るというキャンペーンをスタートしたいと思います」と延べています。

集まったゲームは現在、イラク中部の都市ファルージャに駐在する隊員を通じて各部隊に渡され、その写真は写真共有サイト「Flickr」に掲載されるということです。既に『007』『メトロイドプライム』『NBAストリート』など複数のゲームがイラクに届けられているということです。

大人向けゲームは減少、誰もが遊べるゲームが広がる―米レーティング機構

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/08/26939.html
米国でゲームソフトなどの格付け(レーティング)を行うESRB(Entertainment Software Rating Board)は、2007年のサマリーを発表し、年間で審査をしたタイトル数が1563タイトルとなり、13年間の歴史の中で最大になったことを明らかにしました。また、その中で、それぞれの対象年齢の占める割合が公表されています。

それによれば、昨年多数を占めたのはE(全年齢対象)もしくはE6+(6歳以上対象)というカテゴリで、一昨年に比べて大幅に増加し、全体に占める割合は60%にも上ったそうです。対照的に、ゲームに関連する事件などで話題となる事の多い、表現が強めなM(17歳以上対象)のカテゴリは2006年に比べて8%、2005年に比べると12%の減少となったそうです。

そのほか、E10+(10歳以上対象)は15%、T(13歳以上)は20%を占めたということです。

「脳トレ」などの新しいジャンルのゲームが流行したことも関係しているかもしれませんね。

任天堂、米国通商代表部に中韓などに違法製品の撲滅を働きかけるよう要請

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/17/27133.html
任天堂オブアメリカは、任天堂のゲーム機やソフトの海賊版を製造・流通させている世界の国々に対して、スペシャル301条を適用し積極的に対処するよう米国通商代表部に申し入れをしたと発表しました。スペシャル301条は知的財産権について不公正な取扱いを行っている貿易相手国に対して行う協議や制裁を定めたものです。

発表文によれば、中国はニンテンドーDSやWiiのゲームの海賊版の主な生産拠点となっていて、韓国ではインターネットを通じてそれらのソフトが違法で流通されているということです。また、ブラジルやメキシコでも違法製品に対する取り組みを続けているにも関わらず、海賊版が多く流通しています。また、パラグアイや香港はそれらの違法ソフトの流通拠点となっているということです。

以下は任天堂が提出したもののサマリー。

任天堂は世界中の各国に対してハードウェアのセキュリティ技術を突破することに対して厳格な法律を制定することを望みます。

中国: 中国政府は大規模な海賊版活動に対する刑事訴追を実施すべきです。任天堂は中国当局と共に昨年だけで100万を超える違法製品を摘発しましたが、1人も起訴されていません。

韓国: 任天堂は韓国との自由貿易協定(FTA)を支持しますが、違法製品のアップロード/ダウンロードで利益を受けている人々をただちに追及すべきです。韓国は任天堂にとって重要な市場ですが、インターネットでの海賊版はゲーム業界の成長を著しく阻害しています。

中央・南アメリカ: ラテンアメリカは依然として海賊版のたまり場となっています。メキシコでは海賊版の摘発に対して暴力が振るわれ、ブラジルでは正規品に対して高い税金がかけられ、パラグアイでは腐敗が広がっています。任天堂はこれらの国々で昨年だけで65件の取り締まりを現地当局と協力して行い、23万の違法製品を押収しましたが、違法製品の比率は年々上昇しています。任天堂はこれらの国々に対して法律やその運用に関して抜本的な変更がなされることを要求します。

「ニンテンドーDSとWiiは先例のない成功を続けており、海賊版の主要なターゲットとされています。私たちはゲーム業界全体で海賊版によって約10億ドルの損害があったと推測します。任天堂は世界中の政府と協力し、この非合法活動に対処していきます」と任天堂オブアメリカの海賊版対策担当のJodi Daugherty氏は述べています。

『Wii Fit』と「Wiiウェア」は米国では5月から―WSJ

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/20/27226.html
米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によれば、任天堂オブアメリカは『Wii Fit』の米国での発売日に関して、5月19日に決定したと明らかにしたということです。『Wii Fit』は同梱される「バランスWiiボード」を使って様々なトレーニングを行い、定期的な運動を通じて健康を維持しようというソフトで、国内では発売から約1ヶ月で100万本を売る記録的なヒットになりました。

また、Wiiでの新作ゲームのダウンロードサービス「Wiiウェア」に関しては、その一週間前に当たる5月12日よりスタートするということです。こちらはインターネットを通じてWii対応の新作ゲームを購入できるもので、過去作品のダウンロードサービス「バーチャルコンソール」に次ぐものです。

「Wiiウェア」は国内では3月に開始予定とアナウンスされていますが、どうなるかは不明です。

EAのテイク2買収は不可避?―米ゲーム業界の再編進

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/26/27368.html
エレクトロニック・アーツ(EA)は昨日、同業のテイク・ツー・インタラクティブに対して約2100億円での買収提案を発表しましたが、それに関して調査会社ScreenDigestのアナリストであるエド・バートン氏は、EAの付けるプレミアムの大きさやスケールメリットを考えるとこの買収は成功するとの見方を示しました。

