アメリカ/2009NEWS3

Last-modified: 2010-09-22 (水) 02:28:02

アメリカ/2009NEWS4

Wiiユーザーはゲームサイトをあまり重視していない−米調査結果

米調査会社のOTXはWiiユーザーがゲームサイトをあまり重視していないとする調査結果を発表しました。

OTXが立ち上げたばかりの調査サービス「GamePlan Insights」によるもので、ゲームサイトでは軒並み高得点を記録した『MADWORLD』は「購入意欲」が2.8%でランキング41位でしたが「予約意欲」は12.2%という極めて高い数値。これはトップ10の全てのソフトを上回っています。逆に、この品物を知っているかどうかと聞かれて答えられる「助成想起」はわずか7.9%に留まっています。
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ランキング1位の『Wii Sports Resort』は「購入意欲」が16.1%、「予約意欲」は4.3%、「助成想起」が32.4%。『MADWORLD』は買いたいと思う人の数と知名度で負けているものの、予約したいと思う人の数では圧倒的に勝っていることになります。

『MADWORLD』は発売前から各ゲームサイトが特集を組んだり記事にしたりしており、ネット上での露出度は高め。海外ゲームサイトIGNにおいて、『MADWORLD』はWiiタイトルの中で最も高い「購入意欲」を記録していたとのことですが、それでもWiiタイトル全体で見ると41位。

こうした調査結果から、OTXは「Wiiのユーザー層はこれらエンスージアスト(ここでは熱心なゲーム好き)を越えて広がった」と主張しています。

カナダは不法コピーを促進、著作権保護に問題有り−米通商代表部

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/02/35057.html
米通商代表部(USTR)はカナダを著作権保護に関して特に監視する必要がある「プライオリティ・ウォッチ・リスト」に登録したとのことです。

「プライオリティ・ウォッチ・リスト」は著作権保護が弱く問題のある国が指定されるもので、中国、ロシア、アルジェリアとインドネシアと並んで不正コピーへの対応が悪い国として認定されたことになります。なお、このリストにカナダが加えられるのは初めてのこと。

米国のゲーム業界団体であるエンターテイメントソフトウェア協会(ESA)のCEOであるMichael Gallagher氏は「カナダの法執行は弱く、市場にゲームの不法コピーを促進、米国への不当な流入をもたらす」とコメント。カナダは主要なゲームの発展に寄与しているが規制の弱さが米国にも影響するとの見解を明らかにしました。

【E3 2009】E3はまだ開催する予定です・・・新型インフルエンザでも

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/03/35069.html
メキシコから世界に徐々に広がりを見せ、WHOも警戒レベルをフェーズ5に引き上げた新型インフルエンザへの警戒が続いていますが、6月に開催されるE3への影響は今のところ無いようです。

E3は6月2日〜4日の会期で米国ロサンゼルスのコンベンションセンターでの開催が予定されていますが、カリフォルニア州は新型インフルエンザの発生源とも目されるメキシコに隣接しているほか、感染が拡大すればE3のような大型イベントは開催が困難になる可能性があります。

Joystiqの取材に対して主催者のEntertainment Software Associationの代表者は「2009 E3 Expoは計画通り開催される予定です。保健当局はあらゆる方策を尽くしていて、我々もそれに則って動いています。6月の素晴らしいイベントで皆さんに会うのを楽しみにしています」とコメントしています。

インサイドも今のところ取材に行く予定です。

「世界で最も評判の良い企業」、任天堂がゲーム会社ではトップに

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/10/35139.html
米経済誌フォーブスは「世界で最も評判の良い企業」(World's Most Reputable Companies)の調査結果を発表しました。世界的な調査機関であるReputation Instituteが全世界の6万人以上を対象に行う恒例の評判ランキングです。

ゲーム会社では任天堂が6位でトップ。マイクロソフトが30位、ソニーは126位。
任天堂は初登場6位で、日本企業としては最も高い順位。マイクロソフトは前年度から7.53ポイントの評価アップ、ソニーは5.78ポイントのダウンと対照的な結果となっています。

1位はチョコレート「フェレロロシェ」で知られるイタリアのフェレロ社。昨年の4位から一気にジャンプアップしたこととなります。

昨年トップを取って話題となったトヨタは59位に、2位のGoogleは23位にランクダウンするなど激動のランキング。任天堂、マイクロソフト、ソニーのハードメーカー御三家が来年にどういった順位を獲得するかが注目されます。

Ensemble Studiosの開発者、新作『WORLD WAR ROBOT』を発表

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/11/35167.html
元Ensemble Studiosの開発者は、新ソフトハウスNewtoyを設立。アシュレイ・ウッド氏をアーティストに新作ゲーム『WORLD WAR ROBOT』を開発中であると発表しました。

Ensemble Studiosは名作RTS(リアルタイムストラテジー)『エイジ オブ エンパイア』シリーズで知られるソフトハウスですが、不況の影響で解散したのは記憶に新しいところ。

同社で『Halo Wars』『エイジ オブ ミソロジー』などに関わったPaul Bettner氏が立ち上げたのがNewtoyで、『WORLD WAR ROBOT』はiPhone及びiPod Touch専用のゲームとなるとのこと。

『WORLD WAR ROBOT』は地球と火星の間に起こった戦いを、ブラックユーモアを交えて描くという内容。アシュレイ・ウッド氏の公式Blogによれば、火星は宗教を持たず科学のみを信奉し、様々な国から出た時代遅れの宇宙ゴミを使った文明を築いている……という設定の模様。

アシュレイ・ウッド氏は日本では『メタルギア ソリッド バンドデシネ』で知られるアーティスト。レトロ風かつ力強い「ジャイアント・ロボット」たちのビジュアルが強い印象を与えます。

名作RTSを生み出したスタッフが新天地で作り出す『WORLD WAR ROBOT』の続報が注目されます。

WiiでM指定ゲームはどれくらい遊ばれている?−米調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/14/35219.html
Wii向けM指定タイトルの可能性が模索される2009年ですが、実際にはどれくらい遊ばれているのでしょうか。

海外ゲームサイトKotakuは、米国版「みんなのニンテンドーチャンネル」から集計されたソフトごとのプレイ時間の中から、M指定タイトルをピックアップしています。
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■米国版WiiのM指定タイトルプレイ時間トップ10(Kotakuまとめ)
1『Call of Duty: World At War』:34時間28分
2『The Godfather: Blackhand Edition』:28時間3分
3『Scarface: The World Is Yours』:20時間23分
4『Mortal Kombat: Armageddon』:14時間57分
5『NO MORE HEROES』:11時間36分
6『デッドライジング ゾンビのいけにえ』:9時間58分
6『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』:9時間58分
7『House of the Dead: OVERKILL』:7時間3分
8『MADWORLD』:6時間2分
9『ザ ハウス オブ ザ デッド 2&3 リターン』:5時間42分
10『Alone in the Dark』:4時間48分

