<曖昧さ回避>
この項目では樺太道豊原市にあるJR北日本及び豊原市交通局の豊原駅について説明しています。
豊原駅(とよはらえき)は、樺太道豊原市中央区西2条?南5丁目にある、北日本旅客鉄道(JR北日本)・豊原市交通局の駅である。
概要
豊原市の拠点駅であり、道内各地とを結ぶ特急列車、樺太道南部の空の玄関口である豊原空港とを結ぶ快速エアポートライナー、豊原近郊の通勤・通学輸送を担う普通列車などが多く発着し、JR北日本の駅の中で札幌駅と敷香駅に次ぎ、三番目に利用客数が多い駅である。JR駅の駅番号は01とされており、道内各方面への起点と位置付けられている。また、JRの特定都区市内制度における「豊原市内」の駅であり、運賃計算の中心駅となっている。
樺太本線のほかにも、豊水線や豊真線(愛称は『鈴谷線』)、豊原市交通局地下鉄東西線南北線、市電の追分線、南豊原線が乗り入れる道内屈指のターミナル駅である。2030年に日露平和条約?により、南樺太?が日本に復帰した直後から樺太開発の拠点として開発されたが、開発当初、駅舎はプレハブの仮駅舎で、さらには急速な市街地の拡大で渋滞が慢性化していたため、高架化が実施された。さらに、高架化に合わせ新幹線開業に備えた工事が行われた。*1
2030年8月15日には地下鉄東西線が開業し、同年11月3日には地下鉄南北線が開業した。2032年6月10日に市電南豊原線が、2034年8月12日に市電追分線が開業し今に至る。
当駅に乗り入れる路線
JR北日本
- 樺太本線-開業当初からの路線であり、所属線としている。
- 豊水線-豊原近郊の亜庭野?や都伊?を経由しながら二股駅?までを結んでいる。
- 豊真線-かつての豊原市-真岡市間のメインルートだった路線。現在では、当駅から奥鈴谷駅?までの間では鈴谷線という愛称を付け、高頻度運転がなされいている。
正式な乗り入れ路線は以上の3路線であるが、樺太本線を介して以下の路線も乗り入れる。
- 能登呂線-普通列車が当駅まで乗り入れてくる。*2
- 北富山線-一部列車が起点の豊南駅より先の当駅まで乗り入れてくる。
- 栄浜線?-事実上の樺太本線の支線のため、栄浜線内完結列車を除く全列車が当駅を発着する。
- 川上線-一日数往復、川上温泉駅?や川上駅?までの列車が運行されている。*3
豊原市交通局
市電は豊原駅前停留所である。
- 地下鉄東西線-当駅を中心に豊原市を東西に結ぶ。駅番号はT07
- 地下鉄南北線-当駅を中心に豊原市を南北に結ぶ。駅番号はN08
- 市電南豊原線-当停留所を中心に系統が分かれることはなく、追分線と同じ系統である。
- 市電追分線-当停留所を中心に系統が分かれることはなく、南豊原線と同じ系統である。
当駅を発着する特急列車
- 奥端駅発着:特急たらいか
- 敷香駅発着:特急ほろない
- 塔路駅?発着:特急なよし(樺太本線・真久線経由)
- 真岡駅?発着:特急みずき(樺太本線・真久線経由)
- 札幌駅発着:特急あにわ
- 札幌駅発着:寝台特急からふと
- 東京駅発着:寝台特急オーロラ
歴史
1906年(明治39年)12月1日-軍需輸送を目的に600mm軌間の軍用軽便鉄道がコルサコフ駅(楠渓町駅) - 当駅間(43.3km)に開業により設置。当時の駅名はウラジミロフカ駅。
1907年(明治40年)
3月15日-樺太庁発足。軍用鉄道を樺太庁鉄道に移管。
8月1日-コルサコフ駅-当駅間で一般運輸営業開始。
1908年(明治41年)4月1日-豊原駅に改称。
1910年(明治43年)11月3日-1,067mm軌間への改軌工事完成。
1911年(明治44年)7月20日-当駅-小沼駅間(8.7km)延伸開業。
1925年(大正14年)10月1日-豊真線当駅-鈴谷駅間開業。
同年、マンサード屋根を巡らせた木造一部コンクリート造りの駅舎を新設。
1943年(昭和18年)4月1日-樺太の内地化により鉄道省(国有鉄道)に編入。樺太鉄道局が設置される。
1945年(昭和20年)
8月22日-南樺太に侵攻してきたソ連軍が停戦協定成立後に赤十字旗を揚げているのにも関わらず豊原駅を爆撃。その後ソ連軍が占領し、駅も含め全線がソ連軍に接収される。
1946年(昭和21年)
4月1日-ソ連運輸通信省南サハリン鉄道局発足にともないソ連国鉄に編入される。