同氏はプレミアムの大きさ、EAの意思の強さ、テイク2のここ数年の苦しい歴史、スケールメリットの重要性、そして統合された場合のラインナップの強固さを考えれば買収は成功する公算が高いとした上で、これ以上の提案が出来る会社はEAの他に存在しないだろうと述べました。

EAでは本件に対する意見を表明する為の特設サイト「eatake2.com」をオープンして、CEOであるJohn Riccitiello氏がテイク2に宛てた手紙や、電話会見の模様をポッドキャスティングで公開しています。また、テイク2の株価はEAが付けた63%のプレミアムを受けて、昨日の終値が先週末に比べて46.9%上昇したということです。

テイク2は世界で数百万本のセールスを記録してきた『グランドセフトオート』シリーズで知られるゲームパブリッシャーで、米国での市場シェアは4〜6位と考えられます。スポーツやカジュアル分野で成長を目指していますが、不正会計問題で経営陣が投資ファンド出身者に代わるなど数年間の混乱を経てきました。

EAは米国で長らくトップシェアを確保し、世界最大のパブリッシャーと呼ばれてきましたが、昨年はアクティビジョンに逆転を許しました。そのアクティビジョンはフランスの複合企業ビベンディのゲーム部門と統合することを決定するなど再編が続いています。

安定的な売上の期待できるEAの得意とするスポーツや映画などの版権モノに加えて、『GTA』シリーズを始めとするテイク2の強力なオリジナルゲームが加わればそのラインナップは非常に強固なものになることが期待されます。動向が注目されます。

米国でWiiのリハビリへの応用が広がる

http://www.inside-games.jp/article/2008/02/28/27431.html
米国ボストンの地元紙「BostonNow」によれば、米国各地でWiiをリハビリテーションに利用する病院が増えていて、ボストンのThe Spaulding Rehabilitation Centerでも使われているそうです。従来のリハビリ手法と比べて、敷居が格段に下がり、同時に楽しめるという事で子供達には特に人気だそうです。

「Wiiは他のリハビリツールと比べて格段に手ごろで素晴らしいツールと言えます。誰でもお店で買って、家でリハビリをすることができます。このようなツールは今までありませんでした」とスポルディング・リハビリテーション・センターやハーバード・メディカル・スクールに務めるRoss Zafonte氏は話しています。

ボストンのスポルディング・リハビリテーション・センターでは、外傷性の脳障害や怪我などの患者に対してWiiを使ったプログラムをスタートしたそうです。モーションセンサーを使ったコントローラーやゲームを用いることで従来のリハビリに近い効能を得られるということです。

「新しい治療の秘めたポテンシャルは非常に大きいものがあります。これは非常に低コストでマスに販売されている商品で、かつ非常に大きな効果があります」

単に効果が得られるだけでなく、楽しみながら行える、こうした新しい試みは歓迎したいですね。 [#qe715aae]

米ゲーム広告市場は2012年までに1兆円に?

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/05/27563.html
MARKETING WEEKが報じるところによれば、調査会社のeMarketerはゲーム広告市場に関するレポートの中で、2012年までの今後5年以内に市場は倍になり、1兆円を突破するという見込みを明らかにしました。ゲーム広告市場はゲーム内広告や、増加傾向にあるアドバゲームなどから成ります。

eMarketerの調査によれば昨年の市場規模は5020万ドルで、ざっくりとした内訳で59パーセント(29億5000万ドル)がゲーム内広告、41パーセント(20億7000万ドル)がアドバゲームだったということです。ゲーム内広告はゲーム内のバナー等による純粋な広告、アドバゲームは宣伝目的に制作されたゲームを指します。

2つの分類では現在はゲーム内広告が主流ですが、今後は特にウェブでのアドバゲームが成長していくと予測されています。日本でもスクウェア・エニックスと学習研究社(学研)の合弁によるSGラボなどが実績を積んでいます。

「この分野の成長は家庭用ゲーム機ではなく、主にウェブのゲームが実現します。広告は現実世界を再現するという意味で受け入れられると共に、無料でのゲームを実現する手段として認知されています」とレポートでは述べられています。

北米上陸『大乱闘スマッシュブラザーズX』―前作以上のヒットに期待

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/11/27687.html
国内では1月31日に発売され既に100万本を突破した人気タイトル『大乱闘スマッシュブラザーズX』が、3月9日より北米でも『Super Smash Bros. Brawl』として販売開始されました。

「『スマブラX』の興奮は爆発的に広がっています。既に確立した素晴らしいゲームをクリエイターがさらにWiiで楽しいゲームにしたというのは本当に喜ばしいことです。私達はファンと同じように興奮しています」と任天堂オブアメリカ上級副社長セールス&マーケティングのCammie Dunaway氏はコメントしています。