11本中、日本で発売されているゲームは4本。
日本ゲームでトップは『NO MORE HEROES』。
注目作『MADWORLD』は9位。2009年前半には『MADWORLD』VS『House of the Dead: OVERKILL』のM指定対決がありましたが、後者がリードした形。ただ、1時間ほどの違いであり、発売時期も近いので、ほぼ同列といえるかも知れません。

圧倒的な強さを見せる『Call of Duty: World At War』ですが、Wii全体のランキングでは9位。
M指定ゲームとしては唯一のランクインとなっています。
トップ1の『大乱闘スマッシュブラザーズX』の66時間32分とは倍近い開きがあるわけで、Wiiのプレイヤー層を見る上で興味深い結果といえるでしょう。

2011年まで次世代携帯ゲーム機は出ない?−米調査会社の予測

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/16/35268.html
調査会社の米iSuppliは「2011年までに携帯ゲーム機の新世代は出ない」とする予測を発表しました。

iSuppliは任天堂とソニーは次世代携帯ゲーム機が完成するまで、現在の携帯ゲーム機の出荷台数を増加させ続けなければならない……と現在の状況を総括。

次世代携帯ゲーム機が登場するまで大部分の消費者はどんな購買やアップグレードも控えるようになっているが、もしも次世代携帯ゲーム機が2009年度に投入されていたのであれば買い換え需要で成長率は更に高くなっただろうと予測。
任天堂とソニーは2011年まで次世代携帯ゲーム機は出さないだろうし、現世代携帯ゲーム機の出荷台数は2013年までに6350万台に到達するとしています。

次世代携帯ゲーム機=買い換え需要という、ハードの台数に絞った視点が印象的ですが、ソフトを出す側からすると技術的にこなれていて売上が読める方が良いという事情もあるはずで、ニンテンドーDSがこれだけ広まった今、任天堂が次世代携帯ゲーム機をいつ投入するかは一筋縄ではいかない問題といえるでしょう。

【E3 2009】日系の複数メーカー、E3への渡航を見合わせ

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/21/35328.html
6月2日より米国ロサンゼルスのコンベンションセンターにて開催されるE3 Expo 2009ですが、新型インフルエンザの流行により、複数の日本メーカーは、日本からの渡航を見合わせる決定をしたということです。

日本メーカーでも多くの場合、E3のオペレーションは現地スタッフが中心となっていることが多く、渡航が中止になるのは「視察レベル」のスタッフが大半のようで、一部の上級幹部や発表会などに出席するクリエイター、買い付けのスタッフのみに絞るというパターンもあるようです。加えて、パンデミック警戒レベルが現状の5から6に引き上げられた場合は渡航を中止するとしているメーカーもあります。

一方で、欧米の海外メーカーには渡航を見合わせる動きは無さそうです。また、現地ロサンゼルスも、日本での報道に比べると「平静を保っている」とのこと。

また、一部のゲームメディアや一般紙も渡航を見合わせる決定をしています。

日本の同人ゲームが、海外ダウンロード販売サイトに進出!

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/21/35351.html
ゲームパブリッシング事業を行う米CuriousFactory(本社:米国)と同人サークルASTRO PORTは、同サークルが開発した『超電気ロボバルカイザー』『Armed Seven』『魔女ボーグ メグリロ』の3作品を、海外大手ダウンロードサイトDirect2Driveにて販売することを発表しました。

3作品はすべてCuriousFactoryにより100%英語に翻訳され、すでに『超電気ロボバルカイザー』がダウンロード可能に。今月中に『Armed Seven』『魔女ボーグ メグリロ』も発売される予定です。Direct2Driveにとってこれら作品は、初の日本のサークルによる同人(インディー)ゲームとのことです。

CuriousFactoryでは、優れた作品を制作している日本の自主制作(インディー)ディベロッパーへ、海外進出へ向けたゲームのローカライズ・販売・PRといった海外進出への必要なサービスを、1つの「完全パブリッシングパッケージ」として提供中。海外、特に英語圏市場に興味のある同人サークルの参入を呼びかけており、連絡を待っているとのことです。

3部作が1つのパッケージに!『メトロイドプライム トリロジー』が米国で発売決定

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/25/35398.html
任天堂オブアメリカは、ゲームキューブとWiiで発売された「メトロイドプライム」の3部作を1つのパッケージにまとめた『メトロイドプライム トリロジー』(Metroid Prime Trilogy)を2009年8月24日に49.99ドルで発売すると発表しました。

「メトロイドプライム」シリーズは、古くから人気を得ている任天堂のアクションゲームを完全3DのFPA(First Person Adventure)として復活させたシリーズです。米国テキサス州のレトロスタジオが開発し、シリーズ全てで世界的に高い評価を得ました。

「トリロジー」は、Wiiで発売された『メトロイドプライム3 コラプション』と、ゲームキューブで発売され、「Wiiであそぶ」シリーズでWiiにも移植されている、『メトロイドプライム』と『メトロイドプライム2 ダークエコーズ』の3作品を1つのパッケージにしたもので、メニューが統合され、1つのディスクに3タイトルが収録されているということです。加えて特典として、ゲームを進めるとアンロックできるサウンドテストやアートワークなどが収録されます。

開発はオリジナル版を担当したレトロスタジオが行ったとのこと。

3部作をまとめた「トリロジー」は長くファンに期待されていたもので、実現はとても嬉しいニュースです。日本でもこのようなパッケージが登場することを期待したいですね。

AmazonとeBayがマジコンの販売中止に「同意」

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/26/35429.html
MCV UKが報じたところによれば、AmazonとeBayは「R4」などニンテンドーDSをコピーする、いわゆる「マジコン」と呼ばれる機器の販売を行わないことに同意したということです。日本国内では昨年夏に任天堂などソフトメーカーが共同で、マジコンの輸入業者を提訴し、東京地裁から販売差し止めを得たことから対策が進みましたが、海外でも取り組みが本格化していきそうです。

マジコンを巡っては、世界各地で被害が深刻化していて、任天堂は日本以外でも中国、香港、韓国、米国、英国、フランス、イタリア、デンマーク、スペイン、オランダ、ベルギーなど各国の政府機関と共同で取り組みを進めていて、昨年頭から40万個以上の製品を押収したということです。

任天堂で対策を担当するJodie Daughtery氏は「AmazonやeBayと協力して取り組めることをとても嬉しく思っています」とコメントしています。

大手ストアを対象にした取り組みが進む一方で、先週には大手のSNSサイト、facebookにてコピー用機器の広告が掲載されるといった事例もあり、幅広い取り組みが求められていると言えそうです。