6月-豊原市がユジノサハリンスク市に改称。駅名をユジノサハリンスクに改称。
2013年1月-1980年代建設の現駅本屋を改築。大きな外見特徴だった上部全体の正面突起が姿を消す。
2030年(令和12年)4月1日-日露平和条約?に基づき、日本の管理下に置かれる。所属事業者がロシア鉄道から、北日本旅客鉄道になる。所属線がコルサコフ-ノグリキ線と、ユジノサハリンスク - ホルムスク線から、樺太本線と豊真線になる。駅名が豊原駅に改称される。
2030年8月15日-豊原市営地下鉄東西線が開業。
2030年11月3日-豊原市営地下鉄南北線?が開業。
2031年(令和13年)4月30日-豊水線が開業。
同日-豊原空港線開業に伴い、快速エアポートライナーの乗り入れが開始される。
2032年6月10日-豊原市電南豊原線?が開業。
2034年8月12日-豊原市電追分線?が開業。
2034年11月1日-豊原駅周辺の大規模な再開発事業が開始。(豊原駅の高架化事業)
2037年1月9日-樺太本線の高架化が終了。
同年4月22日-豊水線と豊真線も高架化が完了。これに伴い、豊原駅の高架化事業は完了した。
駅構造
JR北日本
駅番号は。01。電報略号はトヨ。事務管理コードは▲150120。
2034年度から、高架化工事が行われ、2037年1月9日に樺太本線など3面6線が高架化された。同年4月22日に残りの路線のホームも高架化され、島式5面10線の高架駅になった。
以下は主に使用されるホーム番線と路線である。*4
番線 | 路線 | 方面 | 行先 | 備考 |
1 | ■樺太本線(豊原空港線) ■樺太本線の列車も一部乗り入れる。 | 大沢・豊原空港方面 | 快速エアポートライナーが使用。 | |
2 | 普通列車の多くが使用。 | |||
3 | ■樺太本線 | 上り | 中里・大泊方面 | 折り返し列車や退避時に使用。 |
4 | 多くの列車が使用。 | |||
5 | ■樺太本線 | 下り | 小沼・落合・真岡・敷香方面 | ほとんどの快速・特急列車が使用。 |
6 | 快速・特急列車の接続・退避に使用。折り返し列車も使用。 | |||
7 | 回送列車の待機時や普通列車の折り返しに使用。 | |||
8 | ■豊水線 | 亜庭野・留多加方面 | 基本的に普通列車が使用。 | |
9 | 多くの列車が使用。 | |||
10 | ■豊真線(鈴谷線) | 西久保・鈴谷方面 | 豊真線の全列車が使用。 |
豊原市交通局
JR豊原駅の西側に南北線の豊原駅が建設されている。東西線が1,2番線を南北線が3.4番線を使用している。東西線はJR駅の直下に、南北線は西5条通りの路上にあるため乗り換えは時間がかかる。また、改札口は「中央改札口」、「東改札口」、「西改札口」、「北改札口」の合計4か所である。
駅弁
- 鈴谷かきづくし弁当(北富山市で採れた牡蠣を贅沢につかった炊き込みご飯やカキフライの入った弁当)
- オホーツクほたて弁当(オホーツク海沿岸で採れたホタテをつかった弁当)
高架化・再開発構想
樺太本線の3.5km(北大沢以南-豊原駅北側)と豊水線の0.5km、豊真線の1.5㎞にわたる区間を高架化し、ホームの延長やホームの増設、樺太新幹線の用地確保を行う。
2037年(令和19年)1月9日に樺太本線の高架化が終了。同年4月以降を目途に豊水線と豊真線も高架化された。
再開発事業は西口を中心に工事を行い、樺太新幹線用のスペースを確保するとともに、西口に高層マンションを複数建てるなどの構想がある。
隣の駅
※特急・急行列車の停車駅は各列車記事を参照。
北日本旅客鉄道(JR北日本)
■■樺太本線
■快速「エアポートライナー」
大沢駅(O04) - 豊原駅(01) - 豊北駅(S03)
■■区間快速「ハーバーライナー」
大沢駅(O04) - 豊原駅(01) - 豊北駅(S03)
■普通
新豊原駅?(O02) - 豊原駅(01) - 北豊原駅(S02)
■豊原空港線
■快速「エアポートライナー」
大沢駅(O04) - 豊原駅(01) - (樺太本線)
■普通
新豊原駅?(O02) - 豊原駅(01) - (樺太本線)
■豊真線(鈴谷線)
■普通
北辰駅?(Z02) - 豊原駅(01)
■豊水線
■普通
鈴谷豊原駅?(A02) - 豊原駅(01)