前作であるゲームキューブの『大乱闘スマッシュブラザーズDX』は世界で709万本が販売されていて、今作も世界的な大ヒットが期待されます。

本作はWiiで初めてディスク2層構造を採用したゲームで、日本でも一部のWii本体で読み取りが出来ない症状が確認されましたが、北米でも一部同様の問題が発生しているようです。任天堂オブアメリカでは、当該のWii本体についてレンズのクリーニングを無償で行う事を発表しています。

ちなみに発売に向けて各地のBest Buyで開催されたトーナメントは、発売当日にニューヨークのNintendo World Storeで実施された決勝戦でボストン代表が勝利したいということです。

『マリオカートWii』、北米では4月27日の発売が決定

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/13/27752.html
任天堂オブアメリカは既に国内では4月10日の発売が決定している待望のレースゲーム最新作『マリオカートWii』について、北米での発売日を4月27日に決定したと発表しました。ハンドル型のリモコンアタッチメント「Wii Wheel」が同梱されます。今作ではニンテンドーWi-Fiコネクションを使って世界中のプレイヤーと最大12人の対戦が可能で、今まで以上に熱いレースが楽しめそうです。

「『マリオカートWii』は私達の最も人気のフランチャイズの一つを家族の誰にでも楽しめる形に変えます。Wii Wheelでのドライブはとても自然で、きっとスピードを出したくなることでしょう」と上級副社長セールス&マーケティングのCammie Dunaway氏はコメントしています。

最新作では16の新コースと、16の旧作からチョイスされたコースの計32コースを楽しむことができます。新要素として挙げられるのは新たにバイクを操縦することができるようになったことや、Miiをゲームで使用できるようになったことなどです。レース以外にも毎回熱いバトルモードも搭載されます。Wiiメニューに「マリオカートチャンネル」をインストールしての仕掛けも用意されます。

操作はWii Wheelでのハンドル操作の他に、Wiiリモコンとヌンチャク、Wiiリモコンのみ、クラシックコントローラー、ゲームキューブコントローラーの5種類が用意されていて、それぞれ好みのスタイルでカートに乗り込む事が出来ます。

国内では4月10日発売、価格は5800円です。

米国任天堂『ポケモン不思議のダンジョン』の予約キャンペーンを実施

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/14/27777.html
任天堂オブアメリカはニンテンドーDS向けに3月16日に発売する『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊』(Pokémon Mystery Dungeon: Explorers of Time)と『ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊』(Pokémon Mystery Dungeon: Explorers of Darkness)で特製ガイドブックが貰える予約キャンペーンを実施すると発表しました。

ガイドブックにはゲームに関する多数の情報や、アートディレクターの杉森建氏によるオリジナルのコミック、インタビューなどが掲載されているということです。

『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊』『闇の探検隊』は、ポケモンとなってしまった主人公が時や闇を越えて冒険し、ダンジョンに挑み、どうしてポケモンになりこの世界にやってきたのかを探すダンジョンRPGで、国内では2007年9月13日に発売済みです。米国では昨年発売された本編『ダイヤモンド』『パール』が合計433万本売れていて、今回も期待できそうです。

月を舞台にしたFPA『Moon』―MastiffとRenegade Kid

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/16/27813.html
米国のパブリッシャーMastiffとデベロッパーのRenegade Kidは、「Project M」と呼ばれてきたニンテンドーDS向けの開発プロジェクトを正式にSFアクションアドベンチャーゲーム『Moon』と発表しました。開発元はRenegade Kidです。

本作の舞台となるのは今から約半世紀後の2058年の月面。調査に訪れていた探検隊は、新しい月面基地の開発中に、隠されていたエイリアンの卵を発見します。しかし彼らはすぐにもっと大きな衝撃を受けることになります・・・。

「『Moon』は深いストーリーラインとプレイヤーのスキルを試すゲームプレイを備えたファーストパーソンアクションアドベンチャーで、ニンテンドーDSのパワーを印象付ける作品になるでしょう。前作『Dementium: The Ward』で培った能力をベースに、我々のゲームエンジン"Renegade Engine"は、DSの限界を更に拡大していくことでしょう」とRenegade KidのJools Watshamクリエイティブディレクターは述べています。

任天堂がE3でする「ファンタスティックな発表」とは? Reggie社長がコメント

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/17/27823.html
任天堂オブアメリカのReggie Fils-Aime社長兼COOが、GameTrailers TVの独占インタビューで興味深いコメントをしています。今年のE3は7月にロサンゼルスのコンベンションセンターにて開催されますが、任天堂はそこで大きな発表をする予定だということです。

「E3までちょっと待ってください…、そこで2008年後半について全てを明らかにするつもりです。みんなが興奮する以上のものを用意しています。任天堂の全てのキーフランチャイズを最大化するような素晴らしい新しいコンテンツです。良い下期になるはずです。ホリデーにはゲーマーが望むような大作ゲームがあるでしょう」

「今言えるのはE3で発表する内容は本当にファンタスティックなものだということです。ゲーマーにとってエキサイティングなだけでなく、(DSやWiiで獲得してきた)新しいユーザーにとってもエキサイティングなものです。たくさんの素晴らしいコンテンツがあるでしょう」