【E3 2009】任天堂、ソニー、マイクロソフトのE3発表をMacquarie Researchが予測

http://www.inside-games.jp/article/2009/05/28/35458.html
調査会社のMacquarie Researchは、同社所属のアナリストによる6月2日より開催される今年のE3の予測を公表しました。

まずはプラットフォームホルダー3社です。

任天堂は『Wii Fit Plus』を発表すると予測しています。これは「バランスWiiボード」とは別に販売され、既に普及している1700万ユーザーを対象とした製品になるとしています。加えて、昨年の教訓としてE3ではゲーマー向けの発表をすることが求められるとして、『ゼルダ』や『マリオ』をWii向けに発表するだろうとしています。また、Wiiの値下げは無いだろうとする一方で、Wiiハンドルのような新たな周辺機器の発表はあるかもしれないとしています。

ソニーは、タッチスクリーンやUMDを搭載せずにダウンロードに特化した新型PSPを発表するという予測です。Macquarie Researchでは価格は現行機種よりも上がり、あまり良い反応を受けないだろうとしています。PS3に関しては値下げの発表はないものの、年末までに100ドルの値下げがされるとしています。

マイクロソフトはWiiのような新型コントローラーを今年発売するほか、コントローラーを使わずに遊べるようなカメラの周辺機器を用意していると予測しています。

ソフトメーカーでは、スクウェア・エニックス、カプコン、コナミといった日本の各社は新型インフルエンザの影響で、上級幹部の渡米は少ないだろうとしています。一方で『ロストプラネット2』や『モンスターハンター3』といったタイトルは高評価を受け、コナミは小島監督の新作を発表することになるだろうとしています。

また、E3は今後のゲーム業界にポジティブな影響を与え、2009年下期は上期の後退ムードを退け、再び成長に向かうことになるだろうと結論付けています。

各社のプレスカンファレンスはマイクロソフトが1日午前、任天堂とソニーが2日午前(いずれも現地時間)に開催を予定しています。その内容は是非インサイドをお楽しみに。

【E3 2009】さてE3の昼食事情は?

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/04/35588.html

モーション操作が現世代ハードの寿命を延ばす−アナリストの分析

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/04/35600.html
今回のE3では任天堂の「Wii Motion Plus」、マイクロソフトの「Project Natal」、ソニーのプレイステーション3用モーションコントローラーの試作機など、動きへの取り組みが活発ですが、こうしたムーブメントが現世代のハードウェアの寿命を延ばすとする分析があります。

Lazard Capital MarketsのアナリストであるColin Sebastian氏は、マイクロソフトとソニーがモーションコントロールを開発していることに関し「ゲーム産業に次なる成長をもたらすものであり、コンソールのサイクルを拡張する」と発言。

Cowen GroupのアナリストDoug Creutz氏はソニーとマイクロソフトを比較し、「ソニーが示した概念は大きな可能性を秘めており、長期戦略と発売予定タイトルの点において、ハードウェアメーカーの中では最高の仕事をした」「ゲーマーを志向したモーションカメラが、マイクロソフトのカジュアル志向より優れていると感じられる」とソニーを評価しています。

現世代のハードウェアがまだまだ現役を張るのではないかとする予想はいくつかありますが、E3における各社発表のポテンシャルがこれを裏付けた形となるようです。

【E3 2009】米国で売れているジャンルは?どれくらいの人がゲームしてるの?PC市場との違いは?−ESAが調査結果を発表

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/04/35617.html
米国のゲーム業界団体Entertainment Software Association(ESA)はE3にあわせ、米国家庭の68%がゲームをしているとする調査結果を発表しました。

調査結果によると、米国家庭の68%がコンピューターか家庭用ゲーム機でゲームを楽しんでいるとのこと。

■プレイヤーの平均年齢
35歳

■年齢・性別の分布
18歳以下:25%
18〜49歳:49%
50歳以上:26%

男性:60%
女性:40%

成人男性の平均ゲーマー歴:12年
成人女性の平均ゲーマー歴:10年

50歳以上のプレイヤーが1/4を占めている辺りが興味深いところです。他の人とゲームを遊ぶ人は62%に達しており、これは前年度の59%から3%の増加。92%の両親が子供と一緒にゲームを買うかレンタルしており、83%の子供がゲームを買うかレンタルする前に両親の許可を得ているとのことです。

■2008年に米国市場で売れたゲームの年齢指定・ジャンル
E指定(全年齢):45%
E10+指定(10歳以上向け):12%
T指定(13歳以上向け):27%
M指定(17歳以上向け):16%

やはり全年齢が強く、注目のM指定は16%。
対象年齢が低い=割合が多いのではなく、E10+とT、M指定ではT指定が一番強いのが面白いところです。

■2008年に米国市場で売れた家庭用ゲームのジャンル(内はコンピューターゲーム)
Action:20%(2.7%)
Family Entertainment:19.3%(17.1%)
Sport Games:15.3%(1.8%)
Shooter:10.9%(9.7%)
Racing:8.4%(1.4%)
Strategy:6.2%(34.6%)
Role-Playing:5.4%(19.6%)
Adventure:5.3%(6.8%)
Fighting:5.1%(<0.1%)
Other Games/Compilations:2.2%(1.4%)
Children's Entertainment:0.9%(2.5%)
Flight:0.5%(1.8%)
Arcade:0.5%(0.5%)

アクションとファミリーエンターテイメント、スポーツが圧倒的な強さ。

コンピューターゲームと家庭用ゲーム機の差にも注目です。
家庭用ゲーム機ではわずか6.2%だったストラテジーが34.6%に、家庭用ゲーム機で20%のアクションがわずか2.7%になるなど、好まれるジャンルが完全に違っています。

前項と併せると、「全年齢向けのアクションorファミリーエンターテイメントorスポーツ」が米国家庭用ゲーム機の“売れセン”、PC移植も考えるのであれば「全年齢向けのファミリーエンターテイメントorシューター」が”安全牌”ということのようでしょうか。次に実際の売れ行きを見てみましょう。

