戦役/作戦029 兆し

京香：
隊長！拠点が見えてきましたよ！何とか無事に資材を奪還することができましたね！

劉：
ヨカッタヨカッタ。アナタタチには感謝シテも仕切れナイヨ！

メアリー：
おう、戻ったか！特に心配はしてなかったぜ。あんたらのことだしな！

京香：
メアリーったら、まったくもう…。兎にも角にも、これでしばらくは安泰ですね。本当に…良かった。

メアリー：
ああ、親父さんには感謝しないとな。
とりあえず落ち着いたところで、今まで話せていなかった違和感について共有しておきたい。

・違和感？
・薄々感づいていた

メアリー：
今まであたしたちが戦ってきた連邦達の艦は帝国製のものばかりだっただろ？
だけど、最近ここに攻めてくる艦の中に見たこともない兵装を積んでいる艦が紛れ込んでいる。

京香：
あなたも気づいていたのね。…これは、あくまでも推測だけどあれらは恐らく連邦製の兵装でしょうね。

劉：
アァ、ソノ事についてハ私が教エテあげヨウ！助けてモラッタヨシミ、ってヤツネ。
以前アナタタチが海鳴を奪還シテ以来、連邦はレジスタンスに目を付ケ始めたヨ。
自国の技術を盛り込ンダ兵装ヲ、帝国ニ残しタ仲間達の元へ大量に送り込ム程度にはネ！

メアリー：
今まで散々勿体ぶってやがったくせに、随分と景気のいい話じゃねえか。

京香：
…なるほど。ですが、連邦の兵装を帝国の艦船で扱えるものでしょうか。

メアリー：
そうだよな、平賀も扱いに困るくらいだったってのに。

劉：
ソレはネ、連邦の兵装を帝国の艦でも扱えるヨウニ調整シテる、凄腕技師ガ連邦にいるッテ話ダヨ。
アァ、ソレで一つ思い出しタネ。不知久蔵カラもう一つ預カッタモノがアルんダ。

京香：
父上から…！？

メアリー：
チッ、ちょっと待ってくれよお二人さん。どうやら敵襲のようだぜ。

京香：
くっ…劉さん、話の続きはこの海戦の後に！

劉：
…撤退シタみたいだネ。今カラ渡すモノは機密情報だカラ、帝国にバレたらマズイのヨ。

京香：
劉さん、これは…！

劉：
連邦の凄腕技師が記シタ技術書だヨ。コレをレジスタンスの技師ニ渡スヨウ頼まれタネ。

京香：
隊長、さっそく平賀くんを呼んできます！

平賀：
あの、ぼくはなぜ呼ばれたんでしょうか…。

・これを見てくれ
・心当たりはないか？

平賀：
これは…なるほど、技術書ですね。ふむふむ…。これは、凄い…。
連邦の兵装に関することが事細かに書かれていて＿＿はっ、すみません！
劉さん、これを書いた人は……。

劉：
ワタシは不知久蔵に頼まれタダケで詳しくは知らないヨ。

平賀：
そう…、ですか…。

・どうしたんだ？
・平賀くんの知っている人なのか

平賀：
あ、いえ。あくまで憶測ですが、これを書いたのはきっと自分の父です。
この字の癖に見覚えがありますしきっとこれを渡して欲しいと頼んだのも
自分に活を入れるためなんじゃないか、って……。

京香：
そう…お父様が…。

平賀：
はい……。未熟な自分にはこの技術をどこまで試せるかわからないですがしっかり物にしてみせます！
この技術があれば連邦の船にも同等に戦えるはずですからね！

メアリー：
頼もしいじゃねえか！あたしの船も修理してくれよな！

平賀：
はい！もちろんですよ！……ただ、肝心の材料が手に入るかどうか。

劉：
ウーン、今ある商品ハこれダケだからネェ…。ワタシにもどうニモできないヨ。

京香：
そうですか…。今は連邦の技術の情報だけでも知れただけ、良しとするべきなのかもしれないですね。

メアリー：
ん？材料が必要なら奪えばいいじゃねえか！丁度良く帝国の船に連邦の兵装を積んでくれてるんだ。

京香：
メアリー…あなた、私たちはレジスタンスであって海賊ではないのよ？

メアリー：
いやいや、レジスタンスだからこそだ！連邦の技術をあてがわれた大事な帝国の船を助けてやるんだよ！

京香：
はあ…なんて都合のいい解釈なのかしら。気は乗らないけれど、背に腹は代えられないですね…。

・そうだな。
・やるしかあるまい。

メアリー：
そうだぜ！さっそく鴨が葱を背負って来たじゃないか！連邦軍鹵獲作戦と行こうぜ！

29-2の星章任務の一つに「プレイヤー艦がダメージを受けずにクリア」が設定されているのだが、マップ画像を見てもらえれば分かるように、プレイヤー艦は近距離配置の敵艦&島に完全に包囲されており、スタートした瞬間から全敵艦の猛攻に晒される。敵艦は全て高角砲や酸素魚雷を満載しており、まさに砲弾と魚雷の嵐である。さらに恐るべきことに僚艦は全てマップ端スタートであるため、僚艦の支援（敵艦への攻撃、ヘイト買い）も望みにくい。そのためプレイヤーは前述の新たな勝利条件を利用して、3分間被弾を完全回避し続けなければならない。…これが如何に鬼の所業であるかは、ここまでの戦役を突破してきたプレイヤーにとっては想像に難くないだろう。
名だたるプレイヤー達が死に物狂いで試行錯誤を重ねており、もはや設定ミスを疑いたい所だが、何と既にクリア者も現れているという。我こそはという隊長殿は、是非この試練を突破して下記の攻略法欄に加筆して欲しい。

怒涛の酸素魚雷祭りこそ健在であるものの、砲撃に関してはチビチビと高角砲弾が飛んでくるだけの非常に生易しい状態となった。大まかな攻略手順さえ踏めば特に工夫も必要とせず簡単に攻略できるはずである。

旗艦は魚雷と水偵を積んだ駆逐艦。
僚艦は高速巡洋艦&空母。どちらもヘイト買い要員なので兵装は基本積まなくてもよい。巡洋艦はとにかく速度を、空母は航空機の回転率を上げよう。

終始とにかく魚雷を避けることに集中すること
1.スタートしたら水偵を出し、右側から敵艦隊全体を埋め尽くすように魚雷を発射する（敵艦を湾外方向に誘導するため）
2.取舵一杯・機関全速で敵艦隊に対して艦を立てて距離を取る
3.島ギリギリまで来たら島沿いを北上し、湾内下半分を8の字を描くように移動する