「ゲーマーにとって刺激的で、新しいユーザーにとっても刺激的な」という下りは良いですね。『Wii Sports』や『Wii Fit』で一般層のハートをがっちり掴み、『スマブラX』でこれまでのゲーマー層も満足させた任天堂の次の目標は、その両方を一気に満たすコンテンツなのでしょう。どんなものを2008年後半は用意しているのか楽しみです

『スマブラX』、北米で既に140万本を突破、初日だけで87万本

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/18/27846.html
任天堂オブアメリカは、3月9日に北米で発売したWiiの『大乱闘スマッシュブラザーズX』について、初日だけで87万4000本、これまでの累計で140万本以上が売れたと発表しました。これは発売から3月16日まで毎分120本ずつ売れた計算になるということです。『スマブラX』は既に国内でもミリオンセラーを達成しています。

「『スマブラX』の人気はもはや巷の喧騒を越えて社会的な現象にまでなりました。ゲーム評論家も一般のゲームユーザーもゲームプレイの楽しさを賞賛しています。また次には『マリオカートWii』も控えていて、任天堂の強さは今後も継続されていく見込みです」と任天堂オブアメリカ上級副社長セールス&マーケティングのCammie Dunaway氏はコメントしています。

米GameStop幹部が『スマブラX』やWiiの品薄についてコメント

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/19/27881.html
米国の最大手ゲームショップチェーンのGameStopは2007年の業績発表を行いました。それによれば、売上高は71億ドル、営業利益は5億0142万ドル、純利益は1億5830万ドルと過去最高を更新しました。現在同社では16の国で5264店舗を運営し、2007年には586店を新規開店し、今年も575〜600店をオープンする計画だということです。

会見した最高財務責任者(CFO)のデビッド・カールソン氏は『スマブラX』やWii本体の入荷状況などについてもコメントしました。

まず『スマブラX』については、「素晴らしいタイトルで、売れ行きも最高です。トップかどうかは分かりませんが、今年のトップ5に入るのは間違いありません。『スマブラX』で一つ言えるのは、非常に幅広い層から人気を集めているということです。ですのでロングテールになる可能性があります」と話しました。

ハードの入荷状況については1月と2月はXbox360の不足があったが現在は改善されているものの、WiiとPSPではタイトな状況が続いているということです。また、PS3に関しては4月に『GTA IV』が発売されるのを控えて、適切な在庫を持っている状態だということです。Wiiについては出荷量は増えているものの、まだ需要にマッチするものではないということです。

『スマブラX』は既に北米で140万本を突破しているという報告がされています。

米国任天堂が展開する『Wii Fit』キャンペーンは歴史上最大のもの!?

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/26/28006.html
Wedbush Morgan証券のMichael Pachter氏は、5月19日に発売する『Wii Fit』に関して任天堂オブアメリカは、任天堂の歴史上最大のマーケティングキャンペーンを打つだろうと投資家向けのノートで述べました。このキャンペーンは大手小売店のターゲットとベストバイといった店に集中して実施されるということです。

「『Wii Fit』はコアゲーマーを照準にしたものではなく、カジュアルで、姿の見えづらい顧客をターゲットにしています。私たちの得た情報によれば、任天堂オブアメリカはこの発売を成功に導くために歴史上最大のマーケティングキャンペーンを打つということです。しかしその利益はGameStopのような専門店には向かわないでしょう。もっと正確に言えばこのキャンペーンはターゲットやベストバイのような量販店が目標になります。いわゆる悪名高いカウチポテトの人たちを顧客とする店です」

※カウチポテト・・・ポテトチップを食べながらソファーで寝転がり、リモコン片手にテレビを見るような人のこと。物質的には豊か、でも精神的には貧しく、不健康なものを指す。

Pachter氏は『Wii Fit』の発売によりWii本体の売上は月間で15万台程度が増加すると予測しているようです(先月は43万2000台が販売)。

『Wii Fit』米国では3〜400万本は売れるとアナリストが予測

http://www.inside-games.jp/article/2008/03/31/28106.html
任天堂は米国で『Wii Fit』を5月19日にリリースする計画ですが、会社として過去最大規模となるマーケティングキャンペーンを実施予定にしているなど、今年の目玉タイトルの一つという位置づけで大きな期待を寄せています。本作についてアナリストは、300〜400万本は売れる可能性があると予測しているようです。

ゲーム業界に詳しいWedbush MorganのMichael Pachterアナリストは「『Wii Fit』は積極的にいけば300〜400万本は売れるでしょう」とコメントしました。

任天堂ではターゲットやBest Buyといった大規模な小売業者に絞って大々的なキャンペーンを実施する予定で、予算は4000万ドル(40億円)にも登るということです。

国内では12月の発売から既に150万本近いセールスを記録していますが、米国ではどんな結果になるでしょうか? ちなみに2007年に米国で300万本を超えたゲームは、『Halo 3』(480万本)、『はじめてのWii』(410万本)、『コール・オブ・デューティIV』(300万本)の3タイトルのみだったそうです。