■2008年米国市場の家庭用ゲームトップ20(NPD Group、Point-of-Sale Information調べESAまとめ)
1:WII PLAY W/ REMOTE WII Everyone
2:MARIO KART WII Everyone
3:WII FIT WII Everyone
4:SUPER SMASH BROS: BRAWL WII Teen
5:GRAND THEFT AUTO IV* 360Mature
6:CALL OF DUTY: WORLD AT WAR* 360 Mature
7:GEARS OF WAR 2* 360 Mature
8:GRAND THEFT AUTO IV* PS3 Mature
9:MADDEN NFL 09* 360 Everyone
10:MARIO KART NDS Everyone
11:CALL OF DUTY 4: MODERN WARFARE* 360 Mature
12:NEW SUPER MARIO BROS NDS Everyone
13:GUITAR HERO III LEGENDS OF ROCK* WII Teen
14:GUITAR HERO WORLD TOUR* WII Teen
15:LINK'S CROSSBOW TRAINING WII Teen
16:MARIO PARTY NDS Everyone
17:GUITAR HERO ON TOUR* NDS Everyone 10+
18:FABLE II* 360 Mature
19:MARIO AND SONIC: OLYMPIC GAMES NDS Everyone
20:MADDEN NFL 09* PS3 Everyone
(*:コレクターエディション、ゴールドエディションを含む)

■2008年米国市場のコンピューターゲームトップ20(NPD Group、Point-of-Sale Information調べESAまとめ)
1:WORLD OF WARCRAFT: WRATH OF THE LICH KING* Teen
2:SPORE Everyone 10+
3:WORLD OF WARCRAFT: BATTLE CHEST Teen
4:THE SIMS 2 DOUBLE DELUXE Teen
5:WORLD OF WARCRAFT* Teen
6:WARHAMMER ONLINE: AGE OF RECKONING* Teen
7:AGE OF CONAN: HYBORIAN ADVENTURES* Mature
8:THE SIMS 2 FREETIME EXPANSION PACK* Teen
9:WORLD OF WARCRAFT: BURNING CRUSADE* Teen
10:THE SIMS 2 APARTMENT LIFE* Teen
11:CALL OF DUTY 4: MODERN WARFARE* Mature
12:FALLOUT 3* Mature
13:CIVILIZATION IV* Everyone 10+
14:SPORE CREATURE CREATOR Everyone
15:CALL OF DUTY: WORLD AT WAR* Mature
16:SINS OF A SOLAR EMPIRE* Teen
17:SIM CITY 4 Everyone
18:WARCRAFT III BATTLE CHEST Teen
19:THE SIMS 2 KITCHEN & BATH INTERIOR DESIGN STUFF Teen
20:CRYSIS* Mature
(*:コレクターエディション、ゴールドエディションを含む)

家庭用ゲームでは任天堂の、コンピューターゲームではBlizzardとEAの強さが目立ちます。Wii用ゲーム7本がランクインしているうちの5本が任天堂発売のもの。Blizzardは『World of Warcraft』(WoW)の本体、拡張パック2つ、バトルチェストが、EAは『SPORE』『THE SIMS』関連がランクインしています。
ランキングで見ると、コンピューターゲームと家庭用ゲームでは大きく異なった文化圏であることが分かります。

【E3 2009】取材を振り返って Vol.2 西田 宗千佳 「広げないと生き残れない」

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/11/35770.html
今年のインサイドのE3特集はいかがだったでしょうか? 現地レポートは一段落しましたが、ここからは現地に足を運んだ人たちがどのような眼で今年のE3を見たのか取材後記風に振り返ってもらいました。

今年のE3が「盛況」だったのか?

正直Noです。ビッグショウに回帰したはずなのに、ソフトを見るバイヤーの目は決して輝いていませんでした。

しかし、プラットフォーム3社の会見からは、色々と「次への目」が見えてきたのも事実です。

今年のE3では、各社が「モーションコントローラー」を出したことが話題となりました。「要は任天堂の後追いでしょ?」 そうなんだけど、ちょっと違う。

別の見方をすれば、「ユーザー層や利用シーンを拡大しないと、ゲーム業界は死んでしまう」と、多くの関係者が考え始めた、ということにつながっているのです。

例えば、マイクロソフトがプレスカンファレンスで公開した「Project NATAL」。あのデモやビデオ通りに本当にできるのか、という疑問はともかくとして、「リビングにおける”操作の変革”」の可能性を感じさせる技術ではあります。あの技術の本質は、Wiiをおいかけることだけにはとどまりません。

注目すべきは、マイクロソフトがあえて「ゲーム以外の利用方法」にまで言及したことです。Xbox 360は、特に米国市場にて、映像配信やfacebook・TwitterといったSNS系サービスの取り込みに積極的。これは、リビングにおいてXbox 360のプレゼンスを高め、最終的に「ゲームの利用率まで高めたい」という狙いがあるからです。

それに対してSCEはFPSやRPGといったより「ゲームにすぐ使える機能」を持ったコントローラをアピールしました。しかもその用途というのは、Wiiのカジュアル路線よりもコアな、どちらかといえば「ゲーマーの喜ぶ」方向性です。

他方で任天堂は、あくまで従来路線の堅持。それを「つまらない」と見るか「横綱相撲」と見るかは、視点の違いだけでしょう。

SCEに関しては、PSP goを出したことそのものが、「ユーザー層拡大」に対する大きなトライアルと言えます。PSP goは、結局はPSPのバリエーション機に過ぎず、「ゲームそのものの可能性」を広げることはありません。しかし、「ダウンロード」という販路をメインに据えること、そして、「よりポータブルメディアに近いサイズと価格帯」であることで、ゲームファンとは違う層に刺さる可能性があります。

よく言われることではありますが、ダウンロード販売は小規模なプロジェクトでもビジネスにつなげやすく、埋もれた名作に再度脚光を浴びせるチャンスを与える可能性もあります。逆に「見つけづらいので埋もれる」可能性も否定できないのですが、中古問題やパッケージの価格に縛られたままで、ゲームの市場が広がりづらくなっているのもまた事実です。

WiiとDSの成功、そして「ハイデフ世代のゲーム機のヒット作」が示したのは、「いいものは売れるけれど、そこに到達させるのがどんどん難しくなっている」ということでした。

ならば、操作性の面でも、売り方でもそろそろ「構造改革」が必要。単純に「流通対プラットフォーマー」、「カジュアルゲーム対ゲーマー向け」といった関係でなく、「伸びる可能性を否定しないこと」が重要です。

これこそが、今年のE3で、プラットフォーム3社がアピールしたかったことなのではないでしょうか。

西田 宗千佳
フリーライター/ジャーナリスト。ITやデジタル家電、ゲームを中心に幅広い媒体で執筆中。著書に「美学vs.実利 『チーム久夛良木』対任天堂の総力戦15年史」、「家電&デジタルAV業界がわかる」など。

