.279 29 147

Last-modified: 2021-09-26 (日) 21:06:17

元阪神タイガース・今岡誠(真訪*1)が2005年に5番打者として猛威を奮い記録した驚異的な打撃成績のこと。よく「萌える成績」としてなんJでも話題に取り上げられる。

解説

シーズン147打点はNPB歴代3位の記録であり、また同年のアンディ・シーツ(85打点)、金本知憲(125打点)、今岡のクリーンアップ3名による計357打点は球団史上最高記録だった*2*3
ちなみにシーズン打点歴代10傑の中で打率が3割未満だったのは今岡と1963年・野村克也のみ(下記一覧参照*4)、30本塁打未満に至っては今岡のみであることから、いかに異質な成績であるかがお分かりだろう*5

 

この記録の背景には、今岡の前に同年MVPの金本、そしてシーツがいた事が挙げられる。さらに1番・赤星憲広、2番・鳥谷敬の存在もありチャンスで打順が回りやすかったこともあるが、得点圏打率.371と今岡の並はずれた勝負強さが大きかった。
なお、今岡は2003年には1番打者として首位打者を獲得しているが、その事がまるで嘘に思えてくるようなクラッチヒッターぶりであった*6


ランナー状況別打率

  • 走者なし
    .225(276-62) 10打点
  • 1塁
    .274(113-31) 14打点
  • 2塁
    .278(36-10) 12打点
  • 3塁
    .286(14-4) 6打点
  • 1・2塁
    .293(58-17) 26打点
  • 1・3塁
    .448(29-13) 22打点
  • 2・3塁
    .500(8-4) 8打点
  • 満塁
    .600(25-15*7) 49打点

以上のように、走者が増える・本塁へ近づくにつれて成績を伸ばす異常ぶり。同年の記録は典型的な打点乞食の一例とされ、3倍打点がネタにされる時などによく取り上げられる。


シーズン打点歴代10傑のシーズン成績一覧

ここでいう「ラビット」とは、戦後1949年から50年にかけ使用されたジュン石井製ラビットボールを指す。

順位名前所属球団記録年出場試合打率本塁打打点備考
1小鶴誠松竹ロビンス1950130.35551161本塁打王・打点王
ラビット時代
2ロバート・ローズ横浜ベイスターズ1999134.36937153首位打者・打点王・最多安打
3今岡誠阪神タイガース2005146.27929147打点王
4藤村富美男大阪タイガース1950140.36239146首位打者
ラビット時代
落合博満ロッテオリオンズ1985130.36752三冠王・打点パリーグ記録
6タイロン・ウッズ中日ドラゴンズ2006144.31047144本塁打王・打点王
7藤村富美男大阪タイガース1949137.33246142本塁打王・打点王
ラビット時代
8トニ・ブランコ横浜DeNAベイスターズ2013134.33341136首位打者・打点王
9西沢道夫中日ドラゴンズ1950137.31146135ラビット時代
野村克也南海ホークス1963150.29152本塁打王・打点王


逆打点乞食化

高い得点圏打率と打点を記録した今岡であったが、上記の打点10傑を見てもわかる通り、3割打者がひしめく中での打率.279はお世辞にも平凡な数値と言わざるを得ない。その一因であるランナー無しでの打率が悪いことは、前の打者の好不調によって今岡の調子も左右されることを意味しており、実際に同年の日本シリーズでは、前の打者が機能しなかったために今岡も全く打てず、チームの敗退の一因となった。
そこで翌2006年には打率3割を目指すべく*8打撃フォームの改造に着手したが、不振や故障で打率は2割台前半に低迷。それ以降は手術の影響もあり、2005年とは逆に得点圏で打てない逆打点乞食となった。

関連項目


*1 現在の登録名で読みは同じ
*2 阪神史上最高打率(.290)を記録した2010年は104(鳥谷)、112(新井貴浩)、117(ブラゼル)の計333打点。
*3 阪神20世紀唯一の日本一を経験した1985年は134(バース・三冠王)、108(掛布)、101(岡田)の計343打点。
*4 その野村でさえも3割近くの打率ではある。
*5 こちらの記事では「同年の今岡の打撃成績から予測できる打点は87前後」という分析がなされている。
*6 ただし、2003年も得点圏打率でリーグ1位の.427というハイアベレージを記録。打点も72と1番打者としては異様なレベルのものを残すなど、チャンスに強かった姿が垣間見える。
*7 その内4本は満塁本塁打(グランドスラム)である。
*8 本人によると首位打者、打点王を取ったことで本塁打王への色気もあったらしい。