米ストームフロント・スタジオが閉鎖へ―『LOTR』や『Neverwinter Nights』を開発

http://www.inside-games.jp/article/2008/04/02/28150.html
GamasutraやNextGenなどが伝えるところによれば、カリフォルニアに本拠を置き、19年間の歴史のあるゲーム開発会社、ストームフロント・スタジオ(Stormfront Studios)が閉鎖されるということです。既に昨日の時点で33人の従業員に対して、会社がただちに閉鎖されることが伝えられたということです。

ストームフロントは『The Spiderwick Chronicles』や『ロード・オブ・ザ・リング 2つの塔』などを手がけ、AOLとパートナーを組んだMMORPG『Neverwinter Nights』では非常に優れたオンラインRPGだとしてエミー賞も受賞するなど評判の高い開発会社でした。以前には『Madden』や『NASCAR』シリーズを手がけたこともあります。

しかしパブリッシャーから新たな受注がなく、閉鎖を決めたということです。

米国でのWii不足は弱いドルのせい? アナリストが推測

http://www.inside-games.jp/article/2008/04/02/28163.html
Wedbush Morgan証券のアナリストであるMichael Pachter氏は、ダラス・モーニング・ニュースに対して、米国でWiiの品不足が続いているのはユーロに対してドルが弱いためだったとコメント、欧州での需要も一段落しているため、米国での品不足も解消される方向に向かうだろうとしました。

輸出企業にとっては自国通貨に対して強い通貨を持つ国に輸出した方が自国通貨に換算した場合に利益が大きくになります。Pachter氏はこのため、限りあるWii本体の配分で、ドルよりも強いユーロ圏に厚く配分したのではないかと推測しています。

ただ、欧州での需要も一巡し、米国でも期待される『Wii Fit』や「Wiiウェア」のスタートもあるので、配分は変わっていくのではかということです。

このような見方は興味深いですね。

米大手ゲーム小売店、上位4メーカーで売上の65パーセント

http://www.inside-games.jp/article/2008/04/04/28226.html
GameIndustry.bizによれば、米国の最大手ゲームストアチェーンGameStopの売上の中で、上位4社からの売上のみで65パーセントを占めているそうです。ゲームソフトを定期的に発売しているメーカーは40社近くありますが、寡占化が進んでいるという見方もできます。

記事によれば売上に占める比率は任天堂が21パーセント、ソニーが17パーセント、マイクロソフトが16パーセント、エレクトロニック・アーツが11パーセントだそうです。ただし、これらはハードの数字も含むようです。日本ではどの程度になっているのか、気になるところですね。

GameStopの2007年の業績は売上高が71億ドルで前年度比で33パーセントのプラス、純利益は2億8830万ドルで88パーセントのプラスでした。GameStopでは中古ゲームの売上が好調のようで、だいたい3000の中古タイトルに対して1000の新品タイトルを並べているようです。平均価格は中古が16ドル、新品が42ドルですが、利益への貢献は中古の方が大きいということです。

米軍、Wiiで釣るも志願者は増えず

http://www.inside-games.jp/article/2008/04/10/28360.html
AP通信によれば、米陸軍はWiiをエサに志願者を募ろうとしたものの、あまり効果は無かったそうです。

陸軍ではテキサス地区にて、メールアドレスを登録することで「Wiiが当たるチャンス」があるというキャンペーンを実施したそうです。「これは"陸軍に入ろう"というキャンペーンではなく"Wiiを手に入れよう"というキャンペーンです。何かを宣伝をする時には注目を集めるのは大事な要素です」と担当者のBart Keyes氏はコメントしています。

元々はiPodを使おうと思ってたところに、メールを委託している業者からの提案でWiiに変更したそうですが、反応は「とても少ない」ということで、5月には終了する予定だとか。人員不足に悩む米軍はリクルート活動を強化していて、『America's Army』というPCゲームを制作したりもしていますが、さすがにWiiが欲しい為に軍隊を目指そうという若者は少なかったようです。

『Wii Fit』米国では89.99ドル、NWSで予約して宮本氏の特製Tシャツをゲット

http://www.inside-games.jp/article/2008/04/16/28478.html
任天堂オブアメリカは、5月19日に発売するWii向け『Wii Fit』の価格について、89.99ドル(約9000円)とすることを明らかにしました。日本と同様に「バランスWiiボード」が1台同梱されます。日本では8800円で販売されていますのでほぼ同じ価格になりました。

ニューヨークのロックフェラーセンターにある任天堂の公式ストア、Nintendo World Storeにて『Wii Fit』を4月18日〜20日の間に予約すると、宮本茂氏のイラストとサインが描かれた特製Tシャツが先着1000名様にプレゼントされる予約キャンペーンも実施されます(予約金として5ドルが必要)。