【E3 2009】取材を振り返って Vol.3 西川善司「そろそろ今世代機本番」

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/12/35792.html
今年も、筆者はインプレスGAMEWATCHの取材チームとしてE3に参加していました。GAMEWATCHのE3レポートは「GAMEWATCH Electronic Entertainment Expo 2009 記事リンク集」を参照してください。また、特に筆者のE3レポートについては筆者のブログを参照し欲しいのですが、今年のE3を振り返って欲しいという依頼を頂いたので、好き勝手に個人的感想を述べさせていただきます。

2007年、2008年の間二回の規模縮小開催を挟み、久々の大規模開催となった今年2009年のE3。未曾有の大不況と豚インフルエンザ騒ぎというバッドタイミングな開催だったわけですが、2006年以来、3年ぶりのE3らしいE3が帰ってきたという実感を持ちました。

今年のE3の最大の盛り上がりは、賛否はあるが、PSP goの発表だったといえます。やはり「新しいブツ」(ハードウェア)が出てくると、やはり、人々は盛り上がるものです。一連の情報事前流出騒ぎも結果的に見ればよい方向にムードを盛り上げたと言えます。

蓋を開けてみれば、PSP goは、フォームファクターを変更して、UMDを省略しただけのものでした。受け止め方はそれぞれですが、ただ一般ユーザーの多くは「画面が小さくなってUMDドライブがなくなったのに値上げされるのはなぜ?」という見方を持っているようです。

冷静に見ると、UMDドライブの省略は、事実上、「次世代PSPではUMDなし」というロードマップが敷かれたと同義だといえます。自然な流れだとは思いますが、とはいえ、UMDソフトが使えないハンデは今世代のPSPライフタイムでは大きく響き、現行のPSPユーザー(≒UMDユーザー)がPSP goに乗り換える流れは起こりそうにありません。新規ユーザーを獲得するには、現行機より7000円近く高いのがハードルとなりそうです。

まあ、あえて意地悪な言い方をすると「一度、UMDドライブ無しのハードを作った」というソニーの大義名分的ハードウェアだと言えるかも知れません。

実は、筆者は、PSP goには色々期待していた部分はあったんです。

もっとも、残念だったのは操作系の改善が行われなかったと言うこと。PSPのアナログスティックはアクションゲームをプレイするには使いにくいですし、今回のようなフォームファクターの変更時には、なんとかデュアルショックコントローラに近い、アナログスティックを期待していたんです。あとは、それが無理でも、せめてボタンやトリガのアナログ入力には対応して欲しかったです。

フォームファクター/接続端子変更により従来機のバッテリーパック、CCDカメラやワンセグチューナーのような周辺機器も従来機のものが使えなくなりますし、そのあたりでも混乱を呼びそうです。スペック的にはほとんど変更がないPSP goですが、なにかと今後のPSPワールドへの影響は大きそうです。

その他としては、ソニーとマイクロソフトが共にモーションセンサー型のゲームコントローラのコンセプトを発表したことが興味深かったと言えます。両社ともにwiiの操作系を超えるべく開発してきたものですが、単なるまねごとではなく、それぞれが、やや違った方向性を訴えてきているのが興味深かったと言えます。

マイクロソフトは全くなにも持たずのフリースタイルでのボディアクション入力に対応し、さらに話者位置認識までする「プロジェクトNATAL」を提案しました。対するソニーはCCDカメラを使ったEYE TOYの発展形でのモーションセンシングを行うもので、そのCCDからの実写映像にCGを合成して見せる拡張現実の面白さを強調していました。両社、時期は未定としながらも、今世代機に実用投入する予定をほのめかしています。「ゲーム機の周辺機器はなかなか主流となりにくい」というのが定説なので、今世代機でwiiを超えるのは難しそうですが、仕切り直しの次世代機ではもしかしたら巻き返しもあるかも知れません。

筆者はゲームグラフィックスのトレンドもテーマにして取材をしていますが、その「技術的進化」という側面では、ハードウェアの世代交代がなかったこともあって、今回のE3の出展タイトルからは劇的な革新の実感はありませんでした。

ただし、今世代機登場以降に開発された様々な技術を、効果的に「魅せる」タイトルが今期、続々登場してきそうだという実感は強く得られました。

詳しくは、筆者の執筆したGAME WATCHでの連載「今期注目の3Dゲームグラフィックスはこれだ!」を参照して欲しいのですが、「UNCHARTED2」「SPLINTER CELL CONVICTION」「ALAN WAKE」といったタイトルは「こなれた技術をキャッチーに魅せる」ことに成功しています。

2005年にXbox360、2006年にPS3が発売され、3年、4年が経った今期はまさに今世代機の成熟の時と言えそうです。

西川善司
大画面と多画面と、そしてゲームグラフィックスを愛するテクニカルジャーナリスト。各メディアでGPUや3Dグラフィックス関連の記事を執筆している。近著には映像機器の仕組みや原理を解説した「図解 次世代ディスプレイがわかる」(技術評論社:ISBN:978-4774136769)がある。

【E3 2009】取材を振り返って Vol.4 土本学 「悲観のGDC、楽観のE3」

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/15/35824.html
今年のインサイドのE3特集はいかがだったでしょうか? 現地レポートは一段落しましたが、ここからは現地に足を運んだ人たちがどのような眼で今年のE3を見たのか取材後記風に振り返ってもらいました。最後はインサイド編集長からお届けします。

E3が終了しました。一年に一度のお祭りに世界中が楽しい一週間を送ったのではないでしょうか。昨年に比べて4倍はあるだろう会場も華やいだ雰囲気が戻ってきました(それでもまだ全盛期と比べると2/3程度だということですが)。

金融危機に端を発した世界的な経済低迷はゲーム業界にも普及し、昨年末から年明けにかけては、大手パブリッシャーを中心に厳しい業績を発表し、多くのリストラがありました。E3はそんな暗い雰囲気を忘れさせる、いや麻痺されるかのような一週間でした。祭りを終えてみると山積の課題は何も解決されていない事に気づきます。

3月のゲームデベロッパーズカンファレンスでは多くの人が「どうチャレンジするか?」というテーマを語りました。岩田聡氏やピーター・モリニュー氏は開発手法の観点から、モバイルサミットではiPhoneなど新しいプラットフォームという観点から、そして様々な人がダウンロード販売のコンパクトなゲームという観点から語りました。

しかしE3で目についたのは任天堂の新しい『ゼルダの伝説』や『メトロイドM』であり、ソニーの『God of War 3』や『アンチャーテッド2』であり、マイクロソフトの『Forza Motorsport3』や『Halo:ODST』です。サードパーティも『アサシンクリード2』(ユービーアイ)、『THE BEATLES GUITER HERO』(アクティビジョン)、『ファイナルファンタジー14』(スクウェア・エニックス)と続編のオンパレードです。唯一の新機軸であったモーションコントローラーも会場で姿を見かけることはありませんでした。

