はじめに
- 昔から何故か音叉が欲しかった
- サウンドハウスで最安300円と、機能の割に地味に高い。微妙なお値段・・・。
- チューナー持ってるし、これといって価値が無いけど、妙に惹かれるアナログさ
- ベースだと440Hzと55Hzとえらい離れてて、しかも生音は聞こえないし使えるのかどうかよく分からない。使えなかったら金が無駄だなぁ。
- よし、作ろう!
方針
- 固有振動数とか計算できるのかもしれないけど、音叉は案外複雑?らしく、そもそもネットで式が見つからなかったし、材料となろうであろうゴミのパラメータ測定もめんどいので、とりあえずそれっぽい形に作ってみて、削って無理矢理それらしい周波数へ持っていく事へ。
- 全くの手探り。
材料の調達
- 音叉といったら光輝く金色の金属
- ゴミを漁ると、良い感じの自転車のカゴのステーを発見。
- 材質不明。鋼かSUSっぽい。
- 直径7mm
加工
切る
- とりあえず、最大の大きさにグラインダーでぶった切る。
- 音叉ってどんなサイズだっけ・・・。あんまみたことないし、いまいちよく分からない。確かてのひらサイズだったような気もするけど・・・。
- とりあえず切ったら、26cmの長さになりました。
曲げる
- 重心位置から1cmほどずらして、大きな万力に長手方向が揃うような挟みかたでクランプ
- でかいハンマーで叩き、90度に曲げる
- チャック位置を逆側にずらし、20度くらいになるまで叩く
- 大体先端がすぼまってしまいがちなので、先端にM12位のボルトなどを挟み込むようにバイスに渡して、これ以上閉じないようにする。
- ボルトを渡した状態で根本を叩き、ボルトの直径だけ間隔を開けて平行するように調整する
先端を揃える
- グラインダーで先端が同じ長さになるように削る
柄を取り付ける
- 柄を切り出して、溶接する
- 柄を付けても固有振動数はあまり変わらないと思うが、溶接がヤング率とかその他いろいろに影響を及ぼしそうなので先に柄を付けるべき。
- 溶接したら半音ピッチが上がりましたw
- 溶接の環境のない人はどうすれば良いのだろう・・・。穴を開けてタップ立ててボルトを柄にするとか?バッテリー溶接とかで頑張って。
校正
- 所望の周波数へヤスリを使って持って行く。今回はA4=440 Hzを目指します。
- 既存のチューナーを使って周波数を測定する
- 荒調整の時はクリップチューナーを使いました。本調整は下記のソフトチューナー。
- 愛用のソフトチューナー窓の杜 - SoftTunerを使いました。お勧め。
- 今回、L=260mm、D=7mmの謎の素材の棒を使いましたが、校正開始前の測定値は332.0Hz、E4 +12centとなりました。
- 別にオクターブはなんだって良いが、とりあえず一番メジャーな440Hzに近く、かつそれを下回っているので、少し先端を削ることで440Hzに持って行けそうなので結果オーライ。
- 先端を削るとピッチが上昇し、叉を削るとピッチが落ちる。市販音叉の微調整をした人曰く、削る量は案外シビアらしい。
荒調整
- ディスクグラインダーを使って、短く削っていく
- 30秒ほど削る度に、叩いてからクリップチューナーを柄に噛ませてピッチを確認する
- 全音上げる為には1分くらい要するので、Aの領域に近づくまではガンガン削らないと終わりません。
- A-3~-1centまでグラインダで近づけたら後は微調整する
微調整
完成
- 叩いた直後は1centほど落ち込みがある物の、ディケイが済み、残りのサスティンの間は0centの精度を出す音叉が完成した
- 市販品より減衰が激しい気がする。市販品をよく知らないのだが。恐らく加工精度が著しく悪いため、2本の固有振動数がずれてバイオリンの表裏板状態になってるんじゃないかと予想。
- しかしながら、耳に当てれば実用上問題なさそうなので、成功と言えるだろう。
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- バイオリン初心者です。いつも先生にチューニングしてもらっていたので、自分なりに頑張ろうと440hz~445hzのチューナーを1本ずつ購入しようとしましたが。・・・アレ?、ない、ない、ないー!! 444hzだけが、スッパリないではないですか?よくよく調べるとなんかオカルトで取り上げられて、売り切れてしまったらしい。オーマイガー。 途方に暮れていたところ、こちらのブログを拝見しました。元気百倍! あーゆーのにすがる人達より、ちゃんと地に足をつけた人は逞しい^^。励まされました!ヤスリ買って頑張って作るぞ! うpありがとうございました -- こしさん? 2015-03-01 (日) 14:52:39
- スゲェェェェ*2)))!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! -- ギター弾き? 2016-03-24 (木) 20:47:09