『Wii Fit』は国内でも150万本近いセールスを記録する作品になりましたが、米国でも大ヒットが予測されています。

「世界で最も革新的な企業50」に任天堂やトヨタなど日本から4社

http://www.inside-games.jp/article/2008/04/19/28564.html
米誌「ビジネスウィーク」とボストン・コンサルティング・グループは、毎年公表している「世界で最も革新的な企業50」(The World's 50 Most Innovative Companies)の最新版を発表しました。評価は世界中の有識者からの投票に、過去3年間の株式収益率、売上高と利益の成長が加味されたものです。

トップに立ったのはアップル、次いでグーグル、トヨタ自動車と、昨年とトップ3は同じ顔ぶれでした。日系企業では任天堂、ソニー、ホンダが50位以内にランクインしました。

任天堂は一昨年のランク外から、昨年は39位に初めてランクイン、今回はトップ10入りとなりました。これとは別にブランドの調査でも高い評価を受けていることが明らかになっていて、最近の好調さが良い方向に受け止められていることが分かります。

トップ20
1.アップル
2.グーグル
3.トヨタ自動車
4.GE
5.マイクロソフト
6.タタグループ
7.任天堂
8.P&G
9.ソニー
10.ノキア
11.Amazon.com
12.IBM
13.Research In Motion
14.BMW
15.ヒューレットパッカード
16.本田技研工業
17.ウォルト・ディズニー
18.ゼネラル・モーターズ
19.Reliance Industries
20.ボーイング

米国でDSが1900万台を突破、3月だけで70万台

http://www.inside-games.jp/article/2008/04/21/28578.html

任天堂オブアメリカによれば、独立系の調査会社NPDグループの調査で、ニンテンドーDSの累計販売台数が米国だけで1900万台を突破したということです。3月だけで70万台が売れていて、引き続き非常に早いスピードで普及しています。また、Wiiはこれを上回る72万台であったということです。

上級副社長セールス&マーケティングのCammie Dunaway氏は「任天堂ハードは3月に米国で売れた全ゲーム機の58パーセントを占めました。『ポケモン不思議のダンジョン』『マリオカートWii』『Wii Fit』など今後も大作が続いていき、この勢いは継続されると期待しています」と述べています。

日欧で好調『マリオカートWii』が北米でも販売開始

http://www.inside-games.jp/article/2008/05/01/28772.html
任天堂オブアメリカ(NOA)は4月28日より、北米地域にて『マリオカートWii』の販売をスタートしました。先に発売された日本ではミリオンセラーに迫り、欧州でもChart-Trackの週間セールスで初週トップに立つなど好調な滑り出しを見せています。

「ちょうど『Wii Sports』のように、『マリオカートWii』は家族の全てが集い、笑い、そして楽しみを共有することができます。WiiホイールやMiiを使ったレースで『マリオカートWii』はゲームの世界に全てのプレイヤーを誘います」とCommie Dunaway上級副社長セールス&マーケティングはコメントしています。

NOAでは全米を回り『マリオカートWii』の楽しさを伝えるツアー「DRIVING SCHOOL TOUR」も開催中です。今後、シカゴ、ワシントンDC、フィラデルフィア、ボストン、ニュージャージーで開催が予定されています。詳しくは賑やかな公式サイト(http://www.mariokart.com/wii/launch/)にて

明日から北米でも「Wiiウェア」サービス開始―『Dr.MARIO』『FFCC』など

http://www.inside-games.jp/article/2008/05/11/28928.html

ルーカスアーツなど米大手3社が業界団体ESAを退会

http://www.inside-games.jp/article/2008/05/19/29090.html
NextGenerationによれば、ルーカスフィルムのゲーム部門ルーカスアーツおよび、合併を予定している米国の大手パブリッシャーのアクティビジョンと、フランスのメディア大手ビベンディのゲーム部門ビベンディ・ゲームズの3社が、米国のゲーム業界団体Entertainment Software Association(ESA)のメンバーシップを更新せず、退会する方針を固めたということです。

いずれも理由などは明らかにされていません。ESAが毎年7月に開催しているE3への出展にも関係がないとしています。

ESAへの加盟社は、アタリ、ディズニー・インタラクティブ・スタジオ、カプコン、Crave、アイドス、EA、Her Interactive、id Software、Konami、マイクロソフト、ミッドウェイ、ナムコバンダイゲームス、任天堂、セガ、SCE、NovaLogic、Psygnosis、スクウェア・エニックス、テイク2、THQ、Rainbow Arts、ユービーアイ、ワーナーブロス、Wild Tangent など

米ジョージア州、州内で開発されたゲーム等に減税措置

http://www.inside-games.jp/article/2008/05/19/29098.html
米国ジョージア州のSonny Purdue州知事は、ゲームやテレビ、音楽などエンターテイメント産業の活性化を図る法案「2008 Entertainment Industry Investment Act」に署名しました。エンターテイメント商品の消費を促すと共に、優遇措置を用意することで、州内での産業の育成を目指すものです。

この法案では、州内で少なくとも50万ドル以上を使って制作された、ゲーム・テレビ・音楽・映画・CMが州内で販売される場合に、20%の減税措置を与えるものです。また、これに加えて州内で制作されたことを示すジョージア州のロゴを製品内に使用した場合には、更に10%の減税措置が用意されます。