苦しくも課題にチャレンジしようとする理想を見せたGDCに対して、E3は「分かっちゃいるけど・・・」という現実を見せたのかもしれません。経営不振に陥った多くのパブリッシャーは数を絞り、確実に売れるタイトルに注力する方針を打ち出しています。E3の光景はその結果でしょう。iPhoneユーザーは多いのに、全くiPhoneゲームの展示を見ないというのも印象的です。可能性を感じながらも、iPhoneでは大企業となったパブリッシャーを食わせるだけのカロリーが得られない・・・これはイノベーションのジレンマです。明るく盛り上がりながらも、展示内容は苦しくも辛い現実を感じさせるものでした。

とはいえ、物事は一朝一夕にて変わるものではありません。任天堂はまだまだゲーム人口の拡大に執念を燃やしていますし、ソニーはPSP goという大勝負に出ました。EAは『Wii Sports Active』の取り組みが成功していると発表しました。次の芽もないわけではありません。何よりもこの明るさがあればゲーム業界は数々の困難を越えていけるのではないかという見方もできます。

翌年の開催がどうなるか心配されたE3も来年6月15日〜17日の会期で開催されることが正式に決定しました。過渡期を迎えているゲーム業界ですが、この明るさでこれからも楽しいゲームを届けてくれることに期待したいと思います。

※インサイドでは7月1日よりゲームビジネス専門メディア「GameBusiness.jp」を立ち上げます。ゲーム開発、市場、人材、流通の明日を切り開くオンラインメディアをお楽しみに。

ゲーム内広告は2014年までに10億ドル規模に−5年で倍近い成長

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/17/35870.html
ゲーム内広告が2014年までに10億ドル(約960億円)産業に成長するとの調査結果が発表されています。

海外ゲームサイトGamasutraがCitigroupの調査として伝えるところによりますと、ゲーム内広告は、通常のバナー広告よりも1000ユーザー当たりの費用に優れており、ゲーム内広告を出したいと考える広告主のニーズも高まっているとのことです。

現時点でのゲーム内広告の市場規模は6億ドル(約580億円)ですから、5年間でほぼ倍の成長を遂げるという予想になります。

アナリストによれば、ゲーマーの平均年齢は35歳であり、その40%は女性であることがゲーム内広告をより魅力的にしているとのことです。

人々が親しむゲームの中に広告を出すというゲーム内広告、その可能性については繰り返し取り上げられています。2006年には「2009年までに4億ドル(約386億円)規模に成長する」との予測が発表されましたが、これは達成された形となっています。

米大統領のバラク・オバマ氏は大統領選において若者をターゲットとし『バーンアウト パラダイス』などのタイトルでゲーム内広告による選挙運動を展開して話題となりましたが、今後はこうした利用法が増えていくのではないでしょうか。

「誰がE3でゲーマーのハートを勝ち取ったか」−ニールセンの出した結果とは?

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/18/35884.html
米調査会社のニールセンは「誰がE3でゲーマーのハートを勝ち取ったか」というタイトルで消費者購買関心についての推測を発表しています。日本のユーザーにも興味のある内容ではないでしょうか?

6月7日〜6月14日における結果は以下の通りです。

■ニールセンによる調査結果(タイトル:1 Week post-E3 (June 7-June 14))
『Halo 3:ODST』:53%
『God of War III』:49%
『Wii Sports Resort』:45%
『Guitar Hero 5』:42%
『Final Fantasy XIII』:37%
『Madden 2010』:35%
『Guitar Hero:Van Halen』:34%
『Assassins Creed 2』:32%
『Need for Speed:Shift』:32%
『Need for Speed:Nitro』:32%
『NCAA Football 10』:32%
『Beatles Rock Band』:30%

30%以上の消費者購買関心を得たとされるゲームは12タイトルで、いかにも海外のコアゲーマーが好みそうなラインナップ。据え置き各機種の期待作が3トップとなっているのが特徴的です。

日本ゲームは『Wii Sports Resort』『ファイナルファンタジーXIII』の2本で、それぞれ3位、5位と健闘。

『ニード・フォー・スピード』『ギターヒーロー』シリーズはそれぞれ2本がランクイン。音楽ゲームというくくりで見るなら『Guitar Hero 5』『Guitar Hero:Van Halen』『Beatles Rock Band』の3本となり、ランキングの1/4を占めている形。海外での音楽ゲームの強さがよく分かります。

ニールセンはE3関連で、オンラインにおいて話題になった(オンラインバズが多かった)ゲームもリストアップしています。

■ニールセンによる調査結果(タイトル:% of E3 Buzz)
『New Super Mario Bros Wii』4.60%
『Final Fantasy XIV』:4.30%
『Metroid:Other M』:3.80%
『New Zelda Wii』:3.60%
『Unchartered 2』:3.40%
『God of War III』:3.10%
『Gran Turismo 5』:3.10%
『MAG』:1.90%
『Super Mario Galaxy 2』:1.90%
『Wii Sports Resort』:1.50%

こちらは任天堂関連が10タイトル中5タイトルを占めています。『New スーパーマリオブラザーズWii』が僅差でトップ。『New Zelda Wii(新作Wii用ゼルダ)』は正式な題名すら不明の状態で4位にランクインしており、世界的な関心の高さが伺えます。

ニールセンによると、任天堂、ソニー、マイクロソフトの記者会見はどこが完勝したという訳ではなく、Wii、プレイステーション3、Xbox360のオンラインバズは伯仲していたとのことです。

米大統領の「子供をゲームから引き離せ」発言にEA SPORTSが逆襲

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/24/35973.html
オバマ大統領は「子供をゲームから引き離すべき」と言いますが、エレクトロニック・アーツで「EA SPORTS」ブランドの最高責任者を務めるピーター・ムーア氏は大統領に挑戦状を叩きつけました。

オバマ大統領は先日のスピーチの中で健康管理の大切さを「ランニングに出て、ジムに行って、子供はゲームから引き離し外で遊ばせるべき」という言葉で語りましたが、ピーター・ムーア氏は自身のオフィシャルBlogにおいて「Wiiと、マイクロソフトやソニーが開発中のモーションコントロールが、『EA SPORTS アクティブ パーソナルトレーナー Wii 30日生活改善プログラム』のように自宅でのフィットネス体験を拡大する」と自社ゲームが運動に役立つとコメント。これらのゲームが「アメリカ家庭において運動用具より多くのゲーム機で使われるようになると思う」と予想しています。

ムーア氏は「ミスター・プレジデント。ここに貴方へ挑戦します。『EA SPORTS アクティブ』を試してみて下さい。最初の運動が終わった時、補佐官に“Yes You Can!”と言わずにおれない、と保証します」と挑戦状を突きつけました。