ジョージア州はCNN、カートゥーンネットワークなどを傘下に持つメディアコングロマリットTurner Broadcasting Systemの本拠地でもあります。

E3、今年の基調講演はテキサス州知事に決定、主要な出展社も明らかに

http://www.inside-games.jp/article/2008/05/20/29110.html
Entertainment Software Association(ESA)は、今年のE3の基調講演に、テキサス州知事リック・ペリー氏を起用すると発表しました。ペリー知事は、テキサス州内で実施しているエンターテイメント産業の育成策などについて講演する予定です。

また、主要な出展社が明らかになってきました。現段階で確定しているのは、任天堂、ソニー、マイクロソフト、EA、ユービーアイソフト、セガ、KONAMI、カプコン、THQ、ディズニー、アタリ、ナツメ、Codemasters、ソニーオンライン、東芝、MTV、FOXの各社です。規模は昨年よりも縮小される見込みです。

E3 Media & Business Summit 2008は、7月15〜17日の会期でロサンゼルスコンベンションセンターにて開催されます。

『Wii Fit』がNWSで先行発売、セントラルパークでは体験会も

http://www.inside-games.jp/article/2008/05/20/29124.html
任天堂オブアメリカは、米国でも非常に注目度の高い、『Wii Fit』を本日よりニューヨークの「Nintendo World Store」にて先行発売しました。ゲームソフトに同梱している「バランスWiiボード」を使用することで、日々のBMI指数をチェックしながら、体を動かす様々なトレーニングに楽しみながら取り組むことができます。日本国内では既に200万本を超える大ヒットとなっています。

任天堂ではこれを記念して、ニューヨークのセントラルパークおよび「Nintendo World Store」にて発売記念イベントを実施しました。写真: セントラルパーク→1UP.com、flickr、flickr2、Nintendo World Store→Kotaku

セントラルパークでゲームを体験した、様々なセレブのトレーナーを務めているセレブリティパーソナルトレーナーのAshley Bordenさんは「みんながこのボードに乗って、フィットネスを楽しいと思ってくれることを期待しています」とコメントしています。

上級副社長セールス&マーケティングのCammie Dunaway氏は、「ビデオゲーム上級者でも初心者でも、『Wii Fit』は人を動かす魅力を持っています。誰にとっても簡単で気軽にトライできる『Wii Fit』は、ゲームの世界を更に広げていこうという任天堂の新しい取り組みの例です」とコメントしています。

5月21日からは全国で発売される予定です。価格は89.99ドルです。

『Doom』や『Quake』で知られるid SoftwareもESAを退会

http://www.inside-games.jp/article/2008/05/26/29240.html

『Doom』や『Quake』で知られるゲームデベロッパーのid Softwareは、米国のゲーム業界団体Entertainment Software Association(ESA)のメンバーシップを更新せず、退会する方針を明らかにしました。

このところ、アクティビジョン、ビベンディ、ルーカスアーツ、そしてid Softwareと主要メンバーの退会が続くESAですが、その理由は不明です。

ESAは米国のゲーム業界を代表する業界団体として、年に一度開催される展示会E3を主催するほか、ワシントンでのロビー活動などを行ってきました。ESAは昨年暮れに新会長であるMichael Gallagher氏を迎えています。

ゲームに登場する野球選手の名前と成績は誰のもの? アメリカで画期的な判断

http://www.inside-games.jp/article/2008/06/03/29410.html
ゲームに使用する野球選手の名前と成績に権利料が発生するか否か。この微妙な問題に対し、アメリカで裁判が行われました。

アメリカのMLB(メジャーリーグ)は「野球選手の名前と成績には肖像権が発生し、ゲームで利用にするには権利料が必要となる」と主張しましたが、最高裁判所はこの訴えを棄却したとロサンゼルスタイムズ紙が伝えています。名前と成績のみのデータであれば権利料なしで自由に利用できるとの判断が下されたのです。

これはファンタジースポーツに関して行われた裁判。ファンタジースポーツとは、実在のスポーツ選手を組み合わせた夢のチームを作成、これを競い合わせるというゲームで、同様のサービスは日本でもおこなわれており、野球やサッカーのファンタジースポーツを遊ぶことができます。特徴的なのは選手たちをリアルタイムのプレイ成績によって評価しデータ化すること。シーズン中の好不調が即座に反映されるため、実勢に沿ったプレイを楽しむことができます。

ファンタジースポーツはアメリカでは5億ドル(約500億円)の規模のビッグビジネス。これまでMLBはファンタジースポーツの業者とライセンス契約を結んできましたが、突如契約更改を打ち切りました。この行為に対してファンタジースポーツの業者が裁判を起こしたところ、野球選手の名前と成績のみを使うのであれば権利料は不要であるとの判決が下されました。MLBはこれを不服として最高裁判所へ上告していたというのがこれまでの流れになります。

ファンタジースポーツは見た目を気にしなければ選手の画像を必要としません。そのため普通の野球ゲームとは事情が違うのですが、名前と統計データのみであれば自由に利用できるとする今回の判断は、アメリカのファンタジースポーツ業界にとって朗報といえそうです。