「10年間汗をかかなかった人であるか週6日ジムで過ごす人であるかに関わらず『EA SPORTS アクティブ』が人々の生活を変える」とムーア氏は自信満々に語っています。

『EA SPORTS アクティブ』は発売直後の二週間で、北米において60万本を売り上げており、この好調が自信の源となっている模様。大統領に挑戦状を叩きつけるというのは実にアメリカ的なパフォーマンスといえるでしょう。

海外29メディアが選ぶE3のベストゲームを発表

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/24/35990.html
サプライズも多かった今年のE3ですが、「Game Critics Awards: Best of E3 2009」が発表されています。「Game Critics Awards」はウォールストリートジャーナルから1UPまで様々なジャンルのメディアが参加する恒例の賞で、今年は29メディアが選考しています。

昨年は『Fallout 3』『リトルビッグプラネット』『Gears of War 2』が受賞した「Game Critics Awards」ですが、さっそく結果を見ていきましょう。

■Best of Show
Uncharted 2: Among Thieves(プレイステーション3)

■Best Original Game
Scribblenauts(ニンテンドーDS)

■Best Console Game
Uncharted 2: Among Thieves(プレイステーション3)

■Best PC Game
Star Wars: The Old Republic(PC)

■Best Handheld Game
Scribblenauts(ニンテンドーDS)

■Best Hardware/Peripheral
"Project Natal"(Xbox360)

■Best Action Game
Modern Warfare 2(プレイステーション3、Xbox360、PC)

■Best Action/Adventure Game
Uncharted 2: Among Thieves(プレイステーション3)

■Best Role Playing Game
Mass Effect 2(Xbox360、PC)

■Best Racing Game
Split/Second(プレイステーション3、Xbox360、PC)

■Best Sports Game
Fight Night Round 4(プレイステーション3、Xbox360)

■Best Fighting Game
Tatsunoko vs. Capcom: Ultimate All-Stars(Wii)

■Best Strategy Game
Supreme Commander 2(Xbox360、PC)

■Best Social/Casual/Puzzle
DJ Hero(プレイステーション3、Xbox360、Wii)

■Best Online Multiplayer
Left 4 Dead 2(Xbox360、PC)

印象深いものを見ていきましょう。
タッチパネルに「Football」「Ladder」などの単語を書くと、その通りにアイテムが出現するニンテンドーDS用ゲーム『Scribblenauts』は「Best Original Game」と「Best Handheld Game」のマルチ受賞。

海外ファンからも期待されていたWii用格闘ゲーム『タツノコVSカプコン』は「Best Fighting Game」を受賞しています。

ソニーとマイクロソフトのモーションコントロール対決はXbox360の「Project Natal」に軍配が上がった模様。「Best Hardware/Peripheral」の受賞となっています。

『Left 4 Dead 2』は「Best Online Multiplayer」賞。前作『Left 4 Dead』が去年の同賞を受賞しており、事実上の連続受賞。続編発表と同時に起こった不買運動と合わせて、いかに注目されているかが分かります。

高評価だったのがプレイステーション3の『Uncharted 2: Among Thieves』。「Best of Show」をはじめとして「Best Console Game」「Best Action/Adventure Game」の3部門を受賞しています。

大作の揃った「Game Critics Awards」ですが、皆さんの印象と比べてどうだったでしょうか。今年も年末に向けてゲーム界は盛り上がりを見せてくれそうです。

米ベスト・バイ、自動で中古ゲームを買い取る端末を試験的に配置

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/24/35992.html
米最大手の家電量販店ベスト・バイ、そのチーフ・マーケティング・オフィサーであるBarry Judge氏は、中古ゲームを自動で買取する端末に関してBlogで明かしています。

Judge氏が自らのBlogで述べるところによりますと、このマルチメディア端末は、顧客が中古ゲームソフトを挿入するとそれをスキャンし、ベスト・バイギフトカードに交換できる券を発行するとのこと。端末はダラスとオースティンにあるベスト・バイ店舗のいくつかに設置されテストが行われるとされています。

Judge氏はこの端末を「かなりスムーズで、即座の満足を提供できる下取りシステムの一つ。ゲームだけに使える訳じゃないギフトカードを即座に受け取り、店内の商品を買える」と評価しています。また、端末はゲームや映画のレンタルにも使用されるとしています。

同様の端末はウォルマートでも今年5月からテストがスタートしていますが、本格的に配置されるのであれば、今までより中古ゲームをスムーズに売れるようになりそうです。

一方でWedbush Morgan証券のアナリストであるMichael Pachter氏による「ハードコアゲーマー層にはあまりアピールせず、お金に困った顧客に訴求するだろう」とする分析もあり、両店舗でのテスト結果が注目されます。

4月のゲーム機稼働率、トップを取ったのは?―米ニールセン調査

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/25/35998.html
米調査会社ニールセンは2009年4月のゲーム機使用率に関する調査結果を発表しました。総プレイ時間における機種ごとの割合を出したこの調査、今回も意外な結果が出ています。

■2009年4月のゲーム機使用率(ニールセン調べ:( )内は2009年1月)
1 :PlayStation 2 :21.6%(1:23.7%)
2 :Xbox 360 :21.1%(3:18.2%)
3 :Wii :17.6%(2:20.7%)
4 :PlayStation 3 :10.5%(4:9.0%)
5 :Xbox :6.7%(5:7.9%)
6 :GameCube :2.6%(6:3.3%)
7 :Other :19.9%(7:17.2%)

今回もトップとなったのはプレイステーション2。1月より2.1%落ちていますが、9年前のゲーム機がトップを取るというのはいかに米国家庭に普及しているかの証拠といえそうです。

Wiiは3.1%ダウンで3位に。「ホリデーシーズンから新しいWiiのゲームまたはWiiで遊ぶ初期の興奮が弱まっていることを示唆している」とのこと。Wii版『Punch-Out!!』の動向に期待とされています。Xbox360は2.9%アップで2位に。プレイステーション3は1.5%アップで引き続き4位。

昨年12月には28.3%という使用率となっていたプレイステーション2ですが、流石に勢いが衰えつつあるようで、次世代ゲーム機がプレイステーション2越えを果たせるかが注目のポイントとなりそうです。

E3後にどんなゲームを買いたいと思うか−OTXの調査結果

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/25/36019.html
米調査会社のOTXはE3後の消費者購買関心に関する調査結果を発表しました。先日はニールセンが同じテーマの調査を発表して話題となりましたが、OTXの結果はどういったものでしょうか。