飲酒を推奨する? Wiiウェア『Beer Pong』に各種団体が反対の声

http://www.inside-games.jp/article/2008/06/13/29617.html
バージニア州の地元紙Fairfax County Timesによれば、WiiウェアでJV Gamesがリリースを予定している『Frat Party Games - Beer Pong』に対して、複数の団体が反対の声を上げているということです。「Beer Pong」は二手に分かれて、テーブルにビールの入ったカップを並べ、交互にピンボールを投げ入れ、入らなかったらそのビールを一気飲みをするという80年代に大学を中心に流行ったゲームです。

地元コミュニティの連合体であるGreater Herndon Community CoalitionのLisa Lombardozzi会長は、ゲームがTeenのレーティング(13歳以上対象)となっていることに疑問を呈しています。「Teenのレーティングは誤りで、JV Gamesに対してゲームのリリースに反対する署名を集める」としています。米国での飲酒可能年齢は21歳からとなっていますが、このゲームは13歳から購入できることになり、好ましくない風習を広めることになるという主張です。

反ドラッグの連合会であるCommunity Anti-Drug Coalitions of AmericaのGen. Arthur T. Dean会長も「Beer Pongは過剰な飲酒を推奨するもので、中毒の危険を増大させ、怪我や病気といったコストを発生させるものである」とコメントしています。

対して発売元のJV Gamesは次のようにコメントしています。「ちょっとおかしな事態です。ゲームはスポーツとしてのBeer Pongを描くものです。テレビ番組の"Cheers"を観たり、ボーリングをやったり、野球を観に行ったりする以上に、飲酒を推奨してしまうようなことはないでしょう」

『コンバットアームズ』:韓国FPS、本場の北米へ進出

http://www.inside-games.jp/article/2008/07/02/29982.html
韓国ネクソンは、オンラインゲーム『コンバットアームズ』において、北米地域でのオープンβテスト(正式サービス開始前に、誰でも参加できるテストプレイ)を開催しています。

『コンバットアームズ』は現代戦FPS(一人称シューティング)。「マルチウエポンFPS」を標榜し、いくつもの銃器を切り替えての戦闘が可能。銃器の発射音は実銃のものを使用しているということでも話題となりました。

FPSといえば欧米が本場というイメージがありますが、今回のオープンβテストは韓国から北米へのFPS輸出。熱狂的なFPSフリークたちに支えられた本場をいかに攻略するのか。また、韓国FPSが現地でどのような評価を下されるのか。注目すべき点の多いオープンβテストとなりそうです。

米国の公立図書館にビデオゲームが加わる

http://www.inside-games.jp/article/2008/07/03/30006.html

Dayton Daily Newsによれば、米国ワシントンD.C.にあるワシントンセンターヴィレ公立図書館に、7月1日からゲームが本などと並んでラインナップに加えられたということです。ここでは誰でも無料で最新の人気ゲームの貸出を受けることができます。

図書館に加わったラインナップは、Wii、PS3、Xbox360など最新のゲーム機で、タイトルも『グランドセフトオート4』『カンフーパンダ』や『マッデンNFL2008』『ギターヒーロー』といった最新作から『ファイナルファンタジー』や『ソニック』などの旧作まで幅広く用意されているそうです。

ディレクターのCindi Klinck氏は次のように話しています。

「私達は最先端の図書館サービスを提供できるように努力しています。私達は常に市民と対話し、今のライフスタイルにあった学習や楽しみを得るため、そして生活の質を高める為に図書館にどんなフォーマットの何が必要かどうか知ろうとしています」

米国でゲームがDVDの売上を逆転

http://www.inside-games.jp/article/2008/07/03/30035.html
米国のエンターテイメント業界の小売業者や卸業者で構成される業界団体「The Entertainment Merchant Association」がまとめた2007年の統計によれば、ビデオゲームのセールスは、DVDのセールスを上回ったということです。急成長を遂げ、今やハリウッドの映画産業と並べられる地位を確立したビデオゲーム産業ですが、実際の売上面でも逆転が起きているようです。

それによれば2007年のビデオゲーム産業の売上はゲームソフトが86億ドル(前年比34%増加)、ゲームハードが74億ドル(同54%増加)となり、計160億ドル。それに大してDVDなどのビデオ市場は159億ドルで、僅かながら逆転しています。ただし、ビデオはレンタル市場も大きく82億ドルに上ります。ビデオゲームのレンタル市場もありますが、その数字は明らかにされていません。

その他に明らかにされている主な数字は、

・2007年に受けたHD画質のディスクは900万枚、約2億6000万ドル相当
・2012年にブルーレイがDVDを逆転すると予測(9.5億ドルで)
・2012年にホームビデオ市場は25.6億ドルまで成長する
・米国に2007年末時点であるレンタルDVDキオスクは1万箇所
・従来型のレンタルが市場の73%、オンラインレンタルは25%、キオスクは2%
・67%の家族持ちはコンピューターゲームを遊ぶ