■OTXによる調査結果(タイトル:POST-E3 Software Outlook)
1:『Halo 3:ODST』
2:『New Super Mario Bros. Wii』
3:『God of War III』
4:『Final Fantasy XIII』
5:『Assassins Creed 2』
6:『Modern Warfare 2』
7:『Left 4 Dead 2』
8:『Wii Sports Resort』
9:『Madden 2010』
10:『Bioshock2』
10:『Legend of Zelda:Spirit Tracks』

トップはニールセン調査と同じく『Halo 3:ODST』。認知度でも高い数値を出しています。

ニールセン調査ではランク外(30%以上の購買関心を得ていないとされる)『New スーパーマリオブラザーズWii』『ゼルダの伝説 大地の汽笛』はこちらでは2位と10位。『ゼルダの伝説 大地の汽笛』はベスト10圏内では唯一の携帯機用ゲームとなっています。『Wii Sports Resort』は両方の調査でランクインしています。

プレイステーション3用ゲームでは『God of War III』がニールセン調査と同じくトップ。

ニールセン調査で8位だった『Need for Speed:Shift』はOTX調査ではXbox360版が40位、プレイステーション3版が42位。同じく8位だった『Need for Speed:Nitro』はトップ50圏外。OTX調査では機種ごとの集計であることも影響していそうです。

「Game Critics Awards: Best of E3 2009」で「Best Action Game」を受賞した『Modern Warfare 2』は購買関心でこそ6位ですが、予約に関してはトップ。逆に『Wii Sports Resort』は購買関心で8位ながら予約では50タイトル中2番目に低い値となっているのも興味深いところです。

マイケル・ジャクソン氏急逝、ゲームメディアも悲しみにくれる

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/27/36057.html
歌手のマイケル・ジャクソン氏が急逝し、ゲームメディアも悲しみに包まれています。

マイケル・ジャクソン氏はギネスから「史上最も成功したエンターテイナー」と認定された歌手。8歳で兄たちとデビュー、13歳でソロアルバムを出した後は「スリラー」「BAD」「Beat It」などの曲をヒットさせ音楽シーンに多大な影響を与えました。晩年は児童への性的虐待で告発されるなど波乱の連続。今年7月にロンドンで「ファイナル・カーテン・コール」を行うとされていましたが、現地時間6月25日に心臓麻痺による死亡が確認されました。

ビデオゲームのマニアとしても知られ、セガから高価な体感筐体をプレゼントされたほか、『ムーンウォーカー』『スペースチャンネル5』といったゲームに出演。今年2月には膨大なゲームコレクションが競売されかけるも中止されるなど、ゲーム方面にも話題を提供してきました。

Wiiウェア『BIT.TRIP BEAT』のGaijin GamesはBlogにおいて「Rest in Peace, Sire」と題した記事で弔意を表明。海外ゲームサイト1UPはゲームに対するマイケル・ジャクソン氏の影響を振り返る記事を発表しています。

1UPによれば『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の3作目でマイケル・ジャクソン氏が曲を提供することになっていたものの、児童虐待などのスキャンダルにより実現しなかった……という噂が存在していたとのこと。また、オランダのゲームサイトはマイケル・ジャクソン氏の新作ゲームが作られているとする噂を発表していたとのことです。

記事には「マイケルは複雑だったが人間的だった。マイケル、神の御許で安息を」「安らかに、マイケル。この地上で与えられなかった安息を見つけることを願う」「MJは我々の世代のレノンでありプレスリーだ」「なんと嘆かわしい日。だが、彼の音楽と共に成長してきたことを忘れない」など、偉大なスターの死を悼むコメントが多数寄せられており、その影響の大きさが伺えます。

【ゲームニュース一週間】米国で続くPS2の天下、そこから見えてくるもの

http://www.inside-games.jp/article/2009/06/29/36059.html
THQの組織再編、ゼニマックスメディアによるid Softwateの買収、EA MythicとBioWareの合併などゲーム界の構造改革に関するニュースが目立った今週ですが、プレイヤーに身近な話題としてゲーム機の使用率に関する調査結果が注目を集めました。

米調査会社ニールセンは2009年4月のゲーム機使用率に関する調査結果を発表しました。
トップを取ったのは今回もプレイステーション2。Wii、プレイステーション3、Xbox360という現世代ゲーム機のいずれも9年前のゲーム機に勝てなかったというわけです。

昨年12月からの使用率の推移を見ていきましょう。

■ニールセン調査によるプレイステーション2の使用率
2008年12月:28.3%(1位)
2009年 1月:23.7%(1位)
2009年 3月:22.0%(1位)
2009年 4月:21.6%(1位)

じわじわと下がってはいますが、高い数値を出しているのは確か。
ここから「最新」にはこだわらず、使えるゲーム機は徹底的に使うというライフスタイルも見えてくるのではないでしょうか。
新作ゲームが少なくなることで間接的に買い換えを促されているにも関わらずこの結果ですから、人が何をもってゲーム機を買い換えるかは未知の領域といっても差し支えないのではないでしょうか。

WiiやニンテンドーDSはファミリー、ライト層を開拓することで新たなトレンドとなりましたが、これらの層は、そう簡単にゲーム機を買い換えないであろうことは想像に難くありません。あなたがあまり興味を持たない電化製品を思い浮かべて下さい。洗濯機、冷蔵庫、オーディオ、何でも構いません。そこで最新のものが出たところで、今あるものを放って買い換えるでしょうか。答えは否だと思います。

ファミリー、ライト層が増えるということは、スムーズな買い換えが期待できない層が増えるということでもあるのではないでしょうか。WiiやニンテンドーDSからの移行は相当な困難が予想されます。

ついに期待作『Wii Sports Resort』が発売され、Wii Motion Plusの時代が始まりました。追加ハードの存在を疑問視する声もないではありませんが、買い換えなく手軽に手に入る未来、これが現状の最適解であることは明らかです。

Wii Motion Plusには「より詳細な動きの検知」という誰にでも分かるワンダーがあります。メリットが明確なもの、投資が少額で済むもの、流行になっていて他者と話題を共有できるもの、こうしたものに関しては財布の紐も緩みがちになるのではないでしょうか。任天堂の戦略は最適なものなのか否か、それは今後の『Wii Sports Resort』の売れ行きが示してくれるでしょう。

米国での使用率においては、9年前のゲーム機からの“政権交代”はまだ終了していません。次に使用率のトップを取るのは、Wiiか、プレイステーション3か、Xbox360か。そして、その“政権”はどれだけ続くのか。その次の“政権交代”に向けて、各メーカーは秘策を用意しているのでしょうか。これまでを見ていると、コンセプトが明確で幅広い層にアピールできるものが勝つ……としか分かりません。実にシンプルな結果ですが、それ故に説得力もあるのではないでしょうか。